ニューアルバム『Tales of Purefly』をリリースして間もない3月24日、Zepp Tokyoから全国ツアー“MAN WITH A MISSION Tales of Purefly Tour 2014”をスタートさせたMAN WITH A MISSION。ツアーは全公演が瞬時にソールドアウトという人気ぶりで、変わらぬライブ人気の高さを実証した。初日のZepp Tokyoは開演前からメンバーの登場を待ち構えるファンの熱気と期待であふれかえり、まるでフェス会場のような盛り上がりである。しかも、このツアーは 対バンツアーとなっており、初日はcoldrainが登場した。

　さて、本番が始まり、５人のオオカミたちがステージに姿を見せる。ライブは『Tales of Purefly』からのナンバーを中心に展開。彼らにとっては初のコンセプトアルバムであったが、「evils fall」や「higher」など、新曲を次々に披露。前半からテンションの高いラウドサウンドに、フロアはうねりまくる。

「本日ハ初日。コンナニタクサンノオ客サンニオ集マリイタダキ、アリガトウゴザイマス！」

　MCでは唯一人間の言葉をしゃべるギター＆ボーカルのジャン・ケン・ジョニーが嬉しそうに挨拶。そしてすぐに「用意デキテマスカ？　カカッテコイヤー！」と煽り、フロアをさらにかきまわしていく。DJサンタモニカにいたっては、観客の中にダイブするというやんちゃぶりだ。ツアーを待ち望んでいたのは、ファンだけでなく、メンバーも同じ思いだったのだろう。

　もちろん、新曲に混じって、「distance」など、おなじみのキラーチューンも次々にプレイ。すると、待ってましたとばかりにモッシュが起こり、会場の一体感は最高潮に。新しい曲とライブの定番曲を無理なくとけこませていたのは、ライブ慣れしたバンドの実力だろう。

　アンコールまで全力のライブは続き、とても初日とは思えぬテンションでライブは終了。この熱いテンションをもって、オオカミたちは日本全国を駆け巡る。観客とともに、大暴れしてくれるに違いない。

　これからライブに参戦する人（チケットを手に入れた時点で超ラッキーだが）は、文句なくラウドでミクスチャーなサウンドと、ちょっとお茶目な彼らのオーディエンスを、全力で楽しんでいただきたい。

【取材・文：海江敦士】
【撮影：NOBUYUKI KOBAYASHI】