「極東ロックンロール・ハイスクール 第弍章」尾張名古屋でSPYAIRと爆音合戦
氣志團 | 2014.06.18
尾張名古屋で大激突、サムライハートvs鉄のハート!
SPYAIRとのガチンコ爆音合戦に「Ultra Soul」が響く
“全国制覇”をテーマに幕を開けた、氣志團のタイマン対バンGIGシリーズ『極東ロックンロールハイスクール 第弐章』。「SPYAIR vs 氣志團 ~桶狭間爆音合戦!! 尾張名古屋の終わらない夜~」と銘打たれた第32戦は、極東初となる地方公演! 対バン相手であるSPYAIRの地元・尾張名古屋へと出向いた気志團。ZEPP NAGOYAにて、合戦の火ぶたが切って落とされる!! 2010年8月、シングル「LIAR」でメジャーデビューしたSPYAIR。昨年8月にリリースした3rdアルバム『MILLION』がオリコン2位を記録するなど、破竹の勢いを見せている上、地元・名古屋ではインディーズ時代から圧倒的な人気を誇ってきた彼ら。そんな彼らにこのタイミングで挑戦状を叩き付けた上、わざわざ敵地に乗り込んでくるという、無謀を通り越して命知らずとも言える気志團。尾張名古屋の爆音合戦で、桶狭間の合戦における今川軍のごとく、玉砕して没落してしまうのか!?
SPYAIRのTシャツに身を包んだSAfamily(SPYAIRファン)がフロアを埋めるZEPP NAGOYA。真っ赤な照明にけたたましいサイレンが鳴り響く中、手拍子に迎えられて登場したのは先攻・SPYAIR。SEからの流れる展開で、「OVERLAND」からライヴがスタートする。タイトなリズムとザクザク刻むギターリフ。男気ある演奏に色気とたくましさを兼ね備えたIKEのボーカルに、フロアの熱が一気に上がる。「よぉこそ、SPYAIRのライヴへ! 暴れて帰れ!!」とIKEが煽り、へヴィなリズムで始まったのは「環状ディストラクション」。胸に刺さる真っ直ぐな歌声に大きな歓声が上がると、両手を広げて歓声を受け止めるIKE。「名古屋、歌ってこうぜ!」とさらに煽り、♪ウォッオッオの合唱で盛り上がった「WENDY~It’s You」は、痛快なバンドアンサンブルでフロアとの一体感を生む。もはや、SPYAIRのワンマンかのように盛り上がる会場をさらにアゲたのは、「久しぶりです、名古屋。新曲持ってきたよ!」と始まった最新曲「イマジネーション」。キャッチーなメロディが観客の心をガッチリ掴むと、もはや4人の独壇場! 「名古屋のみなさん、盛り上がってますか?」と、KENTA(Dr)の呼びかけで始まったMCでは、楽屋に置かれていた團長からの直筆の手紙に感動したこと、ビッシリ置かれたエグめのエロ本に驚愕したことなどを話しながら、「地元・名古屋でエンタテインメントの王者・氣志團大先輩とやれることが本当に嬉しいです」と、IKEがこの日にかけた想いを語る。「体揺らして、盛り上がっちゃいますか!?」と始まった「0Game」では、ダンサブルなビートとファンキーなギターに会場が大きく揺れる。ヤバい、カッコいい!! SPYAIRのライブは初体験だったが、音源の印象やイメージとも異なるへヴィでアグレッシブな攻めのステージに、すっかり魅了されていた僕。イントロに大歓声が上がった「ジャパニケーション」では、フロアがヘドバンで波打つ中、メンバーがステージ上を所狭しと暴れまくる。ライヴのクライマックスとなったのは、「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。♪Hey! Hey! サムライハート! と、タオルを回しながら歌う観客のコーラスにボーカルを乗せ、メンバーと観客が一心同体となって作り上げる。この曲を聴いて僕はこれまでSPYAIRがライヴという場を本当に大事にしてきたこと、ファンとの信頼関係をしっかり築き上げてきたことがよく分かったし、“ライヴに意味を持つミュージシャンを招きたい”と語っていた『極東ロックンロールハイスクール』の対バン相手にSPYAIRを選んだ理由もよく分かった。演奏を終え、大歓声に包まれながらステージを去るメンバー。ライブ終了かと思いきや、再びステージに登場したのは巨大リーゼントにサングラス、背中に氣志團の衣装を身にまとったSPYAIRのメンバー! 粋なサプライズに驚きと喜びが混じった歓声が上がる中、始まった曲は「JUST ONE LIFE」。「One Night Carnival」のフレーズを混ぜたイントロに、IKEが「アフォー!」と掛け声を合わせる! 氣志團への愛とリスペクトを感じるパフォーマンスに両者のファンが熱狂する中、本当に楽しそうな笑顔で演奏する4人。「極東ロックンロールハイスクール、気志團に繋げようぜ!」とIKEが告げ、SPYAIRのステージは大盛り上がりの中で幕を閉じた。
SPYAIRから氣志團への愛とリスペクトが伝わったのか、冷めることない熱気と大きな期待が会場を包む中、後攻・氣志團のGIGがスタート。バルコニーからSPYAIRのメンバーも見守る中、氣志團は序盤戦から前のめりなほどのステージでフロアをアゲる。楽器隊の鋭くキレのある演奏と、團長&光のステージ全体を使ったアグレッシブなパフォーマンスで魅せた「BABY BABY BABY」は、ロックンロールへの愛を真摯に歌ったメッセージが観客にも伝わったようで、体を揺らしながら真剣にステージを見つめる人が目立つ。圧倒的演奏力で聴かせた「雷電」では、氣志團初体験であろうSAfamilyの女の子が必死で振り付けを合わせる。そのイベントを思い切り楽しもうとする気持ちにグッとくると同時に、僕は氣志團が“対バンキラー”と呼ばれていた頃を思い出し、「そうやって氣志團にどんどんハマっていくのだよ」と思わずニヤリ。MCでは温かい空気で見守るSAfamiryに対し、「さっきのSPYAIRのライブは何だ!!」と怒りをあらわにする團長。予想もしない展開に観客が驚きの表情を浮かべていると、「「ジャパニケーション」、「サムライソウル」……いかんわ! でら上手すぎるわ!」と名古屋訛りで怒鳴りつけ、会場中が大爆笑! そんな天才的なツカミで心を惹きつけると、「SPYAIRの学ランで今日のライヴのピークは迎えたから。あとは急激に落ちていくか、ゆっくり落ちていくかだけで」と自虐ギャグでさら沸かせ、“寿がきやラーメン”や“つけてみそかけてみそ”とローカルCMのCMソングを完璧に歌うという地域密着ネタで会場中を味方につける。続いて、「やっと会えたで、名古屋! みんなのお陰で聖地・名古屋でSPYAIRとGIGることが出来たぜ、ありがとう」と挨拶すると、「恋人」を披露。松と亜樹良の正確かつグルーヴィーなリズム、ランマのワウギターやトミーの泣きのギターなど、演奏的にも見どころ満載な曲だが、團長&光+微熱DANJIによる楽しすぎるパフォーマンスが氣志團初体験の観客には衝撃だったようで、僕の近くで見ていたSPYAIRファンらしき子は振り付けを必死で真似しながら、「ヤバい、ヤバい! 氣志團面白すぎる!!」と大興奮。一緒に来てる友達に「うんうん」と軽くいなされる感じも良かったが、この新しい楽しみや喜び、価値観に出会える貴重な体験こそ、『極東ロックンロールハイスクール』の醍醐味! 両者のファンが一緒に振り付けを合わせ、大合唱した「One Night Carnival」で最高潮の盛り上がりを見せ、本編終了。
「SPYAIRとの激闘も終わり、裏で固く握手をしてきました!」と、アンコールの声に再登場した氣志團。観客から温かい拍手を受けると團長が「やっぱり名古屋は凄いね!」と笑顔を見せ、SPYAIR・IKEを呼びこむ。「氣志團とIKEくんが一緒にやるといったら、この曲しかないよね?」と問いかけるも、ピンときていない観客をよそに氣志團の演奏で始まった曲は、B’zの「ultra soul」。B’zをフェイバリットに上げるIKE、GIGでもこの曲をオマージュしたことのある氣志團。袖なしのネルシャツにホットパンツの稲葉スタイルに変身した團長&光とIKEによるトリプルボーカルに会場は大盛り上がり! さらに間奏では、素肌に白の革ジャン、レザーのホットパンツ姿のユッキがギターを背負って乱入。名古屋でのステージに立つ姿は最後になるであろう、ユッキのエアギタープレイにKISSESから悲鳴に近い歓声が上がる! 曲終わりには團長と光がゴムの両端を咥え、IKEの歌う、♪ultra soul!のフレーズに合わせたゴムパッチン芸でフィニッシュ! しかし、これだけで終わらないのも氣志團。ステージに現れたSPYAIRのメンバーを捕まえると、今度はドラムのKENTAがゴムパッチンの餌食に(笑)。大爆笑の中、桶狭間爆音合戦が戦いの幕を閉じる。極東初の地方遠征となる、名古屋公演を大成功に収めた氣志團。次はどの街で熱戦が繰り広げられるのか!?
リリース情報
お知らせ
LiSA vs 氣志團
~デラべっぴんがやって来るっ。みゃあ!みゃあ!みゃあ!~
2014/03/17(月)東京・SHIBUYA-AX
SPYAIR vs 氣志團
~桶狭間爆音合戦!!尾張名古屋の終わらない夜~
2014/03/20(木)愛知・Zepp Nagoya
グループ魂 vs 氣志團
~超絶魂2 お台場大パニック!超激突\(‘jjj’)/~
2014/04/09(水)東京・Zepp Tokyo
乃木坂46 vs 氣志團
~学生服反逆同盟~
2014/04/15(火)東京・Zepp Diver City Tokyo
GRANRODEO vs 氣志團
~熱血硬派ろでおくん、ヤンキー集団に絡まれる、の巻。~
2014/04/24(木)東京・Zepp Tokyo
黒夢 vs 氣志團
~ロックンローラーは電氣羊の黒い夢を見るか?~
2014/05/10(木)東京・Zepp DiverCity Tokyo
サンボマスター vs 氣志團
極悪さんぼ~美しくない人間たちの日々~
2014/05/28(水)東京・赤坂BLITZ
D’ERLANGER vs 氣志團
~13日の金曜日の陶酔~
2014/06/13(金)東京・TSUTAYA O-EAST
NoGoD vs 氣志團
~The タイマン!! 団長vs團長!! 埼玉vs千葉!! ブサイクvsブサイク!!~
2014/06/19(木)東京・LIQUIDROOM
私立恵比寿中学 vs 氣志團
~私立恵比寿中学・私立戸塚水産高校 合同コンサートGIG 略して合コンin Zepp Tokyo 2014~
2014/06/26(木)東京・Zepp Tokyo
NIGHTMARE vs 氣志團
~ジャイアン vs ブタゴリラ BEYOND~
2014/07/04(金)東京・EX THEATER ROPPONGI
ニューロティカ vs PUFFY vs 氣志團
~ワンナイト・ネホリーナ・ハホリーナ・ナボリーナ・カーニバル~
2014/07/16(水)東京・赤坂BLITZ
MONGOL800 vs 氣志團
~モンパチとドンパチ!! ナハッ!ナハッ!ナハッ!~
2014/07/19(土)沖縄・ミュージックタウン音市場
SCANDAL vs 氣志團
~THE GREAT ROCK’N’ROLL SCANDAL in OSAKA~
2014/07/24(木)大阪・Zepp Namba
10-FEET vs 氣志團
~続・大きなフィートの木の下で in京都~
2014/07/26(土)京都・KBSホール
※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。