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BAND Aの渋谷TSUTAYA O-nest公演。熱いサウンドが炸裂!

BAND A | 2014.07.28

 ステージ上にまず飛び込んできたのは中島元良(Dr・Cho)。勢い良く飛び跳ねながら、早くもやる気満々の様子であった。続いて岡愛子(G・Cho)、汐碇真也(B・Cho)、原コウヘイ(Vo・G)が登場。「愛子~!」など、熱烈なファンの声が上がる。そして、「渋谷、行きますか?」と原が言い、「the help me」がスタート。飛び跳ねながらシャープなビートを刻み、ギターソロの時は挑みかかるような鋭い視線をフロア全体に送っていた岡。頭を振りながら艶めかしいベースラインを放った汐碇。顔を紅潮させ、髪を振り乱しながらプレイに没頭していた中島。ギターを弾きながら不敵なトーンの歌声を全力で響かせていた原……4人によるスリリングなアンサンブルが一気に構築され、観客は興奮を露わにして身体を揺らし始めた。その勢いのまま雪崩れ込んだのが「DDD」。「♪した みぎ ひだり よこななめ」と歌いながら下→右→左→横→斜めに指を動かした原。呪文をかけられたかのように人々が実に気持ち良さそうに踊っていたのが印象的であった。

 「バースデー!!!」と「パラパラマンガ」も演奏した後、最初のインターバル。「今日は集まってくれてありがとうございます。ワンマンなので100%BAND Aです。最後までよろしく!」、原の挨拶を挟んで「sad my sunday」へ。ダンサブルなサウンドがフロアを小気味よく震わせ、観客は腕を掲げながら楽しそうに身体を揺らす。続いて「押して曲げる」と「エレギーター」も披露。会場全体に熱い一体感が広がっていった。

 「4月9日にアルバムを出したんですよ。ツアーは大阪、名古屋、福岡、渋谷の4ヶ所。福岡と東京はワンマン。ここ、渋谷はツアーファイナル。つまり、みなさんはスーパーラッキーボーイ&ガールなんです(笑)。では、夏の曲を」と原が言い、スタートしたのは「夏のお嬢さん」。柔らかい質感のメロディが爽やかに響き渡る。「東京電車」と「ノーマルソング」も届けられ、観客はうっとりとした表情を浮かべながら耳を傾けていた。パワフルなサウンドで盛り上げるのとはまた別の一面、叙情的な美メロの宝庫でもあるBAND Aの魅力が煌めくひと時であった。

 「ワンマンだから普段やらない曲をやろうのコーナー。1曲だけだけど(笑)。東京でやるのは何年振りだろう? 知らない人は新曲だと思って聴いてください」と原が語りつつ始まった「where me me me」。2010年にリリースされたミニアルバム『girl’s end』に収録されていた曲だ。その後、「東京8ビート」「嬉しい悲鳴」……強力なナンバーが続き、観客の興奮は止まらない。新曲「拝啓、お互い様」も披露され、みんな大喜びしていた。

 「長丁場ですね。お手洗いに行きたい人は行ってください」と、MCを始めた岡。「人の会話って大体勘で成り立ってると昨日気づいたんです。勘の連鎖で世の中が成り立っているという恐怖。みなさん、頑張って生きていってください」……ユニークな視点による話を展開して観客を大いに沸かせていた。そんな和やかな雰囲気のインターバルを経て、いよいよライブは終盤戦へ。「アルバムの中から超カッコいい曲を」という原の言葉を添えてスタートした「砂のガム」は、不穏に轟く爆音とシャウト気味の激しい歌声が猛烈に刺激的であった。そして「季節を、アイス」と「girl’s end」も連発。会場内の気温は、ますます上昇していった。

 「台風が来ていたじゃないですか。“11日に台風が東京を直撃”っていう予報を見て“やっちまったな”と(笑)。でも、今朝起きたら外の日差しが明るくて。携帯を見たら“台風は存在しません”って。台風の影響でライブができなくならなくて良かったです」と、関東に上陸する直前に温帯低気圧に変わった台風8号について触れた後、「もっともっと高い所に行きたいです。連れて行ってください。では、ここからラストスパートかけますよ!」と原が観客に呼びかけ、「七隈線」へと突入。ステージの上手側に積まれたスピーカーに登り、観客を激しく煽った岡。その姿に刺激され、バンドの演奏も観客のテンションもマックス状態となる。続いて「あーだこーだ」や「テレパC」も炸裂して、メンバーたちも観客もすっかり汗だく。本編を締めくくった「退屈」の演奏が終わり、熱い余韻と共に4人がステージから去るや否や、アンコールを求める手拍子と歓声が観客の間から起こった。

 「アンコール、ありがとうございます!」とハイテンションに語る中島。岡は「始まる前に流してたBGM、福岡出身のアーティストを集めてたんだけど気づいた?(松田聖子、井上陽水、郷ひろみなどの曲が流れていた)」と観客に語りかけ、汐碇は「新しいグッズを持ってきました。9月のライブのチケットも持ってきましたので」と真面目な表情でアナウンス。3人各々の個性が窺われるMCの後、「アンコールありがとうございます。アンコールって1曲やってからまた戻ってきたりするじゃない? 今日は一気に3曲やります(笑)。しかもまず新曲!」と原が言い、演奏が始まった。まず届けられたのは原の言葉通り新曲。続いて「ソニックブーム」。そしてラストを飾ったのは「チュッチューン」。カウベルを連打したり、フロアに向って身を乗り出して歌ったりしていた原の姿は、鬼気迫るものがあった。「ありがとうございました。BAND Aでした!」という言葉と共にエンディングを迎えた瞬間、湧き起った大きな拍手。その響きを噛み締めつつステージを後にしたメンバーたちは、実に活き活きとした表情を浮かべていた。

【取材・文:田中 大】

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リリース情報

〇か×か

〇か×か

2014年04月09日

primitive

1.the help me
2.DDD
3.嬉しい悲鳴
4.テレパC
5.季節を、アイス
6.sad my sunday
7.砂のガム
8.チュッチューン
9.夏のお嬢さん
10.ノーマルソング
11.あーだこーだ
12.ソニックブーム
13.退屈

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お知らせ

■ライブ情報

FM 802「RADIO ∞ INFINITY」 Presents 「LIVE ∞ INFINITY~(じゅう)~」
2014/07/31(木)大阪・阿倍野ROCK TOWN

九州、急襲ツアー!
2014/08/05(火)長崎DRUM Be-7
2014/08/06(水)福岡DRUM SON

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2014/08/10(日)大阪・梅田Shangri-La

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2014/08/11(月)埼玉・北浦和KYARA

はるのひかり音楽祭2014
2014/08/21(日)仙台enn 2nd/3rd

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2014/08/29(金)下北沢Daisy Bar

MONOBRIGHT×BAND A TWO MAN TOUR 2014
『M.B.A.~メチャ・バンド・アツイ~』

2014/09/25(木)名古屋CLUB UPSET
2014/09/26(金)大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
2014/09/30(火)新代田LIVE HOUSE FEVER

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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