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THE BAWDIES、ロックン・ロールへのピュアな想いを胸に全国ツアースタート!

THE BAWDIES | 2015.01.05

 12月3日にリリースされたアルバム『Boys!』のインタビューで、バンド史上での最高傑作だと声を揃えていた4人。彼らは、ロックン・ロールへのピュアな想いを詰め込んだという自信作を持って、12月15日の新代田FEVERを皮切りに『「Boys!」 TOUR 2014-2015』と題されたツアーへと向った。

 2014年12月17日ZEPP TOKYO。この日、最高にロックン・ロールを楽しんでいたと感じさせてくれる熱を持ったライヴを届けてくれた。

 時は遡るが、2013年の1月にリリースされた『1-2-3』を引っ提げた全国全県ツアーを行い、そのツアー後に『THE SEVEN SEAS』というシングルをリリースした彼ら。
 彼らは、そこに1つのターニングポイントがあったと言う。『THE SEVEN SEAS』は、自分たちロックン・ロールバンドがロックバンドとして進化した瞬間だったと。その後、ロックバンドとして進化をしていく道を選ぶのか、ロックン・ロールバンドとして変わらないモノを魅せ続ける道を選ぶのかを自らに問いただし、彼らはその結果、変わらないモノを伝え続けるのがロックン・ロールであり、それを伝え続けることこそが自分達の使命であるという答えを出したのだ。

 そして、その答えをさらに深く心に刻むきっかけになったのは、今年の3月にリリースした『GOING BACK HOME』というカヴァーアルバムをリリースしたこと。彼らは『GOING BACK HOME』を作ったことで、自分達自身もルーツミュージックに改めて向き合い、純粋にロックン・ロールを楽しむ喜びを知ったのだ。 そんなベストな精神状態にある彼らがステージでライヴをするとなれば、ハジけていないワケがない。
 この日のライヴは、いままで以上にロックン・ロールに対してドキドキできたというその感情を、溢れんばかりにぶつけてきた最高に熱の高いライヴとなったのだ。

 音楽に対してずっとピュアな心を持ち続けているからこそ作り出せた1枚であった『Boys!』の曲達を、最高に楽しみながら、そこに詰め込んだ衝動をそのときのままの変わらぬ温度でオーディエンスに届けていた。MCでも押さえきれない初期衝動を爆発させ、バンドが今、最高にいい状態であることを伝えてくれた。まさに。4人=THE BAWDIES、THE BAWDIES=Boys。そんな空気感がとても初々しくもあった。

 現在、ロックン・ロールという音楽を通して1番いい関係性にあると言うROY(Vo&Ba)とJIM(Gt)とTAXMAN(Gt&Vo)と MARCY(Dr)。小学校、高校からの幼馴染みでもある4人は、この日、最高に息の合ったTHE BAWDIESを魅せてくれた。 ルーツ色を色濃く感じさせる「NICE AND SLOW」「COME ON」でしっかりとロックン・ロールをオーディエンスに伝授し、「TWISTIN’ ANNIE」や「RECORD PLAYER」といった初期衝動に溢れた“THE BAWDIESのロックン・ロール”で会場を揺らした。「NO WAY」で新たなTHE BAWDIESを見せながら、ロックン・ロールの楽しさをいろんな角度から証明してくれたのである。

 今回のツアーは、2014年から2015年を股にかけ全国をまわり、2015年3月29日に終着点として置かれた日本武道館へと帰ってくる。
 彼らがこのツアーでどんな成長を持ち帰ってくるのかも、実に楽しみなところである。
 ロックン・ロールバンドの聖地とされる日本武道館という場所にTHE BAWDIESが立つのは2度目となるが、肩の力が抜け、最高にロックン・ロールを楽しめている今のTHE BAWDIESが、その特別なステージでどんなライヴを魅せてくれることになるのか、心待ちにしているとしよう。

【取材・文:武市尚子】
【撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル THE BAWDIES

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リリース情報

Boys!(初回限定盤)[CD2枚組+DVD]

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2014年12月03日

ビクターエンタテインメント

1. NO WAY
2. WHAT YOU GONNA DO
3. NICE AND SLOW
4. CHERRY MASH
5. HOLD ON
6. LOVER BOY
7. KICKS!
8. ANYTHING YOU WANT
9. COME ON
10. THE SEVEN SEAS
11. RECORD PLAYER
12. TWISTIN’ ANNIE

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お知らせ

■ライブ情報

「Boys!」TOUR 2014-2015
2015/01/17(土) BLUE LIVE 広島
2015/01/18(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2015/01/22(木) 高知 CARAVAN SARY
2015/01/24(土) 高松 オリーブホール
2015/01/25(日) 京都 KBSホール
2015/01/31(土) 甲府 CONVICTION
2015/02/01(日) 岐阜 CLUB-G
2015/02/03(火) 浜松 窓枠
2015/02/07(土) 高崎 club FLEEZ
2015/02/12(木) 宮崎 WEATHERKING
2015/02/13(金) 大分T.O.P.S Bitts HALL
2015/02/15(日) ZEPP FUKUOKA
2015/02/21(土) 水戸 LIGHT HOUSE
2015/02/22(日) 柏 PALOOZA
2015/02/27(金) ZEPP NAGOYA
2015/02/28(土) なんば Hatch
2015/03/10(火) 郡山 Hip Shot Japan
2015/03/12(木) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2015/03/14(土) 青森 QUARTER
2015/03/15(日) 仙台 Rensa
2015/03/21(土・祝) ZEPP SAPPORO
2015/03/29(日) 東京 日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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