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LUNA SEAの25周年を締めくくる「LUNATIC FEST.」が幕張メッセで開催!

LUNA SEA | 2015.07.10

<6月27日(土) *全12組>
LUNA SEA、X JAPAN、DEAD END、DIR EN GREY、Fear, and Loathing in Las Vegas、
SIAM SHADE、LADIES ROOM、coldrain、TOKYO YANKEES、the telephones、
9mm Parabellum Bullet、LUNACY(Opening Act)


 6月27、28日の2日間、LUNA SEAの25周年を締めくくるLUNATIC FEST.が幕張メッセで行われ、両日ともに劇的なパフォーマンスが繰り広げられた。

 まず6月27日だが、この日はLUNA SEAと関わりの深いX JAPANなど、彼らの先輩や後輩バンドが多々集結。ファンにとっても思い入れ深い初日となった。サプライズも満載で、どんな瞬間が待っているのか……期待がふくらむ。何しろオープニング・アクトがLUNACY(@FATE STAGE)である。これはLUNA SEAが結成当初に名乗っていた表記での出演を意味するため、そのレアな空気を味わおうと早い時間から観客がつめかけた。

「今日、オープニングアクトを務めます、LUNACYです。あ、CYね、CY(笑)」とRYUICHI。彼の髪型はインディーズ時代を意識したものにセットアップされていた。どよめきを誘いながら、「CHESS」「MECHANICAL DANCE」「SHADE」の3曲をプレイ。フェスのオープニングを圧巻の貫禄で飾った。

 このあとに登場したのが9mm Parabellum Bullet(@MOON STAGE)。1曲目の「Discommunication」から勢いよく飛ばす彼らのステージから、突如サプライズが始まった。菅原卓郎(Vo&G)がJを呼び込み、「Cold Edge」をともにプレイしたのである。Jのイベントに参加したこともある彼らだけに、強い絆を感じさせた。

 続いてはthe telephones(@FATE STAGE)の出番。ダンサブルなサウンドが身上の彼らは、独特の空気で場内を揺さぶる。ハイトーンボイスの石毛輝は「今日、初めて見る人も多いと思います」と前置きしつつも、「僕が“We are”と言ったら“Disco~”と叫んでください!」煽り、場内をダンスフロアに変えてみせた。

 次にハードなパフォーマンスを披露したのはTOKYO YANKEES(SHINE STAGE)。ドラムセットの前には07年に亡くなったボーカルのUMRMURAのライダース・ジャケットが掲げられている。現在、3ピースで活動を続ける彼らは、「DRUGSTORE COWBOY」やモーターヘッドのカヴァー曲「Ace of spades」など、イカツイ音をぶち込んでくる。ラスト曲の前にはNORI(G&Vo)が、なんとX JAPANからPATAを呼び込み、PATAとTOKYO YANKIEESの豪華コラボが実現した。

 お次はラウドシーンを牽引するcoldrain(@FATE STAGE)が登場。すでに海外でも精力的にライブ活動を行い、評価を高めている彼らもまたLUNA SEAを深くリスペクトしているバンドである。Masato(Vo)が、「LUNATIC FEST.!!!!」と気合タップリに叫び、1曲目の「THE REVELATION」へ。その後も「No Escape」など、キラーチューンを連発し、フロアにモッシュを引き起こす。Masatoは「今年、LUNATIC FEST.が日本で一番ヘドバンができるフェスだと思います!」と断言すると、場内からは多くの拳が上がった。後半のMCでは「歴史の一部になれて光栄です!」とLUNA SEAへのリスペクトを表明。ラストまで圧倒的な轟音サウンドで存在感を見せた。

 続いてはLADIES ROOM(@SHINE STAGE)。やはりLUNA SEAの先輩バンドだ。アメリカン・ロックの影響を強く受けている彼らだが、1曲目はセックス・ピストルズのカバー「Anarchy In The UK」で筋金入りのバッド・ボーイズぶりを発揮。2曲目の「SEX,SEX & ROCK’N ROLL」では、観客と“SEX、SEX、SEX!”をコール&レスポンス。90年代には、この曲で女性ファンが次々と上半身脱ぎまくるという事態を引き起こしたキラーチューン。すっかり彼らのペースになったところで、今度はRYUICHIがステージに登場。“昔、hideさんが歌っていたから”という理由で河島英五の「酒と泪と男と女」を歌いたいとリクエスト。こうしてHyaku(Vo)とRYUICHIのデュエットというスペシャルなボーカル競演が実現。ふたりの伸びやかな声には、思い切り酔わせてもらった。

 このあとに控えるのはSIAM SHADE(@MOON STAGE)。メンバーの登場と同時に、多くの男性ファンが雄叫びを上げる。1曲目に飛び出したのはメジャーデビュー曲の「RAIN」。この段階で、胸アツになる人多数。2曲目を終わったところで、なんと真矢が「なんてカッコいいんだ! なんて日だ!」とつぶやきながら、ステージに乱入。そして「ここで聴きたい曲があるんだ」と言ったあと、自ら「1/3の純情な感情」の出だしを歌い始めるというハプニングが。この流れで「1/3の純情な感情」がプレイされると、オーディエンスからも合唱が起こる。演奏が進むにつれ、パフォーマンスは熱を帯び、後半は「BLACK」「GET A LIFE」「Don’t Tell Lies」など、突き上がる拳とパワーコーラスの合わせ技でハードなロックサウンドが炸裂。高い演奏力と男気あるプレイで圧倒した。

 ぼちぼち後半が見えてきた時間帯に登場したのはフェスの常連、Fear, and Loathing in Las Vegas(@FATE STAGE)。エレクトロとラウドサウンドをフィーチャーし、オートチューンを駆使したSoとグロウル中心のMinamiという異色のボーカルが絡み合うスタイルで、ハイテンションのパフォーマンスを繰り広げる。キラーチューンの「Rave-up Tonight」で幕を開けたライブは、早くも大盛り上がり。間違いなく彼らを初めて見たオーディエンスも多かったはずだが、彼らは最大のリスペクトをもって自分たちらしいステージを展開。「皆さんが踊り狂う姿をLUNA SEAに見せませんか!」というバンドからのメッセージは、観客にさらなる熱を注入した。

 さて、これからの時間帯はさらに濃いものになっていく。登場とともに、自らの色に染め上げたのがDIR EN GREY(@MOON STAGE)。映像を使用した演出で、ディープな世界を作り出す。グロウルからクリーン、さらにはファルセットまで使いこなす京のカリスマティックなボーカルは幽玄の域。すでに海外でも高い評価を得ている彼らのパフォーマンスは鳥肌モノだ。旋律すら覚える緊張感と胸を突くサウンドはど迫力。そして、「SUSTAIN THE UNTRUTH」「朔」などを披露したあと、ステージにはSUGIZOがバイオリンとともに現れ、「空谷の跫音」にバイオリンで参加するという異色コラボが実現。DIR EN GREYの世界に無理なく入り込むSUGIZOの柔軟性に観衆は目を見張るのみ。ライブはその余韻を残しながら、ラストの「羅刹国」まで、攻撃的な音で攻め上げた。

 彼らのあとに降臨したのはレジェンド的存在のDEAD END(@SHINE STAGE)。多くのビッグネームからリスペクトを受けてきた彼らがステージに姿を見せると同時にどよめきが起こる。崇高なまでのオーラをまとったボーカルのMORRIEの佇まいは神々しい。彼らのサウンドはハードロックのみならず、ポジパンなど、ブリティッシュロックの香りを乗せたサウンドで異彩を放つ。中盤でMORRIEは「こういう機会だからゲストを呼びたいと思います。SUGIZO!」とSUGIZOをステージに招き入れた。そして、場内に居合わせたファンの多くは“RYUICHIも出てくれば……”と思ったに違いない。インディーズ時代のRYUICHIはビジュアルまでMORRIEに似せるほどリスペクトしていたのだから――と思ったら、RYUICHIもステージに呼び込まれた。そして名曲 「serafine」をデュエット。SUGIZOはアコースティックギターで演奏を盛り上げたが、彼らの表情は終始なごやかだった。

 ラスト前は、いよいよX JAPAN(@MOONSTAGE)の出番。メンバーがステージに現れる前から“X”コールが響き渡り、異様なまでの熱気が漂う。「JADE」でライブがスタートすると、続く「Rusty Nail」では、すでに大団円の盛り上がりに。TOSHIの「お前達の大和魂を見せてくれ!」という煽りに気合の声援で応えるオーディエンスの反応も熱い。途中、新曲「Kiss the Sky」ではコーラス部分を観客に歌わせ、なんと公開レコーディングを行うという計らいも! 何万というオーディエンスの声が場内に響き、YOSHIKIも嬉しそうな表情を浮かべる。その後、YOSHIKIの曲紹介で「Endless Rain」が始まると、サビではやはり美しいシングアロングが起こった。ラストソングの「X」になると、観客がXジャンプで応戦し、ライブは大詰めに。メンバー紹介のタイミングではHIDEの映像が映し出され、多くのファンの涙を誘った。間違いなく、彼もこのフェスに参加したかったはずだ。演奏が終わってもTOSHIやYOSHIKIの“We are……”のコールに観客は“X!!”と叫び続けていた。

 トリはいよいよLUNA SEAの登場だが、その前にSIAM SAHDEの淳士がドラムのサウンドチェック行い、喝采を浴びる。かつて、淳士は真矢のローディーをつとめた時期もあったため、面白い形での師弟コラボとなった。開演時間になり、おなじみのオープニングSE「ムーンライト・ソナタ」が流れる。その音が突然途切れた瞬間、「LOVELESS」のイントロが。彼らの人気を決定づけたアルバム『MOTHER』のオープニングであり、人気の高いナンバーだ。ここから爆音とともに「Dejavu」へ。「TONIGHT」では、INORANがRYUICHIの前にひざまずいてのギタープレイを披露。黄色い声援を浴びる。MCでRYUICHIは「結構声が枯れちゃったけど、すげー楽しいよ」と語っていたが、確かに強靱な声帯を持つ彼の声は限界に達していた様子。バラード曲「I for you」では、そんな彼を勇気づけるように観客がコーラス部分を大合唱する場面も。さらに「きっとこの会場に来てくれてると思います」と前置きし、hideの「ピンクスパイダー」のカバーを披露。ビジョンにはhideの映像も映し出され、熱狂はクライマックスへ。後半は「STORM」「TIME IS DEAD」などで駆り立て、ラストソングの「ROSIER」へとつなげる。途中、名物となったJのマイクスタンド投げも豪快に決まり、ここで一旦ライブは終了。しかし、鳴り止まぬ声援に押され、熱量はそのままアンコールへ。「今日はすごいメンバーが3つのステージを温めてくれました!」とRYUICHI。そして「やっぱり皆さんにも出ていただきたいよね!」と、出演者の面々をステージへ呼び込む。YOSHIKIはhideのギターを手に、彼の思いとともにステージに戻って来た。目もくらむような面々で「PRECIOUS...」をセッション。フェス初日は、LUNA SEAの25周年の節目もさることながら、先輩後輩の枠を超えた、仲間としての絆を感じさせるものになった。LUNA SEAとX JAPANを結びつけるキッカケを作ったhideの思いも、このフェスを推し進める大きな原動力のひとつだったのかもしれない。セッションに参加したメンバー達が楽屋へと去ったあと、最後はLUNA SEAのクロージングナンバー「WISH」で、場内が再びLUNA SEA色に染まった。終了予定時間を大幅にまわった長丁場のフェスだったが、世代や音楽性の垣根を跳び越えた素晴らしく充実した内容だった。ここまで大きな思いに包まれたフェスが実現したのは、音楽シーンに大きなうねりを作り続けたLUNA SEAだったからこそ……なのかもしれない。

【取材・文:海江敦士】



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リリース情報

[DVD] Live on A WILL(初回限定盤)

[DVD] Live on A WILL(初回限定盤)

2015年06月24日

ユニバーサル ミュージック

DISC1(DVD)収録内容:
1. Anthem of Light 
2. Rouge
3. The End of the Dream
4. MARIA 
5. Glowing 
6. 乱
7. absorb 
8.Metamorphosis 
9.銀ノ月
10.Thoughts
11. Grace 
※収録予定会場:代々木第一体育館 / さいたまスーパーアリーナ/ 横浜アリーナ / 大阪城ホール

DISC 2(CD)
DISC 1のライヴ音源CD
※ボーナストラックとして横浜アリーナ公演で演奏された「Lost World」のライヴ音源を収録

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セットリスト

LUNATIC FEST.《DAY#1》
2015.6.27@幕張メッセ 1~4ホール


LUNACY 【FATE STAGE】
-SE- (King Volcano)
  1. CHESS
  2. MECHANICAL DANCE
  3. SHADE

LUNA SEA 【MOON STAGE】
-SE- (月光)
  1. LOVELESS
  2. Dejavu
  3. Rouge
  4. JESUS
  5. TONIGHT
  6. gravity
  7. Sweetest Coma Again
  8. I for You
  9. ピンク スパイダー (hide with spread beaver)
  10. STORM
  11. TIME IS DEAD
  12. ROSIER
ENCORE
  1. PRECIOUS… (セッション)
  2. WISH

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