原宿進出から半年、早いもので6回目を数える「音×AiR♪JOL原宿でLove Me Do!」。爽やかな秋晴れの下、この日もJOL原宿はたくさんの女の子でひしめいた。ハロウィンシーズンということでコスプレ少女もチラホラ。今回のゲストは音楽芸人こまつとおなじみ占い芸人のホシノユキだ。楽屋でアメスタ（https://amesta.jp）の「音×AiRオフィシャル生放送」でわちゃわちゃしてステージへ。楓とMASAYAはまた金髪になった。

　オープニング、楓が「こーんにーちはー！」と呼びかけるが返りは微妙。フンイキ硬いかな？と思ったら、すかさず大地が「45点やなー。ライブが終わるころには100点になるようにあっためていきましょ！」とつっこみ、委細かまわず「純愛バイセコー」でスタート。「ここにいる乙女をほめちぎります！」と宣言しての「乙女ビンビン」は歌詞以上に音楽性がサービス満点で、反応は上々。十八番の「Love Me Do」は楓とMASAYAによる振付講座つきだが、MASAYAがスマホを向けられまくっており、男前も大変やなぁと（本人いわく「顔が疲れました（笑）」とのこと）。

　こまつがシンセサイザーを持ち込んで、次は音楽芸人オンステージ。「となりのトトロ」と「崖の上のポニョ」、「なごり雪」と「レット・イット・ビー」と2曲をミックスしたパロディソング、ゲームやテレビの効果音のライブ演奏など、確かな音楽的教養とセンスが伝わる見事な芸だった。音楽家としての仕事が中心で、お笑いの現場はほとんどないと言っていたけど、ちょっともったいないというか、もっと見たかった。

　2ndステージはファンキーなアップテンポの「ダントツ☆YOU」といい、名曲感あるミディアム「愛を唄おう」といい、彼らがハタチの若者であることを忘れそうになる弾むようなビートが心地よい。楓はフロアに降りてお客さんとコミュニケートしまくり、♪Love, love, loveのコーラスを一緒に歌ってくれる人も増えた。「ライブハウスでの俺たちを見てほしい」と訴えての「Love Me Do」で、満を持して楓はフロア一周を敢行した。

　演奏はリラックスしていたし、反応が薄くても気にせずどんどん自ら楽しんでしまおうとする姿勢にたくましさを感じた。竜之介は「変に緊張しなくなって、やったれ感が出てきましたね。まだ客席の前のほうと後ろのほうで差があるので、最終的には後ろまで巻き込みたいです」と言い、大地は「楽しくやれたんですけど、1stステージにいたのに2ndステージにいなかった人もいて、まだまだやなと」と向上心満点。終演後にこまつが言っていたが、最後にものを言うのは「腕よりも華」。その「華」は音×AiRにはあると思うし、経験値を上げていけばさらに大きく開花するはず。来月も楽しみ！

【取材・文：高岡洋詞】
【撮影：Sinpu Tokyo.】