もうトナカイの角をくっつけた女の子がいたりして、クリスマス気分が高まるJOL原宿。11月の「音×AiR♪JOL原宿でLove Me Do!」のゲストはおなじみの占い芸人ホシノユキと2013年キングオブコント準優勝の鬼ヶ島。「叱ってサディスティック」のイントロの出囃子に乗って登場した音×AiRの4人もいっそう芸人っぽい（笑）？

　今月から新たに話題のライブ配信アプリ「SHOWROOM」（https://www.showroom-live.com/）でステージの模様を配信することになった。リスナーはアバター生中継で参加する、おひねりを投げてステージに近づける、といったひととおりの説明を経て、7回目のJOLライブがスタートした。

　一発目は「純愛バイセコー」。明らかに楓のコンディションがよさそうで、声がよく伸びる。「SHOWROOM普段から見る人！」と客席に訊ねるとチラホラ手が挙がる。続く「愛を唄おう」ではさっそく楓がフロアへ下りて客席を巡回、「画面に思いっきり盛り上がってるとこ見せたってくださーい！」と呼びかける。ブレイクのところで画面が暗転してしまい「俺を見失ったら消えるシステムやねんな」と慌ててステージ前に戻ったのはご愛敬。十八番の「Love Me Do」はやたらとノリのいいお客さんに「勘違いするやろ！」とうれしそうだ。いや、今回はかなりいい感じなんじゃない？

　楓の呼び込みで鬼ヶ島の3人が登場。「好きな芸人は？」と訊かれて詰まったり、うっかり「YouTubeで見てます」と白状して突っ込まれたのは今後の課題だね（笑）。つかみもコントもさすがの巧みさで、しっかり乗せていく。和田のお尻を蹴って痛がらせたらサイン入りTシャツをプレゼントする企画にアリサちゃんというお客さんが立候補するが、彼女の代わりに元サッカー部の楓が蹴ることに。和田は「爪先がケツとケツの間に入った」と痛がり、アリサちゃんは見事にTシャツをゲットした。

　2ndステージは「ダントツ☆YOU」でキックオフ。「Are you ready?」の掛け声に「イェ~イ！」と応じるお客さん（一部）の声がデカい！　続く女子絶賛ソング「乙女ビンビン」ともどもごきげんなビートで、客席は俄然ヒートアップ。SHOWROOMで見ているお客さんにも「星（おひねり）がなくなった」という人がいたりして、なんかもうノリノリ。来年3月のアストロホールの告知を経て、最後の「Love Me Do」の振付もバッチリだった。

　自ら「調子がよかったんで、余裕があって頭が回りました」と話したとおり、楓のコンディションのよさが大きかったと思う。彼の繊細さは確実に音×AiRのアーティスト性の大事な構成要素である。竜之介は「はしゃいでくれるお客さんもいて、なかなかいい感じやったと思います」、MASAYAは「特に2ステージ目がよかったですね」と満足そう。大地は「SHOWROOMが気になってしまったのが反省材料」と言っており、確かにデータ速度の都合で時間差があったりと独特のクセはあるが、慣れていけば問題ないだろうし、彼ら自身もそう思っていたはずだ。

　「JOL原宿でLove Me Do!」も年内はあと1回。この勢いで2014年の総決算かましたれ！

【取材・文：高岡洋詞】
【撮影：Sinpu Tokyo.】