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Bentham、LILI LIMIT、感覚ピエロが魅せた!TOKYO FM「ジャパネクレディオライブ powered by EMTG MUSIC」Vol.4番組ラストイベントを完全レポート!

ジャパネクレディオ | 2017.04.11

 2015年10月の放送開始から今年3月まで、約1年半にわたりTOKYO FMで放送してきた、次世代を担うミュージシャンを紹介するラジオ番組「ジャパネクレディオ powered by EMTG MUSIC」。この番組が企画するライブイベントが渋谷WWWで行われた。これまでの出演者には、Mrs. GREEN APPLE、LACCO TOWER、SHE’Sら全10組が名を連ね、フレッシュな感性を持つ若い世代のリスナーと共に成長してきたイベントだ。第4回目となるこの日はBentham、LILI LIMIT、感覚ピエロの3バンドが出演。一番手のBenthamとトリの感覚ピエロが、フロアを根こそぎ盛り上げる熱いギターロックで会場を一体にした一方、その間に挟まれたLILI LIMITでアート性の高いポップナンバーに酔いしれるという、チャレンジな構成でもあったが、どのバンドの出番でも、お客さんが高い感度でその魅力をキャッチして、自由にライブを楽しもうとする雰囲気がとても心地良いライブになった。

 番組でMCを務めていた小川智宏が「今春メジャーデビューが決まっている……」と紹介しただけで、会場からワッと大きな歓声が湧きあがったトップバッターはBentham。キャッチーな歌メロと、表情豊かなバンドサウンドで、全国のライブハウスを席巻している彼ら。1曲目の「TONIGHT」を皮切りに、小関竜矢(Vo・Gt)のハイトーンボイスが痛快な「HEY!!」で、序盤からあっと言う間に会場を踊らせていった。間髪入れず、軽快な4つ打ちで踊れるアップナンバー「パブリック」へ。“どうやって君の事 振り向かせたらイイの?”と歌うフレーズは、一聴すればラブソングだが、彼らが2014年に初めてリリースしたシングル『Public EP』のなかで、“リスナーをどうにかして振り向かせたい”という想いで書いたナンバーだ。あれから2年半。少しずつリスナーを自分たちのほうへと振り向かせながら駆け抜けてきたBenthamが次に披露したのが、メジャーデビュー曲「激しい雨」だった。「夢は止まらない、夢は止まらないんだよ」という小関の切実な言葉と共に、激しく明滅する光のなかで届けた、自分自身の中にある燃えるような激情。メンバー4人のかっこよさを極限まで詰め込んだ渾身のデビューシングルのあと、「手の鳴る方へ」「クレイジーガール」という鉄板のライブチューンで、お客さんと共に最高の笑顔を作り上げたBentham。たとえメジャーバンドになろうとも、きっと彼らはお客さんと直接対峙することのできるライブハウスという場所を何よりも大切に活動していくだろう。そんなことを確信するメジャー前夜のライブだった。

 転換中のステージに“LILI LIMIT”と書かれた光るパネルが置かれ、次のステージへの期待が高まるなか、まずは、土器大洋(Gt)、黒瀬莉世(Ba)、志水美日(Key)、丸谷誠治(Dr)の楽器隊4人によるインストでLILI LIMITのライブはスタートした。シンセサイザーを絡めたダンサブルなサウンドにのせて、何度も繰り返される“アニュマニデイズ”のフレーズが印象的な「Girls Like Chagall」。続く「Kitchen」でも、とんとんとん♪と、軽やかにまな板を叩くフレーズが弾んだり、LILI LIMIT が鳴らすサウンドはハイセンスだが、つい口ずさみたくなるようなポップなメロディがとても人懐こい。土器がサンプルパッドを打楽器のように叩いて、ダークで混沌とした音像を作り上げた「Observe」のあと、牧野純平(Vo・Gt)は、最終回を迎えたジャパネクレディオに寄せて、真摯な言葉で語りかけた。「終わりがあれば、始まりがあるということだと思います。こんな日に相応しい曲を。」そう言って届けた「Living Room」の、切なくも、前に進むんだという力強い意志を持ったメロディは、ミラーボールが照らし出す幻想的な景色と相まって、言いようのない昂揚感を生むものだった。“臆病者”なわたしの勇気ある一歩を浮遊感のある音像にのせた新曲「LIKE A HEPBURN」から、シンガロングを巻き起こしたラストソング「Festa」へ。どこまでもポジティブなエネルギーを放つLILI LIMITの音楽は、フロアに集まったお客さんをゆったりと踊らせながら、日常と非日常の狭間の至福の空間を描き出してくれた。

 トリの感覚ピエロは、彼らの名前を一躍広めるきっかけとなった、ドラマ『ゆとりですがなにか』の主題歌「拝啓、いつかの君へ」でスタート。秋月琢登(Gt)が繰り出す、華やかに歌うようなギターのフレーズと、西尾健太(Dr)が叩き出す安定のドラム、滝口大樹(Ba)の躍動感のあるベースラインにのせて、横山直弘(Dr)がねっとりと湿度の高い情熱的な歌を届けていく。アッパーな楽曲ながらも随所にクールなキメのフレーズや黒いグルーヴを感じさせる感覚ピエロの表情豊かなギターロックは、「Japanese-Pop-Music」から「チェシャ」へと、激しい緩急で揺さぶりをかけながら、フロアをタテにヨコにと自在に踊らせていった。「ネクストっていうのは、日本で次に来るバンドのことだけど、“次に”じゃないですよ。ここには、いま日本でいちばんホットなバンドが集まってるわけですよ!」という横山の不敵なMCから後半戦へ。エッチでファンキーな「ワンナイト・ラヴゲーム」、“お前は誰で、何のためにそこにいるのか?”と真顔で問いかける「TELL ME WHY」のあと、ラストを飾ったのは、横山が「感覚ピエロらしさが凝縮されている曲」と断言した「リア充大爆発」だった。今日のセトリにしても、皮肉と、エロと、おふざけと、リア充への嫉妬と、時々、エモーショナルなメッセージと。実は“感覚ピエロらしさ”なんて一言では括れないのだけど、こんなとき、あえておバカな役どころを引き受ける潔さが、彼らの強みでもあると思う。アンコールではイントロのギターで「O・P・P・A・I」に行くと見せかけてからの「A-Han!!」でフィニッシュ。4つ打ちのダンスロックにのせて、会場からは一斉に手が挙がり、最後は頭上高くにピースサインが掲げられるなかライブを締め括った。

 いまロックシーンの最前線で活躍をするようなバントたちも、つい3~4年前には“ネクスト”と呼ばれるような存在だった。たとえば、これまでにジャパネクレディオに出演したKANA-BOONや04 Limited Sazabys、THE ORAL CIGARETTES。彼らはいまや、ネクストと呼ぶよりも、“いまのロックシーンの最前線を走っている”と呼ぶほうが相応しいだろう。そういう意味で、この日のジャパネクレディオライブもまた、次のロックシーンを築いていく主役たちをいち早く目撃する場所になったと思う。

【取材・文:秦 理絵】
【撮影:Ohagi】

tag一覧 ライブ Bentham LILI LIMIT 感覚ピエロ ジャパネクレディオ

リリース情報

Bentham「激しい雨/ファンファーレ」

Bentham「激しい雨/ファンファーレ」

2017年04月12日

KOGA RECORDS

1.激しい雨
2.ファンファーレ
3.NEW WORLD
4.夜明けの歌

リリース情報

LILI LIMIT「[配信]LIKE A HEPBURN」

LILI LIMIT「[配信]LIKE A HEPBURN」

2017年04月01日

Ki/oon Music

01.LIKE A HEPBURN

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リリース情報

感覚ピエロ『等身大アンバランス』

感覚ピエロ『等身大アンバランス』

2017年02月27日

JIJI RECORDS

1. 等身大アンバランス
2. 加速エモーション
3.CCC
4.TELL ME WHY
5. チェシャ

セットリスト

TOKYO FM 「ジャパネクレディオライブ powered by EMTG MUSIC」Vol.4
2017.3.30@渋谷WWW

 Bentham
  1. 1.TONIGHT
  2. 2.HEY!!
  3. 3.パブリック
  4. 4.激しい雨
  5. 5.サテライト
  6. 6.手の鳴る方へ
  7. 7.クレイジーガール

 LILI LIMIT
  1. 1.Girls Like Chagall
  2. 2.Kitchen
  3. 3.Observe
  4. 4.Living Room
  5. 5.LIKE A HEPBURN
  6. 6.Festa

 感覚ピエロ
  1. 1.拝啓、いつかの君へ
  2. 2.Japanese-Pop-Music
  3. 3.チェシャ
  4. 4.CRAZY GIRL
  5. 5.ワンナイト・ラヴゲーム
  6. 6.TELL ME WHY
  7. 7.リア充大爆発

 ENCORE
  1. EN.A-Han!!

お知らせ

■ライブ情報

Bentham
雨降ってG高まるツアー
~We are the TYPHOON~

05/19(金) OSAKA MUSE
05/23(火) 渋谷CLUB QUATTRO
05/26(金) 名古屋APOLLO BASE

Bentham秋の全国ツアー
09/08(金) 名古屋Electric Lady Land (ワンマン)
09/10(日) 岡山ペパーランド
09/12(火) 広島CAVE-BE
09/15(金) 熊本B.9 V2
09/16(土) 福岡DRUM SON
09/18(月・祝) B松山W studio RED
09/20(水) 高松DIME
09/22(金) 神戸 太陽と虎
10/01(日) 静岡Live House UMBER
10/06(金) 千葉LOOK
10/07(土) HEAVEN’S ROCK Utsunomiya
10/11(水) 仙台LIVE HOUSE enn2nd
10/12(木) 新潟CLUB RIVERST
10/13(金) 松本alecx
10/15(日) 富山Soul Power
10/20(金) 大阪 umeda TRAD(旧umeda AKASO) (ワンマン)
10/21(土) 赤坂BLITZ (ワンマン)


LILI LIMIT
-LILI LIMIT presents Entrance-
04/08(土) 名古屋APOLLO BASE
04/14(金) 心斎橋JANUS
04/28(金) 渋谷CLUB QUATTRO


感覚ピエロ
感覚ピエロ ワンマンツアー2017
「69ロックレボリューション あなたと私で「69」したいの。」

06/03(土) 福岡 Live House CB
06/04(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
06/11(日) 札幌 Sound lab mole
06/23(金) 台場 Zepp DiverCity
06/24(土) 名古屋 Zepp Nagoya
06/30(金) 大阪 Zepp Osaka Bayside

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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