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日本初となる単独公演!1万5000人が熱狂した、TWICEの日本デビューライブ

TWICE | 2017.07.06

 TWICEの勢いが止まらない! 韓国、日本、CHINA-Tainanの3カ国出身のメンバー9人で構成され、現在“ASIA No.1最強ガールズグループ”といわれているTWICE(読み:トゥワイス)が日本に旋風を巻き起こしている。去る7月2日(日)、TWICEは東京・東京体育館で日本デビューライブ『TWICE DEBUT SHOWCASE“Touchdown in JAPAN”』を開催。噂どおり、彼女たちは日本でこれから新しい時代を築くに違いない。

 予感はしていた。日本ではデビュー前から“TTポーズ”(絵文字の泣き顔を指で表す)が女子中高生の間でブームとなり、6月28日に日本デビューアルバム『#TWICE(読み:ハッシュタグトゥワイス)』をリリースすれば、早速オリコンデイリーチャート1位を獲得。デビューに合わせて東京タワーにピンク色の“TT”の文字が現れ、東京と大阪の『SHIBUYA109』にはポップアップストアがオープン。女性誌『ViVi』8月号特別版の表紙や原宿駅の広告にもTWICE 9人の顔が並び、あの『ミュージクステーション』にも登場。そこで「TT -Japanese ver.-」を日本で初パフォーマンス。とにかく、やることなすことすべてが、新人とは思えない異例続きで、日本をあっという間に席巻。この日行われたデビューライブも、当初は1回のみの招待イベントだったのだが、応募者が殺到したため急きょ2回公演に切り替わった。1日2公演、1万5000人のONCE(TWICEファンの呼称)と日本デビューを祝った公演のレポートをお届けしよう。

 MCは通訳を介さず、日本語トークを展開。花道の先にサブステまで用意した電飾満載の派手なステージセット。この日のために制作したムービー、メンバー全員の手書きメッセージが入ったテープ、ロゴをデザインしたバルーンまで仕込んだ演出。本編とアンコール、トータル4回も衣装を早着替えしながら、『#TWICE』収録曲すべてを日本語バージョンはフル、韓国語バージョンはメドレー仕立てで出し惜しみなく披露していったセットリスト。SHOWCASEとは思えない気合いの入った本気のステージに、誰もが驚いた。そして、あんなに歌いたくなるキラーフレーズ満載の楽曲とユーモラスな動きを交えたダンス、観ているだけで人を明るく元気にしてくれる天真爛漫なキュートなおしゃべりとパフォーマンスを観せられたら、彼女たちを熱狂的に愛さずにはいられなくなったはず。

 イベント名の通り、ライブは威勢よく「Touchdown」で幕開け。曲のイントロでステージ中央の扉が開くと、「TT -Japanese ver.-」のMVの衣装を身につけたTWICEが横一列に並んでカッコよく登場。クールなTWICEで観客を圧倒したあと、フルートのイントロが聞こえてきただけで客席から悲鳴が上がる。2曲目は「Like OOH-AHH -Japanese ver.-」。“ウーアーウーアー”や“ウ・アハゲー”の耳に残る楽しいコーラス、“Huh”の膝曲げ全員ジャンプに”fall in love”のハート飛ばし。明るく元気ハツラツのTWICEがあまりにもかわいくて、どのメンバーからも目が離せない。客席から“シャーシャーシャー”の掛け声が上がった「CHEER UP -Japanese ver.-」は、曲の途中にメンバーが花道を歩いてサブステージに移動。アリーナのあちこちから悲鳴がわき起こり、オーディエンスはメンバーのうちわとキャンディーボン(ペンライト)を激しく揺らし熱狂。

 そしてジヒョの「せーの」という掛け声で挨拶をした後は、ジョンヨンが“ガールクラッシュ”、ダヒョンは“お豆腐”など、本国と同じフレーズで自己紹介をしていった。ナヨンが「私たち、色々準備してきました」と今日のライブについて伝えると、「だから。たくさん日本語も勉強しました」とジョンヨンが続けた。そうして、モモが「“音楽で1度、素晴らしいパフォーマンスで2度魅了させる”というTWICEの名前のように、ONCEを感動させます」といって、オレンジのジャケットを脱ぎ、モノトーンの衣装で3曲目の「JELLY JELLY」へ。ここではチェヨンのラップが終わると、天井からカラフルなバルーンが舞い降り、そこから「KNOCK KNOCK -Japanese ver.-」で観客の心の扉をかわいい仕草と愛嬌ある表情で“ノックノック”して、みんなのハートをわしづかみにしていった。

 メンバーと夢の中でデートするファンの甘い妄想をムービーにしたオリジナル映像をはさんで、次は韓国で「SIGNAL」のときに着用していた衣装に着替えたメンバーが舞台後方の階段に登場。TWICEのキャッチフレーズをタイトルにしたONCEに向けたファンソング「ONE IN A MILLION」をプレゼントすると、ファンは大感動。

 この後はミナの「最近憶えた日本語は?」という質問にジョンヨンが早口言葉「かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ」を披露してファンを驚かせると、他のメンバーも競うようにジヒョは「上がりまーす、下がりまーす」、ツウィが「羊メーメー、豚ブヒブヒ」、ダヒョンが「(仕草を交えながら)これは親指、これは人差し指です」、ナヨンは「お腹ペコペコ」、チェヨンは「私は勇気あります。モモちゃんは勇気ない」というと、再びジョンヨンも「メロンパン売り切れです」を追加。日本人メンバーの助けをかりながらも、各々がたどたどしい日本語で一生懸命話すたびに会場からはあたたかい拍手が送られた。

 そして、韓国の最新曲の「SIGNAL -Japanese ver.-」が始まると“チリチリ”と指で作ったアンテナで交信した後、4段ハートダンスでファンを悩殺。最後はテープが舞う中、TWICE最大のキラーチューン「TT -Japanese ver.-」で場内に集まったONCEとTTポーズで一つになり本編は終了した。

 アンコールに応え、今回のコンサートのメイキング映像(昔スーパーの魚売り場で流れていた「さかなさかなさかな~」を日本人メンバーに教えられて大合唱するシーンも!)の最後“RESTART”の文字が浮かび上がると、今度はピンクのお揃いのTシャツを各々がおしゃれにリメイクしたものを着て、再びメンバーが登場。本編で歌った日本語ver.のオリジナルをメドレーでつないで全曲歌うという予想もしていなかったサプライズに、ファンの興奮は絶頂へ。最後にメンバー各々が集まってくれたONCEに感謝の気持ちを伝え、メンバー全員で声を揃えて「また会いましょう!」といってSHOWCASEは幕を閉じた。

 ここからTWICE旋風の勢いは、爆発的なスピードでさらに加速して広がっていきそうだ。

【取材・文:東條祥恵】
【撮影:田中聖太郎】

tag一覧 TWICE ライブ 女性ボーカル

リリース情報

『#TWICE』(読み:ハッシュタグトゥワイス)

『#TWICE』(読み:ハッシュタグトゥワイス)

2017年06月28日

ワーナーミュージック・ジャパン

01.Like OOH-AHH -Japanese ver.-
02.CHEER UP -Japanese ver.-
03.TT -Japanese ver.-
04.KNOCK KNOCK -Japanese ver.-
05.SIGNAL -Japanese ver.-
06.Like OOH-AHH
07.CHEER UP
08.TT
09.KNOCK KNOCK
10.SIGNAL

セットリスト

TWICE DEBUT SHOWCASE
“Touchdown in JAPAN”
2017.07.02@東京体育館

  1. 01. Touchdown
  2. 02. Like OOH-AHH -Japanese ver.-
  3. 03. CHEER UP -Japanese ver.-
  4. 04. JELLY JELLY
  5. 05. KNOCK KNOCK -Japanese ver.-
  6. 06.ONE IN A MILLION
  7. 07.SIGNAL -Japanese ver.-
  8. 08.TT -Japanese ver.-
 ENCORE
  1. メドレー(Like OOH-AHH、CHEER UP、TT、KNOCK KNOCK、SIGNAL)

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