レビュー

TWICE | 2017.07.03

 2015年に韓国でデビュー。セクシーか、あるいは清楚という既存のガールズグループのフォームではなく、同性も憧れる圧倒的な親しみやすさとキュートさをもったグループという新スタイルを打ち出し、その結果ASIA No.1最強のガールズグループまで駆け上がったTWICE(トゥワイス)がついにJAPAN DEBUT BEST ALBUM『#TWICE』(ハッシュタグトゥワイス)で日本上陸。

 彼女たちは、韓国のMnetと2PM、GOT7などが所属する事務所・JYPエンターテインメントが共同企画で開催したサバイバルオーディション番組『SIXTEEN』から誕生した平均年齢19歳、9人編成のガールズグループ。メンバーにはTWICEが誇る最強ダンサーMOMO、明るくセクシーな癒し系SANA、バレエ経験者MINAという3人の日本人がいることもあって、デビュー前から日本でもTWICEは話題沸騰。1度目は耳(音楽)、2度目は目(パフォーマンス)、ファンを2倍(TWICE)感動させるという意味を持つグループ名通り、TWICEはルックス以外に音楽とパフォーマンスでもONCE(TWICEファンの呼称)を着々と拡大。

 DEBUT盤にしてBEST OF TWICEといえる『#TWICE』は、そんな彼女たちが大躍進を遂げたデビュー曲から最新作まで出し惜しみなく5曲のヒット曲すべてを、日本語ver.と韓国語2カ国語で収録。SANAがエアフルートを吹く振り付けのイントロで幕開けするデビュー曲「Like OOH-AHH -Japanese ver.-」はとにかく明るくキャッチー。サビの“Ooh Ahh Ooh Ahh”のフレーズ、“Huh”で見せる可愛らしい一斉ジャンプ、2番のラップパートで出てくる“TWICE”の掛け声、中盤のMOMOの迫力あるダンスなど、目と耳でリスナーを元気にしてくれるナンバーだ。SANAが歌う“shy shy shy”がどんどん話題を集め、ポイントダンスにまで発展した「CHEER UP -Japanese ver.-」はヒップホップ、トロピカルハウスとビートを浮遊させ、サビでいきなり抜け感あるドラムンベース(!)を使って、ポップにはじけ人々を驚かせた。この曲でみんなが真似したくなるダンスと、多様なジャンルをミックスし、TWICE独自のカラフルでポップな音楽性を確立した彼女たちの人気は、次の「TT -Japanese ver.-」の“TT”を表す“涙ダンス”で決定的なものとなる。

 以降、ポップなディスクロックをベースにした「KNOCK KNOCK -Japanese ver.-」の“ノックダンス”、久々に重低音を効かせたヒップホップなグルーヴで、可愛さにクールな音を加えた最新曲「Signal -Japanese ver.-」では“チリチリダンス”と“4段ハートダンス”を流行らせた彼女たち。本作を聴いたあとは、誰もがきっとMVやライブでTWICEのパフォーマンスを見たくなるはず。

【文・東條祥恵】

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リリース情報

『#TWICE』(読み:ハッシュタグトゥワイス)

『#TWICE』(読み:ハッシュタグトゥワイス)

発売日: 2017年06月28日

価格: ¥ 2,500(本体)+税

レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン

収録曲

01.Like OOH-AHH -Japanese ver.-
02.CHEER UP -Japanese ver.-
03.TT -Japanese ver.-
04.KNOCK KNOCK -Japanese ver.-
05.SIGNAL -Japanese ver.-
06.Like OOH-AHH
07.CHEER UP
08.TT
09.KNOCK KNOCK
10.SIGNAL

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