韓国のダンスボーイズグループ“SF9”、初の日本単独コンサートの模様をレポート!
SF9 | 2017.08.18
男性も女性も、特に大所帯のグループが大きなムーブメントとなっている現在のK-POPシーン。そのなかでもヨンビン、ジュホ、フィヨン、チャニという4人のラッパーとインソン、ジェユン、ダウォン、ロウン、テヤンの5人のボーカルの9人でデビューした韓国のダンスボーイズグループ“SF9(エスエフナイン)”は、2017年6月に日本デビューシングル「Fanfare-Japanese ver.-」を発売するなり、オリコンウィークリーチャート6位を獲得。現在発売中の2ndシングル「Easy Love-Japanese ver.-」も絶好調の彼らが、記念すべき日韓初となる単独公演<SF9 1st Concert in Japan“Fanfare”>を8月2日、大阪・Zepp Osaka Bayside、4日、東京・豊洲PITで新人ながら大成功させた。MCは驚いたことにすべて日本語! 最新曲から日韓初披露曲、さらにはK-POPのヒットソングのカバーだけではなく予想外のJ-POPまでカバー。ライブにおいてもセンセーショナルなパフォーマンスを見せつけていったSF9。その衝撃の初の単独コンサートから東京公演の模様をレポート。
メンバー個々をクローズアップしていくオープニング映像で、PITに黄色い声援が響き渡るなか、イントロでその悲鳴がメンバーの名前を呼ぶコールに変わり、最後に“ブルルン”と叫んでライブは「ROAR-Japanese ver.-」で幕開け。メンバーが車の形になって動き出すというユニークな群舞で見せた後は、さっそくSF9のアクロバットダンサー、テヤンが空中で体を回転させるキメ技、バタフライツイストを繰り出し、パワフルかつキレキレのダンスで場内を沸かせる。続いて最新シングル「Easy Love-Japanese ver.-」では1曲目とは対照的に、切ない気持ちを観客の心に訴えかける。そのセンチメンタルな感情をジャケットを広げる振り付けで露わにするポーズをするたびに、オーディエンスは大声を上げて絶叫。冒頭からSF9の人気のすごさをまざまざと見せつける。SF9として挨拶した後に始まった自己紹介を含め、この日のトークパートは通訳を介することなく、メンバー全員が努力してすべてを日本語で行なってみせた彼ら。メンバーの誰かが日本語に詰まると、日本語が一番得意なダウォンが瞬時にその空気を読み、すかさずフォロー。SF9のムードーメーカーとして、この日のコンサートの進行係をリーダーのヨンビンとともに取り仕切っていった。初の単独コンサートのために頑張ったのは日本語だけではない。ヨンビンが「この日のために準備してきた曲があります」といって、「Hide and Seek」を初披露。驚くファンをさらに興奮させたのは、やはり人気曲「Jungle Game-Japanese ver.-」のパフォーマンスが始まったときだ。チャニがグルグル回転しながらジェユン、ロウンに担がれていくというアクロバティックな大ワザを組み込んだダンスに、場内のテンションはマックスに高まっていった。
ここで前半のハイライトを迎えた後「この後はスペシャルステージがあります」とテヤンがいって、彼らがJ-POPを日本語で歌うカバーコーナーが始まるとファンは驚愕。まずはロウンとジェユンがGReeeeNの「キセキ」をエモーショナルに熱唱。それに続いてインソンが平井堅の「瞳を閉じて」を歌い上げると、場内はその歌声にうっとり。チャニの切れ味抜群のダンスに続いて、テヤンが腰を使ったセクシーな動きでファンを挑発していった2人のダンスパフォーマンスに続いて、ヨンビン、ジュホ、フィヨン、ダウォンが嵐の「Love so sweet」をキラキラ笑顔で愛嬌たっぷりに歌い踊りだすと、会場じゅうが狂喜乱舞。黄色い声援が上がりまくった。日本のファンへのプレゼント攻撃はまだまだ続く。この後は芸人のブルゾンちえみで注目を集めたAustion Mahoneの「Dirty Work」をキメ顔でクールに披露。そうして、ダメ押しで彼らが<KCON 2017 JAPAN>で話題を集めたINFINITEの「Be Mine」+EXOの「Growl」+防弾少年団の「I NEED U」という人気K-POP曲のなかでもダンスの難易度が高い曲ばかりを集めたカバーも、スペシャルメドレーにしてどどーんと惜しみなくプレゼント。集まったオーディエンスを様々なプレゼントで驚かせ、楽しませながらも、メンバー各々の歌唱力、ダンスパフォーマンスのスキルの高さをしっかりとアピールしていった。
それぞれが高い実力の持ち主でありながらも、この後はメンバーそれぞれが動物やアニメのキャラクターの着ぐるみを着て、ランダムに流れてくる持ち曲を踊るというお茶目な“激カワ”映像でファンをギャップ萌え(微笑)させていく場面もあった。
そして、ライブは「Why」から終盤戦へ突入。ミディアムテンポのナンバーが続くここからは、メンバーが自由にステージを動き出す。曲中にヨンビンが大好きなチャニに接近していって、頬にキスするふりをして嫌がられている(微笑)と思ったら、「Together」が始まるとステージ後方の階段にはこっそり膝枕をしてもらって寝転ぶメンバーがいたり、「Watch Out」では手で大きなハートマークを頭上に作って観客に飛ばしまくるメンバーがいたり。歌やパフォーマンスだけではなく、メンバー9人が自然と見せる仕草を目で追うだけでもウキウキさせられる。ライブ中、こんなに彼らが楽しめるのも、メンバー同士が仲がいい証拠。この後、メンバーそれぞれがブルゾンちえみの「35億」のキメポーズを披露して、ファンの笑いを誘った後は、派手なレーザービームが飛び交うなかで「tell me what it is」、イントロの風車ダンスに観客がこの日一番の絶叫を上げた「K.O.-Japanese ver.」、そうしてラストは日本デビュー曲「Fanfare-Japnanese ver.」を轟かせて本編は終了した。
「SF9」のコールに呼ばれてアンコールを行なった彼らは、最後にヨンビンが「次のステージはもっとカッコよくなってみんなに会いに来ます」とファンと約束。次はどんなパフォーマンスで楽しませてくれるのか。この後、彼らは12月16日、17日に千葉・幕張メッセで開催する毎年恒例の事務所主催フェス『2017 FNC KINGDOM IN JAPAN -MIDNIGHT CIRCUS-』に出演する。
【取材・文:東條祥恵】
【撮影:田中聖太郎】
リリース情報
Easy Love
2017年08月02日
ワーナーミュージック・ジャパン
2.Still My Lady -Japanese Ver.-
3.Jungle Game -Japanese Ver.-
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セットリスト
SF9 1st Concert in Japan "Fanfare"
2017.08.04@豊洲PIT
- 01.INTRO+ROAR-Japanese ver.-
- 02.Easy Love-Japanese ver.-
- 03.Still My Lady-Japanese ver.-
- 04.Hide and Seek
- 05.4 Step
- 06.JJungle Game-Japanese ver.-
- 07.キセキ
- 08.瞳をとじて
- 09.DANCE PERFORMANCE
- 10.Love so sweet
- 11.Dirty Work
- 12.Be Mine(INFINITE)+Growl(EXO)+I NEED U(防弾少年団)
- 13.Why
- 14.Together
- 15.Watch Out
- 16.tell me what it is
- 17.K.O.-Japanese ver.-
- 18.Fanfare-Japanese ver.-
- EN 01.Around Farewel
- EN 02.So Beautiful
- EN 03.Easy Love(KR)
- EN 04.Fanfare(KR)
お知らせ
2017 FNC KINGDOM IN JAPAN
-MIDNIGHT CIRCUS-
12/16(土) 幕張メッセ 国際展示場
12/17(日) 幕張メッセ 国際展示場
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。