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ONE N’ ONLY、パフォーマンスで伝えきった“進んでいく”決意

ONE N’ ONLY | 2020.08.07

 「暫く"ONE N’ ONLY"の活動に集中して行こうって結論になりました」。メンバーを代表して、NAOYAがブログを更新したのは1月21日のことだった。さとり少年団(SBC)やEBiSSHがなくなるわけじゃない。頭では理解していても、突然の発表はSWAG(ファン)の心を大きくざわつかせた。「今のONE N’ ONLYを信じてほしい」と直接伝えられるはずだった「~Shut Up! BREAKER TOUR 2020~」もコロナにより中止。どこかふわっとしたまま、季節は2つ通りすぎていた。

 もちろん、なんとなくやり過ごしていたわけではない。Twitter上で行われるリプライ、メンバーアカウントからのインスタライブ、コンスタントに更新されるYouTube。特別企画の「おうちでワンエン」では、毎回1時間半超えの生放送までしていた。どれもこれも「会えないからこそ近くにいたい」というメンバーの思いがあってこそ。
 そして、来たる7月26日。FanStreamにて開催された「"Shut Up! BREAKER" Special Live」にて、彼らは自分たちの思いをパフォーマンスで伝えきったのだ。

 放射線状に寝転がるメンバーを真上から撮った映像から、ライブはスタート。オープニングを飾ったのは、4月に発売された『ON’O』のリードトラックである「Shut Up! BREAKER」だ。HAYATOを中心に何度も試行錯誤して作られたサビのダンスは、全身をフルに使っていてパワフル。日本だと“個性”という名目のもと、“細かな部分まで揃える”ことは後回しにされがちだ。しかし、彼らはそういった些細な部分までこだわっているのだろう。傾けた体の角度や回転するときの速さなどから、シンクロ率を意識していることが伝わってくる。

 鋭利な視線でオーディエンスを射抜いたかと思えば、一瞬でキラキラの笑顔へチェンジ。「騒いでいこうぜ!」とKENSHINが煽ると「Sexy Beach Party Yes!!」に繋がれた。トロピカルカラーの照明が曲の雰囲気を底上げし、梅雨明け前でどんよりした心を夏の太陽のように照らしていく。TETTAがのびやかな声を響かせたかと思えば、EIKUは甘いボーカルで語りかける。観客がいないフロアに落とす視線は優しく、ファンひとりひとりに歌いかけているようだった。動きがゆっくりな曲というのはズレが目立ちやすくなるものだが、そんな心配はONE N’ ONLYには無用なのだろう。「Everything’s Changing」でも、息のあったダンスは健在。歌のハーモニーも綺麗に響かせ、ちゃんと踊れること、ちゃんと歌えることを示してみせた。

 MCでは、流れが速すぎるSWAGからのコメントにNAOYAが奮闘。ひとりでも多くの声が届いていることを伝えようとする、誠意のある姿勢が印象的だった。一方で、メンバーはいつも通りのわちゃわちゃした仲のよさを発揮。HAYATOが「俺とREI君も染めたのに、あっち(NAOYA、EIKU)のインパクトが強すぎて……」と拗ねる一幕もあったが、それも含めて愛らしかった。

 「Beautiful」は、ボーカル3人の声の良さを感じられるナンバー。大切なものを包みこむ歌い方が、リリックの<君>に“SWAG”を思っていることを物語っていた。続く「Black Hole」では、ラップ隊が本気のフロウをかます。カメラワークはアップカットが多く、生のライブでは見られない距離で彼らを感じられる臨場感。セクシーな振り付けで画面越しのSWAGを悩殺していた。

 KENSHINの「まだまだ盛り上がっていけるか! 全然、声が聞こえねえな!」と焚きつけると、より一層盛り上がるコメント欄。一気にラストスパートを駆け抜けていく。
 「Dark Knight」でHAYATOがエッジなラップを刻むと、「Category」ではREIがハイピッチを伸びやかに鳴らす。ONE N’ ONLYは、ただ歌って踊るだけじゃない。メッセージを伝える表現者なのだと、楽曲を通して訴えかけた。

 本編の最後を飾ったのは、ハワイのハンドサインがキュートな「HOLIDAY」。EIKUが「画面越し、全然伝わらないぞ~!」と声をかけるとREIも「ジャンプ! ジャンプ!」とSWAGを先導。曲の途中ではメンバーの名前を呼ぶコール&レスポンスも挟み、場所は離れていても一緒にライブを作ることができるのだと証明してみせた。

 アンコールでは、ONE N’ ONLY のTシャツに着替えて登場。Tシャツに黒のパンツというシンプルなコーディネートは、メンバーのスタイルの良さをより一層際立たせる。仲良く新グッズを紹介すると、ラストチューンの「My Love」へ。ヘアゴムで前髪をくくったまま歌うTETTAにはクスっとさせられ、ダンスのひとつひとつを噛みしめるように踊るNAOYAにはうるっとさせられる。攻撃的な曲ではクールに魅せ、優しい曲ではそっと寄り添う。クルクル変わる表情とオーラで、オーディエンスを骨抜きにしたのだった。

 披露されたのは、全9曲。彼らの持ち曲から考えると、決して多い数ではないだろう。しかし、6人はひとつひとつの曲を丁寧に作りこんでいた。歌の聴かせ方、ダンスの魅せ方、そして作品の意味を届ける表現力。ONE N’ ONLYの活動に集中する決意を、パフォーマンスを通して伝えたのだ。6人になっても大丈夫だと、SBC(さとり少年団)やEBiSSHの経験も引き連れていっていると、もっと大きな景色を一緒に見たいから信じてほしいと。“I’m Fighting 絶対になってやる ONE N’ ONLY”、その揺るがぬ決意を引き続き見守っていきたい。

【取材・文:坂井彩花】
【撮影:堀内彩香】

tag一覧 J-POP 配信ライブ 男性ボーカル ONE N’ ONLY

リリース情報

ON’O [TYPE-A]

ON’O [TYPE-A]

2020年04月15日

SDR

01.I’M SWAG
02.Dark Knight
03.Breathe
04.HOLIDAY
05.POP! POP!
06.Beautiful
07.Everything’s Changing
08.Don’t worry
09.Sexy Beach Party Yes!!
10.Category
11.Shut Up! BREAKER
12.My Love
13.もっと大きな愛で包み込むから... (ONE N’ ONLY feat. K)
14.Destiny (ONE N’ ONLY feat. JUNE)
15.Only One For Me

リリース情報

ON’O [TYPE-B]

ON’O [TYPE-B]

2020年04月15日

SDR

01.I’M SWAG
02.Dark Knight
03.Breathe
04.HOLIDAY
05.POP! POP!
06.Beautiful
07.Everything’s Changing
08.Don’t worry
09.Sexy Beach Party Yes!!
10.Category
11.Shut Up! BREAKER
12.My Love
13.もっと大きな愛で包み込むから... (ONE N’ ONLY feat. K)
14.Destiny (ONE N’ ONLY feat. JUNE)
15.Only One For Me
16.恋はタイミング / EBiSSH
17.夏へダイビング / SBC

リリース情報

ON’O [TYPE-C]

ON’O [TYPE-C]

2020年04月15日

SDR

[DISC 1]
01.I’M SWAG
02.Dark Knight
03.Breathe
04.HOLIDAY
05.POP! POP!
06.Beautiful
07.Everything’s Changing
08.Don’t worry
09.Sexy Beach Party Yes!!
10.Category
11.Shut Up! BREAKER
12.My Love
13.もっと大きな愛で包み込むから... (ONE N’ ONLY feat. K)
14.Destiny (ONE N’ ONLY feat. JUNE)
15.Only One For Me

[DISC 2]
ONE N’ ONLY ~EBiSSH×SBC~ Zepp Tour 2019
2019.11.24 @Zepp DiverCity

01.LA DI DA
02.Black Hole
03.Don’t worry
04.Dance section
05.Bla Bla Bla

セットリスト

“Shut Up! BREAKER” Special Live
2020.07.26

  1. 01.Shut Up! BREAKER
  2. 02.Sexy Beach Party Yes!!
  3. 03.Everything’s Changing
  4. 04.Beautiful
  5. 05.Black Hole
  6. 06.Dark Knight
  7. 07.Category
  8. 08.HOLIDAY
【ENCORE】
  1. EN1.My Love

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