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Rude-α「いつでも音楽になって隣にいるから」――オンラインライブでも変わらず伝えた“思い”

Rude-α | 2020.10.06

 3月にリリースした1stアルバム『23』を引っさげて開催する予定だった初の全国ツアーがコロナ禍で延期→中止となったRude-α。それでも8月には「真夏の女神」、11月には「マリーミー」と順調に新曲をリリースしている彼が、9月30日に初めてのオンラインライブを行った。会場は昨年末にも公演を行った渋谷TSUTAYA O-EAST。待機画面からステージショットに切り替わり、配信スタート。映像のクオリティが高いのはこの時点でわかった。

 バンドが「アイスクリーム」のイントロを奏でると、同曲のグッズTシャツにレンガ色のオーバーオールを合わせたRude-αが「お待たせー!」と叫びながら、女性ダンサー二人と一緒にステージに転がり出てくる。さっそくDJのISSEIと一緒にコール&レスポンスを披露、無観客のハンディなんか吹き飛ばす気合十分だ。続く「この夜を超えて」の間奏では、「俺たちは画面の中にいるとか外にいるとか、どこにいるとか一切関係ないんだぜ! 俺と一緒に遊んでくれよ!」と初っ端からエンジン全開だ。

 「どうもみなさん、沖縄県出身23歳ルードです。どうぞよろしく!」と短いMCを挟んで、ソウルフルなビートが心地よい「Tokyo Circus」、マイクスタンドを立てて「グッバイベイビー」、さらに「Take me back」を続けた。

 「Happiness」の前にはいつもエレピをバックに亡き祖父の思い出を語る導入MCをするが、この日は「オンラインライブでトラブルあったのも本当にごめん。それも含めて俺のことを愛してほしいし、俺もみんなのことを愛してるって音楽を通して伝えたい。いつでも音楽になって隣にいるから、一人だと思わないでください」とスペシャルな内容を盛り込んだ。そのエモーションは「LIFE」にも引き継がれ、「世界はモノクロじゃないぜ。俺が何度だって音楽になっておまえを救ってやるよ。約束だよ!」と歌詞のメッセージをさらに強化。「23」、「ハレルヤ」でもバイブスの高さを見せつける。

 「他の人のオンラインライブも見たけど、みんな“オンラインライブですけど……”みたいなテンションじゃないですか。俺もそうなっちゃうのかなって思ってたけど、やってみたら楽しくないですか?」とバンドメンバーに同意を求めるRude-α。見ている僕も観客の不在を感じる瞬間がほとんどなかったから(唯一感じたのは「水平線の向こう」の前のMCでカメラが無人のフロアを映したとき)、それだけ彼とバンドのパフォーマンスが、いい意味で“いつも通り”だったということだろう。

 「ドラマの主題歌やるんだぜ」と軽くドヤって、テレビ朝日系で10月から放送がスタートする『マリーミー!』のテーマソング「マリーミー」を初披露。曲調はバラードで、どこまでもロマンチックなリリックがRude-αらしい。そのまま「It’s only love」、再びダンサーたちが加わって「真夏の女神」、「BOY MEETS GIRL」を連打する。

 「Rude-αっていう存在は俺ひとりで作ってるもんじゃないっていつも思ってる」とスタッフとRUDY’S(ファン)への謝辞を述べ、「大切なものはいつも目の前に転がってる。そういうことに気づいてほしいと思って作った曲です」と紹介し、「wonder」を歌う。

 この夜、何度も口にした「やっぱりライブってすごくいい」という言葉から、Rude-αは無観客オンラインライブならではの意義を語り始める。「今日ね、見れなかったって人もいるけど、俺はそういうやつらも絶対ここに呼ぶから。約束するよ。今度、無料でO-EASTでワンマンやってやるよ。(バンドに向かって)やりましょう、マジで。俺、絶対やるから。決めたよ、今日。だから待っててくれ。そして武道館には着実に近づいてる。俺だけじゃない、みんながいるからRude-αだよ、ほんとに。おまえも、おまえも、おまえもおまえもおまえも、みーんなRude-αだから」。ここで僕は初めて、何らかのトラブルで視聴できなかった人がいたらしきことを知った。

 「子供のころ、お母さんに“思いやりを持って生きなさい”ってめちゃくちゃ言われたんだよ。だから俺は人のために動きたい、ずっと。友達とか仲間と、泣いたり笑ったり怒ったり、いろんな感情を共有したい。どんな境遇に置かれていてもいい、生きててください、みなさん。そしていつかまた音の上でみんなと会いたいなって、めちゃくちゃ思うぜ、俺。この人生でよかった。みんな、生まれてきてくれてありがとう」と感極まった表情を見せて、クロージングナンバーは「水平線の向こう」。いつも思うのだが、こういう“クサい”言葉に血を通わせられるのはRude-αの得がたい才能である。

 久しくライブ序盤と終盤を確実に盛り上げてきた定番「Mirror Ball」と「Train」を外した『23』仕様(プラス新曲)のセットリスト。当然ながら観客の反応は見えないが、きっとPCやスマホを見ながらRude-αの新しい姿にワクワクしたと思う。

 本編終了後にはFM802『RADIO∞INFINITY』でMCを務める樋口大樹をお相手にアフタートークを配信した。「マリーミー」のこと、日常の報告、視聴者からの質問コーナーなど、視聴者にとってはRude-αを身近に感じられそうな内容だったが、システムトラブルのためLINE LIVE-VIEWINGでの配信ができなかった(返金対応とアーカイブ視聴の案内をしている)ことにRude-αは自ら触れ、「ごめん、本当にごめん」と何度も何度も、本当に繰り返し謝罪した。

 「お詫びとして絶対にまた何かやるんで。冬にもオンラインライブする予定だったんですけど、大人の人たちと話し合って、絶対に無料でやるんで。また遊びに来てください」というのは掛け値なしの本音だろう。実現できるかどうかははわからないが、成否は最終的には問題ではないだろう。エンターテイナーとファンの関係において大事なのは、お互いの“思い”だ。Rude-αのそれは余すところなく伝わったはずである。人間の真価、本当の人柄はトラブルで発揮される。昨年のツアーで観客が体調を崩したときと同様に、僕のなかでRude-αへの好感と信頼はさらに高まった。

【取材・文:高岡洋詞】

tag一覧 配信ライブ 男性ボーカル Rude-α

リリース情報

配信限定「真夏の女神」

配信限定「真夏の女神」

2020年08月12日

Sony Music Labels Inc.

01.真夏の女神
02.真夏の女神 instrumental

セットリスト

1st album「23」on-line LIVE
2020.09.30

  1. 01.アイスクリーム
  2. 02.この夜を超えて
  3. 03.Tokyo Circus
  4. 04.グッバイベイビー
  5. 05.Take me back
  6. 06.Happiness
  7. 07.LIFE
  8. 08.23
  9. 09.ハレルヤ
  10. 10.マリーミー
  11. 11.It’s only love
  12. 12.真夏の女神
  13. 13.BOY MEETS GIRL
  14. 14.wonder
  15. 15.水平線の向こう

お知らせ

■ライブ情報

Dive/Connect @Zepp Online Vol.7
10/20(火)開場/開演 19:30/20:00
※配信ライブ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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