7!!の新曲「バイバイ」は涙腺刺激の切な系ラブソング

7!! | 2011.11.02

切ないけれど前向きにさせてくれるラブソングで人気上昇中の7!!。11月2日にリリースされる彼らの3rdシングル「バイバイ」は、まさにタイトル通りのキュンと切ない仕上がり。楽曲誕生にまつわるエピソードはもちろん、多忙だったこの1年をメンバー4人に振り返ってもらいました!

EMTG:「フォーリン・ラブ」「ラヴァーズ」ときて、3枚目のシングルは「バイバイ」できましたか!(笑)。
MICHIRU:これは僕らが18~19歳の頃にはすでにライブで演奏してた曲ですね。
EMTG:つまり、5年前から存在していたと。歌詞もこのままで?
MICHIRU:アレンジと歌詞は少しだけ直したんですけど、原形は完全にできてました。
EMTG:じゃあ、歌詞の中ですごく印象的な“マイナス1℃の雨が降る”っていうフレーズも当時からあったんですか?
MICHIRU:そうですね。もともと“マイナス1℃の~”っていう言葉が自分の中で引っかかってて。特に何かを見て思いついたわけではないんですが、ある日、ポッと浮かんだんです。それを曲に使いたいと思って、最初は別な曲で使ったんですけど、しっくりこなくて。その後、ギターを弾きながら鼻歌まじりに歌っていたら歌メロが出てきて、そこから広げていきました。
EMTG:沖縄出身なのに、なぜ“マイナス1℃”だったんでしょうか?(笑)。
MICHIRU:たぶん山形に行って帰ってきた時期だったからじゃないかな(笑)。
MAIKO:そぉだ!
MICHIRU:しかも初めて雪を見たのかな?
NANAE:あの時はマイナス1℃どころじゃなかったよ!
MICHIRU:でも、どうして“マイナス1℃”って言葉が出てきたのかは思い出せない。
EMTG:山形に行ったのはライブで?
NANAE:山形に行った前の年、実は仙台のジャズ・フェスティバルに出させてもらったんです。それを見てくれた人が、「ぜひ山形の雪祭りのライブに沖縄出身の7!!に出てもらいたい」と言ってくれて。それで山形に行くことになったんです。そしたらステージは雪で出来てるし、雪は吹雪いてるし(笑)。全員、凍えそうになりながらライブをしたんですけど、そのイメージが強いのかな。
EMTG:そこと歌詞がつながっているかどうかは微妙ですね(苦笑)。
MICHIRU:“マイナス1℃の雨”って、実際存在しないものなので、イメージ的に心で流す涙……っていう感覚で歌詞を作りました。そういう涙ってどんな涙かを考えたら、やっぱり恋愛で流す涙じゃないかなって。
EMTG:7!!って男性チームが作る歌詞も女の子目線の曲が多いんだけど、リアル女子としては今回のシングルの歌詞、いかがですか?
NANAE:またやってくれたなと(笑)。
MICHIRU:ありがとうございます(笑)。
EMTG:女子の気持ちを細やかに表現する秘けつってあるんですか?
MICHIRU:あの……根本的に僕、女々しいんで(苦笑)。ただ、最近思うのは、男も女も恋愛に対して思っていることや感じていることって一緒なんじゃないかな。
MAIKO:相手と別れても、絶対に何かを得たことにのちのち気づくし、それは誰もが思うことだし。その気づいた時の感情が詰まってる歌だと思うんです。だから、聴いた人には“懐かしい”とか“今ちょうどこの状態だ!”って共感してもらえると思うんですよね。
EMTG:そういう切ない部分って、作り手としては意識するんですか?
MICHIRU:あ、お涙ちょうだい的な部分は割と狙ってたり(笑)。
EMTG:白状しますか(笑)。
MICHIRU:僕、泣きメロが好きなんですよ。どんな曲を作る時もそうだけど、切なコードみたいな要素は絶対に入れてますね。
NANAE:私もこの曲には感情を左右されます。歌っていてもすごく難しい曲ですね。感情が重なった時はすごくウルウルするし、そうじゃないと違和感を感じてしまうし。でも、7!!の曲はどんなに切ない歌でも、最終的には前を向いて歩き出すっていう要素があるんで、この曲もそういう意味では7!!らしいなって思います。
EMTG:カップリングの「愛の言葉」も、種類は違えど、恋愛の切ない感情が描かれてますね。やっぱり狙いました?(笑)。
KEITA:狙ったのはケンカしたカップルがいて……彼女の方は“今度こそ許さない!”って思うんだけど、最終的には許しちゃうっていう。周りからみたら“結局またくっつくんでしょ?”みたいな(笑)。あまり重くないケンカのイメージで書きました。だから曲もアッパーでノリのいい感じに仕上げてます。
EMTG:2曲ともまさに青春……って感じですよね。毎回、切ないラブソングが多いけど、次々に書けるものなんですか?
MICHIRU:僕はネタ不足ですよ(笑)。でも、急にポンって出たりします。
EMTG:東京と沖縄を行き来することで、書く曲に変化はありますか?
MAIKO:あると思います。曲は4人それぞれが書いているんですけど、デビューして以降はインタビューで、作曲者の思いがその場で聞けるんですよね。それまでは、あまりそこを共有する機会もなくて。それが“この曲はこういう意味合いだったから、こういう気持ちで叩こう”とか考えるようになりました。前はただ楽しく叩けたらいいやって感じだったんですけど。あと、以前の曲は実体験じゃなく、歌詞の中で人が死んでしまったことにして……よく相手を星にしてました(苦笑)。
EMTG:(笑)。今はよりリアリティーのある歌を書くようになったということかな?
MAIKO:そうですね。
NANAE:私も日常的に誰もが体験しそうな歌が中心になってきたと思います。
EMTG:最後に、7!!にとって2011年はデビューした年であり、多忙だったと思います。少し早いけど、今年はどんな1年でした?
MICHIRU:何もかもが新鮮でした。こういうインタビューにしてもそうだし。自分が話してて自分自身が気づくこともありますからね。そんな経験を通して、プロ精神を養われていくような感覚でした。
NANAE:沖縄以外の土地でライブすることも増えましたね。地元で家族や友達が応援してくれるのも嬉しいけど、自分の知らないところで7!!の曲を知ってライブに足を運んでくれて、「あの曲すごくよかったです」って言われたりするつながりは、実際に行かないと体験できない。それってすごく大事だなって感じた1年でした。
MAIKO:私は強くなれた1年でしたね。デビューして、楽しいこともいっぱいあったけど、震災の影響で悩んだ時期もあったし。もしかしたら今、自分が音楽をやっているのは間違いなんじゃないかと思ったり……。でも、音楽ってその先のためにやることなんだって気づいたんです。結果、自分も強くなれた年になったと思います。
KEITA:僕はすることすべてが新鮮で、振り返る間もなく、曲作りとかライブとかレコーディングがあって。とにかくがむしゃらにやってきましたね。今はそれでよかったって思います。ただ、これからもその状況に慣れるんじゃなく、全力で取り組んでいきたい。
EMTG:楽しみにしてます! ありがとうございました!

【 取材・文:海江敦士 】

tag一覧 シングル 女性ボーカル 7!!

リリース情報

バイバイ【7!!×君と僕。期間生産限定盤】

このアルバムを購入

バイバイ【7!!×君と僕。期間生産限定盤】

発売日: 2011年11月02日

価格: ¥ 1,165(本体)+税

レーベル: ERJ

収録曲

1. バイバイ
2. 愛の言葉
3. 「君と僕。」ショートドラマ
4. バイバイ (「君と僕。」オープニングVer.)
5. バイバイ (instrumental)

リリース情報

バイバイ 【通常盤(初回仕様有)】

このアルバムを購入

バイバイ 【通常盤(初回仕様有)】

発売日: 2011年11月02日

価格: ¥ 972(本体)+税

レーベル: ERJ

収録曲

1. バイバイ
2. 愛の言葉
3. バイバイ (Instrumental)

関連記事

ビデオコメント

お知らせ


Q&A
■マイ検索ワード

●NANAE
石原さとみ

「バイバイ」のミュージックビデオに出演いただいた石原さとみさんの出身地を調べました。MAIKOが東京都の知事が石原なんだから、石原さとみ さんも名字が“石原”っていうからには、きっと東京出身だろうと(笑)。
●MAIKO
ヒアルロン酸注射

ホントです! 最近、笑いじわが多いなと思って(笑)。十代の頃はなかったのに急な変化が気になるじゃないですか(笑)。それで一応調べてみたん ですよ。ちょっと高かったんで、諦めました。
●MICHIRU
バッハ ベートーヴェン バロック

Wikiでバッハを調べました。曲に触れた時、結構その作曲家を調べますね。最近クラシックにハマッてるんですけど、特にバッハが一番かなと。
●KEITA
動画 斉藤和義 「ずっと好きだった」

動画で「ずっと好きだった」を見ていると、そのあと「ずっとウソだった」が始まるので、それが見たくて。実際には「ずっとウソだった」が始まると 同時にすっごく画面が重たくなってしまって(苦笑)。結局、全部は見られませんでした……。

■ライブ情報

海仙山仙~第二幕~
2011年11月25日(金)SHIBUYA O-EAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

トップに戻る