沢井美空、現役女子高生のリアルな言葉を綴った3rdシングル!
沢井美空 | 2012.03.15
- EMTG:「卒業メモリーズ?サヨナラ、あなた。?」は、この3月に高校卒業を控えている沢井さんはもちろん、卒業シーズンにぴったりの曲ですね。いつ頃、どのようにできた曲なんですか?
- 沢井美空:元となるものは、昨年、高校3年生の夏休みに出来ました。高校3年生になると友達と話してても、自分ひとりでいるときも、この3年間を振り返ることが多くなるんですよね。好きな人が学校内にいるときって、学校に行くのが楽しくなるし、早く起きて髪型とかちゃんとしようと思いますよね。そこから“あなたに会いに学校に行く”という冒頭の歌詞がパッと出てきたんです。私が高校を卒業するタイミングに3枚目のリリースが決まり、高校卒業するときに曲を出せるなんて一生に一度しかないことなので学校のことを書いているこの曲を、卒業の様子を盛り込んで広げていこうと思いました。本格的にこの曲を作成し始めたのは去年の暮れくらいからですね。
- EMTG:沢井さんご自身のことを歌っているんですか?
- 沢井美空:実際に好きな人が学校にいて、卒業するのがとても惜しくて……みたいな感じでは残念ながらないんですけど(笑)。
- EMTG:あ、そうではないんですね!?(笑)
- 沢井美空:でも、もし学校に今、好きな人がいたら、私も絶対に気持ちを伝えられないんだろうなって思います。
- EMTG:飾ることなく、気持ちをそのままストレートに歌詞にしてますね。また、卒業式で彼を見つけ、“少し切った前髪 出会ったあの頃のよう”という1行に、彼に対する想いがすごく表現されているなと思いました。
- 沢井美空:好きな人ってずっと見てるから、ちょっとの変化にも気づいちゃうし。卒業式でたくさんの人の中に埋もれててもすぐに見つけてしまう。そのくらい好きなんだ、っていうことを書きたかったんです。
- EMTG:沢井さん個人的に特に気に入ってるフレーズはありますか?
- 沢井美空:やっぱり冒頭部分の3行ですね。この曲の芯となるところなので、こだわりもありますし、すごく気に入ってます。あと、Bメロの“教室、廊下、階段、帰り際の坂道”の部分。今、目に見えたものを書こうと思って、体育館とかグランドとかいろいろある中で、これが私の選んだ4つなんです。
- EMTG:これまでのシングル2作品はほぼ生のサウンドでしたけど、今作は打ち込みのリズムですね?
- 沢井美空:実はいつもの私みたいにアコースティックで作っていたんですけど、この曲を仕上げていくうえで、どういう方向に進んだらいいのかが正直わかんなくて。それで、アコーティックバージョンと打ち込みが入ってるバージョン、2つできたうえでどっちかに決めようと。
- EMTG:そこで打ち込みのバージョンに決められたのは?
- 沢井美空:両方を聴いたときに、いつもの私とは違う感じがしていいなと思ったからですね。
- EMTG:歌もまた、デビュー曲「あたし、今日、失恋しました。」と比べてみてもすごく変わりましたね。伸びやかになって、さらに真っ直ぐ言葉が届く歌声でした。
- 沢井美空:歌は自分でも変わったなと思います。レコーディングの回数を重ねていくにつれて慣れてきたんだと思いますね。あまり緊張もしなくなったので。
- EMTG:やはり歌っているときは、高校3年間のことを思い出しながら歌ってました?
- 沢井美空:そうですね。この主人公って、私のことを書いたわけではないんですけど、私にとっても近い存在なんですよね。絶対に“好きだ”っていう気持ちを伝えられないところもそうだし。主人公の気持ちになって、切ない気持ちで歌ってました。
- EMTG:カップリングの「愛しい人」は、深い愛を歌ったバラードですね。
- 沢井美空:高校2年のときに作った曲なんですけど。身近にいる人って、伝えなきゃいけないことを伝えられなかったり、逆に衝突してしまったりすることがあると思うんです。私がこの曲で思い描いていたのは、母なんですが、たとえ衝突したり、傷つけてしまうことがあっても、絶対に私のことを見捨てないでいてくれるし、大きな愛で包んでくれているから。そういう深いところの愛を歌いたくて書きました。
- EMTG:徐々に心がほぐれて開かれていく感じが見事に描かれていますね。
- 沢井美空:最後にいくにつれて温かい曲にしたかったんです。“ありがとう、ごめんね 涙が溢れて こんなに愛しい”というフレーズがあるんですけど。恋人とかに向ける愛とはまた違って、家族の愛って、本当にすごい深い愛じゃないですか。“大好き”っていう言葉では表せないと思ったので、“こんなに愛しい”という表現を使いました。“愛しい”って、私の中で愛の最上級のイメージなんです。
- EMTG:3曲目の「青空恋模様」は、恋に気づいた瞬間のことを3拍子のリズムに乗せて歌っています。
- 沢井美空:高校1年のときにできた曲なんです。
- EMTG:へぇ!じゃあ今作は……
- 沢井美空:高1、高2、高3に作った曲、すべて収録されている形なんです。この「青空恋模様」は、もともと3拍子にしようと思って作ったわけじゃないんです。ただ単に、見上げた空がすごく綺麗だったから、心も楽しくなっちゃったんでしょうね(笑)。そういう愉快な気分で作ったらたまたま3拍子だったっていう。歌詞は、気になったり、ずっと考えちゃうなっていう人がいて、だけどその気持ちが何なのかわかんなくて……“これが好きってことなんだな”って気づいた、ほんの一瞬の出来事を書きました。
- EMTG:では今作「卒業メモリーズ?サヨナラ、あなた。?」は、3曲通して聴く人にどんなふうに聴いてもらうとうれしいですか?
- 沢井美空:私と同年代の人には、今の自分と重ねて聴いていただきたいですね。大人の方には、“こういうことあったな”って思い出に浸るときに、BGMとして流れるような曲になったらいいなと思います。
- EMTG:沢井さんはこの3月に高校を卒業されたということで、これまで以上にライブの機会も増えそうですね。
- 沢井美空:そうですね。デビューしてライブをやらせてもらうようになってから、上手く歌わなきゃいけないなって思っちゃって。けど、最近気づきだしたのは、どう伝えられるか、どう伝わるかっていうことなんだなって。これからは上手く歌うことよりも、自分が本当に伝えたいことを伝えられる歌を歌えるようにやっていこうと思っています。
【取材・文:牧野りえ】
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岩盤浴
「岩盤浴」ですね(笑)。友達に“高校卒業したら岩盤浴に行こう!”って誘われて。“いいよ!”って言ったものの、社会人になって一発目に岩盤浴に行くってどういうことなんだろうって(笑)。スパとか銭湯についてるタイプなのか、岩盤浴専門店のことを言ってるのか……いろんな岩盤浴を調べてました(笑)。
岩盤浴
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