EXILEから強力なユニットが誕生した。その名はTHE SECOND from EXILE。
KENCHI、KEIJI、TETSUYAのパフォーマーチームにボーカル兼パフォーマーのNESMITH、SHOKICHIを加えた5人組。デビューシングル「THINK ’BOUT IT!」（11月7日発売）は、11月10日から公開の映画『悪の教典』とBee TVドラマ『悪の教典‐序章‐』の主題歌に抜擢され、早くも注目を集めている。シングルには4曲が収録され、タイトルチューンの「THINK ’BOUT IT!」を始め、アッパーで勢いのある楽曲が並ぶ。作詞にはSHOKICHIも積極的に参加し、より身近に感じられるテーマを表現しているのが彼ら流だ。デビューを控えた今の思いを、グループを代表してSHOKICHIとKEIJIのふたりにきく！

EMTG：THE SECOND from EXILE初のシングルとなる「THINK’BOUT IT!」ですが、まずはダンスがキレキレでカッコいいPVを見せていただきまして――。

SHOKICHI：ありがとうございます！

EMTG：振りつけを覚えて練習しなければ、あそこまでまとまらないハズですけど、撮影にはどのくらい時間がかかるんですか？

SHOKICHI：あれは24時間ぶっ通しですね。

EMTG：ほぉ……。

KEIJI：各メンバーが個々で練習したのは2週間もなかったかな。最終的にみんなで合わせたのは3日くらい……ですかね。

EMTG：さすが……としか言えないです！　メンバーがサラッと集まって、自然に踊っているみたいなパフォーマンスだし。

KEIJI：こういう遊びがあるようなPVを作りたかったんですよ。あまりキッチリ振りつけている感じじゃなくて。その方がひとりひとりの個性も出るし。

SHOKICHI：アドリブも多かったですね！まず最初に5人並んで曲をかけて、“はい、撮影スタート！”みたいな（笑）。そんな撮り方、初めてやりました。実はずっと挑戦してみたかったことなんですけど。

EMTG：これまでもEXILEファミリーから新ユニットが生まれましたが、THESECOND from EXILEは少し異色な匂いがしますね。

SHOKICHI：収録曲通してアゲアゲの曲だけで攻めるというのは、EXILEファミリーの中ではなかったスタイルだと思います。ただ、グループ名にfrom EXILEとついているように、メンバー全員がEXILEメンバーだし、曲も激しくてアップチューンだけど、その中には強いメッセージ性があるところはEXILEファミリーらしいところですね。とはいえ、せっかく派生した新しいユニットだし、面白いことがしたい！　より幅の広いエンターテイメントをやる必要があるし、それがTHE SECONDの存在意義にもつながると思います。歌詞も僕が書かせてもらったんで、自分の成長にもつながりましたね。そういう意味でもやりがいがあります。

KEIJI：EXILEって、曲も含めてすごく壮大なイメージがありますけど、THESECONDは、より皆さんが身近に感じられるような存在だと思います。

SHOKICHI：確かにTHE SECONDでは、まったく背伸びしてないですね（笑）。

EMTG：EXILEでの活動と平行しての制作って、すごく大変じゃないですか？

SHOKICHI：ここにたどり着くまでに、僕ら全員いろんな思いをしてきたし、学んできましたからね。これまでため込んできたパワーを、まさに解放するチャンスをいただけたと思うんです。それだけに、すごくリアリティーのあるメッセージを届けられているんじゃないかって感じますね。

KEIJI：4曲目の「CRAP YOUR HANDS」とか、特にそういうメッセージですよね。ためてきたものをはき出して暴れまくっていこうという曲になってるんで。

EMTG：すっごく盛り上がりそうですよね。まさにライブで聴きたくなるような。

KEIJI：リアルにライブで盛り上がるような曲が欲しかったんですよ。楽曲を作ってくれたGiant SwingのT.Kuraさんと一緒に、こういう曲にしようっていろいろ話し合いました。

EMTG：なるほど。それでTHE SECOND from EXILEには、クラブで聴きたくなるようなワイルドさがあるんですね。ところで、実はタイトル曲の「THINK ’BOUT IT!」は映画『悪の教典』（＋Bee TVドラマ『悪の教典‐序章‐』）の主題歌でもありますが。

SHOKICHI：ありがたいですね！　すごい作品の主題歌にしていただいて、うれしいです。それだけに、少しでも映画を盛り上げたいっていう気持ちも強くて。

EMTG：曲は単体で聴いても成立するくらいメッセージも効いてますが、映画の内容も意識されたんですね。

SHOKICHI：映画ありきの曲でもあります。もちろん、それプラス、僕らTHESECONDの新しいスタートにもつながるような、ホントにいろんな接点がないといけない曲だったんですよね。いろんな思いが入り交じって……僕らの勢いも含め、いい感情が入っているんじゃないかと自負してます（笑）。

EMTG：これ、伊藤英明さんが主演で、かなりコワい役どころだったと思うんですけど……。映画はすでにご覧になりましたか？

KEIJI：試写会に行かせていただいたんですが、曲がピッタリとハマッてました。ちょっと衝撃的なシーンが終わったあとに、この曲が空気を中和してくれるみたいな。あまり詳しくは言えないんですけど（苦笑）。

EMTG：そもそも、THE SECOND from EXILEのお話が出たのはいつ頃だったんですか？

SHOKICHI：実はそんなに前じゃないんですよ。1年前かな？　でも、いきなり決まったわけでもなく、HIROさん発信で“こういうユニットがあったらいいよね”っていう話から、今年EXILE TRIBE（＝ドームツアー「EXILE TRIBE LIVETOUR 2012 ?TOWER OF WISH?」の最終日）で披露させてもらって、それが決定打になりましたね。HIROさんも5人の姿を見て“やっぱりやった方がいいよ”って言ってくださったし、僕ら自身もやりたいなって思いも生まれたんで。

EMTG：本体も含め、他ユニットもあるし、正直ライバル心はありますか？（笑）。

SHOKICHI：ライバル視するより、お互いにないものを持っているグループなので、刺激し合いながら高め合っていきたい。切磋琢磨っていう言葉が一番似合うと思いますね。

KEIJI：それと、自分達はEXILEのメンバーでもあるので、このTHE SECONDが成功することによってEXILEファミリーが大きくなって、次につながっていくと思うんです。だから、僕らのプライドとしても、絶対に成功させたい！　あと、この5人って突然EXILEに入ったメンバーでもあるので、また成し遂げた感っていう実感がないんですよ。それもあって、自分達で作っていこういう意識が強いです。

SHOKICHI：そういう意味では、あたらしいものを見せられていると思いますね。パフォーマンスでも曲のアプローチでも。“あ、あのメンバーがこんなことをするんだ！”とか思っていただけたら……。何しろ、今回のシングルでは「CLAP YOUR HANDS」でラップに挑戦してたりしますからね。

EMTG：そんなTHE SECOND from EXILEの野望とは何なんでしょうか？

SHOKICHI：野望は無限ですね。いい意味で、まだ何も決まっていないんですよ。J　Soul　Brothersみたいに、もともとある名前でもないし、ホントに新しいグループなので、いろんなことがまっさらなんです。だから、今回のシングルに入れる曲を決める時にも、いろんなアイデアが出て。その中でこの4曲が選ばれたことで、聴いてくれた人からの反応を僕らも知りたいんですよ。例えば、今回はバラードが1曲も入ってないですけど、“聴きたい”っていう意見があれば挑戦するかもしれないし。当然、その先にはライブっていうイメージが元にあるわけですけどね。その上で、いろんなことに挑戦していきたいです。

EMTG：見るというより、一緒に盛り上がれるようなライブ風景を期待しちゃいますね。

KEIJI：ああ、敢えてお客さんとと近いところでやってみたいと思いますね。

SHOKICHI：そういうことも、ホントに自分達次第なので。

EMTG：ひょっとして、居酒屋で集まって語り合ったことが実現しちゃうノリとかね。

KEIJI：マジでそんな感じですよ（笑）。

EMTG：てっぺん取っちゃおうぜとか（笑）。

SHOKICHI：間違いなく、男なんでそれぐらいしたいですね！（笑）。

KEIJI：期待していてください！

【取材・文：海江敦士】