ファンモンの新曲「サヨナラじゃない」は、監督・内村光良による、映画『ボクたちの交換日記』の主題歌

FUNKY MONKEY BABYS | 2012.11.21

 この9月、横浜スタジアム2Daysで延べ6万人、大阪・京セラドームで3万5千人と、東西のスタジアムライヴを敢行。ゲストもフィーチャリングもDJ以外の楽器も一切加えず、文字通り3人だけでステージを完遂し、初のスタジアム単独ライブを大成功に収めたFUNKY MONKEY BABYS。
そんな彼らからニューシングルが届けられた。
原作・鈴木おさむ、監督・内村光良による、映画『ボクたちの交換日記』の主題歌でもある「サヨナラじゃない」は、過ぎ去ったあの日、あの頃を思い返し、それを糧にまた励み、更に進んでいく背中を押してくれる前向きなメッセーソング。聴いているうちに、かつて志を同じくした仲間が思い浮かび、また力強い新たな一歩を踏み出させるナンバーだ。そして、世の女性を敵に回すこと覚悟で歌われるM-2は、洞察力豊かなそのリリック内容がユニークなオールディーズ・ロックンロール・ナンバー。どちらも彼らの新境地が伺える1枚だ。

EMTG : 先日の2大スタジアムライヴはいかがでした?
ファンキー加藤(以下、加藤):自分たちの想像以上のものが出来ました。お客さんも喜んでくれて、一体感もしっかり生まれていたんで、自分たち的には、かなり満足しています。マイク2本とDJだけという、活動開始当時から変わらない自分たちのスタイルで今回も完遂出来たのは、自分たちにとっても大きな自信になったし。
モン吉:最初は、やはり探り探りでしたよ。初日の横浜なんて、僕たちはもとより、お客さんも緊張してたみたいだし(笑)。
加藤:BABYS(ファン)にしても、ライヴを観に来るというより、参加するって意識ですからね。振り返ると、武道館もアリーナも最初の時は、俺たちもお客さんも共に緊張してましたよ(笑)。”そこまで共有するか!?”って(笑)。
モン吉:さすがに1日目は、その場、その場を乗り越えていった感じでしたね。その分、終えてからの反省も多かったし。1日目が終わった話し合いで、急遽2日目のセットリストを変えましたから。
DJケミカル(以下、ケミカル):初日は、それこそただアワアワ進んでいく感じで(笑)。だけど掴んでくると、なんだか気が楽になっていったんですよね。ホール等に比べ、規模もデカいんで、掴めばその相乗効果でノリもよりデカいし。ホールの客席との対峙の印象に対して、スタジアムは、すり鉢状だったこともあり、なんか見守られていたり、包まれている感じが凄くしたんです。歓声やリアクションにしても、向かってくるというよりも、むしろ包み込まれる感覚でしたね。
加藤:ステージと客席で、心の距離は、あまり無かったなって。もちろん物理的な距離はありましたよ。だけど、それを乗り越える何かが、あそこにはあったんです。
EMTG : あと、特に横浜スタジアムの方で驚いたのは、音が風に流されなかったところだったんです。野外のライヴでは、音が風に流されていくことも多いんですが、音が常にまっすぐ届いてきましたからね。
加藤:今回は音響をめっちゃしっかり練りましたからね。しかも、あれだけの爆音でやりながらも、外部からの音に関するクレームは一切なかったという。野外ライヴで、こんなことってあまり無いらしく。ちゃんと音が上までいって、下に降りてくる音響方法を色々と駆使してくれたみたいです。
モン吉:あれはありがたかった。やはり3人だけで演っている以上、伝えたいことは、歌も音もVJもきっちり伝えたいですからね。
EMTG : ここからはニューシングル「サヨナラじゃない」の話に。今作は、映画『ボクたちの交換日記』の主題歌ですね。
加藤:そうなんです。元々、映画の主題歌のお話をもらい、そこから曲を作り始めたんです。遡れば原作の鈴木おさむさんは、以前からのお知り合いで、僕たち、昔から応援していただいていたんです。実は、この原作である『芸人交換日記』も直接本人からいただいてましたし。
EMTG : では、原作は以前からご存知だったと。
加藤:読んでました、読んでました。自分の青春時代とリンクするところも多いなぁって。拝見させていただいた映画バージョンの内容も素晴らしかったし。元々好きだった原作や映画な分、今回の主題歌は気合い入れて作らなくてはと。
EMTG : トラックもユニークですよね。
加藤:そうそう。クラブポップとJ-POPが上手く融合した、僕たちならではでしょ?
モン吉:特にサウンド面は凝りましたからね。流行りのダブステップやサイドチェーンも入れ込んでるし、ラストはそれこそ気づいたらエレクトロに移ってますから。とは言え、クラブミュージックに寄りすぎない、多くの人に聴いてもらえる作品になってます。アコギから進みつつ、気づいたら本格的なクラブミュージックに移ってる。このスムーズさには自信があります。あと、いつも自分たちのシングルのタイトル曲だと、頭サビ(サビから曲が始まる)からのものが主だったけど、今回はそうじゃないし。
EMTG : これには驚きました。
ケミカル:プロデューサーさんとも、話し合いながらどんどん音を具現化していけたので。おかげさまで、グループとしても最新の自分たちが出せたかなと。スタイリッシュなんだけど、スタイリッシュ過ぎない。そこがいいんです。
EMTG : 今回の歌詞は、全編に渡り、信頼感と結束感と繋がりがしっかり表れてますね。
モン吉:”自分に置き換えたら、原作の芸人さんはどんなことを思うだろう…?”といったことを考えながら僕は作っていきましたね。
EMTG : モン吉さんの歌声も今までになくエモーショナルだし。
モン吉:より行間を大切にしたんです。今回はメロディに休符を増やして。今まではわりとラップの手法にのっとり、言葉やメロディを詰めたものが多かったんだけど、今回は無意識ですが休符が多く入ってるんですよね。歌うパートは、ファンちゃんと2人、得意不得意で歌い分けたし。
EMTG : 今回はそれぞれの歌パートも多いですもんね。
モン吉:Aメロはファンちゃん、Bメロは僕って、それぞれが歌いやすいパートを歌いました。Aメロ、Bメロをそれぞれ試しに歌ってみて、ハマりが良かったり、歌いやすかったバースを各々チョイスし、歌ったんです。
ケミカル:リリックの中心はファンキーさんが書いて、高音域と今回のメロディのほとんどをモン吉くんが書いて。このような棲み分けも良いかなと。それによるコントラストやそれぞれの長所も表れてるし。
加藤:そして、それを暖かくスタジオで見守るケミカルが居ると(笑)。レコーディング中は、夢中になって、「北斗の拳」を読んでたしな、お前(笑)。
EMTG : (笑)。話変わり。M-2「街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる」の洞察力には恐れ入りました。
加藤:男性なら多くの人が同感してもらえると思いますよ。女性には何を言っても怒られるし、裏目に出るし。最終的に謝ってもダメな、八方塞がりの時があると思うんですよね、男性なら(笑)。
ケミカル:僕もかつては、謝っても、「行動で示せ!!」って、また怒られたことありました(笑)。その辺りも多少リリックに反映させてもらってます。
モン吉:いやー、すざまじいところまで追い込まれる時ってあるもんね。
加藤:かつては崖っぷちで、足元の砂がパラパラと谷底に落ちるところまで追い込まれまたこともありますから。あの時のシチューエーションを客観的に思い返してガーッと書きました(笑)。
モン吉:ファンちゃんに過去、どんなツラいことがあったかは知らないですけど、ある日、スタジオに行ったら、この歌詞が出来てましたから。
EMTG : トラックはオールディーズ風のロックンロールですね。こういったタイプも初めてでは?
加藤:初めてでしたね。でも、合ってるでしょ?歌っても気持ち良かったなぁ。
モン吉:その気持ち良さは、溜めていたことを歌にかこつけて、吐き出せたからなんじゃ (笑)?
加藤:こらっ!! 余計なことを言うんじゃない(笑)。
モン吉:こちらは「サヨナラじゃない」とは対照的に畳み掛けてますからね。休符なんて一切不要。ここぞとばかりにガッと連射してる (笑)。
ケミカル:世の中の女性は、これを聴いてどう思うか?ドキドキですね。とは言え、きっと世の女性は、聴いてもみんな、”これは他人のことでしょ?私は違うもん!!”って思うんでしょう(笑)。

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

サヨナラじゃない

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サヨナラじゃない

発売日: 2012年11月21日

価格: ¥ 1,000(本体)+税

レーベル: ドリーミュージック

収録曲

1. サヨナラじゃない
2. 街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる
3. サヨナラじゃない (instrumental)
4. 街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる (instrumental)

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サヨナラじゃない(初回盤)

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発売日: 2012年11月21日

価格: ¥ 1,300(本体)+税

レーベル: ドリーミュージック

収録曲

ディスク:1
1. サヨナラじゃない
2. 街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる
3. サヨナラじゃない (instrumental)
4. 街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる (instrumental)

ディスク:2
1. サヨナラじゃない (video clip)

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発売日: 2012年12月26日

価格: ¥ 3,500(本体)+税

レーベル: ドリーミュージック

収録曲

ディスク:1
1. Say!Joy!
2. LIFE IS A PARTY
3. 夢で逢えたら ~I’m feelin’ you~
4. この世界に生まれたわけ
5. サヨナラじゃない
6. 幸せを抱きしめよう
7. 街中でケンカしてるカップルを見かけると大抵女性が怒ってる
8. Journey
9. WE ARE FUNKY MONKEY BABYS
10. いいんじゃない
11. 走りだそう
12. 最後の人
13. 夏の終わりに
14. PSYレントジェラシー
ディスク:2
1. この世界に生まれたわけ (VIDEO CLIP)
2. LIFE IS A PARTY (VIDEO CLIP)
3. サヨナラじゃない (VIDEO CLIP)
4. 2012年9月9日開催「おまえ達との道~in横浜スタジアム~」ライブダイジェスト映像

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お知らせ

■ライブ情報

『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』
2012/01/13(日)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2012/01/19(土)アスティ徳島
2012/01/20(日)アスティ徳島
2012/02/02(土)横浜アリーナ
2012/02/03(日)横浜アリーナ
2012/02/09(土)マリンメッセ福岡
2013/02/10(日)マリンメッセ福岡 [追加公演]
2012/02/19(火)大阪城ホール
2012/02/20(水)大阪城ホール
2012/02/23(土)神戸ワールド記念ホール
2012/02/24(日)神戸ワールド記念ホール
2012/02/28(木)名古屋 日本ガイシホール
2012/03/01(金)名古屋 日本ガイシホール
2012/03/09(土)サンドーム福井
2013/03/10(日)サンドーム福井 [追加公演]
2012/03/16(土)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
2013/03/17(日)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ [追加公演]
2012/03/22(金)岡山市総合文化体育館
2012/03/23(土)岡山市総合文化体育館
2012/03/30(土)さいたまスーパーアリーナ/
2012/03/31(日)さいたまスーパーアリーナ

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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