「K-POP No.1 Vocal Group」と称される圧倒的な歌唱力を持った2AM。12月５日にリリースした4thシングル「誰にも渡せないよ」は、“♪君のために 生きてみたい♪”と愛する人への気持ちをストレートな言葉で表現したラブバラード。ピアノとストリングスが印象的な温もりあるサウンドに乗せて、各メンバー個性溢れる歌声と、美しいハーモニーで聴かせている。チョグォン、チャンミン、ジヌンの３人に、今作「誰にも渡せないよ」についてはもちろん、楽曲にちなんだプライベートの話にも踏み込んでみた。

EMTG：今作「誰にも渡せないよ」は、愛する人への気持ちをストレートな言葉で綴ったバラードですが、最初に曲を聴いたときの印象や感想を教えてください。

チョグォン：これまで僕たちが日本で歌ってきたバラードは、聴くことで多くの人々が感動を覚えてくれていると思います。今回の「誰にも渡せないよ」も、今年の冬、温かい気持ちで聴いていただける２ＡＭならではの切ないバラードになってると思います。

ジヌン：僕たちはハーモニーがきれいに出せるというところが長所でもあるんですが、最初に曲を聴いたときは、それを上手く活かせると思いました。実際レコーディングも楽しみながら臨めました。

チャンミン：僕はデモ曲の時から車でドライブする際など、聴けば聴くほど好きになっていって。聴きどころもたくさんあるので、みなさんにもたくさん聴いてほしいです。

EMTG：歌詞の中で特に共感するフレーズはありますか？

チャンミン：チョグォンくんのパートの頭、“♪君のために生きてみたい♪”っていう歌詞が好きです。自分も大切だけれども、「君のために生きてみたい」っていう言葉に愛情があって一番好きなところです。

チョグォン：僕も同じで、そこが一番大好きですね。サビの頭で一番大事なことを伝えてると思うんです。

チャンミン：ジヌンくんもね？

ジヌン：僕は、僕が歌っているAメロの“♪この指を重ねた♪”っていうフレーズが大好きです（笑）。自分の感情をちょっと抑えてるのを、「指を重ねた」っていう言葉で表現しているところが、心の切なさを上手く表してるなと思います。

EMTG：とても感情のこもった歌声が印象的ですが、それぞれ歌うときに気をつけられたことは何ですか？

ジヌン：どのパートも気を抜く部分はなくて、歌全体の感情を上手く伝えるためにひと言ひと言、気を遣いながら歌いました。

チャンミン：バラード曲なので“伝えること”を意識して、あとは日本語の曲だから発音に気をつけて、日本のファンのみなさんに伝わるように歌っています。

EMTG：チョグォンさんは？

チョグォン：２人がすべて話してくれました（笑）。

チャンミン：すみません、僕たちが全部話してしまいました！（全員爆笑）。

EMTG：聴く人にはどんなふうに聴いてもらいたいですか？

ジヌン：好きな人がいる人は、切ない気持ちになると思うので、とても共感してもらえるんじゃないかと思います。特に好きな人がいない人でも、寒い日に頭の中でいろいろ想像しながら聴いてもらえると楽しんでもらえるんじゃないかな。

EMTG：タイトルにちなんだ質問です。それぞれの身の回りのもので、“これだけは手放したくないな”と思うほど気に入っているものは何ですか？

ジヌン：メンバーたちです（笑）。

EMTG：メンバーたちは優しいですか？（笑）

ジヌン：もちろん優しいです！ 昨日はチャンミンくんと部屋で一緒に過ごしました。

チャンミン：ジヌンくん、夜９時ぐらいに寝ちゃって。僕ひとりでずっとドラマを観ながら“なんでこんなに早く寝ちゃったの？”って思ってたんです。そのまま今朝９時まで寝ていて、死んじゃったかと思った（全員爆笑）。

チョグォン：僕は、うちのワンちゃんです。ミニチュアピンシャーで５歳ぐらい。“ヘンウン（幸運）ちゃん”っていう名前です。今は韓国にいるので、いつも”会いたいな…”って思っています。

チャンミン：僕は、自分の口です。口でやることは誰にも負けないと思います。歌うこともそうだし、食べることもそうだし。語学も他の人より上達が早いと思うので、口を使うことは僕の自慢です。

EMTG：２曲目の「Winter gift」は、恋をしている人にぴったりの明るくポップなウィンターソングですね。

チャンミン：今までアルバムやシングルでいろんなバラード曲を歌ってきたんですが、みなさんに２ＡＭの他の魅力を見せたいと思って、この曲を選んで歌ってみました。明るい曲調できっとみなさんに喜んでいただけると思います。

EMTG：“冬”にちなんで、好きな場所や景色、時間、食べ物はありますか？

ジヌン：夜１０時ぐらいに照明の下で滑ることができるスキー場です。夜オープンするスキー場なので、オープン時は雪もきれいにならされてるんです。照明が雪に反射してキラキラきれいでワクワクしますね。

EMTG：ジヌンさんのスキーの腕前は？（笑）

ジヌン：転ばないけど、上手くはないです（照笑）。

チョグォン：上手ですよ。僕、一緒に行ったことあります。

ジヌン：日本のスキー場にも行ってみたいです。

チョグォン：僕は、アイススケートリンクです。なかなか行けないですけど。

チャンミン：僕は場所じゃなくて食べ物なんですけど、やっぱり焼き芋じゃないかと思います。ジヌンくんの大好きなものでもあって、ジヌンくんはほんとにいっぱい食べてます（全員爆笑）。

ジヌン：もともとサツマイモが大好きで、以前ドラマの『ドリームハイ２』を撮影してたのがちょうど冬だったんです。宿舎の前のコンビニでありったけの焼き芋を買って、撮影現場に着くまでの間に全部食べてしまったぐらい大好きです。

チャンミン：ジヌンくん、コンビニで店員さんに「このサツマイモを買ったら焼いてくれますか？」って聞いたんです。でも店員さんに「これはダメですね」って言われてました（全員爆笑）。

ジヌン：シーズンが終わると機械も撤去されてしまうので、マネージャーさんと“焼き芋の機械を買おうかな？”って本気で相談してたんです（笑）。

EMTG：３曲目はＭISIAさんの名曲「Everything」をカヴァーされてますね。

ジヌン：レコーディング前に原曲を何度も聴いたんですけど、とてもリラックスした気分で聴けるし、歌っててとても気分がよかったです。

チョグォン：レコーディングでは２ＡＭらしく歌おうと努力しました。ハーモニーもたくさん入っているのでみなさんとても気持ちよく聴いてもらえるんじゃないかと思います。

EMTG：では最後に、日本のファンのみなさんにメッセージをお願いします。

ジヌン：「誰にも渡せないよ」をはじめ、全曲とてもワクワクした気持ちでレコーディングに臨んだ曲たちなので、そんな気持ちがみなさんにも伝わるといいなと思います。是非たくさんの人たちに聴いてほしいです。また今回のシングルのみならず、他の音楽活動もたくさんやっていきますのでどうぞご期待ください。

チョグォン：僕たち２ＡＭの温かいバラードを聴いてもらえるシングル作品になっていると思います。「誰にも渡せないよ」はミュージックビデオの映像と一緒に聴いてもらえると、いっそう冬の雰囲気も楽しんでもらえると思います。たくさん愛していただけたらうれしいです。

チャンミン：僕たち２ＡＭは今までずっと“ハーモニーを中心に聴いてほしい”って言ってきたんですけど、今回はより僕たち１人１人の歌が中心になっています。聴けば聴くほどいい曲になると思うのでたくさん聴いてください。

【取材・文：牧野りえ】