Ms.OOJA、「男の女々しい泣き歌」をテーマにカバーアルバム第2弾をリリース
Ms.OOJA | 2013.11.01
- EMTG:今度は男性アーティスト曲のカバー・アルバムですね。
- Ms.OOJA:『WOMAN』を作った時に、「じゃあ、次は『MAN』だね」って、冗談で言っていたんですけど、その時には、本当に作るかどうかはまったく考えていなかったんです。でも『WOMAN』をリリースしたら、男性バージョンを聴きたいという声がすごく多くて、それはすごくありがたいことだし、やってみようか、ということになりました。だから、ファンの方からの声があってできた作品ですね。
- EMTG:選曲は、どんな感じでやっていったのですか?
- Ms.OOJA:前回同様、自分が好きな曲というのが基準としてあって、なおかつ、泣ける、切ない、男性曲だけど、特に女々しい曲というのを選びました。前回は“痛い泣き歌”だったんですけど、今回は“女々しい男の泣き歌”です。あえて“女々しい”という言葉を使って、そういう部分をさらけ出して歌っていたりとか、そういう気分になるようなものを厳選していきました。
- EMTG:実は男性のほうが、けっこう思いを引きずったりするんですよね(笑)。
- Ms.OOJA:今回カバーしてみて、男性のほうがすごくロマンチストだし、歌詞の世界観がすごくファンタジーだったりとか、そういうものが多いなって感じました。女性のほうが、もっとえぐる、リアルな曲が多いですよね(笑)。でも女子には、そういったファンタジーな世界に浸らせて欲しいという部分もあるし、それを私が歌うことによって、より親近感を持って聴いていただくことができるのかなって思います。
- EMTG:選曲が『WOMAN』以上に幅広いというか、1985年の「Forget-me-not」(尾崎豊)から、2011年の「思い出せなくなるその日まで」(back number)まで、かなりいろいろな時代、タイプの曲が選ばれていますね。
- Ms.OOJA:とにかく、この曲泣けるよな、と思う曲を選んでいきました。自分が好きで聴いていた曲も多くて、1993年の曲が多いのは、たぶん小学生の時に聴いていたからだろうなって思うんですけど、それ以外にも「思い出せなくなるその日まで」は大好きな曲なので、ぜひ入れたいと思いました。それに加えて、ファンの方からリクエストをいただいた曲も取り入れていて、結果的に幅広いものになりましたね。「Forget-me-not」、「Missing」(久保田利伸)、「奏」(スキマスイッチ)、「TRUE LOVE」(藤井フミヤ)、「Ti Amo」(EXILE)などはリクエストをいただいた曲です。
- EMTG:先日のツアーでは、「最後の雨」(中西保志)がきっかけになった、とおっしゃってましたが。
- Ms.OOJA:2011年に「最後の雨」をカバーさせていただいて、自分のボーカリストとしての新境地というか、幅がすごく広がったなって思っていて、ライブでもすごく好評で、それが今回のアルバムの軸になっていますね。男性の女々しい部分がすごく出た曲じゃないですか。こういう曲を集めたいよね、というところから始まったので、大切な曲です。ここまで思い詰めた曲って、なかなかないですよね。今回「最後の雨」のPVを作ったんですけど、アニメーションを使って、歌の世界観を表現しているので、ぜひ見ていただきたいです。
- EMTG:男性アーティストの楽曲を歌う時って、アプローチなどは変ったりするのですか?
- Ms.OOJA:『WOMAN』は女性の歌ということもあって、自分と重ね合わせるというか、よりリアルな感情で歌う曲が多かったと思います。でも今回は男性の曲なので、もちろん自分と重ね合わせる部分もあるんですけど、よりシンガーとして幅広く演じることができたんじゃないかと思います。女優になった気分でしたね。特に「Ti Amo」、「サウダージ」(ポルノグラフィティ)、「レイニーブルー」(徳永英明)といった女性目線の曲でも、私は女性を演じているという、不思議な感覚でした。
- EMTG:男性アーティストが女性目線で歌っている曲を、女性のMs.OOJAさんが歌っている。しかもその曲の作詞はすべて男性だという、不思議な構造になっていますね。
- Ms.OOJA:そうなんですよ。だから男性から見た女性の理想像なのかなって思います。なので、歌っていると、自分がすごくいい女になった感じがします(笑)。私が、いろいろなタイプの女性になりきって歌っているという感じで、すごく楽しかったです。
- EMTG:逆に「Bye For Now」(T-BOLAN)などは、すごく男くさいラブソングですよね。
- Ms.OOJA:独特の世界観を持っているので、それをMs.OOJAとしてどう表現するか、というのは難しかったですね。“マジ”なんていう歌詞、今まで歌ったことがなかったし(笑)。それでアコースティック・ギター2本というアレンジにして、歌詞の意味がより一層染みてくるような、新しい「Bye For Now」にできたんじゃないかと思います。あと「接吻 kiss」(ORIGINAL LOVE)のボサ・ノバっぽいアレンジも、この曲の持つ大人っぽい色っぽさみたいなものを、自分なりに表現できたと思います。そういう風に、アレンジをガラッと変えたものと、逆にオリジナルに沿った感じで歌った曲と、今回は幅広いアレンジになっていますね。
- EMTG:どの曲も、女性であるMs.OOJAさんが歌うことによって、これまでにはない世界観が楽曲に吹き込まれている感じがします。
- Ms.OOJA:「このまま君だけを奪い去りたい」(DEEN)とか、女性はなかなか“君を奪い去りたい”とは思わないし、そういった男性の歌を女性が歌うという、中性的な雰囲気をぜひ楽しんでもらいたいなって思います。女性である私が歌うことによって、オリジナルからは感じ得なかったことを、もしかしたら感じてもられるかも知れないなという思いもありますし、とにかくこのアルバムを聴いて、泣いていただきたいです。ちょっと肌寒くなってきた、この切ない時期に、その切なさを楽しんでいただきたいですね。大人になると、涙を流すっていうことは、ちょっとずつ減っていくのかなって思いますけど、涙は心の浄化剤だと思っているので、これを聴いて、泣いて、明日からまたがんばろうって思ってもらえたら嬉しいですね。
Ms.OOJAが、カバー・アルバムの第2弾となる『MAN -Love Song Covers 2-』を完成させた。女性アーティストの、切ないラブソングをカバーした前作『WONAM』に続いて、今回は、徳永英明、藤井フミヤ、尾崎豊、EXILE、ポルノグラフィティなどといった男性アーティストの泣けるラブソングを、女性であるMs.OOJAが歌い、独特の世界観を見事に表現した、とてもユニークな作品になっている。
【取材・文:熊谷美広】
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先日、テレビ番組で友近さんと共演させていただいたんですけど、すごく面白くて、最近よく友近さんの動画を検索してみています。「社員食堂のOL」というネタがお気に入りです(笑)。
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※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
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