BUZZ THE BEARS、3つの「L」のファクターが凝縮された新アルバム!

BUZZ THE BEARS | 2014.06.11

 2013年秋から今年頭にかけて行われた全国33箇所に及ぶツアー『GOLD RUSH』を成功に収めたBUZZ THE BEARS。ワンマン、対バンとのライヴが2WAYにて行われた同ツアーで、集まったキッズや対バンたちから学んだことも多かったと言う。
 それが形となり、音や歌として差し出されたような1枚が今作『L』だ。「LIVE」「LIGHT」「LIFE」と3つの「L」のファクターが凝縮されている。彼らのライヴがより身近に感じられる1枚だ。

EMTG : 今作を聴いて、良い意味で親しみやすさが増した印象を受けました。
越智 : その辺りは、前回のツアー中に今作の楽曲制作をしていたのが大きかったのかもしれませんね。細かいアーティストのエゴやこだわりはさて置き、もっと明快で分かりやすいものじゃないと、多くの人や幅広い人に受け入れられにくいと、作品をリリースする度に思ってたんで。スッキリさせたり、より分かりやすくさせたりできた結果がこの作品です。
桑原 :自分たちのこだわりは入れつつ、分かりにくいと思われるところをどんどん削って、表面を整えていった感じでしたからね。
池田 : お客さんがどうやったらノれるかを、より意識して作ったところもあったし。色々なタイプの楽曲で作品の幅を表すのではなく、「こういった乗り方をさせたい」とか、「こういった盛り上がりが見てみたい」といった思いを表したんですね。
越智 : それから、ツアーを回って色々な対バンに受けた刺激も反映されてたりして。「あの曲の感じってカッコイイよね」や、「俺らの中での、ああいった曲を作ってみよう」って話から作った曲もあったし。
EMTG : 確かにシンプルとは違ったタイプの分かりやすさや伝わりやすさですもんね。聴いていて、フロアやステージから見たお客さんが目に浮かんできます。
桑原 : 以前にも増して、実際にライヴハウスに来て、参加してもらいたいという気持ちが詰まってますからね。
EMTG :でも、これだけ親しみやすさが前面に表れていると、これまでのみなさんの持ち味の一つだった、男気溢れるところや感情移入タップリに迫ってくる部分が損なわれる懸念もあったのでは?
桑原 : 確かにそれはありました。だけど、それよりもライヴでのたくさんのお客さんとの共有感の方を今回は取ったんです。
EMTG : あと今作では、ライヴハウスを飛び越え、もっと大きなフィールドでのライヴの光景も浮かんできました。
桑原 : その辺りも意識しましたよ。フェスとかの広い会場で何千人ものお客さんが、曲によって盛り上がったり、ノリが変わったりするのを見てきましたから。そこで感じたことも反映されてます。
EMTG : 特に「シェアタイム」にはそれを感じました。この曲も含め今回は解放感も増した印象。
池田 : これまでメロコア等を聴いたことのない人でも乗りやすいように、別にダイブとかをしなくても充分にライヴに参加出来て一緒に楽しめる、そんな作品にもしたかった。そこが解放感と繋がったんじゃないかな。
越智 :作品のタイトルにも込めましたから。今回の『L』って、3つの頭文字から取っているんです。LIVEの「L」、気軽にライヴハウスに足を運びたくなる、軽い気持ちで自分たちのライヴを観たくなるようにとLightの「L」、そして、色々な人の生活に流れる音楽であって欲しいとの思いを込めたLIFEの「L」と。
EMTG : 歌やメロディにしても、かなりキャッチ―だし、リリックもかなり韻を踏んでいて非常に覚えやすい。
越智 : 不思議と今回は韻を踏みたくなる、"これ、こういうのが絶対に合うやん!!"、みたいなメロディを僕も智(桑原)も作ってきたんですよ。"ここはこのフレーズが、歌ってても聴いてても気持ちいいだろう"って。そのメロディに引っ張られるように、合うフレーズを当てはめていった結果ですね。
EMTG : 今回は今まで以上にメロディと歌詞が気持ち良く合致している曲が多いですもんね。
池田 : アレンジに関しては、今回あえて奇をてらわなかったしね。サビ前の1番2番のメロディも同じものにしたし。1番と2番が違ってたら、初めて僕たちに接する人たちが戸惑いそうじゃないですか。"あれ!?こうくると思っていたのに…"って(笑)。そういった方々にも分かりやすいように心がけました。いつもだったらもう一工夫入れるところを、グッと堪え、あえて分かりやすい構成にしたというか。その分、細かいこだわりは別のところで色々とやらせてもらいました(笑)。
桑原 : 一緒に歌える部分や声を合わせやすいところが多くなったのも、参加する人のことを想像してのことでしたからね。"ここで一緒に声を出したり、コールアンドレスポンスをしたら気持ちいいだろうな…"とか、"ライヴでの一体感がより生まれるだろうな…"とかを想像しながらアレンジを固めていきました。
EMTG :個人的には今後のフェスやイベントでは、是非アルバムまんま演って欲しい(笑)。中には一緒にワイパーが出来る曲も出現したし。
池田:ちなみにワイパーって何でしたっけ?
EMTG :ライヴ中に、お客さんが曲調やテンポに合わせて、みんなで手を左右に振るじゃないですか。あれです。
池田:へーっ、あれワイパー言うんや。
桑原:でも、振り返ると俺ら、これまでほとんどワイパー出来る曲、無かったな…。こりゃ、初ワイパー行けるのと違う?
越智 : でたっ! BUZZ THE BEARS初のワイパー出現!?
EMTG : BUZZ THE BEARS名物の「泣きダイバー」ならぬ、「泣きワイパー」が見れるかも(笑)。
桑原 : 泣きワイパー、ヤバいな。でも、見てみたいよね。
EMTG : 最後に秋まで続く「Lツアー2014」への意気込みをお願いします。
池田 : ホンマ、この作品を作った時に自分たちが思い描いていたライヴが出来ると思います。参加型のアルバムを引っ提げたツアーなので、是非みなさんにも参加して欲しいですね。
桑原 : 今まで以上にお客さんの反応も楽しみなツアーです。聴きやすくなったんで、幅広い人達に足を運んでもらいたいです。で、各会場で最高の夜を作っていきたいですね。
越智 : きっちり見せていきたいし、きっちり楽しんで帰ってもらいたいし、”また来たい!”と思ってもらえるライヴにしますから。みなさん是非汗をかいて、笑顔で帰って下さい。

【取材・文:池田スカオ和宏】

tag一覧 アルバム 男性ボーカル BUZZ THE BEARS

関連記事

ビデオコメント

リリース情報

L(初回限定盤)

L(初回限定盤)

2014年06月11日

ビクターエンタテインメント

マフラータオル付

1.タイムマシーン
2.シェアタイム 
3.グローリーデイズ
4.グッドナイト
5.恋をした夜
6.ピエロ
7.ハングオーバー
8.全てを

このアルバムを購入

お知らせ

■マイ検索ワード

●池田大介
カミングコウベ

ブログ書いてる時に、カミングコウベ(COMIN’KOBE)のことを書こうと思って、スペルとか間違えたらややこしいことになるから。とくに松原さんとか目光ってるかもしれないので。その辺きっちり確認しようという意味で調べました。

●桑原智
ハンバーガー デリバリー

みんなが知ってる有名なハンバーガー屋さんのデリバリーがあるんですよ。持ってきてくれるんやと思ったら、1500円以上買わないといけなかった。

●越智健太
俺はね…検索してません。「これからも、検索する予定は…(by 池田)」ありません!すんません。


■ライブ情報

“L”TOUR 2014 PRE EVENT -THE RELEASE NIGHT-
2014/06/11(水)心斎橋BRONZE

"L" TOUR 2014
2014/06/21(土)松山サロンキティ
2014/06/23(月)福岡Queblick
2014/06/25(水)下北沢SHELTER
2014/06/27(金)仙台PARK SQUARE
2014/06/29(日)名古屋HUCK FINN
2014/07/21(月)磐田FM STAGE
2014/07/23(水)千葉LOOK
2014/07/24(木)HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1
2014/08/05(火)周南rise
2014/08/06(水)岡山IMAGE
2014/08/22(金)神戸太陽と虎
2014/08/31(日)横浜FAD
2014/09/06(土)高松DIME
2014/09/07(日)広島ナミキジャンクション
2014/09/15(月)新潟CLUB RIVERST
2014/09/20(土)帯広 REST
2014/09/21(日)釧路 CLUB GREEN
2014/09/23(火・祝)札幌 Bassie Hall

"L" TOUR 2014 -FINAL SERIES-
2014/10/03(金)渋谷O-WEST
2014/10/08(水)名古屋APOLLO BASE
2014/10/12(日)福岡Queblic
2014/10/18(土)大阪JANUS

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る