EXILE SHOKICHIがソロデビュー! これまでの思いをこめたシングルが完成!
EXILE SHOKICHI | 2014.06.04
- EMTG:まず、ソロデビューシングル「BACK TO THE FUTURE」も完成した今の心境を聞かせていただけますか?
- SHOKICHI:3年前くらいからソロでリリースしたい構想はありました。やっとできると決まって、“夢がかなった”といううれしさがこみ上げてくるかと思っていたのですが、実はそうでもなくて。自分のなかでも喜びより感謝の気持ちが日々増しています。EXILEは変革が多いグループですよね? 二代目J Soul BrothersがEXILEに加入して14人になり、第四章もスタートして。THE SECOND from EXILEが誕生したかと思えば、自分のソロ活動も始動。いろいろなことが起きるたびにファンの皆さんを不安にさせてしまうことがあるかもしれないのに、それでも応援し続けてくださる方がいる。こうしてソロで活動できる理由はただひとつ、ファンの皆さんのおかげだと思いました。なので、喜びよりもまず、“ありがとう”の気持ちでいっぱいになって、“オレ、やった!”なんておこがましい気持ちにはなりませんでした。ファンの皆さんとHIROさんがいたからやらせてもらえた。今はただそう思っています。ATSUSHIさんを見てて、“夢がかなった感覚って一生持てないんじゃないのかな”って最近感じていて。ひとつかなえば、また次の夢を追いかけるじゃないですか。だから、かなった感がないんです。自分はグループのなかにいさせてもらって生かされている立場。だからこそ、感謝の気持ちを曲で返したいと思いました。
- EMTG:その熱い気持ちは一聴するだけで伝わってきます。
- SHOKICHI:タイトル曲の『BACK TO THE FUTURE』はダンスナンバーですけど、簡潔に言うと“ありがとうソング”です。皆さんへの“ありがとう”と、EXILE第四章に向けた自分の決意を綴りました。同タイトルの映画のようにタイムマシン(デロリアン)はないから過去には戻れないですけど、二代目JSBで活動し始めた当時にファンの皆さんと抱いていた夢は決してなくなってはいなくて。あのころ一緒に見ていた夢を僕は今も見ています、と伝えたかったんです。
- EMTG:歌詞はいつごろ書かれたのですか?
- SHOKICHI:結構近々です。THE SECONDのときは普段何気なく思ったことをメモして歌詞を書くときに形にしていたんですけど、今回は過去の引き出しはゼロ。まっさらな状態から書いたので時間はかかりました。このやり方は初めてだったと思います。メロディに乗る言葉が少ないので、どうやってこの想いをコンパクトにまとめるか、すごく悩みました。トラックに関しては、自分で作ってSHOKICHI色を出す考えもあったんですけど、HIROさんのアドバイスをいただいて、数ある候補のなかから選ばせてもらいました。
- EMTG:HIROさんからは、どんなアドバイスを?
- SHOKICHI:“最初から自分でやってしまうと、固執してしまう可能性もあるし、こじんまりして見えてしまう可能性もある。だから、いろんなプロジェクトを想定しながら、始めはわかりやすいほうがいいよ”みたいなことをおっしゃってくださいました。自分も“なるほど”と思えたので、変化球ではなく、王道といえる曲をチョイスして、一個人ではなく、EXILEの血を受け継いだSHOKICHIとして表現しました。なので、ファンの皆さんには耳なじみがいい仕上りになっていると思います。ここからかなりSHOKICHIワールドが炸裂すると思います!
- EMTG:王道といえども、SHOKICHIさんのエネルギーが一気に放出された感じを受けます。
- SHOKICHI:去年にこれをやっていたら、もっと気張っていたと思います。今回、気合いはもちろん入っていますが、少し肩の力を抜いてできたので、それがよかったと思います。HIROさんにもそう言われました(笑)。
- EMTG:HIROさんはお見通しなんですね(笑)。
- SHOKICHI:本当にお見通しなんですよ(笑)。最初は歌い出しの部分を力んで歌っていたんです。でも、HIROさんのアドバイスをいただいたりして、さっきの話じゃないですけど、“ありがとうソングだったら、自分のための曲じゃない”と自分に言い聞かせたら力んで歌うのは少し違うと思えて、基本に返って歌い直しました。
- EMTG:俯瞰で見ることができたんですね。
- SHOKICHI:すごく俯瞰で見られました。ソロなのに。THE SECONDのときよりも俯瞰で見られたと思います。これは、経験値なんでしょうね。いい意味でTHE SECONDという場でめちゃくちゃ勉強させてもらいました。EXILE TRIBEってそういう場所だと思うんです。それぞれの夢を広げる場。なので、自分のなかでその意味を全うできているのかなと感じています。
- EMTG:HIROさんのほかにアドバイスをいただいたメンバーはいますか? たとえば、師匠のATSUSHIさんとか。
- SHOKICHI:ATSUSHIさんには“『Someday』みたいな曲を書きたいんです”と言いました。なぜなら、第三章が始まるときにATSUSHIさんが書いたことが、第四章が始まって同じような境遇に立った今だから、<あれから 数えきれないほど 夢を叶えてきたけど 心はまだ 君を思っているよ>の意味を、恥ずかしながらようやくきちんと理解できたんです。ATSUSHIさんは、“THE SECONDであれだけ激しいことをした後にそこに戻れたら、SHOKICHIはもう一段階成長するかもね”っておっしゃってくださって。なので、僕のなかでは『BACK TO THE FUTURE』の後に“?Someday 2014?”があるんですよ(笑)。
- EMTG:(笑)。SHOKICHIさん流の“Someday”ならば、『BADK TO THE FUTURE』は、“ありがとうソング”であるとともに決意表明でもあるんですね。
- SHOKICHI:そうですね。こういうきちんとした意味を持ってソロをやりたかったんです。よく“EXILEやTHE SECONDとの違いは何ですか?”と聞かれるんですけど、あえて違いをつけなくてもいいと思っていて。この想いを伝えられればいい。EXILEのSHOKICHIがEXILE SHOKICHIという場で表現する。ただそれだけでいいんです。
- EMTG:想いを伝える新たな場ができたと。C/Wに込めた想いも教えていただけますか?
- SHOKICHI:C/Wは結構楽しくやらせてもらいました(笑)。『遠雷』は、いつも夢とか恋のことを書いてきたので、少し捉え方の違う音楽よりにしたくて、フィクションにしました。完全なフィクションは初めてだと思います。小説を読んでいると、自分が主人公になった気持ちで物語に入り込みますよね? そういうのがステキだと思えるので、僕のなかでの新たなエンタテインメントじゃないですけど、小説を書くような感じで書きました。
- EMTG:初めての手法にトライすると、難しさも感じたと思うのですが。
- SHOKICHI:ありました。つじつまを合わせなければいけないし、ここで伝えたかった愛をブレないようにもしないといけない。歌詞の世界観と広がる風景、そこに乗せる哀愁を帯びた声の鳴りをすごく意識しました。今回のシングルで自分は愛を表現したかったんです。タイトル曲はファンの皆さんや周りの方への愛、『遠雷』はただただ恋しい人を想う切ない愛、『HELLO』は親子愛……。
- EMTG:『遠雷』は、ほぼ日本語詞ですよね。
- SHOKICHI:タイトルが日本語というのも初めてですね。でも実は、R&Bシーンでは超メジャーなザ・アンダードッグスというプロデュースチームが作ったトラックなんですよ。さらっとC/Wに入れていますけど、日本人で彼らに楽曲を依頼できる機会はそうそうないと思います。そんなすごいチームが書いた曲なので、あえて日本語を乗せてみたらどうなるかな?と思って書いたら、予想外に和っぽくなりました。書いているころはハゲそうになるくらい、悩みましたけど(笑)。
- EMTG:思うように書けないスパイラルに陥った場合、どんな方法で切り抜けていますか?
- SHOKICHI:書く場所を変えるくらいですね。外に出て歩きながら考えたり、サウナに行ったり(笑)。場所を変えると、聴こえてくるものが違うじゃないですか。すると、違った言葉が生まれてくるんですよね。
- EMTG:確かに場所を変えると気分が変わりますよね。続いて、イケイケゴリゴリな『THE ANTHEM-LDH FOR LIFE-』にいきましょうか。
- SHOKICHI:キマシタ(笑)。おもしろいですよね、コレ。この曲、HIROさんだけではなくて、MAKIさん(MAKIDAI)もすごく気に入ってくれたんですよ。
- EMTG:HIP HOP好きなSHOKICHIさんらしい選曲ですよね。
- SHOKICHI:昔からラップリレーが好きで。それをLDHメンバーでやってみたかったんです。今ってネクストHIP HOPと言われた音楽が落ち着いて、ガンガンラップで押していく90年代のHIP HOPがリバイバルしつつあって。この曲は、そんな今だからこそできるラップのアプローチなんです。HIROさんOKが出たときは、本当にうれしかったですね。僕以外のメンバーは、DOBERMAN INC、SWAY、そして三代目 J Soul BrothersのELLYです。
- EMTG:ELLYさんも参加されているんですね。このメンバーは飲み仲間的な?
- SHOKICHI:飲み仲間であり、HIP HOP仲間です。仲間うちのトラックメイカーが“これ、最近作ったんだよ”って持ってきてくれたのをみんなで聴いて“ヤバイね、これみんなでリリック書こうよ”ってなった後日、自宅で飲みながらワイワイやっていたときに書いたんですよ。サビから作って各ヴァースを作って、そのまま自宅にあるブースでレコーディングして。自宅で作ったものをリリースできるのは、まさしくミュージシャン冥利に尽きるというか。EXILE TRIBEのHIO HOP集団を世にお披露目したかったんです。ちなみに、最初に作ったサビの部分“ONE TOPに集まったSoldiers?BAD BOYさえも夢中に”はHIROさんのことを歌っているんですよ。
- EMTG:HIROさんへの愛が詰まっているんですね。
- SHOKICHI:しっかりと詰まっています(笑)。しかも、ブースに入ったときの空気がそのまま入っていると思います。こういう曲をカップリングに入れたのは、オーバーグラウンドやアンダーグラウンドの垣根を超えたい気持ちがあったから。その境界線は誰が決めたんだろ?みたいな。僕にとってはどんなジャンルでもJPNグラウンド。自分たちが以前いた場所に戻る感覚と、リスペクトし合いながらチームJAPANを作れたらいいな、という野望も詰め込んでいます。いつかチームJAPANで海外へ発信できたらいいですね。
- EMTG:そんな楽しい曲の後は、バラードの『HELLO』で締めくくるという。約1年前に放送されたドキュメンタリー『まっすぐに智華子、夢へ』のために作られたので、音源化を待っていたファンも多いと思います。
- SHOKICHI:本当に親子愛が感じられる番組でした。もともとは東京へ上京する智華子さんへ応援ソングをプレゼントしたくて作ったので、番組内で流れなくてもいいと思っていました。オンエアでは1番しか流れなかったのですが、2番は智華子さんのお母さんの気持ちを想像しながら書きました。普段、詞曲を作るときは、なるべく自分の存在を消そうとするんですけど、どこかに存在してしまうんです。でも、この『HELLO』に関しては、自分のエゴなしに純粋な気持ちで書けた。この曲から学んだことは多かったですね。
- EMTG:初のソロ作にして、SHOKICHIさんの多面的な部分が表現された4曲ですね。
- SHOKICHI:『THE ANTHEM?』と『HELLO』は同じ人が作ったとは想えないですよね(笑)。でも、それが僕っぽくていいのかなって。『遠雷』はC/Wじゃなくて、シングル曲にしてもいいと思うんですよね。『THE ANTHEM?』のエネルギーがハンパないので(笑)、埋もれがちですけど。『THE ANTHEM?』はEXILE TRIBEツアーでやるのが楽しみですね。日本のHIP HOPの歴史が変わりますよ。
- EMTG:本当にライヴが楽しみですね。最後に、ソロをやってみて、改めて感じたことを教えてください。
- SHOKICHI:責任感が増したのはもちろんありますが、音楽ってチームで作ることには変わりないと想いました。たとえ詞曲を作ったとしても誰かのアドバイスや力を借りているわけじゃないですか。なので、改めて人とのつながりを大事にしていきたいと思いましたし、メンバーも含めて、ステキな環境にいられるからこそ、これからも頑張っていきたいと思いました。
EXILEそして、THE SECOND from EXILEのボーカル兼パフォーマーとして活躍中のEXILE SHOKICHI。そんな彼がこの6月4日、ついにソロデビューを果たすこととなった。シングル収録曲には、m-floのVERBALをはじめ、盟友のSWAYやDOBERMAN INC、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEからELLYが参加し、豪華な内容となった。さっそくその内容について、SHOKICHI本人から語ってもらった。
ビデオコメント
リリース情報
BACK TO THE FUTURE (CD+DVD)
2014年06月04日
rhythm zone
[CD]
1. BACK TO THE FUTURE / EXILE SHOKICHI feat. VERBAL (m-flo) & SWAY
2. THE ANTHEM / EXILE SHOKICHI, DOBERMAN INC, SWAY, ELLY (三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)
3. 遠雷
4. HELLO
5. BACK TO THE FUTURE (Instrumental)
6. THE ANTHEM (Instrumental)
7. 遠雷 (Instrumental)
8. HELLO (Instrumental)
[DVD]
1. BACK TO THE FUTURE / EXILE SHOKICHI feat. VERBAL (m-flo) & SWAY (Music Video)
1. BACK TO THE FUTURE / EXILE SHOKICHI feat. VERBAL (m-flo) & SWAY
2. THE ANTHEM / EXILE SHOKICHI, DOBERMAN INC, SWAY, ELLY (三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)
3. 遠雷
4. HELLO
5. BACK TO THE FUTURE (Instrumental)
6. THE ANTHEM (Instrumental)
7. 遠雷 (Instrumental)
8. HELLO (Instrumental)
[DVD]
1. BACK TO THE FUTURE / EXILE SHOKICHI feat. VERBAL (m-flo) & SWAY (Music Video)