「それぞれが武器をもつ、全員メインのボーカル&グループ」。X4、遂にメジャーデビュー!
X4 | 2015.10.02
- EMTG:まずは結成に至る経緯から伺わせてください。資料には“2015年、運命的な出会いを果たし”とありますが。
- SJ:もともと、それぞれ違う場所で活動してた4人なんですよ。YUYA君はご存知の通り、ずっと“松下優也”として活動していて、僕とKODAIは路上アーティストとしてアマチュアで一緒のグループを組んでいたんですよ。T-MAXはYUYA君と同じ音楽スクールで練習生をやっていたり。そんな中、YUYA君がグループというものに興味を持って、それを始動させようっていうタイミングでたまたま出会ったというか。
- YUYA:去年あたりからグループでの活動をやってみたいと考え始めていたんです。新たな可能性や自分自身の視野がより広がるんじゃないかなと思って。で、メンバーを探していたときにSJとKODAIの2人に出会ったんですよ。お互いのことはほとんど知らないまま、まずは会ってみて、歌を聴かせてもらって、みたいなところから始まって。T-MAXに関してもスクールの後輩だけど、そこまで深くは知らなかったんですよ。ただ、T-MAXは俺がソロでやってたときにスタッフとして関わってくれたりもしてたので信頼感はあるんです。きっと、いろいろ思うところはあっただろうけど、それも乗り越えてきて、ちょっとやそっとで心が折れるようなヤツじゃないって。KODAIとSJもずっとストリートでやってきた人間だから自立心旺盛だし、面白いし。この4人でいると気づかされることがいっぱいありますね。
- EMTG:第一印象とか覚えています?
- KODAI:YUYA君は思ってたんと全然違いました。もっとクールなイメージがあったんですけど……。
- YUYA:今もクールだよ?(←甘いささやき)
- SJ:嘘つけ! そんなん言わへんやろ、ふだん(笑)。
- KODAI:一方で結構ガツガツ来はる人なんかなとも思ってたんですよ。そしたらどっちとも全然違ってて。初対面なので多少クールではありましたけど、僕は柔らかい印象を持ちましたね。自分のこともたくさん話してくれるし、僕らのことも知ろうとしてくれるし。この人とだったら一緒にやれるなってそのときに思いました。
- SJ:YUYA君と初めて会ったときは、スタイルいいな?! って(笑)。足長いし、顔ちっちゃいし。でも、思っていたより“男”を感じましたね。松下優也=王子様っていうイメージを勝手に持っていたけど、喋り方とか話すことに“男感”がすごくあって。
- EMTG:T-MAXさんにとってのYUYAさんはやはり憧れの先輩ですか。
- T-MAX:僕がスクールに入ったときYUYA君はすでにアーティストとして活躍していたんですよ。だから先輩っていうよりもう“憧れの人”っていう感じ。でも自分がもしもボーカル&ダンスグループを組むならYUYA君とやれたら最高やなって、あり得ない話なんですけど勝手に妄想したりはしてて(笑)。それぐらい尊敬していたので、このお話をもらったときは他のどんなチャンスよりすごいチャンスだなと。宝くじ当てた! みたいな(一同爆笑)。
- EMTG:一緒に活動して“憧れの人”の印象は変わりました?
- T-MAX:スクール時代に憧れてたときは孤高というか、誰も寄せ付けへんような人やなと思ってたんですよ。でも今年3月の1stツアーのとき、僕なんかはすごく緊張してたけど、YUYA君はリハーサルでふざけて「大きなのっぽの古時計」を歌ったりとかしてて、そういうことする人なんだ!? って(笑)。ユニークでユーモアのある人なんだなってガラッとイメージが変わりました。そういう感じが僕はいちばん運命的で奇跡的やと思ってるんですけど。
- EMTG:そもそもYUYAさんがグループに興味を持った理由ってなんだったんでしょう。
- YUYA:なんだろ、日本という国のこの音楽シーンで活動するにつれて、独りよがりではなく、周りも巻き込んで音楽を共有しながら楽しんでやっていきたいなって。そう考えたときにグループとして活動する面白さはすごくあるなと思ったんですよね。実はちょっとグループを毛嫌いしてたんですよ。もともと一人っ子やし、自分メインで生きてきたからグループはあんまり……と思ってたんですけど。でもまとまり感がないぐらいメンバーの個性が強いグループは好きで、やるならそれだなと思ってたんですね。例えばThe Black Eyed Peasとかメンバーの性別も違うし人種もバラバラじゃないですか。でもグループになったときの存在感や面白さにはものすごいものがあって。アメコミのヒーローたちみたいに、それぞれに色が違ってて強い、みたいな。
- SJ:バットマンとスパイダーマンと、みたいなね(笑)。
- YUYA:そう。誰かがメインで誰かがバックではなく、全員がメインっていうグループならやりたいなと。それぞれ持ち合わせてる武器が全然違うっていう。バンドなんかまさにそうだと思いますけど、僕がやりたいのはバンドではないので。
- EMTG:今のX4はYUYAさんが思い描いていたものになっていますか。
- YUYA:うん、かなり理想に近いです。3人が歌だけではないところでもすごい頑張ってくれてるし、パフォーマンスでもそれぞれのキャラクターが出てきてるのが俺的にはうれしくて。見てるビジョンは一緒やけど、そこにたどり着く方法はそれぞれなりのスタイルでいいって常に僕はみんなに対して思ってるんですよ。歌にしてもダンスにしても統一性は欲しいけど似ててほしくないというか、KODAIにしかないもの、SJにしかないもの、T-MAXにしかないもの、俺にしかないもの、それをちゃんと自分で理解した上で取り組めたらいいなって。
- EMTG:ひとり一人が強いのに、さらに4人分がひと塊になるとしたら最強じゃないですか。もしかして“X4”というグループ名は“×4(かける4)”という意味だったり?
- YUYA:いや、違うんです。最初にこの名前を考えついたとき、そう言われはしたんですけどね(笑)。グループ名を決めるにあたって僕が言ってたのは、とにかくわかりやすくて覚えやすいものにするか、難しいけど略せて簡単に覚えられるものにするか、どっちかやと。そういうポップさ、キャッチーさは絶対に外したくなかったんですよね。で、“X”を入れるのはカッコいいなと思ってたんですよ。“extream(過激な、極端な、の意)”とか“ex”を“X”に略したりするじゃないですか。“X”には“未知”っていう意味もありますし。あと数字も入れたかったんです、世界共通のものやから。“エックスフォー”っていう響きもめっちゃいいし、もうこれでしょ! って。
- SJ:後付けですけど、それこそ“×4”でも全然イケますしね。
- EMTG:いろんな解釈ができそうですよね。“X”って“キス”も表わすじゃないですか、それもこのグループのセクシーで挑発的な雰囲気にすごく合うなと思いましたし。
- SJ:それ、いただきます!(笑)
- YUYA:この名前にしてよかったよな。ホンマそう思わへん?
- SJ:俺、ニューヨークで思った。「Killing Me」のMV撮影で行ったんですけど、こんな頭したアジア人がスーツで歩いてるから、きっと何かやってるヤツらだと思ったんでしょうね。グループの名前聞かれて“X4”って答えたら通じたんですよ。聞き返されることがないから教えやすいし、字面を見ただけですぐわかってもらえるのもいいなって。
- EMTG:さて「Killing Me」ですが。記念すべきメジャーデビューシングルとしていちばん大事にしたことはなんでしたか。
- YUYA:まずは派手さ、華やかさ。あとは全員がボーカルだということ。4人が4人とも歌うグループって実はあんまりないじゃないですか。このボーカル力は僕らの強みなので、そこはしっかりと押し出したくて。歌詞はSJが書いてるんですけど“Killing Me”ってワードの繰り返しもクセになって覚えやすいし、MVも観たらちょっとダンスを真似してみたくなるんじゃないかな。
- EMTG:そういう中毒性はありますよね。みなさんはこの曲に対してどんなアプローチを?
- KODAI:初めて曲を聴いたとき、めっちゃセクシーやなって思ったんですよ。なので歌い方にしても、MVを撮影するときの表情にしてもセクシーさというのはすごく意識しましたね。僕のセクシー、使い切りました(一同爆笑)。
- SJ:まだ残しといて? これからも必要なんやから(笑)。
- T-MAX:僕はこの曲、特にMVが好きなんです。X4として撮影監督が付いた映像はこれが初ということもあって完成がすごく楽しみでしたし、編集に立ち会ったときも早くみんなに聴いてほしい、観てほしい作品やなって。これはホンマにカッコいいです! 胸を張って言えるのもうれしいなと。
- EMTG:ちなみにSJさんはどういうテーマで歌詞を書こうとされたんでしょう。
- SJ:曲を聴いたときに、なぜか女性が出てきたんですよ。すっごい綺麗な女性が。プラス、その女性に一目惚れをした男の人のシーンが浮かんで、そこを軸に書いたら曲とすごく合った気がしたんです、自分の中で。“Killing Me”っていろんな意味があるんですけど、このフレーズを使って“この女性にやられちまってるんだ、俺は”っていう想いを表現できたらなって。
- EMTG:それにしても攻めてますよね。歌詞の“僕だけ見てればいい”っていう一行なんて宣戦布告だなと思って。
- YUYA:宣戦布告してる曲、多いですよ。X4は(笑)。ディープでコアな曲もいっぱいあるので、どこから入ってもらっても構わないですし。ただ、入口は広いほうがいいですからね。そういう意味では「Killing Me」は宣戦布告しつつも、ものすごく入口の広い曲だと思います。
- EMTG:ここがX4の本格的なスタート地点ということで、ますます活動の密度もスピードも上がっていくと思いますが、現時点で見据えているこの先のX4について教えてください。
- YUYA:やっぱりショウビズ、エンタメの世界の第一線に常にいたいです。4人とも“X4は大きなところで活動していく”っていう同じビジョンを持ってやっているので。で、音楽だけではなく、いろんな話題を提供していたい。音楽をやるだけがすべてではないと思うんですよ、X4の場合は特に。思ってもいないようなものが一人歩きするのもエンタメのひとつやと思うし、僕はアンチもエンタメの一環やと思ってますから。だからアンチの意見もプラスに捉えるし、それが出てくれば出てくるほど、それだけ大きくなれたんやって素直に思える。そうやってエンタメ界の一線に常にいられる存在になりたいですね。
ソロからグループへ。松下優也からX4(エックスフォー)のYUYAへ。音楽活動における彼のこの転身は実に大きな話題を呼んだ。ボーカル&ダンスグループ、X4とは一体なんなのか? そこに懸ける想いとは何か? 結成から間もない2月には早くも1st Album『XVISION』リリース、その後、2本の全国ツアーを敢行するなど目をみはるスピードで活動を展開、今なお可能性の扉を開き続けながら、いよいよ10月7日にシングル『Killing Me』でメジャーデビューを果たす彼らの素顔に迫りたい。
【取材・文:本間夕子】
ビデオコメント
リリース情報
Killing Me(初回限定盤A)[CD+DVD]
2015年10月07日
テイチクエンタテインメント
[CD]
1. Killing Me
2. Monster
3. Killing Me(instrumental)
4. Monster(instrumental)
[DVD]
1.「Killing Me」MUSIC VIDEO
2.「Monster」LIVE VIDEO(1st Tour FINAL 15.4.29)
1. Killing Me
2. Monster
3. Killing Me(instrumental)
4. Monster(instrumental)
[DVD]
1.「Killing Me」MUSIC VIDEO
2.「Monster」LIVE VIDEO(1st Tour FINAL 15.4.29)
お知らせ
■ライブ情報
LIVE TOUR 2015 ~Killing Me~
2015/10/21(水)恵比寿 LIQUIDROOM
2015/10/29(木)札幌 cube garden
2015/11/01(日)さいたま新都心 HEAVEN’S ROCK
2015/11/03(祝・火)金沢 AZ
2015/11/04(水)京都 MUSE
2015/11/05(木)梅田 CLUB QUATTRO
2015/11/06(金)神戸 VARIT.
2015/11/08(日)岡山IMAGE
2015/11/09(月)松山 SALONKITTY
2015/11/10(火)福岡 BEAT STATION
2015/11/12(木)名古屋 Electric Lady Land
2015/11/15(日)仙台 CLUB JUNK BOX
2015/11/19(木)新横浜 NEW SIDE BEACH
2015/11/21(土)柏 PALOOZA
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
LIVE TOUR 2015 ~Killing Me~
2015/10/21(水)恵比寿 LIQUIDROOM
2015/10/29(木)札幌 cube garden
2015/11/01(日)さいたま新都心 HEAVEN’S ROCK
2015/11/03(祝・火)金沢 AZ
2015/11/04(水)京都 MUSE
2015/11/05(木)梅田 CLUB QUATTRO
2015/11/06(金)神戸 VARIT.
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2015/11/15(日)仙台 CLUB JUNK BOX
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