第3回「レア盤をディグってgo！」

go!go!vanillasの音楽歴史を振り返る連載「go!go!music~2nd SEASON~」。第3回は、ロックレコード専門店「ディスクユニオン新宿ロックレコードストア」でレア物のレコードを見つける企画！これぞレア盤だ！というものや、自分にとって大切な1枚になりそうなレコードを発掘していただきます。

ちなみに「ディグる」とは、レコードなどを探すこと。dig＝掘るから発生した言葉と言われています。

ルール

ディグる時間は30分。中古レコード店で自分にとってのレア盤を探せ！

時間に追われながらも必死にレコードを探したメンバー。レア盤を見つけた嬉しそうな顔＆アフタートークをお楽しみください。

EMTG：「これぞレア盤だ！」と言いたくなる自分にとって大切なものになりそうなレコードを探して頂きましたが、成果はいかがでしたか？

ジェットセイヤ（Dr）：RCサクセションの初期、フォーク時代の曲を集めた『ハードフォーク・サクセション』を手に入れました。僕は忌野清志郎さんのソロから聴き始めて、RCも聴くようになったんです。影響されてアコギも買っちゃいましたからね。でも、結局しっくりきたのはドラム（笑）。

長谷川プリティ敬祐（B）：アコギ買ったって話、初耳。

セイヤ：ヤマハの黒いエレアコを買ったんだよ。RCのフォーク時代はまだ知らない曲もあるので、すごく楽しみです。

牧達弥（Vo・G）：僕が買ったのは『フェアポート・コンヴェンション』。イギリスのフォークロックのバンドです。アメリカのボブ・ディランがフォークで人気になってイギリスにも影響を与えだしたのに対して、「じゃあ俺たちの故郷の音楽をロックに昇華してみようよ」っていうことを目指したバンドです。だからイギリスのトラッドミュージックとロックを融合した音楽性なんですよね。手に入れたこの『House Full』はライヴ盤。CDをずっと探してて、今日、ついにレコードで手に入れることができました！

プリティ：それはまさに「レア盤」やなあ。僕はレア盤に関しては予算が足りず、購入には至らなかったのですが（笑）。ザ・フーの『Ready Steady Who』という7インチを見つけました。アルバム未収録の曲が入っています。ジャケットの写真からすると、結構初期の曲みたいですね

柳沢 進太郎（G）：僕も予算の関係で買わなかったですけど、いいものを見つけましたよ。ザ・クークスの1stアルバム『Inside In/Inside Out』のUK盤の初回プレス。CDは擦り切れるほど聴いたアルバムですけど、アナログ盤を良い機器で聴いたら新しい発見がありそうです。

EMTG：レコード屋に行くって、音楽好きにとって宝探しみたいなワクワクがありますよね。

牧：ほんとそうですね。探していたものを見つけた瞬間「ドキッ！」としますから。僕も今日、まさにそういう体験をしました。

プリティ：僕も「知らないザ・フーがいたんだ！」っていうドキドキを味わいました。今日見つけた7インチに入っていた「Batman」は、ザ・ジャムのカバーしか聴いたことがないんですけど、果たして同じ「Batman」なのか気になっています。

進太郎：アナログ盤はジャケットが大きいのも嬉しいよね。『Inside In/Inside Out』、飾りたい。

セイヤ：進太郎が見つけたレコード、本国のUK盤っていうのも魅力的だね。

進太郎：そうなんだよ。良い機器を揃えて聴きたいなあ。

セイヤ：良いスピーカーとか欲しい。

牧：自分の好みの音の機器をいろいろ揃える楽しさもあるんだよね。マニアの人は聴く前に真空管をまず30分間温めたりするみたいだよ。

プリティ：東日本と西日本の電気の違いとかにこだわる人もいるらしいよね。あと、鳴らす部屋の環境も重要なんだろうし。面白そうな世界だね。

go!go!vanillasにとってのレア盤

牧：フェアポート・コンヴェンション「House Full」
進太郎：ザ・クークス「Inside In/Inside Out」
プリティ：ザ・フー「Ready Steady Who」
セイヤ：RCサクセション「ハードフォーク・サクセション」

【取材・文：田中大】

次回、第4回の更新日は4月28日（金）を予定！お楽しみに。

取材協力：
★ディスクユニオン新宿ロックレコードストア
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-34-12下菊ビル4F/5F
http://blog-shinjuku-usedrock.diskunion.net/

★Spincoaster Music Bar
東京都渋谷区代々木2-26-2 第二桑野ビル1-C
TEL:03-6300-9211
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