“関西の森から降りてきた、パンクなクマ娘三頭”あゆみくりかまきの1stフルアルバム、その名も『あゆみくりかまきがやって来る！クマァ！クマァ！クマァ！』がついに完成！　メジャーデビュー以降のシングル「鮭鮭鮭」「蜜蜜蜜」「心友フォーエヴァー」に加え、アルバム新録曲３曲が収録された本作は、ラウド、メロコアを軸にした本格的なロックサウンドと三頭のリアルなメッセージが刻み込まれたリリックが生々しく描かれている。６月~７月には初の全国ワンマンライブツアー「ボクらの熊魂2016 ~ここで一句！『東名阪　仙台広島　まわるんやぁ』~」も開催。メジャー２年目を迎えた“あゆくま”はいま、さらなるステップアップの時期を迎えている??。

EMTG：1stフルアルバム『あゆみくりかまきがやって来る！クマァ！クマァ！クマァ！』が完成しました！　EMTG MUSICでずっとインタビューさせてもらってるので、自分のことのように嬉しいです！

まき：ありがとうございます！　簡単な言葉になってしまうんですが、私もすごく嬉しいですね。ベストといっても過言ではないアルバムだと思うし、「あゆみくりかまきを知らない人にもまずは手に取ってほしい。私たちの曲を聴いてほしい」という気持ちがさらに高まりました。

くりか：いまのあゆみくりかまきをすべて詰め込んだアルバムだと思うし、入門編としてもピッタリじゃないかなって。

EMTG：シングル「鮭鮭鮭」「蜜蜜蜜」「心友フォーエヴァー」をはじめ、ライブでガッツリと盛り上がっている曲も多いですよね。

あゆみ：そうなんです！　レコーディングのときからライブを想定して、目の前にお客さんがいると思って歌ってるんですよね。

EMTG：新曲もライブ映えしそうなナンバーが揃っていて。まず１曲目の「スターライトジャンボリー」はカントリー調のラブリーな楽曲ですね。

まき：私も「可愛らしい曲だな」って思いましたね~。テーマは“星の下の音楽会”で、歌詞は自分たちで書いたんですよ。私たちはいつも「初めての人もそうじゃない人も関係なく、一緒に踊ろう」という気持ちでステージに立たせてもらっていて。そのことをしっかり伝える曲にしたいなって思ったんですよね。いろんな性格の人がいても、星の下で手を取り合って踊れば「ひとりじゃないな」って感じてもらえるだろうなって。

くりか：ライブでも１曲目にやりたいと思ってるんですよ。だから振り付けもクラップだったり手を左右に振ったり、みんなが覚えやすい感じにして。初めての方でも入ってきやすいと思います！

EMTG：「WAR CRY」はミクスチャー系のロックチューン。あゆみくりかまきの新しい表情が感じられるナンバーだな、と。

くりか：初めてラップに挑戦させてもらったんですよ。デモ音源を聴かせてもらったときから「ラップは、くりかにやってもらうから」って言われて、めちゃくちゃ練習して。いままでやったこともなかったし、早口言葉も苦手なので「噛まないかな？」という心配もあったり（笑）。どこにアクセントを置けばカッコいいかな？ってすごく考えたし、「Yap！」の発音もいろいろ試して。

まき：ライブでも披露しているんですけど、すごくいい感じなんですよ。ジワジワ盛り上がる感じでて……。

くりか：そうそう。大サビではまたぎ（ファン）のみんなに肉球ポーズをやってもらうんですけど、手がどんどん上がるのもすごく嬉しくて。感情が表に出る曲だなって思います。

あゆみ：「できない理由を／探してしまいそう」というフレーズが心臓にボン！って迫ってきましたね。弱気なときってホントに“できない理由”を探してしまうし、言い訳ばかりしている自分に気づくこともあって。でも、そういうときも仲間が支えてくれてるんですよね。またぎ(ファン)のみんなにもこの曲を聴いて「あゆくまがいてくれる」って感じてもらえたらなって。

EMTG：もうひとつの新曲「What’s my name？」はメンバーの名前が歌詞に入っていて。

まき：“あゆみだせ”“くりかえせ”“まきおこせ”ですね。

くりか：物事を進めるときって、まず歩み出して、それを繰り返して、巻き起こそうとするじゃないですか。それを“あゆみ”“くりか”“まき”の三頭の名前で表現しました。

あゆみ：この曲には、素の自分の姿も出ていると思っていて。ふだんは「みんなに愛をあげたい！」と思って活動してるけど、家に帰ってひとりの女の子に戻ったときは「さみしいな、愛がほしいな」って思うこともあるんですよ。それを表しているのが「愛を浴びせて」という歌詞なんですよね。最初はちょっと歌うのが恥ずかしかったんですけど、ライブでは「みんなの心を全部見せてほしい」と思ってるので、まずは自分たちから見せないとなって。

EMTG：さみしさを感じたときは、どうやって解消するんですか？

あゆみ：お笑い番組を見ます！

まき：私もお笑いは大好きですねー。おもしろいネタがあったら、すぐオマージュしちゃうんですけど（笑）。人を笑顔にするのが好きなので、みなさんの笑顔を見ることで気持ちを発散しているのかも。

くりか：私は泣いて発散するタイプですね。照明を暗くして、アロマキャンドルの火を見つめながら泣くと、めっちゃ癒されるんですよ。そうやって自分と向き合うのも大事かなって。

EMTG：このアルバムはメジャーデビュー以降の集大成だと思います。この１年はみなさんにとって、どんな時間だったんですか？

まき：まず、シングル３枚、アルバム１枚をリリースできたことは、いつも応援してくれるみなさんのおかげだし、自分たちの音楽を直接届けられるライブの大切さもさらに感じるようになりましたね。最近、ライブで泣きっぱなしなんですよ。「みんなとの出会いを終わらせたくないな」って思ってしまって……。

くりか：いろんなことがありすぎて、逆に１年が長く感じられるんですよね。５年分くらいの濃さだったんですけど、一方で「まだこんなものか」という気持ちもあって。ステージに立って、またぎ(ファン)のみんなと同じ空間を共有できるのがすごく嬉しいですけど、同時に「まだまだやれる」という悔しさもあるっていう。

あゆみ：自分に向き合えば向き合うほど、真剣になればなるほど、自分に足りないところもわかって。満足できることは一生ないと思うんですけど、出来ていない自分を受け入れて、前に進もうと思えるようになったのは成長なのかなって。

EMTG：６月からスタートする初の全国ツアーも楽しみです！

まき：アルバムを聴いて少しでも気になったら、ぜひライブに来てほしいですね。絶対「あゆくまはライブが楽しい」って思ってもらえるようなステージを見せるので。

くりか：ライブのときは顔もグチャグチャだし、一生懸命やることしか出来ないと思ってるんですよね。これからもブレずに自分たちらしいライブを追求していきたいです。

あゆみ：やりたいこともたくさんありますからね。私、ステージで火を噴いてみたいんですよ（笑）。……ずっと言ってたら、いつかやらせてもらえるかもなって。

まき：（笑）アイドルがやりそうにないことにもチャレンジしていきたいですね！

【取材・文：森朋之】