ついに本格的に音楽活動スタート!青柳翔の1stシングルインタビュー!

青柳翔 | 2016.10.19

もともと歌手志望であった青柳翔は、2006年 「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION」に参加。2次審査で落選したもののスタッフらから才能を見いだされ、俳優として数多くの映画、ドラマ、舞台に出演し活躍してきた。今年6月にリリースされたアルバム『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』のバラード曲「Maria」でシンガー・デビュー、10月26日ついに1stシングル「泣いたロザリオ」を発売し本格的な音楽活動をスタートする彼に、語ってもらった。

これまでの歩みも少し振り返りたいのですが、音楽を志す以前はどんな音楽を聴いて育ったのでしょうか?
青柳翔:ミュージシャンとして好きで買った最初のCDはGLAYさんですね。地元が同じ北海道だったのもあって、GLAYさんの凱旋ライヴには必ず行っていました。それが中学生の頃。お袋がカラオケ好きだったので、よくついて行って歌っていたのも覚えています。当時から歌うことは好きだったんだと思います
その後、現在の音楽志向につながっていると感じる音楽的な原点を教えてください。
青柳翔:18か19歳の頃、2PACの「GIRLS GONE WILD」のPVでフィーチャリングされていてたR&BグループのJAGGED EDGEを観たんです。そこからですね、ブラック・ミュージックだったりR&Bを好きになっていったのは。BOYZⅡMENやK-CI&JOJO、BLACKSTREETもよく聴いていました。音楽に対する興味はどんどんと高まっていって、このアーティストはもともとこのチームにいたんだと掘り下げてみたり、レコード屋さんにもよく通っていました。札幌のヴォーカル・レッスンに通い出したのもちょうどその頃だったと思います。実は同じ先生にEXILE SHOKICHIも教わっていたんです。一緒にカラオケへ行ったり、好きなアーティストの話で盛り上がったりしてました。でも、その頃はまだデビューしてやろうといった具体的な夢があったわけではなかった気がします。純粋に歌が好きだからヴォーカル・レッスンに通って、好きな音楽の話をしているのが楽しかったんだと思います。まさか今お互いがこんな風になっているなんて、当時はまったく想像できませんでした
そうして触れてきた音楽を歌い手=表現者として届けたいと思うようになったのは、いつ頃ですか?
青柳翔:それが2006年の『EXILE presents VOCAL BATTLE AUDITION』です。オーディションがあるという話を聞いて、それまでとは違う感覚が湧いてきたというか。単に好きだった歌が、届けたいものに変わった瞬間だったと思います
2009年に舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー後、映画やドラマなど多数の出演を通して俳優としての評価を獲得してきましたが、その間も歌への想いは持ち続けていたのでしょうか?
青柳翔:いえ、自分の中では一度切り替えたタイミングがあったんです。まだ札幌にいた頃の話になるんですが、同じ地元で同じくオーディションにも参加していたDEEPがデビューして凱旋ライヴで帰ってきたり、SHOKICHIがJ Soul Brothersに入ってデビューしてCDを出していく中で、みんなの歌の才能を目の当たりにした時、自分が目指すのは歌じゃないと実感したんです。それと同時に、俺は俳優として本気でがんばろうと決意した瞬間でもありました。そこから、とりあえず上京しようと思い立ったんです。まだ2回しか行ったことのなかった東京に住むなんて想像もできないまま、ネットで見つけたマンションを借りて札幌を飛び出しました。そのマンションの部屋の衝撃的な狭さは今でも覚えています(笑)。右も左もわからない場所での生活や挑戦には不安もありましたが、「俺は東京で俳優としてやっていくんだ」という決意が自分を突き動かしたんだと思います
音楽とは少し距離を置きたいとか、そういう心境にもなっていたのでしょうか?
青柳翔:そこまでではないですけど、俺はもう歌わないって気持ちはありました。個人的にカラオケでは楽しんで歌ったりすることもありましたが(笑)、大人数とかで「オーディション出身なら…」と歌を求められるのが嫌だった時期はありました
では、そんな時期を経て2016年6月にリリースされた『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』収録曲「Maria」での歌手デビューはどんな気持ちでしたか?
青柳翔:最初にお話をいただいた時はお酒の席でのお話だったこともあって真剣に捉えられていなくて(笑)、プロジェクトとして立ち上がった時は「このチャンスは逃さないぞ」って気持ちと、HIROさんやATSUSHIさんを始め今まで支えてきてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいでした。10年前に夢を諦め、いい芝居ができる役者を目指して上京してレッスンに通い、映画や舞台を通して勉強させていただいて、いろんな方々に会って刺激を受けて、真剣に芝居に取り組んできました。だからこそ、10年前の夢が戻ってきたのかなと感じています
ATSUSHIさん作詞作曲の「Maria」という曲を聴いた時はどう思いました?
青柳翔:常に尊敬する存在であるATSUSHIさんの楽曲なので、初めは恐縮する気持ちが強かったです。この曲は『HiGH&LOW』の九十九という役を通して歌うことになっていたので、俳優で培ってきた表現をどう歌に反映すればいいか、いろいろと考えながら楽曲と向き合いました
タイトル曲「泣いたロザリオ」は、どのような想いで制作をしていったのでしょうか?
青柳翔:いろんな曲を用意してくださって、その大量のデモの中から自分の声にマッチする曲を選びました。この「泣いたロザリオ」は男が泣けるバラードにしようというテーマの元に制作しました。どこか懐かしくもあり、歌詞の世界観も素敵なんです。作詞してくださったのは、普段からおつき合いさせていただいている小竹正人さん。EXILE周りでも多数の作品を書かれている方で、尊敬している方にデビュー・シングルの歌詞をお願いできたのはとてもありがたかったです。僕のことをよく知ってくださっている方なので、歌詞を作っていく中で小竹さんとはいろいろとお話もさせていただきました
歌詞の中で特に思い入れのあるフレーズがあれば教えてください
青柳翔:〈僕を許さないで〉とか〈僕を傷つけてよ〉とか、〈錆びついてる理想(ゆめ)ばっか見て〉というフレーズは、小竹さんがイメージを膨らませてご用意してくださったのかなって思います。言葉のインパクトと言いますか発想が凄いです。もちろん役者としても言葉の力は感じていましたけど、改めて言葉が持つ力というものにも気づかされました
レコーディングの際に意識したこと、新たな挑戦になったことがあれば教えてください。
青柳翔:すべてが新たな挑戦でした。いい歌を歌わなきゃって一心でたくさんのプロの方々にアドバイスをいただき、無我夢中で挑んだって感覚です。何度も録り直して、とにかく今できる最高のものを残そうという気持ちでレコーディングしました
レコーディングを経て、どんな曲になったと思いますか?
青柳翔:でき上がった曲を聴くと、やっぱり嬉しいです。いろんな方が協力してくださって完成した曲だと思ってます。僕名義の曲ですけど、僕ひとりの力で作れるものではありません。作詞、作曲、他にも様々なプロフェッショナルの方々に携わっていただいて完成した楽曲です。自分で聴いていてもうまいヘタではなく、いい歌になったと感じています
リスナーにはどんな風に響いて欲しいですか?
青柳翔:歌詞の世界観も感動できる内容ですし、サウンド・アプローチ的にも凄い方々が手がけてくださっているので、男性はもちろん女性にも響く楽曲だと思います
もちろんMVの映像での表現も青柳さんの魅せどころですよね?
青柳翔:今まで俳優としてMVに出演させていただいたことはあるんですけど、自分の歌でMVを録るのは初めてのことなのでなんだか不思議な感覚でした。撮ってくださる監督さんは、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』でお世話になった久保茂昭さん。リスナーのみなさんにはMVも含めてぜひ作品を楽しんでいただきたいと思っています
2曲目「tomorrow」についても聞かせてください。
青柳翔:先ほどもお話した自分の上京エピソードを織り交ぜた内容になっています。メジャー調の前向きなバラードなので、タイトル曲ともまた違った世界観を聴いていただきたいです。ライヴといった生のステージでも心に響く曲になればと思っています
3曲目には「Maria -Acoustic ver.-」が収録されます。
青柳翔:思い出深い曲…と言うほど時間は経ってないんですけど(笑)、僕にとっては大きな大きな曲ですね。ATSUSHIさんにプロデュースしていただいた曲が、さらにアコースティック・ヴァージョンまで生まれるとは思っていなかったので感激してます。『HiGH&LOW』を好きで観てくださってる方にも喜んでもらえる曲だと思います。ロック・テイストではなくピアノとストリングスと歌声だけで、また違った「Maria」になったと思います。歌い直しという経験も勉強になりました。ちょうどドーム・ツアーの最中に歌い直しをしたので、この言葉にはどういう感情を乗せたらいいかなどいろいろチャレンジしながらレコーディングに臨めました。歌は何度も何度も歌ってこそ自分のものになるんだなという実感も得られました
ドーム・ツアーにおける「Maria」の歌唱のお話もありましたが、歌い手として大切な表現の場であるライヴをどのように考えていますか?
青柳翔:生のライヴの大切さを実感しています。こんな新人がドームのステージで歌わせていただけるチャンスなんて絶対にないじゃないですか。ああいう大きなステージに立たせていただいたことで、「もっとうまくなりたい」、「もっと想いを伝えたい」と欲が出てきました
歌手=青柳翔として、最も表現したいこととは?
青柳翔:芝居をやってきたことを活かしつつ、みなさんの心に届く、泣けるバラードが歌える歌い手になりたいと思っています
青柳さんの考える今の夢とは?
青柳翔:夢と言うには近すぎるかもせれませんが、目の前にある目標は今回発売させていただくシングル「泣いたロザリオ」をたくさんの方々に聴いていただくことです
今後、どんな活動をしていきたいと思っていますか?
青柳翔:いい歌を歌いたい、いい芝居をしたい、純粋に心からそう思い続けながら、活動していきたいです
改めて自身にとっての音楽とは?
青柳翔:自分自身、「仲間とキャンプに行った時、あの曲がかかってたな」とか、思い出を音楽で記憶していることって多いんです。そんな、人にとって思い出になるような音楽を自分も作っていきたいです
最後に今作やインタビューを通して初めて青柳翔を知っていただく方へメッセージをお願いします。
青柳翔:今回、1stソロ・シングル「泣いたロザリオ」という曲をリリースさせていただくことになりました。男が泣けるバラードになっていると思います。同性のリスナーのみなさんはもちろん、ぜひ女性の方にも聴いていただきたいと思っています。よろしくお願いします

【インタビュー:馬渕信彦】

tag一覧 青柳翔 シングル 男性ボーカル

リリース情報

泣いたロザリオ[初回盤]

泣いたロザリオ[初回盤]

2016年10月26日

SMAR

CD:
M-1. 泣いたロザリオ
M-2. tomorrow

DVD: 泣いたロザリオMV

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