Shout it Out 連載第2回ゲスト:Aqua Timez<後編>
Shout it Out | 2016.11.30
【連載内容】
Shout it OutのVo.&Gt.山内彰馬とDr.細川千弘が「今、本気で語り合いたい先輩バンド」をゲストに招き、 “音楽”についてじっくりと話をする対談企画。
第2回目のゲストは、Aqua TimezのVo.太志さんとDr.TASSHIさん!
小学生の時に初めて買ったCDが2人揃ってAqua Timezというほど、Shout it Outにとっては“スター”的存在であるAqua Timez。
今回は、唯一無二の詞曲センスと圧倒的存在感を持つ太志さんと、Dr.細川千弘がドラムを始めるきっかけとなった憧れの存在であるTASSHIさんを迎え、
「生まれて初めて買ったCD」「幅広い年代のファンに支持される秘訣」「音楽を生業にするということ」という3つのテーマについて、熱い会話を繰り広げていただきました。
<後編>となる今回は、「音楽を生業にするということ」についてをお届けします。
テーマ③「音楽を生業にするということ」
- TASSHI:このテーマは一番難しいよね。
- 太志:音楽を生業にするっていうのは、俺は「バイトしてでもやりたい」って思えるかどうかだと思うんだよね。好きなことをやって生きる人生なのかどうかってことで。とにかく俺の時代は、全員が人気者になりたかったし、お金持ちになりたかったし、カッコいい車に乗りたいとかそういうやつもいっぱいいたよ。でも、2人を見てると、そういうんじゃないんだろうなって感じがするんだよね。
- TASSHI:うん、ピュアに音楽が好きでやってる感じだよね。
- 太志:だって正直ミリオンとかもうないじゃん?じゃあ何で音楽やってるの?
- 彰馬:音楽を選んだ時点でお金持ちになりたいとかはなかったんですけど、音楽だけでずっとやっていけるっていう生活が続くのが夢で。
- 太志:僕も今そうなってきてるんだよね。
- 千弘:太志さんが音楽を始めるきっかけって何だったんですか?
- 太志:よく、「趣味を仕事にしちゃいけない」っていう人いるじゃん?でも、俺は一番やりたいことを仕事にしたいって思ってたから。音楽業界が不況になっても、ここで絶対やっていきたいって思う理由もそこかな?だって、ライブに来てくれるお客さんがいて、モッシュとかダイブとかがなくても心の中で踊ってるってわかるじゃん。そういうときに、「あぁ、この瞬間は店には売ってないな」って思うんだよね。そういう意味では幸せ者だなって思うよ。こうやって対談してるのに、半年後に2人とも辞めてたら俺はビックリするけどね(笑)もちろん余儀なく辞めなきゃいけないときもあるかもしれないけど、それでも情熱で食らいついてってほしいし、もし何かあったら携帯番号教えるから、俺に言っておいでよ。(ドヤ顔)
- 彰馬・千弘:えーーーーーっ!!!すごい!!ありがとうございます!!
- 太志:(またまたドヤ顔&カメラ目線)
- 彰馬・千弘:(爆笑)
- TASSHI:こんな人だと思わなかったでしょ?(笑)
- 彰馬・千弘:思わなかったです(笑)
- TASSHI:でもさ、本当にShout it Outは曲もいいし、ドラムも超いいじゃん!
- 千弘:ホンマっすか!恐縮です!
- TASSHI:ボーカルとドラムってセンターラインだし、体を資本とする仕事だし、結構共通点もいっぱいあるんだよね。千弘君がもしまだ気づいていなかったら言いたいのが、“ボーカルにいかに寄り添うか”っていうことで。詞曲を作ってるボーカリストって、バンドの中ですごく孤独な存在だから、その孤独にいかに寄り添えるかっていうのが本当に大事で。
- 太志:それよく言ってくれてたよね。バンドを続けるのって、そういう理解者がいないと無理だなと思う。だって、自分の葛藤を削り落として詞曲にしてる訳だから、そこにメンバーの理解がないとね。
- TASSHI:精神面で支えるだけじゃなくて、音楽的にもちゃんと寄り添わないとなっていうのは、意外とドラマーとしての役割としてあるんだよね。ドラマーって演奏陣の中でも本当に重要じゃん?
- 太志:背骨だよね。
- TASSHI:俺本当に千弘君はすごいドラマーだなって思ってたのね、CD聞いて。上手いし、アイデア豊富だし、いろんなフレーズやグルーヴを叩き分けてるし、素晴らしいなって思ったんだけど、一点だけおっさんドラマーから言わせてもらうと、もっともっとボーカルに寄り添えると思うんだよね。
- 千弘:なるほど…確かにそうですね。
- 太志:ちょっとトイレ行ってくる。
- 彰馬・千弘:(笑)
- TASSHI:えーー!このタイミングで?!(笑) 話を戻すけど…今は精神面では寄り添えてると思うんだけど、音楽的に言うと2人とも独立して立ってる感じがするのね。ミディアムテンポのメローな曲になればなるほどもうちょっと歌の世界観に寄り添えるなって思って。俺もこれができ始めたのってここ2~3年のことだから、千弘君が今の時点でそれをできるようになったら、もっともっといい音楽ができるんじゃないかなって思って。
- 彰馬:僕、そんなことメンバーに言われたら、インタビュー中でも号泣します… 。多分今、太志さんトイレに泣きに行きはったんですよ!我慢できずに。
- TASSHI:マジで?(笑) 俺もデビューしたての頃は自分のドラミングを全面に出したくて、全曲ヘビーに叩くみたいな感じでやってたんだけど、いろんな人に意見を言われて、「俺はこう叩きたいけど、太志が求めてるドラムのグルーヴは違うんだ」ってことに気付けて。じゃあ、俺どっちやりたいんだ?ってなった時に、俺は太志の歌が好きだから、彼の歌に寄り添うドラムを叩くって決めたんだよね。それからガラッとドラミングを変えて。
- 太志:(トイレから戻り)大人になったよねー(笑)でもホントそうなんだよね、それが若いときって互いに気づけなかったりするんだよね。だから、絶対にバンドって互いに理解しあえてないと続かないんだなって思って。一番目立つんですよ、ボーカルは。そして、一番嫌われなきゃいけない。その責任も俺は負ってるって気持ちでやってるのね。それを分かってくれた最初の一人目がこの人(TASSHI)だったの。俺は嬉しかったよ。だって、「あいつ今日調子悪いな」ってわかってくれるだけで嬉しくない?それだけで俺は作る曲も変わるような気がするしね。今は孤独な曲を書いてるかもしれないけど、今度は家族やバンド仲間の曲を書くようになるかもしれないし。俺も最初はそんなの書けなかったけど、今書けるようになったのはそういう理解者がいたからだと思うから。
- TASSHI:ドラマーの想像を絶するくらいの重圧をボーカルは感じてると思うし、売れれば売れる程それって感じて来ると思うから。そういう時は、こうやって背中を5回撫でて2回トントンしてあげてね(笑)
- 太志:そうそう、これ落ち着くんだよねー
- 彰馬:(笑)
- 千弘:勉強になります(笑)
- 彰馬:あと、音楽をしている中で、音源を作ったりライブをしたりいろいろとあると思うんですけど、どの瞬間に一番やりがいを感じますか?
- 太志:昔は音源が全てだったけど、今はライブかな。一昨年のライブだったと思うんだけど、東京国際フォーラムでの公演のときに「決意の朝に」の一番でお客さんにマイクを向けたら、伴奏もないのにAメロから歌ってくれたのね。俺、それがすっごい嬉しくて。学校の校歌でもないし、覚えなきゃいけない義務でもないのに一緒に歌ってくれて。あの時は「あぁ、この曲作ってよかったな」って思ったね。あれはすごくハッピーな時間だったなぁ。もしバンドを辞めなきゃいけないってなって一番最後に歌うとしたら、俺は「決意の朝に」をみんなと一緒に歌いたいって思うな。
- TASSHI:逆に、今はどんな時にやりがいを感じてるの?
- 彰馬:僕もライブです。目を見ていない以上、音源では伝えられる感情に限度があると思っていて。
- 太志:でも、いろんな理由でライブに行けない子もいるんだよね。だからもちろん音源も必要なんだけど、それプラス、音源によってライブを思い出すっていうね。鮮明に思い出すためには、綺麗に整った音源を聞かせたいよね。
- 彰馬:僕もそこに一番音源の存在意義を感じます。
- 太志:だから、音源もライブも両方すごく大事なんだよね。それを二十歳で言えるのってすごいよ。
- TASSHI:そうだね、とにかくずっと続けてほしいよ。俺らはデビューして何年間かは「自分たちが良い音楽を作っていればそれでいいんだ」っていうところで止まってたんだけど、2人ともいいもの持ってるんだから、お客さんを感動させるのはもちろんのこと、チーム全体も活気付けてうまく巻き込んでいってほしいよね。頑張ってね!
- 彰馬・千弘:ありがとうございます!
- 太志:こちらこそ、ありがとうございました!お騒がせしました!(笑)思ってたより、すごーくいい子たちだったね(笑)うちのファンもこれを見てくれると思うし、ライブもきっと来てくれると思うから。うちのファンはそういう子たちが多いんだよね。だから、大切にしてあげてください。
- 彰馬・千弘:ありがとうございます!
- 太志:俺、同じ業界の人でも敵って思ってないからね。ずっと仲間でいたいよね。
- 千弘:もったいないお言葉です…
- 太志:いやいや、俺は今日こうやって呼んでくれたのも嬉しかったし。お酒も呑めたしね(笑)
- 彰馬・千弘:ありがとうございます(笑)
- 太志:ってことで、俺は準レギュラー決定でいいですか?
- 一同:(爆笑)
- 太志さん、TASSHIさん、ありがとうございました!!
ビデオコメント
リリース情報
これからと夢
2016年12月07日
ポニーキャニオン
1.DAYS
2.これからのこと
3.君はまた夢を見る
※ボーナストラック付き
2.これからのこと
3.君はまた夢を見る
※ボーナストラック付き
リリース情報
Aqua Timez「アスナロウ」
2016年12月14日
ERJ
1. アスナロウ
2. 最後までII
3. 空想楽
4. We must
5. 冬空
6. 12月のひまわり
7. ソリに乗って
8. サンデーパーク
9. ナポリ
10. Dub Duddy〜ライブ前日に見た夢〜
11. 三日月シャーベット
12. 閃光
13. Pascal
14. 生きて
15. 魔法を使い果たして
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3. 空想楽
4. We must
5. 冬空
6. 12月のひまわり
7. ソリに乗って
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10. Dub Duddy〜ライブ前日に見た夢〜
11. 三日月シャーベット
12. 閃光
13. Pascal
14. 生きて
15. 魔法を使い果たして
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お知らせ
■ライブ情報
【Shout it Out】
3MAN LIVE「始まり Vol.2」
2016/12/06(火) あべのROCKTOWN
Shout it Out EPリリース記念ワンマンライブ〜これから〜
2016/12/26(日) 新宿LOFT
【Aqua Timez】
アスナロウ TOUR 2017
2017/02/04(土) 狭山市市民会館
2017/02/11(土) 広島JMSアステールプラザ大ホール
2017/02/12(日) スターピアくだまつ大ホール
2017/02/18(土) 渋川市民会館
2017/02/19(日) 常陸太田市民交流センター (パルティホール)
2017/02/25(土) 三島市民文化会館 ゆぅゆぅホール
2017/03/04(土) NHKホール
2017/03/11(土) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2017/03/12(日) バロー文化ホール(多治見市文化会館)
2017/03/17(金) 熊本県立劇場 演劇ホール
2017/03/18(土) 福岡市民会館
2017/03/20(月) 鯖江市文化センター
2017/04/01(土) 電力ホール
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
【Shout it Out】
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2016/12/26(日) 新宿LOFT
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アスナロウ TOUR 2017
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2017/02/12(日) スターピアくだまつ大ホール
2017/02/18(土) 渋川市民会館
2017/02/19(日) 常陸太田市民交流センター (パルティホール)
2017/02/25(土) 三島市民文化会館 ゆぅゆぅホール
2017/03/04(土) NHKホール
2017/03/11(土) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2017/03/12(日) バロー文化ホール(多治見市文化会館)
2017/03/17(金) 熊本県立劇場 演劇ホール
2017/03/18(土) 福岡市民会館
2017/03/20(月) 鯖江市文化センター
2017/04/01(土) 電力ホール
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