KEYTALK、2017年の幕開けを彩るニューシングル「ASTRO」インタビュー!

KEYTALK | 2017.01.25

 2017年のスタートを熱く飾るシングル「ASTRO」が完成! タイトル曲「ASTRO」は、パワフルな演奏が、とにかくかっこいい。過去の自分に対して優しい光を投げかけるかのようなメッセージを届ける歌詞も印象的だ。そして、カップリングに収録されるのは、インディーズ時代の曲にフレッシュな生命を注ぎ込んでいるライブ音源の「amy(Live)」。3月15日には4thアルバム『PARADISE』をリリース、全国ツアーのスケジュールも発表され、今年も精力的な活動を繰り広げてくれそうなKEYTALKに、最新シングルについて語ってもらった。

EMTG:「ASTRO」、力強いですね。
小野武正(Gt、MC、Cho):攻めのKEYTALKです。前作の「Love me」がポップで歌モノ寄りだったので、それとのコントラストを感じていただけるのではないでしょうか。
EMTG:作詞作曲は義勝さんですが、過去の自分に対して語りかけるものになっているのが印象的です。
首藤義勝(Vo、Ba):“現在の自分から過去の自分へ”だったり、“未来の自分から現在の自分へ”だったり。時間をさかのぼって応援するみたいな曲なんです。力強いサウンドの曲になったので、“自分を鼓舞する”みたいなテーマが合うのかなと思って、こういう歌詞を書きました。
EMTG:義勝さんは、みずみずしい歌詞を描くことがよくありますけど、こういう力強い方向のスイッチが入ることも時々ありますね。
首藤:巨匠(寺中)の影響かもしれないです。
EMTG:巨匠、マッチョだから?
首藤:はい。KEYTALKにはマッチョがいるので。
寺中友将 (Vo、Gt):マッチョ担当です(笑)。まあ、義勝とお互いにいろんなスイッチを押し合ってるわけですよ。俺も義勝の影響で「みずみずしいスイッチ」を押されることがありますし。
小野:「みずみずしいスイッチ」って何?
首藤:お互いに「マッチョスイッチ」と「みずみずしいスイッチ」を押し合ってます。
八木優樹(Dr、Cho):ちちくり合ってるみたいな響きだからやめろ!(笑)。この曲、もうライブでやってるんですけど、盛り上がってますよ。
小野:原曲は1年くらい前からあったんです。満を持してのリリースです。
寺中:寝かせたカレーのように、いい味になりました。
八木:カレーを1年寝かせちゃまずいだろ。
小野:腐ってるよ(笑)。
EMTG:(笑)歌詞は、いつ頃書いたんですか?
首藤:レコーディングする直前です。
EMTG:この歌詞、先が見えない状況と戦いながら進んで行くバンドマンの姿が描かれているものとしても受け止めました。
首藤:そういうものと重なる部分もあると思います。でも、どんな仕事をしてる人も、学生も、こういうことを感じるんじゃないですかね。「夢があって。でも、今はもがいてて」っていうみなさんそれぞれの状況に重ねてもらえたら嬉しいです。
EMTG:KEYTALKのみなさんの場合、例えばインディーズの頃、先が不安になることはありました?
小野:どうでしたかね? 不安より楽しさの方が大きかったようにも思います。いろいろありましたけど、すごくつまずいたようなことはなかったですから。ここからつまずくことがあるのかな?(笑)。
EMTG:そんなことを考えるのは、やめておきましょう(笑)。インディーズの頃はバイトもしていたと思うんですけど、どんな仕事をやっていました?
八木:僕、働いてなくて。お金がなくてヤバい時期がありました。だから、あれが当時の「つまずき」だったのかな? まあ、バイトをしてた瞬間もあったんですけどね。「面接に行かない」っていうのがあって、なかなかバイトができなくて。あれは困りました。
小野:「バイトができない」っていうか、やる気の問題だろ(笑)。
八木:そうか(笑)。まあ、一番長くやったバイトはコンビニです。僕のおでんさばきを、みなさんに見てほしいですね。
小野:僕はいろいろやってましたよ。交通量調査とか、イタリアンバーとか、ピザの配達とか。あと、コンビニとかライブハウスの店員。続いたのはライブハウスだけですね。それ以外はすぐにクビになったり、どんどんシフトが入らなくなったりしてました(笑)。あまりにも仕事ができなくて、徐々にシフトを減らされていくことがよくあったんです。
EMTG:巨匠のバイトは?
寺中:ラーメン屋と、居酒屋と、チラシ配りですね。チラシは不動産関係でした。最初、400ccのバイクで回ってたんですけど、走っては止まりの繰り返しなのでガソリン代がすごくかかったんですよ。だから義勝に燃費のいいチョイノリ(スズキの原付)を貰いました。あれ? 借りたんだっけ? まあ、そこから途端にチラシ配りが面白くなくなっちゃって。
小野:なんか、義勝のせいみたいな言い方だけど(笑)。
寺中:バイクに乗るのが楽しかったのに、原付じゃ面白くなくて。だからバイトは飲食店が一番長かったです。ラーメン屋でトッピングをのせて渡す係。
八木:武正が、そのラーメン屋に遊びに行ったことがあったよね?
小野:うん。大学の時だったんですけど、そのラーメン屋がどこにあるのか教えてくれなかったんですよ。でも、1ヶ月くらいかけて「家からどれくらいの距離か?」とか「大通り沿いにある」とか「店の名前」とか、少しずつ情報を聞き出して、友だち3人でいろんな聞き込み調査もした結果、見つけることができました。
EMTG:その情熱の源は何だったんですか?
小野:「とにかく働いてる姿が見たい」ってことでしたね。
寺中:要するに暇だったんだろ。
小野:最高の遊びでした(笑)。
八木:嫌がると余計に見たくなるしね。
小野:うん。「ここかな?」っていうお店に行ったら、ズーマーっていう当時の巨匠が乗ってた原チャリが止まってて、「いた~!」と。
寺中:ゴミを捨てに行って、店内に戻ってきたらタケ(武正)と、あと2人の友だちがカウンター席でニヤニヤしながら座ってたんですよ。
八木:最悪(笑)。
寺中:最悪だった。店の社員が「あれ、友だちなんだね。好きなトッピングのせてあげなよ」って言ってくれたんですけど、「そんなことしなくていいっすよ」と。
首藤:のせてやればいいのに。
小野:友だちじゃないかあ。
寺中:うるせえ!
EMTG:(笑)義勝さんのバイトは?
首藤:いっぱいやりましたよ。一番続いたのは、最後にやった漫画喫茶です。厨房でフードを作ったり、受付をやったり。2年くらいだったかな? その満喫のシステムを完璧に把握してたので、「お客様の滞在時間だと、このパックが一番お得です」って、完璧に説明できるプロになってました。レジも早かったですし。
辛かったバイトは、その前の居酒屋ですね。約2ヶ月やりました。店長が超怒る人で。怒られて、ムカつきながら掃除してたら、社員研修中のおじさんに優しい言葉をかけてもらったことがありましたね。「首藤くん、元気出してよ」って、仕事が終わった後にご飯に連れて行ってくれて、いろいろ話も聞いてもらいました。
EMTG:心温まる話じゃないですか。
首藤:次の日からそのバイト、辞めたんですが。
EMTG:ええっ!
八木:最悪じゃねえか!
寺中:ひどいオチだ……。
小野:次の日から、また頑張って働き始めたかのような話の流れだったのに……。
EMTG:(笑)カップリングとして収録されているライブ音源の「amy(読み:エイミー)」の話に移りましょう。
小野: 2009年の終わりくらいにレコーディングして2010年に出したマキシシングル「KTEP」に入れたのが、最初の「amy」です。その時は巨匠がポリープになって、急遽、義勝が歌ったんですよ。
寺中:前までは出てた上の方(高音)が出なくなって、すぐ声が嗄れるようになったんですよね。病院で検査してもらったら「ポリープです」と。
EMTG:それ以来、喉のケアをするようになりました?
寺中:ちゃんとウォームアップしたり、ライブ終わった後に気をつけるくらいですかね。エアコンをつけないとかカレーを食べないとかは嫌なので。あっ、カラオケのキーを下げて歌うようにはなりました。お酒飲んでると、キーをどんどん上げたくなっちゃうんですよ。女性の曲をそのままのキーで歌う、みたいなのはやめました。
八木:今回の「amy」は、義勝と巨匠が歌ってるんですけど、このバージョンが世に出るのは初めてですね。「KTEP」の時は義勝が歌って、『TIMES SQUARE』(1stミニアルバム)では巨匠が歌ってたから、今回で3バージョン目です。
首藤:やっぱ「amy」は、巨匠のポリープを思い出すなあ。スタジオにいる時に「ポリープになったらしい」っていう巨匠からの連絡が入って、現場がざわついたんですよ。「手術とかすんのかなあ? 大丈夫かなあ?」って、すごく心配しました。でも、薬で治療することになったのを知って安心したのを覚えてます。
寺中:義勝は優しいんですよ。
八木:気遣いの男です。
寺中:ヤサオ(“優しい男”の略)ですから。
首藤:ヤサオって、なんかあんまいい響きじゃないなあ(笑)。
小野:よっ、ヤサオ!
首藤:やかましい!
寺中:義勝は、弱ってる人に気を遣うやつです。弱ってる人にとどめを刺すところは見たことないですから。
小野:弱ってる人にとどめを刺すのは巨匠ですねえ。
寺中:タケの声が嗄れてた時に、超辛いカレーを食べさせましたから。次の日、全く声が出なくなってました(笑)。
小野:次の日どころか、3~4日、声が出なかったよ(笑)。
EMTG:(笑)では、そろそろまとめに入りましょう。ニューアルバム『PARADISE』が3月15日に出ますが。
小野:実は、もう完成してるんです。かなり攻めたものになってるので、ご期待ください。
八木:1曲目からびっくりすると思います。まだ詳細は言えませんが、みなさんのリアクションを想像しながらワクワクしてるところです。
寺中:4月から始まるツアーも盛り上げたいですね。
首藤:2016年はCDをいっぱい出して、ライブもたくさんやったことによって、バンドの底力をつけられた1年だったんです。だから2017年はそれを一気に放出して「ドカン!」と上がる1年になるんじゃないかと思います。

【取材・文:田中大】

tag一覧 シングル 男性ボーカル KEYTALK

リリース情報

ASTRO

ASTRO

2017年01月25日

ビクターエンタテインメント

1. ASTRO
2. amy (Live)

お知らせ

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■ライブ情報

「KEYTALK爆裂疾風ツアー2017 ~みんなの街でパラリラパパパラダイス~」
2017/4/22(土)熊本B.9 V1
2017/4.23(日)鹿児島CAPARVO HALL
2017/4/28(金)長野CLUB JUNK BOX
2017/4/29(土)富山MAIRO
2017/5/06(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2017/5/07(日)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2017/5/12(金)LiveHouse 浜松 窓枠
2017/5/16(火)MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2017/5/17(水)京都 磔磔
2017/5/27(土)高松festhalle
2017/5/28(日)松江AZTiC canova
2017/6/03(土)高知X‐pt.
2017/6/04(日)松山 W Studio RED
2017/6/10(土)HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYA VJ‐2
2017/6/11(日)高崎club FLEEZ
2017/6/17(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE
2017/6/18(日)郡山HIPSHOT JAPAN
2017/6/24(土)福岡スカラエスパシオ
2017/6/25(日)福岡スカラエスパシオ
2017/6/28(水)CLUB CITTA’ KAWASAKI
2017/7/02(日)Zepp Sapporo
2017/7/08(土)新潟LOTS
2017/7/09(日)仙台PIT
2017/7/12(水)Zepp Tokyo
2017/7/13(木)Zepp Tokyo
2017/7/16(日)BLUE LIVE HIROSHIMA
2017/7/17(月・祝)BLUE LIVE HIROSHIMA
2017/7/28(金)Zepp Nagoya
2017/7/30(日)Zepp Osaka Bayside

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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