MACOの2017年第一弾シングル「恋するヒトミ」は、これまでのイメージを覆す、チャレンジ尽くしの作品に。
MACO | 2017.05.16
昨年9月に2ndアルバム『love letter』をリリースし、全国8都市を回るツアーを大成功に収めたMACOは2017年第1弾となるシングル「恋するヒトミ」で様々なトライに挑んでいる。まず、表題曲は戸田恵梨香や久保田紗友が出演するACUVUE(R)のキャンペーンCMソングで、MACOが企業キャンペーンに楽曲を提供するのは今回が初となる。また、音源の中の主人公が彼女自身ではなく、恋をして悩み、前に進もうと頑張ってる人に向けた応援ソングとなっているのも初めて。さらに、カップリングでは、夏のイメージがあまりない彼女がラヴァーズに挑戦しており、自身のルーツでもあるAI「Story」のカバーも収録。これまでのイメージを覆す、チャレンジ尽くしの1枚を作り上げた意図に迫る。
- EMTG:ニューシングルでは様々なことにチャレンジされてますよね。ツアーを終えたあとの心境から聞かせてもらえますか。
- MACO:『love letter』は初めて自分でコンセプトも考えて作ったアルバムで、自分がやりたいこと、歌いたいことを全部、やらせていただいたんですね。そのぶん、ツアーでは意気込んでしまって、ファイナルの北九州公演までガチガチに緊張していたんですけど(笑)、MACOの『love letter』の世界観を出せたツアーになったなっていう手応えがあったし、お客様と一体になるっていう目標も達成できたなって思っていて。だから、次は新しいことというか、みんなが求めていることに応えたいなと思って。
- EMTG:みんなが求めてることというのは?
- MACO:今まで、自分の実体験や妄想を描くばかりで、聴いてくれる人の背中を押すような応援歌がなかったんですよね。だから、今回は主人公は自分じゃなくして、サビでは私からの力強いメッセージを伝えられるような曲に挑戦してみようってみんなで話し合って、「恋するヒトミ」ができました。
- EMTG:CMソングを書き下ろすのも初めてですよね。
- MACO:そうですね。最初にACUVUE(R)さんから<私を変える>っていうコンセプトとCMに登場する4姉妹の具体的なエピソードを聞かせてもらって。例えば、長女は彼氏がいるけど、恋愛はあんまりうまくいかないとか、四女は引っ込み思案で教室の隅っこにいて、まだ恋愛もあんまりしてないとか。自分もそういう時があったなって思い出しながら、作っていった感じですね。1番はおはようからおやすみまで、ずっと好きな子のことを考えてる子で、2番は結構、私に近くて……。
- EMTG:夜ご飯はコンビニで済ませちゃう毎日?
- MACO:はい、コンビニでチキンサラダとか買ってご飯を済ませちゃうんですけど(笑)、そういう時に、「うわ、さみしい」って思う気持ちとか。家に帰っても、誰もいない日々とか。恋愛だけじゃなく、みんな、生活の中でいろいろ頑張ってると思うんですよ。そういうみんなの日常に寄り添えるようなエピソードを描きつつ、サビはMACOからのメッセージです。
- EMTG:どんなメッセージと言えばいいですか?
- MACO:私たちは無敵だよ! っていうことですね。すごく単純だけど、みんなにはこう思って欲しいし、この曲を通して、MACOちゃんは私の味方でいてくれてるんだって思ってもらえるといいなと思って。あとは、なによりも、自分次第で見える世界はいくらでも変わるっていうことですね。CMで言えば、四女の子がコンタクトをつけたことによって見える世界が変わって、自分に自信が持てるようになるけど、それはコンタクトに限ったことじゃなくて。
- EMTG:夢も恋も悩み事も楽しもうよと歌ってますね。
- MACO:なかなか自分もできないんですけどね。私はネガティヴな方なので、落ちたらとことんまで落ちるし、嫌なことまで引き寄せてしまったりするんですよ。でも、「私は不幸だ」とか「私はずっとひとりぼっちだ」って思い続けることって、自分で自分の首を絞めてるなって思って。そこに浸って、甘んじて、ある意味、それでいいと思って過ごしてしまってるというか。悩み事1つを取ってみても、ちょっと視点を変えてみたら、なんでもなかったりするし、笑いながら過ごしてたらいつの間にか消化されていたりもする。嫌なことがあった日も、気の合う友達とカラオケに行ったりすると、1日の終わり方が全然違うんですよね。そういうことの繰り返しで、だんだんと自分次第で世界の見え方はいろいろ変わるんだなって思うようになったし、常に自分自身にも言い聞かせるようにしてますね。
- EMTG:ラブソングであると同時にメッセージソングにもなってるんですよね。みんなの負けない瞳を私に見せて!と呼びかけてますし。
- MACO:すごく悩んだんですけど、自分がラブソングを歌う身として、みんなに届けられるメッセージを最大限に伝えようと思って。そこは、今回、新たに気づけた部分でした。MACOが、歌を歌う仕事をしているからこそ、こうやってみんなに届けられるんだなって思ったし、自分で歌いながら勇気付けられる瞬間も多くて。「ああ、そうだ、この世界は自分次第なんだ」って自分でも思ったりするんですよね。私は気持ちの浮き沈みが激しいし、毎日、自分の気持ちも違うから(笑)。バラードだけじゃなくて、こういう曲で心に寄り添えるっていうのは新たな発見でした。
- EMTG:歌声もこれまでとは違う強さがありますよね。
- MACO:最初はやっぱりどこか、ちょっと振り切れてない部分があって。スタッフのみんなが、ボーカルディレクションしてくれました。「もっと明るく!」「もっといける!」って。サビもキーがきついんですけど、「ギリギリなところでみんなに伝えるメッセージがぐっとくる」って言われて、頑張って歌いました。みんなを元気付けよう!っていう思いで歌わないと、口角が上がらないし、口も大きく開かないので、そういう部分は気をつけて歌ってましたね。
- EMTG:さらにMVでは様々な年代の女性の先頭に立って行進してます。
- MACO:みんなで力強く歩く。それが、自分が一番伝えたかったことなので。恋する女の子に届け! っていう感じですね。本当に全ての女性に送る応援ソングになったらいいなと思ってます。
- EMTG:男子のファンはどうしたらいいですか?
- MACO:男子も恋愛しない人が多くなってきたって聞きますけど、これを聴いて、「俺もちょっと恋してみようかな」って思ってくれたら嬉しいな。あと、女子ってこういう風に思ってるんだなって知って欲しいですね。朝ごはん、何食べたかな?って思いますからね、私。
- EMTG:そこまで気になります?
- MACO:はい! ちゃんとご飯食べたかな、とか。夢にもその人が出てきたりますし。うざいですよね。
- EMTG:うざくないですけど、自分はコンビニで済ませちゃってるじゃないですか。
- MACO:そうなんです。トヘトになるくらい頑張ってるけど、心の中には思い続けてる人がいて。でも、なかなか、踏み出せないっていう人に聴いて欲しいし、女の子は恋したらこうなんだよっていうのを、男の人には知って欲しいですね。
- EMTG:(笑)カップリングもチャレンジしてますよね。2曲目の「二人は夢みるマーメイド」が初のラヴァーズになってます。
- MACO:今回のシングル、挑戦しっぱなしですね(笑)。最初は、恋愛の歌詞を書こうかなって思ってたんですけど、曲を聴いてて、「夏だよね、これ」ってなって。MACOには夏のイメージがないって言われたんですよ。
- EMTG:確かにないですね。秋から冬の切なさが似合うし、真夏の海には行かなそうですし。
- MACO:そうなんです。私も自分でそうだなって思ったので、ここで1回、イメージを変えてみようってなって。初めて、友達に書いた曲になりましたね。
- EMTG:どんな友達ですか?
- MACO:似た者同士の二人ですね。ネガティブで、どっちかというと夏が似合わないような、家に引きこもるインドアなタイプ。でも、たまには夢見てもいいじゃない?っていう感じで、二人で人魚姫になろうよっていう歌になりました。「恋するヒトミ」でみんなのことを応援した分、「二人は夢みるマーメイド」で気楽に開放的な気持ちになって、「Story」でプレッシャーを感じるという……。
- EMTG:3曲目にAIさんの名曲「Story」のカバーが収録されていますが、プレッシャーを感じたのはどうしてですか?
- MACO:AIさんは、私が歌うきっかけをくれた方でもあるんですよ。小学生の時にMTVで流れていた「最終宣告」のMVを見て、カッコいいなと思って好きになって。地元にクラブツアーで来た時も観に行ったし、CDやライブDVDを集めて、毎日のように聴いて、歌って。一時期は、AIさんのハスキーな声に憧れて、どうやったらハスキーな声になれるのかって調べたりもしてて。その後、上京して、奇跡的に同じレコード会社からデビューできて。勝手に運命を感じてしまっていたんですけど、ずっと会えなかったんですね。でも、いつか会えるタイミングがあるだろうなと思っていたら、去年、ライブで共演させていただいて。だから、AIさんの曲をカバーすることはすごい緊張するんですよね。本当に何百回も聴いてるので、歌詞を見なくても歌えるくらいなんですけど、MACOの色を出すように心がけて。AIさんには頑張ってもなれないので、MACOのAIさんへの愛が詰まってるところを聴いて欲しいなと思います。
- EMTG:歌い込んでることは十分に伝わると思います(笑)。そして、本作のリリース後にはこれまた初となる全国ホールツアーも決まってます。
- MACO:去年の全国ツアーのMCで『MACO、ホール好きだな』って呟いたら、じゃあ、次はホールツアーにしようって、すぐに決まって。全国5箇所回れるのは幸せなことだなって思ってますし、「恋するヒトミ」も加わったので、ホールならではの見せ方を考えたいなと思ってて。今までと変わらずにバンド編成でやるんですけど、目で感じてもらえる楽しさも取りいれたいなって思ってますね。
【取材・文:永堀 アツオ】
リリース情報
恋するヒトミ[初回限定盤(CD+DVD)]
2017年05月17日
ユニバーサル ミュージック
CD:「恋するヒトミ」含む、新録計3曲収録
DVD:「恋するヒトミ」のMV、メイキングなど収録予定
DVD:「恋するヒトミ」のMV、メイキングなど収録予定
お知らせ
■コメント動画
■ライブ情報
今日もあなたに恋してます TOUR 2017
05/28(日) 福岡 福岡サンパレス
05/04(日) 大阪 オリックス劇場
06/10(土) 北海道 道新ホール
06/25(日) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
07/08(土) 神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
■ライブ情報
今日もあなたに恋してます TOUR 2017
05/28(日) 福岡 福岡サンパレス
05/04(日) 大阪 オリックス劇場
06/10(土) 北海道 道新ホール
06/25(日) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
07/08(土) 神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。