まねきケチャ、『どうでもいいや / ありきたりな言葉で』で、満を持してメジャーデビュー!

まねきケチャ | 2017.06.23

 昨年夏、「TOKYO IDOL FESTIVAL」初登場の新鋭アイドルでメインステージ出演権をかけて人気を競う「TIFメインステージ争奪LIVE」に出場し、見事、優勝を果たした4人組アイドルユニット、まねきケチャ。各グループが観客と一緒に盛り上がれるアップテンポのナンバーを連発する中、彼女たちはエモーショナルで泣けるバラード「きみわずらい」で勝負し、並み居るライバルを圧倒。瞬く間にネクストブレイクの筆頭に躍り出た。あれから1年。満を辞してユニバーサルミュージックからのメジャーデビューが決定した。演歌をルーツに持つ藤川千愛の確かな歌唱力をベースに、アニメ声/萌え声の中川美優、王道アイドルの松下玲緒菜、静かで熱いバランサーの宮内凛の4人が全身全霊で歌い上げる楽曲群には強いメッセージ性も込められており、アイドルというフィールドを飛び越え、世代や性別も超えて、きっと様々な世代の胸を打つに違いない。

EMTG:まず、メジャーデビューが決まった心境から聞かせてください。
中川:前のレーベルと比べると、今回はユニバーサルミュージックという有名なところなので、堂々と親にメジャーから出るよって言えることが嬉しかったです。
松下:前のレーベルにいた時は、オリコンウィークリーチャートで3位以内を目標としてたんですけど、実現できなかったんですね。なので、今回はユニバーサルミュージックで3位以内という結果を残して、いいスタートをきれたらいいなって思ってます。
藤川:ユニバーサルミュージックは世界的なレーベルなので、正直プレッシャーはあるんですけど、「ユニバーサルミュージックのアイドルです!」と胸を張って言えるように、これからもずっと努力していかないといけないなっていう心境です。
宮内:私の好きなアーティストさんもたくさんいらっしゃるので、その方達と一緒に肩を並べられることが嬉しいですし、いずれは追い越し、できればユニバーサルの顔、看板として活躍できるようになりたいです。4人での新しいスタートにもなるので。逆に良い機会だと思って、みんなで頑張りたいなと思います。
EMTG:今、宮内さんからもありましたが、今年4月から休養していた藤咲真有香さんが健康上の理由で卒業し、4人体制での活動になったことに対してはどんな気持ちでいますか?
宮内:最初に聞いた時は信じられない気持ちでいっぱいでした。5人でメジャーデビューしたかったっていうのが一番なんですけど、決定したことに関してくよくよしても仕方ないので、逆にこういう時こそ、みんなで気持ちを1つにして頑張っていかなくちゃいけないなって思います。
藤川:私も最初に聞いた時は悔しい気持ちだったんですけど、私たちが受け入れられずに前に進めないと、ファンの方はよりそうなってしまうので、私たちはしっかりと受け入れて、前に進んでいく姿を見せようと思って、頑張ってます。
松下:5人でいろんなステージに立ちたかったのが本音なんですけど、悲しい顔をファンの方に見せたくないので。私たちが笑顔で頑張っていたら、ファンの方も笑顔になってくれるので、そういう姿は見せないように頑張ってます。
中川:みんなで「ポジティヴに考えようぜ!」ってなったので、「4人だったら、1台のタクシー乗れるじゃん、イエイ!」って考えるようにしてます。
EMTG:(笑)2015年8月8日のお披露目ライブからここまでの2年間を振り返って、一番印象に残ってる出来事は何ですか? 
中川:最初の大箱として、2016年の夏にやったZepp Tokyoでのワンマンライブをすごく覚えていますね。そこで新曲を3曲発表したり、初めてオープニングムービーを作ったりとか、映画っぽい作品を作ったりしたので、その日はすごい印象に残ってます。
宮内:初めての大箱だったから、緊張やプレッシャーも大きくて。みんなもそうだと思うんですけど、正直、楽しんだというよりかは、「やばい、頑張らなくちゃ」みたいな気持ちの方が強くて。
松下:あんまり細かく覚えてないなぁ、その時のことは。
宮内:うん。印象に残ってるけど、細かくは覚えてないよね。
藤川:でも、たくさん人が来てくださったし、やり終えた後の達成感はすごい感じましたね。私が2年やってきて印象に残ってることは、地元・岡山にある、毎日のように行ってたCDショップに自分のCDが並んでだっていうことですね。すごく大きく展開してくださって。等身大パネルも置いてくださって。その時に、「あ、やっててよかったな」って思ったし、地元にいる家族や友達に頑張っている姿を見せられたので、これからもたくさん頑張っていこう!って思いました。
松下:私は、リリースイベントですね。今、3回目のリリースイベントをやっているんですけど、1回目は初めてだったので、正直「リリースイベントって大変だな」って思ってて。でも、2回目は逆に楽しかったんです。3回目の今は、楽しむっていうよりは、ユニバーサルで結果を残さないといけないので頑張らなきゃっていう思いがあって。お客さんに飽きられないようにどうするかとか、みんなで話し合う機会も増えて。リリースイベントは新しいお客さんと出会う場所でもあるので、力は入ってます。
宮内:私は去年のTIFのメインステージ争奪戦ですね。そこまでは、まねきケチャは波がないというか、他のアイドルさんを意識することがなかったので。きっと、ずっと右肩上がりできてたから、悪く言えば、みんなちょっと天狗になってた時期があったと思うんですよ。でも、そのバトルで気が引き締まったというか。他のアイドルさんに負けたらやばいってなって。
松下:人気のグループが多かったので、自分たちのステージが始まる前から、私、もう泣いてました(笑)。前のグループさんのパフォーマンスに圧倒されて。お客さんも一体になってるし、私たちのお客さんいないじゃんって思っちゃてって、泣いちゃいました。
宮内:皆さんは何曲かやってたんですけど、私たちは曲が長いし、自己紹介も少し長めなので(笑)、「きみわずらい」の1曲入魂でやってて。それが逆に、お客さんの心にすごいグッときたみたいで。他のファンの方でも、まねきケチャよかったねって言ってくださる方が多くて。それを乗り越えて、今があるんじゃないかなと思ってます。
EMTG:昨年のTIFで優勝を果たした「TIFメインステージ 争奪LIVE」でアイドルファンには一気に知られる存在になりましたが、まだ歌を聴いたことがない、ライブを見たことがないという人にはどんなグループだと紹介したら良いですか?
松下:曲がすごく良いです。最初の頃は、盛り上がる曲が多かったんですけど、最近は一般の方に聴いてほしいっていうのもあって、バンド系の曲とか、バラードとかが増えてきて。いろんな方に楽しんでいただける曲が多いので、まずは曲を聴いてほしいですね。
宮内:ライブに一度、来てほしいっていうのが一番なんですけど、いろんなアイドルさんがいる中でも、まねきケチャは他のアイドルさんと被ってないと思います。衣装もそうだし、特に藤川千愛ちゃんの歌がすごくて。アイドルの中で一番うまいと思ってます。千愛ちゃんから始まる曲が多いので、そこで「おっ!」ってなって、イベントとかでも、帰ろうとしてる人が振り向く歌かなって思ってます。
藤川:まねきケチャは、歌とライブを重視して頑張っていて。いつ、どんな時でも、100パーセント生歌で勝負しているんです。メッセージ性の強い歌詞が多いので、ライブではいつも感情的になって歌っています。それでお客さんも泣いてくれたりするので、そこが魅力的かなと思います。
中川:あの、私は、もしも友達にどんなグループなの? って聞かれたら、「みんな可愛い」と言います。
EMTG:言っていいと思います(笑)。「美少女レベルが高い」と称されてますから。グループ内での役割も教えてください。 
中川:私はなんだかんだ、これでもMCをやってますね。なんでも言えるので、オチを担当してます。
松下:私はセンターを務めていて。メンバーの中で一番のアイドルです! 初めてまねきケチャを好きになってくれる方は、私から入ってくれる方が多いんですけど、推し変して、すぐにどっかに行っちゃって、また新しい人がくるっていう繰り返しで……。最初はすごく嫌で泣いてたんですけど、今はもう、私を見て新しいお客さんが増えてくれるならいいか!っていう気持ちになって。推し変する方には、(笑顔で)バイバイ! っていう感じです(笑)。
宮内:あはははは、そうなんだ!みんな、すごく個性的なんですよ。このままで行ってしまうとライブ中のMCも変な方向に向かってしまうので、それを正す役割というか。すごく目立つとかいうわけじゃないんですけど、私がいないと変な方向に行っちゃうので。縁の下の力持ちだと思ってます。
藤川:私はリードボーカル担当です。みなさんに歌が上手いって言っていただけることは嬉しいんですけど、ライブでは毎回、うまくいかないと舞台裏で泣いちゃうくらい、プレッシャーを感じてます。
 
EMTG:メジャーデビューシングル「どうでもいいや/ありきたりな言葉で」の1曲目「どうでもいいや」も、藤川さんの朗々とした歌い回しから始まる、エモくて泣けるバラードになってます。  
藤川:何度も<どうでもいいや>という言葉が出てくるので、全部が同じ<どうでもいいや>にならないように気をつけて歌いました。私は完璧主義なところがありまして。どうでもいいやってなったら楽なんだろうなって思うことがあるんですけど、どうでもいいやってなれないっていうもどかしい気持ちは共感できるので、私と同じようにきっと共感できる方も多いと思うし、この歌は、ライブで聞いた方が迫力が伝わるので、ライブに聞きに来てほしいなって思います。
松下:千愛ちゃんが言ったように、本当に歌詞に共感できる部分が多くて。アイドルをやっていると、辛いこともあるし、もうどうでもいいやって思っちゃうこともあるんですけど、私はアイドルになるのが夢だったので、絶対に自分からは投げ出さないっていう覚悟でやっているんだっていう気持ちが同じだなって思います。
中川:この曲、一番しかないんですよ。二番がないんです、初めて。だから、「やったー!」って思いました。これまで対バンとかで数曲しかできなかったので、やっと短い曲が来て嬉しかったです。
宮内:私はこれがメジャーデビューの曲になるっていうことに驚きました。前にリリースしてた2枚のシングル「きみわずらい」「タイムマシン」がしっとり目の曲だったので、今回は再スタートだし、アゲアゲな感じでいくのかなと思ってたので、またしっとり目でいくんだ!って思って。でも、それが逆に新しい感じがするし、まねきケチャの良さが全部詰まってると思うので、いいんじゃないかなって思います。歌詞に関しては、私はネガティブな方なので、「あ、わかるな」って思いつつ、どこか背中を押す感じもあって。最後の方は、メロディが最初よりも軽やかになるし、最後の<どうでもいいや>には、頑張ろうねっていうメッセージも込めているので、私みたいなネガティブな人は、こういうのを聞いて頑張った方がいいんじゃないかなと思います(笑)。
 
EMTG:(笑)もう一方の「ありきたりな言葉で」はミドルテンポのポップロックになってます。
藤川:日常の何気ない恋愛を歌ってます。ライブ中はいつも、ファンの方とデートする気持ちで歌ってます。
宮内:ファンの方からも支持のある人気の曲で。コールも楽しい曲だと思います。しっとりしてるんですけど、それぞれのパートも細かく分かれているので、誰推しでも楽しめる曲です。
松下:私はまねきケチャの曲の中で、この曲が一番感情を込めて歌ってます。恋愛というよりは、親のことを考えながら歌ってて。お客さんも泣いてくれるし、私も泣いてしまうことがあります。だから、好きですね、この曲。
中川:今、ちゃんと歌詞を見たんですけど、いい歌詞ですね、改めて見ると。あんまり恋愛の歌、好きじゃないんですけど、これならいいかなと思ってます。
 
EMTG:2曲揃って、まねきケチャにとってはどんな1枚になりましたか。今後の目標も聞かせてください。
藤川:メッセージ性が強かったり、感情的な歌が私たちの武器になっているので、これで戦えるなっていう自信作になりました。
中川:前までは1曲がバラードで、もう1曲がアゲアゲな感じだったんですけど、今回はどっちもしっとりしてる。それ、どうなんですかね? (笑)一般の人に届いたらいいなって感じです。
宮内:とりあえず、このシングルで再スタートになるので、オリコンウィークリー3位以内を目標にしてます。このシングルで結果を残して、そこからですね。
松下:最終的には紅白出場を目標にしてます。私たちは、紅白出場を目指すために作れられたグループなので、プロデューサーも私たちも力が入ってますし、精一杯頑張りたいと思ってます!

【取材・文:永堀 アツオ】

tag一覧 シングル 女性ボーカル まねきケチャ

リリース情報

どうでもいいや/ありきたりな言葉で

どうでもいいや/ありきたりな言葉で

2017年06月28日

ユニバーサルミュージック

1.どうでもいいや
2.ありきたりな言葉で
3.どうでもいいや(instrumental)
4.ありきたりな言葉で(instrumental)

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

アイドル横丁夏まつり!!〜2017〜
07/08(土)-09(日) 横浜赤レンガパーク

自社公演
07/13(木) 新宿LOFT

天使かよ!
07/19(水) 渋谷QUATTRO

SEKIGAHARA IDOL WARS 2017 〜関ケ原唄姫合戦〜
07/22(土)-23(日)桃配運動公園

TIF2017
08/4(金)-6(日) お台場フジテレビ周辺

OTODAMA SEA STUDIO 2017みんなの夏休み
08/12(土) OTODAMA SEA STUDIO

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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