シンガーソングライターのコレサワがリリースする、1stぬいぐるみとは?

コレサワ | 2018.01.19

 シンガーソングライターのコレサワが自身のキャラクター「れ子ちゃん」と、首が取れるブラックユーモアが人気のキャラクター「コントロールベア」のコラボぬいぐるみをリリースする。彼女の誕生日にゲームセンターのUFOキャッチャーで無駄金を使う彼氏と、そんな彼氏を呆れながらも優しく見守る彼女の愛のある愚痴を綴った新曲「君とぬいぐるみ」をおまけCDとして付けた“1stぬいぐるみ”を発売する彼女に話を聞いた。

EMTG:コラボぬいぐるみについて話を伺う前に、メジャーデビューした2017年を少し振り返っていただきたいと思います。コレサワさんにとってはどんな1年でした?
コレサワ:人生で初めて、歌がうまく歌えない時期があったんですよね。いままではそんなことがなかったから、こんなことあるんやって驚いて。精神的に声が出なくなってやめちゃう人とか、休止してる人もいっぱいいるじゃないですか。私もそこに片足を突っ込んだんですけど、開き直るのが得意だから、「うまく歌えないのはしょうがねえ! もういいや」って開き直ったライブがあって(笑)。
EMTG:「死ぬこと以外かすり傷」って歌ってる人ですからね。
コレサワ:そうなんですよね。きっと、歌えないときは気にしすぎてたんですよ。昔の自分の声を聴いて、なんでこのときは歌えるのに、今は歌えないんやろ、みたいな。ボイトレに行っても、歌うことが楽しくないと練習も嫌になっちゃうし。初めて歌うことが楽しくなくなったんですよ。私は歌いながら曲を作るので、歌うことが楽しくないと曲も作れなくて。そういう時期を抜けて、ワンマンツアーがあって。
EMTG:昨年の秋に、ご自身初の全国ワンマンツアー(10都市11公演)を開催しました。
コレサワ:楽でしたね。ライブが楽なわけではなく、いままでは各地で対バンする人を決めなきゃいけなかったので、その作業が大変だったんですよ。自分ひとりではお客さんを呼べないから、一緒にやって助けてもらってましたけど、もっと見せたい曲があるのに、1時間の尺じゃ見せられないから、ワンマンがやりたいってずっと思ってて。それが、今回は全部、ワンマン。最初は、「え?まじか!?」って思いましたけど(笑)、すごい楽でした。
EMTG:実際に回ってどう感じました? 弾き語りの“ぼっち編”とバンド編成の“仲間編”の両方がありましたが。
コレサワ:弾き語りとバンド、どっちも違う良さがありましたね。バンドだと事前に練習があって、セットリストも決まってて。うちらはバンドじゃないから、やっぱこの曲やろうぜって、なかなか変えることもできない。そういう意味では、弾き語りの方が自由に曲を変えられるし、お客さんとの距離を近くできるし、みんな座ってるから落ち着いて聴いてくれるし。私は歌詞を一番聴いて欲しい人やから、弾き語りでは歌詞がモロ聴こえなのが気持ちよかったです。バンドはバンドで、一人だとできひん、ハンドマイクとかができるのがよかったんですけど、バンドにはしたくないけど、バンド感は出したいっていう、そのせめぎ合いが難しかったですね。今まではせめぎ合いまでもいかなかったんですけど、今回のツアーではバンドっぽくなりかけたというか。
EMTG:ファイナル公演は特にバンド感がありましたね。
コレサワ:そう。でも、主役は私じゃないといけないので、初めてその瀬戸際について考えました。これからも同じメンバーでやりたいから、調整していかなあかんなっていう課題が見つかりましたし、そのファイナルが終わって初めて、ライブと向き合おうって決めました。ライブももっと自分を見せる場所にしないとあかんっていうことがわかったし、歌詞と曲ばっかりにこだわらず、もっとライブを考える時間を増やさなあかんなって思いましたね。それが一番大きかったかなと思います。今までは作詞作曲しかあんまりこだわってなかったんですけど、ライブもちゃんと向き合わなあかんねやっていうのがわかった年でしたね。
EMTG:そのファイナルでは、1stぬいぐるみのリリースを発表しました。デザインTシャツストア『グラニフ』の人気キャラクターである『コントロールベア』とコラボすることになった経緯を聞かせてください。
コレサワ:もともと、『れ子ちゃん』を作るときに、クリエイターのウチボリ(シンペ)さんに「どういうキャラクターが好きなの?」って聞かれたんですよ。そのとき、くまモンとコントロールベアにハマってたんですね。「両方、クマだね」って。「コレちゃん、クマ好きなんだね」っていうことで、ウチボリさんがクマのキャラクター、レ子ちゃんを書いてくださって。だから、当時からコントロールベアが好きっていうのはずっと周りに言ってたんですね。そういう前提があった上で、シングルを普通に出すよりも、もっと面白い事できないかな?って思った時に、スタッフさんがダメ元でコントロールベアにお願いしてみたら、OKが出て。やったー!っていう。
EMTG:(笑)コントロールベアを好きになったのはどうしてでした?
コレサワ:まず、私はブラックジョークが超好きなんですけよ。自分の首を持ってるのって、シュールだし、毒があるじゃないですか。気になって調べたら、作者の人が<自分で頭を切り離して、手で持って、自分の頭をコントロールできる人になって欲しい>っていう意味があって、このキャラクターを作ったっていうことを知って。その理念にすごく感動したんですよね。自分の頭を切り離して、ちゃんと自分で自分の意思を、気持ちをコントロールする。そういう考え方いいな、芯が強いキャラクターだなと思って、好きになりました。
EMTG:グッズも集めてました?
コレサワ:ファイルやステッカー、ぬいぐるみを持ってますね。うちが持ってるぬいぐるみは手にマジックテープがついてて、顔が取れるんですよ。超可愛いので、コラボできることがすごく嬉しいです。
EMTG:予約販売商品なんですけど、まだウチボリさんが書いたイラストしか見れてないんですよね。
コレサワ:そうなんですよね。これで予約とっちゃってるから、大丈夫かなって(笑)。ま、苦情がきたら、それもネタかな。曲ついてるからいいだろ!みたいな。あはははは。
EMTG:あははははは。CDがおまけっていうのも、アーティストとして画期的ですよね。
コレサワ:CDがおまけって面白いなって。私もおまけのためにお菓子を買ったりしてたから。あと、曲もゲーセンで取るぬいぐるみの話になってて。絶対に普通に買ったほうが安いぬいぐるみを、みんな必死にお金をかけてとるじゃないですか。曲も絶対にCDで普通に売ったほうが安い。そこもちょっとリンクしてるし、いいじゃないっていうところです。
EMTG:新曲「君とぬいぐるみ」はどんな発想から作ったんですか?
コレサワ:最初はぬいぐるみをテーマにするか、コントロールベアが持ってる理念をテーマにするか、どっちかで考えてたんです。でも、自分で頭をコントロールするっていうテーマで考えたときにつまずいて。1回、ほったんですよね(笑)。で、ぬいぐるみで書こうと思って。最近、私のライブにカップルで来てくれる人がすごい増えて。私の曲は、”どや! コレサワやで”みたいな曲が多いから(笑)、カップルがイヤフォンを半分こにして聴いて、あったかくなる曲があってもいいよなって思って、リア充の曲を書きました。
EMTG:「君とインドカレー」との関連性はある?
コレサワ:全然ないです(笑)。私はたぶん、“~と~”ってうのが好きなんだと思うんですよ。映画は “の”をつけたらヒットするっていうじゃないですか。『となりのトトロ』とか、『崖の上のポニョ』とか、『君の名』はとか。じゃ、私は“と”を入れようかな、みたいな(笑)。あと、ぬいぐるみって検索すると変なぬいぐるみがいっぱい出てくるけど、「君とぬいぐるみ」なら、検索したときにちゃんと私の曲にたどり着ける。そういう意味でも、ワードとしてはそっちの方がいいんじゃないかなっていうことですね。
EMTG:では、この曲の主人公はどんなリア充カップルと言えばいいですか?
コレサワ:女の子はちょっと、姉御気質というか、長女気質。男の子はちょっとちゃらんぽらんなんですけど、バカなところがよかったりするじゃないですか(笑)。女の子は難しいことを考えちゃうタイプで、彼氏は難しいことを考えないから、そこにたまに救われたりするわけで。そういうカップルですかね。お互いにいろいろ思うことはあるけど、なんやかんや仲良いな、こいつらって思ってくれたらいいかな。
EMTG:こんなに無駄金を使わなければ、ちゃんとしたぬいぐるみも買えるし、指輪も安いのなら買えるんですよね。そこに考えが及ばないところがいいのかな?
コレサワ:うーん……好きな人にもらったら、なんでも嬉しいんですよね。私自身、そこにストーリーがあったら、安くても嬉しいかもしれないですね。
EMTG:じゃあ、例えば、彼氏がゲーセンで適当にとって来たぬいぐるみを誕生日プレゼントとして渡されたら?
コレサワ:それは嫌ですね。一緒にゲーセンに行くから嬉しいわけで。この子は目の前でとってくれたのが嬉しいんじゃないですかね。思い出を買ったっていうことです。
EMTG:<あとに引けなくなる>というフレーズがクレーンゲームと恋愛、どっちにもかかってるのがコレサワ節ですよね。
コレサワ:そこに気づいてもらえたら嬉しいです。とにかく、リア充のカップルに聴いてほしい!
EMTG:レコーディングはいかがでした?
コレサワ:楽しくやってましたね。でも、バンドのみんなとプリプロするときに、うまいこと進まないかもと思って、プリプロに行くのが嫌だったんですよ。行きたくないなって渋ってたんですけど、頑張って行って。やったら楽しかった感じでしたね。歌もレコーディングやと思わずにやりました。女の子の愚痴の歌だから。
EMTG:ノロケも入ってますね。
コレサワ:そうそうそう。あんまり大声で歌うよりは、“はぁ、しょうがねーな”っていう気持ちで歌おうと思いましたね。意外と早く終わりました。
EMTG:MVは?
コレサワ:今、ウチボリさんがせっせと、死にそうになりながら書いてます。大変だっていう言葉では済まないくらい大変なので、ピザの出前でも送ってあげようかなって思ってて。いつもアニメーションで、私は出てないので、PVを撮った感は全然ないんですよね。呑気に待って、口出してるだけ(笑)。私も楽しみにしているし、早く、見たいですね。
EMTG:ちなみにコレサワさん家にぬいぐるみは?
コレサワ:コントロールベアもあるし、友達にサプライズでもらったタイのピンクの象もあるし、コストコの巨大なクマもあって。あんまりいっぱい集めると運気吸い取られるらしいんですよ。私、風水が好きでよく調べてるんですけど、ベットルームに置くと、寝てる間に運気を吸い取られるし、玄関においても入ってくる運気吸われるんですよね。吸ってばっかりなんですよ(笑)。玄関とベッドルームにはおいちゃいけないしいので、リビングルームに置いてます。だから、ゲーセンとかでは取らないですね。ほんまに好きで、飾りたいものだけ買うようにしてます。
EMTG:れ子ちゃんはどこに置いたらいいですか?
コレサワ:玄関とベットルームはダメなので、机とかにぴょんっておいてもらえたらいいな。テレビの横とか。トイレでもいいですね。
EMTG:(笑)1stぬいぐるみとついてますが……。
コレサワ:こうなったら続けたいですね。ぬいぐるみじゃないけど、ベアブリックもやりたいし、いろんなキャラクターとコラボしたいって思いました。だから、クマのキャラクターに詳しい人には、逆にこれどう? みたいなのを教えてもらいたいなって思ってます。
EMTG:コレサワの2018年は1stぬいぐるみからスタートしますが、どんな1年にしたいですか。最後に今年の抱負をお願いします。
コレサワ:ビビらない! 5月にVIVA LA ROCKに出ることも決まって。私はポップを歌ってるから、ロックを聴いてる人たちの中に飛び込んでいけるのか。でも、ライバルがたくさんいるフェスにもちゃんとコレサワを出していきたいし、そこで負けないように育てないといけないから、ビビらずにやらなきゃって思ってるところです。今年はビビっちゃう場面にたくさん出会いたいなと思います。皆さん、応援よろしくお願いします!

【取材・文:永堀アツオ】




■販売情報

<ぬいぐるみ写真korenui_fix>
2018.04.04リリース1stぬいぐるみ
コレサワ「れ子ちゃん×コントロールベア」コラボぬいぐるみ
おまけCD「君とぬいぐるみ」付き

品番:FAB-6/7 
価格:¥2,980(税込)

コレサワ「れ子ちゃん×コントロールベア」コラボぬいぐるみ
<ぬいぐるみ予定サイズ>
天地15cm、幅10cm、奥行き9cm。
(予定サイズですので、実物とは異なる可能性が有ります)

<予約期間>
2018年1月31日(水)18:00まで

<予約方法>
ご予約は以下のサイトから
●タワーレコードオンライン  http://tower.jp/item/4662268
●ヴィレッジヴァンガードオンラインストア https://vvstore.jp/i/vv_0000000000149839/

<発売元 / 販売元>
日本クラウン株式会社 / クラウン徳間ミュージック販売株式会社

tag一覧 女性ボーカル コレサワ

リリース情報

1st ぬいぐるみ「れ子ちゃん×コントロールベア」コラボぬいぐるみ(おまけCD「君とぬいぐるみ」付き)

1st ぬいぐるみ「れ子ちゃん×コントロールベア」コラボぬいぐるみ(おまけCD「君とぬいぐるみ」付き)

2018年04月04日

日本クラウン

おまけCD:新曲「君とぬいぐるみ」収録
ぬいぐるみ予定サイズ:天地15cm、幅10cm、奥行き9cm。
(予定サイズですので、実物とは異なる可能性が有ります。その際はご容赦ください。)

●予約販売商品
予約期間:2017年12月18日(月)12:00〜2018年1月31日(水)18:00

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

コレサワ ワンマンショー「コレシアター04」
05/06(日) 梅田シャングリラ
05/12(土) 恵比寿LIQUIDROOM

●各種先行実施中 http://koresawa.jp/live.html
●チケット一般発売2018年3月3日(土)
●チケット代¥4,000(税込、1ドリンク別)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る