昨年10周年を迎えたFTISLANDから届いた、新しい可能性に満ちた8thアルバム

FTISLAND | 2018.04.06

 FTISLNADのオリジナル8作目のアルバムタイトルは『PLANET BONDS』。タイトルにはメンバー、ファン、家族や友人という様々なBONDS=絆で結ばれたPLANET=惑星という意味を込めた。今回も全曲メンバーが作詞・作曲に関わった曲ばかりを集めた本作は、いつにも増して明るいトーンの曲が多いのが特徴。昨年10周年イヤーを経たFTISLANDが、ここから再びこの先にある夢や希望、まだ見たこともない未来へとたどり着こうとするパワーや意思を感じられるようなアルバムになっている。インタビューでは言葉遊びを交えたハイレベルな日本語トークで今作を語りながらも、バンド論では10年というキャリアを感じさせるシリアストークを見せる彼らを感じて欲しい。

EMTG:本作は曲調も明るくて、ホープフルでアレンジもスタイリッシュな仕上がりでした。
イ・ホンギ(Vo):うん、正解っ!! 今回のアルバムはいろんな曲があるんですけど、ほとんどが明るいし。歌詞の内容も希望があって、聞いた人の力になる、勇気を与えるような曲が多い。
EMTG:ホンギさんが作った「Hold the moon」なんか、まさにそう。
ホンギ:曲の雰囲気は、最近やりたかった人気のフューチャーサウンド。それをFT式でしてみたかったので、そういう曲を作ってみた。歌詞は、最近の僕の気持ちを込めたもの。
EMTG:「Dancing on」もコズミックな音像から始まりますが。
ホンギ:これ、踊りたくて書いたの?
イ・ジェジン(Ba):いや(笑)。これって、考えてみると昔のFTにすごくあった姿で。アレンジはいまに合わせてますけど、僕は昔のFT、昔のジェジンが作った曲の感じを出したくて書いた曲なんですよね。
EMTG:たしかに! この曲は、ミンファンさんのパワフルドラムもカッコよかった。
チェ・ミンファン(Dr):いつものことだから。
ジェジン:クールですね~(笑)。
EMTG:「GAME」はジェジンさんのファンキーベースをフィーチャー。スタイリッシュなんだけど、アガる曲なんですよね。
ホンギ:メロディはラップ調な感じだけど、これ楽器はめっちゃハードだからね。
チェ・ジョンフン(Gt):ライブでやるのが楽しみ。
ソン・スンヒョン(Gt):これはベースがいいです。僕らの曲ではベースのフレーズがメインの楽器として聴こえる曲はなかなかないんですけど、これはベースの音が前に出てます。
ジェジン:曲は普通に書いただけですね。
ミンファン:「Beloved」とか、ああいう暗い色の世界観は、ジェジンさんが一番強いんで。
EMTG:FTのダークな闇担当が普通に書くと、普通にダークになる(笑)。「Skyway」はどんなイメージで作ったものですか?
ミンファン:去年韓国で出したアルバム(『Over 10 Years』)の「Still With You」という曲を僕が作ったんですけど。その雰囲気がよくて。ああいう雰囲気の曲を日本のアルバムでも作りたいなと思って書きました。
EMTG:「FLOWER ROAD」は最初からみんなで歌うことをイメージして作った曲ですか?
ジョンフン:はい。「STAY」のイメージでこの曲を作りました。ファンのみなさんにそれぞれの声を聴かせたいと思って。元々はミンファンのために、ウエディングのイメージでこのタイトルにして。
ジェジン、スンヒョン:“コッキル”。
ホンギ:“コッキル”とは“花道”という意味で。韓国でこの言葉がいま流行ってるんです。
ジョンフン:「これから花道を歩いて行こう」という意味ですね。
ホンギ:ファンの子たち。いまの若い子たちが、自分たちが応援しているアーティストに「花道だけを歩こう」というんですよ。これからいいことだけがあなたの進む道にありますようにっていう願いを込めて。
EMTG:おー、いい言葉ですね。「FLOWER ROAD」の中にはプロポーズの言葉がはいってますが。将来、みなさんはどんなシチュエーションでプロポーズしたいですか?
ホンギ:考えたことないな~、俺は。最近は、昔みたいなプロポーズイベントはしないの。遊びながらとか、旅行行ったりとかして自然にプロポーズする人が多いみたい。
スンヒョン:プロポーズする前にイベント仕込むとバレちゃうから、相手に。女性がプロだったら。
ジェジン:プロにプロポーズ?
EMTG:ぶはははっ(笑)。
ホンギ:だからバレないように自然にやるの。
ジョンフン:例えば2人で一緒に遊ぶでしょ? 僕はゴルフをやるんだけど。一緒にゴルフに行って。そのときホールに指が。
4人:ゆび!?
ジョンフン:リング。
ミンファン:あー、指輪。
ジョンフン:指輪が入ってるとか。ダイビングだったら、海底に潜っていって。
スンヒョン:貝の中?
ジョンフン:に、リングが入ってるとか。そういうのが楽しいと思う。
EMTG:さすがジョンフンさん。素敵っ!!
ジェジン:すてき……ステーキのなかにも?
EMTG:それはいいかな(苦笑)。メンバーの結婚式にはこれを歌うんですか?
ホンギ:そこは他のアーティストに頼みたい。
ジェジン:自分の結婚式で歌いたくないなー。
ホンギ:結婚の考えはまだないけどね。
EMTG:本作が未来に向けて進んでくように、みなさんが10年経っても、ずっと夢を追い続けていられる理由はなんだと思いますか?
ミンファン:“夢”だと思います。各々の夢は違うかもしれないけど、FTISLANDとしての夢。FTISLANDが世界でどんな影響を及ぼすのか。そのためには10年、20年やり続けていくことが大事なんで。だから続けてるんだと思う。
ジェジン:いまやっと、バンドの楽しさを知るところに届いた感じなんですよ。頑張るのはこれまでと変わらないですけど、これからどうなるのか? どんな音楽をするのか。本当に楽しみだと思えるからかな。
ホンギ:僕はメンバーのなかでソロアルバムを出したことがあるけど、5人で歌わないと楽しくないんですよ。俺はバンドで歌って、バンドでライブ感を見せる人だから。FTは、僕の音楽が終わるまでずっと続けると思います。
ジョンフン:楽しいから。未来も。いまはみんな音楽も作れるし、作る音楽の可能性も気になる。さらに、メンバーの音楽に対して期待できるから、今後も続けられるかなと思います。
スンヒョン:僕は音楽的な実力とか考えも大事だと思うんですけど、メンバー間にお互いを思いやる配慮がなかったら音楽もバンドもできないですから。年齢は関係なく、みんな配慮があるから続けてこれてるんだと思います。
EMTG:ではそんなFTISLANDがいま描いている夢は?
ホンギ:音楽的には自由自在にいきたい。僕らはやれる音楽のジャンルがたくさんあるから。僕らのやりたいこと、みんなが聴きたいこと、世界で流行ってる音楽を全部入れた曲をやりたい。それで、みんながつながれる、共感できるライブをやるのが夢ですね。
EMTG:分かりました。これから始まるツアーはどんなものにしたいですか?
ミンファン:まだ何も決めてないんですけど。今回のアルバムは聴きやすいので、新しいFTISLANDを見られるんじゃないかな。
EMTG:2018年のFTISLANDはどうなりそう?
ホンギ:個人的な仕事が多いかもしれないけど、ライブは絶対やる。本数も変わらずに。
スンヒョン:ツアーもそうだけど、僕たちがバンドとしてやるときはしっかりと準備をしてやりますから。心配しなくていいです。

【取材・文:東條祥惠】

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リリース情報

PLANET BONDS

PLANET BONDS

2018年04月11日

ワーナーミュージック・ジャパン

M1.Hold the moon
M2.Stay what you are
M3.Dancing on
M4.GAME
M5.Paradise
M6.Interlude
M7.Golden
M8.Skyway
M9.SAYONARA
M10.FLOWER ROAD

お知らせ

■ライブ情報

FTISLAND Arena Tour 2018 -PLANET BONDS-
04/26(木)【大阪】大阪城ホール
05/03(木)【愛知】日本ガイシホール
05/08(火)【東京】日本武道館
05/09(水)【東京】日本武道館

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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