UVERworldから2019年最初のシングル「Touch off」が到着!

UVERworld | 2019.02.28

 UVERworldから2019年最初のシングル「Touch off」(TVアニメ「約束のネバーランド」オープニング曲)が到着。前作「GOOD and EVIL/EDENへ」に続き、海外の音楽シーン(特にR&Bやヒップホップ)の潮流とリンクした本作は、ベストアルバム『ALL TIME BEST』以降からスタートした、新たなUVERwolrdの方向性をさらに押し進めた作品となった。初回生産限定盤の特典CDには2018年12月21日に日本武道館(女祭り)、横浜アリーナ(男祭り)で1日2公演開催された最新ライブから、ライブ音源4曲を収録。UVERworldの現在地と未来を示す本作について、TAKUYA∞(Vo)に語ってもらった。

EMTG:前作シングル「GOOD and EVIL/EDENへ」は既にライブの中心を担う曲になっている印象があります。TAKUYA∞さんの手応えはどうですか?
TAKUYA∞:僕たちのファンの人たちは対応力があるし、それぞれ自分たちで楽しんで、盛り上げてくれるので、自分たちがやりたいことを臆することなく、思い切りぶつけられますね。もちろん、回数を重ねるごとに浸透度も増していくし。
EMTG:海外のシーンとリンクした新たなサウンドも、いまのUVERworldの武器ですよね。
TAKUYA∞:音源とライブは別物と考えているんですけどね。ただ、音域の重心が下がっていて、中低域を重視した音作りをしているので、その影響は(ライブにも)あるかも。前回のシングルの「EDENへ」は海外(ロサンゼルス)で制作したんですけど、制作に使っているスピーカーのチューニングがまったく違うんですよ。それは活かしたいと思うし、グラデーションというか、今後も少しずつ変わってくると思います。
EMTG:決まったフォーマットにこだわらず、そのときの興味に従って、サウンドを変化させていく。
TAKUYA∞:そこは自然にやってます。日本語であることは変わらないけど、ファンの人たちを驚かせて、ついてこられないくらいの変化を常にしていないと、みんなも飽きちゃうだろうし、何よりも自分たちがUVERworldの音に飽きてしまうので。前向きにやっていきたいですね、そこは。計算しているわけではなくて、感覚なんですけどね。自分たちがやりたいことを提示できるのがロックバンドの強味だし、時代がどうこうではなくて、「いま、これがやりたいんだ」ということを形にするのは、結成当時からずっと変わらないので。
EMTG:海外のリスナーに聴いてほしいという意図も?
TAKUYA∞:ありますね。僕らが母国語以外の音楽を聴くのと同じで、日本とは違う言語の人たちにも「いいな」と思われたいので。
EMTG:では、ニューシングル「Touch off」について。曲を作り始めたのはいつ頃ですか?
TAKUYA∞:去年の正月ですね。1月5日くらいなんですけど、2018年の最初に作った曲です。“アコースティックギターとドラムだけで、しっかり音圧感を出したい”というのが最初のテーマだったんすよ。ディストーション・ギターはライブには欠かせないんだけど、この曲に関しては、歪んだギターを使いたくなくて。ギターがあれば簡単にラウドな雰囲気を作れるじゃないですか。そうじゃなくて、違うやり方で強いサウンドを表現できないかなと。アレンジを進めていくなかで、“やっぱり必要だな”と思ったので、最終的には歪んだギターも取り入れてるんですけどね。
EMTG:その方向性をメンバーに伝えたときは、どんな反応だったんですか?
TAKUYA∞:これくらいの試みだったら、フレキシブルに順応してくれますね。「あ、そっちね」くらいで。さっきも言いましたけど、前作でやったことも活かされてますね。同じ制作ソフトを使ってるので、向こうに行ったときに目で見て覚えたことを、日本でも試してみて。
EMTG:できればリスナーのみなさんにも、なるべくいい音の環境で聴いてほしいですね。
TAKUYA∞:そうなんですけど、しっかりサウンドを作り込んでいれば、普通のスピーカーやイヤホンでも違って聴こえるはずなんですよ。日本のポピュラーミュージックは、どちらかというと中高域の音が中心だけど、日本以外の海外は中低域で曲の良さを表現していることが多くて。いろんなインタビューなんかを読むと、バンドの人たちも、そういう音に着目してる人が増えてるみたいですよね。ただ、そういう音を作るのは難しいんですよ。僕らも100%の理想を実現できているわけではなくて、少しずつ近づいている感じですけど。もちろん「Touch off」は気に入ってるし、ライブでやっても、いい空気になって。やってて気持ちいいんですよ。
EMTG:音が変化することによって、ボーカルにも影響があるのでは?
TAKUYA∞:アレンジするときに意識しているのは、音を引き算する作業なんです。実際、音数は少なくなってるんだけど、そのことによって歌の自由度は高まってますね。16分音符、32分音符の細かいリズムで歌うこともあるし、それが自然にやれているというか。以前はもっと音数が多かったから、そういう歌い方を成立させるのがちょっと難しかったんです。いまは余計なことを考えず、好きなようにやれてます。
EMTG:《ここから僕ら あといくつの自由を生きて行けるのだろう》など、切実な思いが刻まれた歌詞も印象的でした。
TAKUYA∞:「Touch off」の歌詞は、アニメ(TVアニメ「約束のネバーランド」)にかなり寄り添っていて。まず原作を読んでみたら、驚かされるストーリーだったし、内容もディープで、かなりハマって。ふだんのタイアップ曲は世界観と方向性だけを合わせて、あとは自分たちの切り口で作ることが多いんだけど、今回は「あのシーンの映像に合うだろうな」みたいなことも考えたし、楽しかったですね。アニメのファンの人たちにも、違和感なく聴いてもらえると思います。
EMTG:カップリング曲の「ConneQt」については?
TAKUYA∞:去年の3月に、北海道で曲作り合宿をしたときに出来た曲ですね。「ODD FUTURE」「Touch off」「ConneQt」を並行して作ってたんですよ。煮詰まったり、ちょっと飽きたりしたら、別の曲をやって。たとえば「ODD FUTURE」のアレンジを考えていて、“このアイデアは「Touch off」に合いそう”みたいなこともあるし、何曲か同時に進めたほうがやりやすいんですよ。「ConneQt」もギターの歪みを使わず、最初に出来た《綺麗に見せようとして 聞きわけが良い事で/汚れてしまうものが 本当の大切なモノなのにね》というサビのフレーズをもとにして、歌と鍵盤から広げていって。
EMTG:やはり“音を歪ませない”がいまのモードなのかも。
TAKUYA∞:グルグル回ってるんですよ、それは。数年前にもそういう時期があったんだけど、そのときは上手く形にできなくて。いまは歪んだギターを使いたくないと思ってるけど、またやりたいくなることもあるだろうし。
EMTG:TAKUYA∞さんはもともと、時期によって音楽に志向が変わるほうなんですか?
TAKUYA∞:大枠は同じなんですけどね。ストリートっぽい音楽というか、ヒップホップ、ロック、パンクが好きで、そのカテゴライズのなかで聴いていて。昔から気に入っているものをずっと聴くというより、常に新しいものを探している感じかな。最近、なかなか「いいな」と思える音楽がないんですよ。毎日、めっちゃ走ってるんですけど…。
EMTG:知ってます(笑)。
TAKUYA∞:前は走っているときに音楽を聴いてたんですけど、あまりいいのがないから、最近はオーディオブックで小説を聴いてることが多いです(笑)。
EMTG:シングルの初回生産限定盤の特典CDには2018年12月21日の日本武道館公演(女祭り)、横浜アリーナ公演(男祭り)ライブ音源を収録。1日2回、違う会場でのアリーナ公演って、すごいですよね。もちろん、だいぶ前から準備してたと思いますが…。
TAKUYA∞:いや、スケジュールが発表になってから知ったんですよ。2回くらい、なんとなく話した記憶はあるんですけどね。「TAKUYA∞の誕生日に武道館と横アリでやれるけど、どうする?」って。こっちも「できたらおもしろいね」と言った覚えはあるんだけど、正式に決まったときは「マジでやるの?!」って(笑)。
EMTG:12月21日の2公演だけじゃなくて、2018年の年末は10日間で8回アリーナ公演をやってて。はっきり言って、めちゃくちゃなスケジュールですよね。
TAKUYA∞:それも発表になってから知ったんです。事前に伝えられたとしても、NOとは言わなかったですけどね。「やれるよ」って言いたいじゃないですか、そこは。実際、やれますからね。たとえばライブのリハが1週間あって、毎日30曲くらい歌っても、ぜんぜん平気なので。ふだんからトレーニングしてるので、あとは“ここ”というときに集中力を出すだけだから。
EMTG:ギリギリの状態でライブをやっている姿を見せたいという気持ちも?
TAKUYA∞:ライブを続けていると、ラクにやる方法を覚えちゃうし、そのことでつまらなくなると思うんですよね。見る側としても、ツアーのスケジュールを考えて、力を温存するのではなくて、限界ギリギリのライブを見たい。それを自分たちもやってるということですね。
EMTG:最後に、2019年に展開について教えてもらえますか?
TAKUYA∞:もっとペースを上げたいですね。ライブもそうだし、今年はアルバムを出したいので。いまも制作してるんですけど、まだどんなアルバムになるかはわからなくて。あと7、8曲作れば、少しずつ全体像が見えて来ると思います。

【取材・文:森朋之】

tag一覧 シングル 男性ボーカル

リリース情報

Touch off

Touch off

2019年02月27日

Sony Music Records

1.Touch off
2.ConneQt
3.Touch off (instrumental)

お知らせ

■ライブ情報

UVERworld LIVE HOUSE TOUR 2019
03/04(月) ZEPP TOKYO
03/05(火) ZEPP TOKYO
03/08(金) ZEPP SAPPORO

○ UVERworld公式チケットトレードサイト
https://ticket-trade.emtg.jp/artists/uverworld/2792/top

[UVERworld公式トレード申込期間]
2019年1月31日(木)12:00〜3月7日(木)11:59まで

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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