衝動を詰め込んだ1stシングル発表――TETORA躍進前夜のメールインタビュー!

TETORA | 2020.02.17

 大阪の3ピースバンド・TETORAが、2月5日に1stシングル「あれから」をリリースした。昨年6月には1stフルアルバム『教室の一角より』をリリース。さらに、9月に公開されたユニバーサル・スタジオ・ジャパンのWEB限定動画のタイアップソングに「今日くらいは」が選ばれるなど、ライブハウスで着々と成長しながら、日々躍進を続ける彼女たち。そんな3人に向けて、EMTG MUSICでは今回メールインタビューを実施。バンドの変遷や『教室の一角より』をリリースしたことによる変化、新作「あれから」についてはもちろん、ライブに対する想いに至るまで3人に訊いた。

TETORA 1st Single「あれから」ティザー

EMTG:1stシングル「あれから」のリリース、おめでとうございます! 今回EMTG MUSICとしてTETORAの皆さんに初めてインタビューをさせていただくということで、まずはTETORA結成時のお話を聞かせてください。「バンドをやりたい」と思ったきっかけはなんですか?
上野羽有音(Vo/Gt):初めて10-FEETを聴いた時と、初めて京都大作戦に行った時の初期衝動です。「いつか絶対京都大作戦に出ないと!」と思ってバンドを組みました。
いのり(Ba/Cho):元々バンドが好きで聴いていて、私の中でベースがいちばんかっこいいと思っていたんです。それで、「バンドを組んでみたい!」と思いました。
ミユキ(Dr):中学校の吹奏楽部で打楽器を担当していたんですけど、その当時からUVERworldが好きで、初めてライブを観たのが大阪城ホールだったんです。その時に「自分もいつか、大勢のお客さんの前で演奏してみたいな」と思い、高校に入ってすぐに軽音楽部に入部しました。ドラムを始めようと思ったのも、UVERworldの真太郎さんに憧れていたからです。
EMTG:影響を受けたり、当時よく聴いたりしていたアーティストはいますか?
上野:10-FEETを聴いてから、バンドをたくさん聴くようになって、そこからお兄ちゃんの影響で家のリビングではずっとマキシマム ザ ホルモンが流れていたり、THE BLUE HEARTS、oasisは、学校の帰りにほぼ毎日聴いたりしていました。
いのり:学生時代は東京事変をよく聴いていて、チャットモンチーをよくコピーしていました。
ミユキ:いちばん影響を受けたのはやっぱりUVERworldですね。学生の頃はRADWIMPSだったりONE OK ROCKだったり、当時軽音楽部でコピーしていたアーティストはすごく聴いていました。
EMTG:元々は4ピースバンドとして結成されたとのことですが、現在は3ピースで活動されています。ツインギターがシングルギターになったことも含め、そういった編成の変化への戸惑いや葛藤というものはありましたか?
上野:ギターが抜けちゃって、とりあえずギターが見つかるまでは3ピースでもやらないと……と思っていたんですが、やっていくうちに「3ピースってかっこよくない?」と思うようになりました。
EMTG:ミユキさんといのりさんが、サポートを経てTETORAへの正式加入を決めた時の想いを聞かせてください。
ミユキ:羽有音とは元々ライブハウスで知り合ったんですけど、ある時ふと「サポートやってくれへん?」っていう連絡が来て。前身バンドを初めて寝屋川のライブハウスで観た時にすごくいいなと思っていたので、ふたつ返事で「いいよ」って連絡をしました。そこからスタジオに入ったりライブをしたりしていくうちに、羽有音の作る曲や歌詞にどんどん惹かれていって、「この先もこの人と音楽をやりたいな」と思って加入を決めました。
いのり:初めて3人でスタジオに入った時、「これや!」って思いました。人生をかけて頑張りたいことができた瞬間でした
EMTG:「TETRA」から「TETORA」への改名を経ていますが、読み方を変えずに改名をしようと思った理由はなんだったのでしょうか?
上野:私以外、メンバーもガラッと変わったんで心機一転したかったけど、シンプルに「名前まで完全に変えてしまったら違うバンドになってしまう!」と思ってこうしました。
いのり:画数がいいからです!(笑)。
EMTG:1stシングル「あれから」は、1stフルアルバム『教室の一角より』がリリースされてから約8ヵ月ぶりのリリースですね。前作でデビューしたことによって、3人の心境やバンドにとって、何か変化はありましたか?
上野:ついてくるものはあったりしたけど、スタジオ入って、ライブして、打ち上げ行って、次のライブまでソワソワして……と、やっていることは変わらないので、CDを出して何か変わったってことはない気がします。
いのり:たくさんの人に見てもらって、知ってもらって、自分自身「もっと頑張らなやばい!」って思いました。
ミユキ:自身の心境としてはそんなに変わった感覚はないんですけど、バンドとしての変化は、いろんな所でライブをやらせていただくにつれて、「初めてライブハウスに来ました!」って言ってくれるお客さんがすごく増えたことです。
EMTG:今作の「あれから」というタイトルを見て、前作が『教室の一角より』というタイトルだったこともあって、高校時代を終えたあとの心境が大きく影響しているのかな?と思ったのですが、どうなのでしょう?
上野:バンドを始める前に曲を書いていた高校の頃よりかは、バンドを始めてから色んなことを知ったり、わからないことが増えたり、生活が変わったり、意志が変わったり、喜びも悲しみもどっちもいっぱい増えたり……高校の時よりかは何かが大きく違う気がします。
EMTG:今作に収録されている4曲中3曲が、1曲3分を切っているんですね。その思い切りの良さや、バンドサウンドが前に前に出ている勢いが印象的でした。今回のシングル作品4曲を制作するにあたって、「こういうテイストにしたい!」など考えていたことはありますか?
上野:不器用なんで、客観的な部分を先に考えてから曲を書こうとしたら、いい曲が書けなくなっちゃうことが多いので、とりあえず衝動を忘れないようにと思って作りました。
EMTG:「知らん顔」や「これからも」では、「タプタプ」「カラカラ」「クンクン」「グルグル」などの擬音が、歌唱時のアクセントになっているように思いました。これは歌った時の音などを意識されたのですか?
上野:まったく意識してなかったです!
TETORA - 知らん顔 - Music Video
EMTG:ラストの「第二章」は、高校時代の想い出が色濃く綴られていますね。あの頃を振り返りながら、最後にハッと気づいたかのようにそのまま綴られた《あれ、まだ終わってないのかも》というフレーズは、上野さんのどういう想いから導かれた言葉だったんでしょうか?
上野:「大人って退屈じゃないのか!」って気づきました。
EMTG:《青春は緑色》という歌詞も、「お!」と思いました。青ではなく、緑色なんですね?
上野:青りんごは青色じゃない、みたいなことです。
EMTG:20代前半の現在は、子供ではない、でも「立派な大人だ!」と言い切るにも難しい時期だと思います。そういった、不安定とも言えるけれど、逆に言えばいちばん自由な年代で、こうして曲を作る/ライブができるということをどう思いますか?
上野:友達が「春から社会人やー!」なんて言っているなか、しっかりバンドができる環境を作ってもらっていることは感謝しかないです……。今しか書けない曲も、多分今しかできない悩みも、一生大切にしていたいし、早くやっつけたいです。
いのり:やりたいことさせてもらって幸せです!
ミユキ:好きなことを最大限にやらせてもらえていることにすごくありがたみを感じますし、だからこそ3人にしかできないことをライブや音楽にたくさん詰め込めたらいいなと思っています。
EMTG:今作を引っ提げたリリースツアーが2月9日の渋谷CLUB QUATTROを皮切りにスタートしますね。今回のツアーは、全公演TETORA主催ではなく、ほかのバンドのツアーやイベントに混ぜてもらう形で回るとのことで、「自分たちがやってきたライブハウスがそうだったので、いろんな出演順でリリースツアーに挑戦したい」とコメントもされています。なかなか珍しい挑戦だなと思ったのですが、あくまで「いつもどおり」を全うしたいという気持ちが強かったのでしょうか?
上野:『教室の一角より』をリリースした時に初めてツアーを回ったんですが、その時はTETORAが主役的な感じで毎回トリをやらせてもらって、アンコールもやらせてもらって、という感じやったんです。でもそれって、実は普通のことじゃないんですよね。いろんなイベントの日に混ぜてもらって、そうしてやっと「ツアー」というものができて、いろんな地方でもライブすることができている。最初は、どのバンドもそうやって頑張っていると思うんです。だからこそ、私たちはライブハウスで育っている以上、その部分をどうしても飛ばしたくないなと思いました。
EMTG:TETORAにとって、ライブとは?
上野:そのバンドの本性やと思います。
いのり:人生!
ミユキ:ありのままの自分自身をいちばん表現できる場所だと思っています。
EMTG:5月に控えている地元・大阪梅田CLUB QUATTROでのワンマンライブが楽しみですね!
上野:当日、お客さん10人くらいやったらどうしようって何回も思っています……。今年は、一生懸命「挑戦」させてもらいます!
いのり:かっこいい先輩をたくさん見てきた梅田QUATTROでワンマンできることがすごくうれしいです! 頑張ります!!!
ミユキ:とても楽しみです! ライブハウスでしか味わえない緊張感やドキドキをぜひ体験しに来てほしいです!

【取材・文:峯岸利恵】

tag一覧 J-POP シングル 女性ボーカル TETORA

リリース情報

あれから

あれから

2020年02月05日

Orange Owl Records

1.知らん顔
2.これからも
3.どうせ
4.第二章

お知らせ

■ライブ情報

あれからリリースツアー ※終了分は割愛
2/22(土)兵庫 神戸太陽と虎
2/23(日・祝)広島 4.14
3/3(火)東京 高田馬場PHASE
3/6(金)茨城 水戸LIGHT HOUSE
3/7(土)宮城 仙台 enn 2nd
3/11(水)山口 周南rise
3/12(木)福岡 小倉FUSE
3/15(日)岡山 CRAZY MAMA 2nd room
3/27(金)大阪 心斎橋BRONZE
4/1(水)新潟 GOLDEN PIGS BLACK
4/2(木)石川 金沢vanvanV4
4/5(日)京都 MUSE
4/12(日)北海道 札幌SOUND CRUE
4/25(土)香川 高松DIME
4/26(日)高知 X-pt.
4/28(火)大分 SPOT
4/29(水・祝)福岡 CB
5/4(月・祝)神奈川 横浜F.A.D
5/10(日)愛知 名古屋APOLLO BASE
5/17(日)大阪 梅田CLUB QUATTRO ※ワンマン

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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