何事にも全力疾走! 超特急が追い続ける“本物”の証明

超特急 | 2021.03.30

 洗練されたビジュアルにクルクル変わる表情、バラエティに富んだ楽曲たち。会えば会うだけ、聴けば聴くだけ好きになる。“人気者”という言葉がひときわ似合う彼らは、ダサかっこいいを掲げるメインダンサー&バックボーカルグループ、超特急だ。
 この5人組、本当に魅力がとめどない。胸キュンさせたかと思えば笑わせにくるし、油断していると泣かされる。ぶっちゃけ、アルバム1枚やライブを1本観ただけでは計り知れないグループなのだ。
 そんな彼らが2020年の年の瀬に行ったBULLET TRAIN ONLINE LIVE『Superstar』をメイキングつきのBlu-rayとしてリリースする。3つのテーマを掲げ、まったく違うセットリストで臨んだ3日間。ほぼダブりなしの総パフォーマンス68曲、演出だって全く違う。どんなことを思い臨んだのか、いま何を考えているのか。終点を迎える気なんてさらさらない、全力疾走を続ける彼らに迫った。

――まず2020年は、どんな年でしたか。
リョウガ:いろんなことを考えましたね。8号車やスタッフさんとか、人とたくさん触れあう仕事をさせてもらっている以上、「いい結果を残したい」と強く意識するようになりました。望むように活動できない状況でしたけど、プラスに働いた部分もあったと思います。
――自粛期間中も活動的でしたもんね。
ユーキ:自粛していても、意外とできることはあるって気づいたよね。僕たちが自主的に発信したもののほうが意志をしっかりと伝えられるし、何よりも8号車が喜んでもらえることも改めて実感しました。
――BULLET TRAIN ONLINE LIVE『Superstar』の準備は、いつ頃からスタートしたのでしょうか。
ユーキ:10月にテーマ決めなどを始めて、ラスト1ヵ月でリハをめちゃくちゃ詰めていきました。過去にやった曲の振り返りや新しい曲の振り入れをしてから、1ヵ月でグシュッと。
リョウガ:今回はリハの仕方も特殊で。1日ごとに繋ぎや確認事項をさらって動画で撮ったら、毎回頭をリセットするんです。「1日目やりまーす」「忘れていいですよ」「2日目やりまーす」って。覚えて忘れてを繰り返すことにより体へ染みこませて、いやでも忘れなくさせる感じでした。
――曲数が尋常じゃないですもんね。
リョウガ:59曲のはずです。(ダブり数えず)
タクヤ:いま思えば「わー!」ってなるけど、やっている最中は曲数がこんなに多い感覚なかったよね。8号車に喜んでもらうことを考えてたら、結果的にこうなっただけというか。
――では、日程ごとに振り返っていければと思います。25日からお伺いしてもいいですか。
ユーキ:12月25日が超特急の結成記念日なので、テーマはアニバーサリーをお祝いする遊園地デート。テーマパークで一緒に遊んでいるような感覚を8号車に味わってもらえるように考えました。
タクヤ:僕たちの隣にいるようなカメラワークが多いのもポイントだよね。遊び心や沸く演出をたくさん入れています。
ユーキ:1曲目の「走れ!!!!超特急」は、オープニングショーのイメージなんです。普段はエンディングやアンコールでやる曲なんですけど、今回はあえて最初に持ってきて壮大さを出しました。
――この日は、ノンストップメドレーも印象的でしたよね。
タクヤ:遊園地って、いろんなアトラクションがあるじゃないですか。楽しいものやスリルがあるもの、ちょっと怖いものまで……。メドレーにしたら、そういう世界観をテンポよく伝えられるかなと思ったんです。そこからは「サヨナラは雪のあとで」でしっとりと思い出に浸り、本編のラストは僕らにとって始まりの曲である「No More Cry」。アンコールでは、冬を彩る2曲を披露して終わるという構成になっています。
――26日は、いかがでしょうか。
ユーキ:2日目のテーマは、超特急のキズナ物語。ストーリー調にすることで、僕たちを知っている人だけでなく知らない人にも超特急や見ている方自身の歴史を感じてもらえるようにしました。
カイ:“ここから超特急は始まった”というのを表すために、デビュー曲の「TRAIN」をオープニングに。フリーライブやフェスへ出演していたころをイメージして、そのまま「gr8est journey」「Burn!」「バッタマン」と続けています。ユーキが「今日、僕たちを初めて知った方。ぜひ超特急という名前だけでも覚えて帰ってください」と言っていたのも、あの頃の再現なんです。タイムスリップしたみたいに、超特急が始まった頃の感覚に、僕たちも戻れたらいいなって。
――出だしから14曲目の「Asayake」まで、MCを挟まず踊りっぱなし歌いっぱなしでしたね。
リョウガ:いま思うと、すごく攻めてる(笑)。
タクヤ:MCを入れると流れが崩れちゃうので、入れなくてよかったです。
――ストーリーパート後は、にぎやかな曲が多い印象でした。
ユーキ:「Winter Show」からは僕たちらしいライブを追求して、「超ネバギバDANCE」「超えてアバンチュール」「キズナアルゴリズム」というセットリストにしました。ここまでで溜まってきた騒ぎたい気持ちを、8号車に発散して欲しいなって。
――本編のラストが、超特急の新しいスタートを封切った「Stand up」なのも粋ですよね。
ユーキ:「下を向いてないで、前を向いていこう」って気持ちが込められた、コロナ禍で生まれた楽曲でもあるので。本編をそこで締めてから「Superstar」をやり逃げするのも、2日目っぽくて気に入っています。自分たち自身でも「粋なことするな~」って(笑)。
――27日についても、お伺いできますでしょうか。
ユーキ:最終日のテーマは、“クール&セクシーで未来へ向かっていく超特急”。いつものダサかっこいいじゃなく、かっこいいけどダサい僕らの新しい一面を見てもらいたいなと。
タカシ:「Fantasista」から始まって「Hey Hey Hey」「On & On」の流れは、すぐに決まりました。スーパースターのイメージを打ち出すために、リムジンから優雅に登場するゴージャスな演出に。
ユーキ:とにかくカオスなガン攻めのセットリストだよね。「Superstar」で後半が始まり「Kiss Me Baby」「Love again」とパフォーマンス特化な曲を続けて、「SAY NO」「超えてアバンチュール」「Drawイッパツ!」で声を出しきる! 鬼攻めです(笑)。
――この日は、ソロパフォーマンスもありましたよね。
ユーキ:僕らはライブごとに新たな挑戦をしていて、それが今回はソロのステージだったんです。2020年にそれぞれがセンターを務める曲が連続リリースされたのもあり、チャレンジするのにちょうどいいタイミングだなって。
タクヤ:ティザーがあったからこそライブが活きたソロパートだったよね。
カイ:タクヤはムキムキで出てくるのかと思ったもん(笑)。
タクヤ:パフォーマンスとティザーで絶対に差をつけたかったから。
――カイさんは水を蹴っていましたね。
カイ:水と戯れてしまった(笑)。「Never Mine」のイントロに流した「Before Dawn」がポジティブにもネガティブにも捉えられる曲なので、思い切ってネガティブに振ってみました。タカシがセレクトした衣装もすごく素敵だったし、振付の方にもかっこいい振りをつけてもらって、いいパフォーマンスになったと思います。
――全く違うセットリストで、3日間ライブをしてみていかがでしたか。
カイ:なによりも、8号車に会いたくなりました。オンラインならではの良さもあるんですけど、やっぱり8号車の反応を直に見ながらライブがしたい! 想いがもっと強くなったな……。
ユーキ:超特急としては、より未来が見えてきた感じがします。僕らにとって挑戦となる年末ライブを乗り越えたので、視野を広く持ち冷静な判断ができるようになった感覚がありますね。
タクヤ:次のライブは、もうちょっと落ち着いていきたくない?
――“落ち着いていく”は、なんだか意外ですね。
タクヤ:日程ごとに曲や演出が違うのも素敵なんですけど、ライブの反省を翌日に活かせないのが悔しくて。人生もそうじゃないですか。失敗したら繰り返さないために反省して、次に活かす。今度は、ひとつのライブの質をどこまで上げられるかに挑戦したいです。それに、ライブは繰り返し見ることで新たな発見ができる場所でもあると思うので。公演ごとに違うメンバーを見たり、遠くから全体を見てみたり。毎回違う演出でたくさんの曲を聴けるのも楽しいけど、同じ演目だけど飽きさせないライブを追求していくのもいいんじゃないかなって。
リョウガ:そう考えると『Superstar』は円盤化向きだったかもな。同じ曲も数曲しかないし。
ユーキ:これ見ないと『Hoopla!』が、ねえ……?
タクヤ:たしかに! やっぱり絶対に手に入れなきゃですね。
――MCでは『Superstar』を経て、スターダストのダストからスターになるというお話もありましたが、スターにはなれましたか。
リョウガ:8号車次第ですね。ライブを見て参加して、超特急という存在が輝いて見えたり力を与えていたりしたら、スターになれているってことだと思うので。僕たちは答えが出るまで、いろんなことに挑戦していくのみ。何が起こるかわからない世の中ですけど、止まっていられないです。
――2021年は、どんな年にしていきたいですか。
タカシ:今までだったら諦めていたようなことにも、挑戦していきたいです。せっかく2020年が、いろんなことにチャレンジできた年だったので。超特急の音楽も、さらに研究したいと思っていて。もっと制作を勉強したら、より深みのある歌が歌えるようになるんじゃないかなと思っています。
――みなさんで歌っている曲も増えていったりするんですかね。
タクヤ:曲によっては、あってもいいかも。
カイ:「Stand up」もやったし。
ユーキ:縛られすぎず新しい魅力をいっぱい見せていけたらいいな。
――固定概念に捉われることなく、いろいろな挑戦をしていくと。
ユーキ:軸さえぶれなければいいと思うんです。“メインダンサー&バックボーカル”や“ダサかっこいい”は僕らの大きな特徴だけど、何よりも大事にしているのは“ひとつひとつに全力”であること。そこだけは、絶対に曲げられないです。
――以前、ユーキさんがお話しされた「太い芯の通った本物になりたい」という発言にも通じる部分がありそうですね。
ユーキ:今年は、超特急として10周年を迎えますから。2020年がまさかの年になり、思いがけず準備する期間をたくさんいただいたので、そのすべてを注ぎ込んで、2021年は超特急旋風を巻き起こしていきますよ。より進化した僕らを楽しみにしていてください。
――そもそも“本物”って、なんだと思いますか。
タクヤ:「バッタマン」では、<「モノホン」なんかなんなくて結構>って歌っているからな……。
ユーキ:言っちゃってるね(笑)。ただ、本物かどうかを決めるのは、僕たちメンバーではなくて見てくれている人だと思います。僕らが誰かの活力になって、超特急のエンターテインメントを求めている人が増えていけば、自然と本物になっているというか。「一緒にいたい」と思える存在であることを、僕たちが証明し続けることが本物であるために必要なことなんじゃないかな。
――では、最後に。今年で10周年を迎えられますが、今の超特急ってどんなグループですか。
ユーキ:まだまだ発展途上国。
リョウガ:いや、国じゃないんだわ(笑)。
ユーキ:(笑)。まだまだここから進化の可能性があるグループなんじゃないかなと、僕は思っています。みんな熱意がすごいし、貪欲なので。決して諦めていないし、夢を達成するために燃えてますよ。
カイ:伸びしろしかないよね。まだまだやれることもあるし、やりたいこともあるし。
リョウガ:ずっと昔から変わらないところもあれば、8号車と旅をしつつ“どんなグループか”を確立していくのも、超特急の面白いところなので。いろんなものに手を伸ばして、たくさんのことを取り込んで、多種多様に変化していく。それも超特急らしさなんじゃないかな。
タクヤ:応援していると、未来や希望を感じられるグループだと思います。超特急と8号車で喜怒哀楽を共有できるし、お互いをすごく愛し合ってる。少しでも気になっている人は、乗車して損はないと思います。日々が華やかになるんじゃないかな。
タカシ:ずっと思っているんですけど、超特急ってマンガの主人公が集まったようなグループなんです。それぞれの個性は全然違うけど軸や足並みは揃っていて、何よりも情熱的。これからも諦めずに上を目指して、マンガに負けないストーリーを作っていきます。

【取材・文:坂井彩花】

tag一覧 J-POP 配信ライブ 男性ボーカル 超特急

リリース情報

BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE 「Superstar」

BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE 「Superstar」

2021年03月24日

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・DISC-1:DAY 1(2020年12月25日公演)
・DISC-2:DAY 2(2020年12月26日公演)
・DISC-3:DAY 3(2020年12月27日公演)
・DISC-4:メイキング、「Welcome To 夢の青春8きっぷ」(第一夜〜第三夜)
・超Superstar(音楽CD)

お知らせ

■ライブ情報

BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING 「Hoopla!」
06/04(金)神奈川 ぴあアリーナMM
06/05(土)神奈川 ぴあアリーナMM
06/06(日)神奈川 ぴあアリーナMM
06/10(木)兵庫 神戸ワールド記念ホール
06/12(土)兵庫 神戸ワールド記念ホール
06/13(日)兵庫 神戸ワールド記念ホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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