FLiPのMOVIE+テキスト連載「メストーク」とは?
【出演者】
サチコ=FLiPのVo&G 1988年5月24日生。
ユウコ=FLiPのG&Cho. 1989年3月11日生。
サヤカ=FLiPのB&Cho. 1988年4月14日生。
ユウミ=FLiPのDr&Cho.1989年3月31日生。
【番組内容】
FLiPのFLiPによる、FLiPについてのリアル・トーク!!
メンバーが、FLiPを形成しているキーワードが書かれたカードを引き、そのキーワードについて語ります。
音楽やバンドにまつわる言葉はもちろん、メンバーのキャラクターを掘り下げる、様々なキーワードを用意。カードの裏にどんな言葉が書かれているか、誰がどの
キーワードを引き当てるかは、取材当日、メンバーがカードをひくまでまでわかりません!
この瞬発力勝負の、ミステリアス&スリリングな、パンク企画に、FLiPのメンバーが喜怒哀ROCK全開でチャレンジします。
カードを引く瞬間の表情はMOVIEで、その後、キーワードについてのトークは、じっくりと彼女達の言葉をひも解いていけるよう、TEXTにて掲載!
また、右上の「動画コメント」では、「FLiPの近況トーク」と題して、彼女達の活動を追った、リアルなコメントを配信していきます。
■キーワード・19『Action/アクション』(サチコ)
―アクション=ライヴ・パフォーマンスということでお伺いします。FLiPのライヴを観ていて、面白いなと思うのは、アイコンタクトのタイミングなんですよね。
ユウミ:
ライヴ中、多いです?
ユウコ:
少ない方だよね、たぶん。
サチコ:
うん、多い方では無いと思う。
―回数という意味では、そんなに多くないんですが、コンタクトするタイミングが、他ではあまり見ないなと思うんですよね。具体的に言うと、Aメロとかでアイコンタクトをとっていて、面白いな、と。
サチコ:
たぶんそれは、アメリカツアーの経験が大きいと思う。その時、ライヴ中の音響があまり良くなくて。モニターの音が全部落ちて聞こえなかったりとかもあって、客席への外音しか聞こえない状況とかもあったんですね。そうなると、自分がギターを弾いている音も聞こえないから、どこを弾いてるのか、合っているのかがわからなくなる。そういう状態になった時、メンバー同士が見合って、意志の疎通をしてないと、バンドのグル―ヴが保てないってことを体感したんですね。で“アイコンタクトって大切だね”ってことを話し合った記憶があるんですよね。
ユウコ:
確かに、サビとかはテンションでガーッともっていける場合も多いけど、Aメロとか落ち着いて演奏したいところとか、ここは聴かせたいって思うところは、なおさらグル―ヴを合わせないといけないなって、4人とも思ってる。だからそれが自然に出ているんだと思うんですよね。
―へぇー! 面白いですね。
サヤカ:
本番になるとお客さんが入って来て、リハーサルとは音の鳴りが変わるんですよね。それで“あれ、ちょっとドラムが聞こえずらいかも”って思ったら、そこですぐ、ユウミを見たりします。自分の音の出方がわかりずらい時に、アイコンタクトをしてるっていうのはあるかもしれないですね。
サチコ:
ライヴでは、自然体でいることがカッコ良さにつながると思ってて。ライヴ中にカッコつけようと思っても、それがやり過ぎてナルシストに映ったりするから。自分はそうなりたくないって思ってるんです。この曲で、今、頭を振りたいから、頭を振るとか。歌詞の内容で、気持ち的に“ちょっと睨んで歌いたい”って思ったら、お客さんではないどこかをちょっと睨むようにして歌うとか。自分の気持ちに任せているから、曲によって、そのアクションも違ってくる。その方が、曲が強く伝わると思うんですよね。
■キーワード・20『Zettai-Zetsumei/絶体絶命』(ユウミ)
サチコ:
精神的な絶体絶命? それともシチュエーションですか?
―おお、そうですね。確かに、両方あるし、それぞれで答えが違ってきますよね。
4人 :
そうですよね、うん、うん。
―では、シチュエーションを仮定しましょう。“LIVE中、スピーカーからの出音が全部消えました、さあ、どうする?”
ユウミ:
無音?
―そう、基本、PA通した音は出てない。でも、例えばドラムだったら、2本のスティックで音は出る。
ユウミ:
そっか! じゃあ、スティックでリズムのカウントだけやっといて、あとは……踊る?(一同笑)ほんと実際、一瞬、何をしたらいいかわからなくなるでしょうね。でも、同じようなシチュエーション、よく夢で出てきますね。まさに、演奏の途中で音がバスっと切れたりとか、ステージでのドラムセッティングが、体育館で校長先生が経つような教壇になってたりとか。
全員 :
! あはははははは(大爆笑)。
ユウミ:
それで椅子がパイプ椅子で、バスドラ叩くようにドスドス叩いたら、教壇がどんどん前にいっちゃっうとか(一同大爆笑)。
ユウコ:
おかしぃー(笑)。でも、実際、音が出なくなったら、その瞬間、とりあえず手拍子でつなげるかな。30秒間くらいは、それでもいけるかなと思うので、その30秒間の間に次のことを考える。
サチコ:
そうだね。ユウミがカウントしてる、それに合わせてユウコとサヤカが手拍子を始める。私は、それに合わせてアカペラで歌うと思います。それか、別の曲を歌う。即興でアカペラで別の曲を歌って、お客さんを煽って、一緒にコール&レスポンスで遊んでいると思う。
―おぉ、なるほど。それで復活を待つ。
サチコ:
そう。
ユウミ:
ドラムって、アコースティックだから、叩いたら音が鳴るから。
ユウコ:
ドラムソロやる?(笑)
ユウミ:
(笑)でもドラムのリズムで、アカペラできるし、歌が終わったら、ソロで次の歌につなげるとか(笑)。
―サヤカさんはどうですか?
サヤカ:
なんか……音が消えた瞬間“ハッ”ってなる。
ユウコ:
みんななる、みんななる(笑)。
サチコ:
なる、なる(一同笑)。
サヤカ:
で、その直後は、鳴ってないけど、ベースは弾き続けると思う。それでしばらくして、やっぱり音が出ないってなったら、煽ったりとか。その時、出来る事をやるっていうか。鳴らないのはわかっているけど、でもまた弾いたりとか繰り返す。
―鳴らないけど弾いてるっていうのもカッコいいかも。
サヤカ:
1回、本当にフェスで一瞬音が出なくなったことがあるんですよね。その時も、弾き続けて。MCの時に原因を探してって感じて続けたんですよね。だからきっと、同じ行動をとると思う。でもそれでもまだ出なかったら、その時、考えられる事、出来る事を、とにかく全部やると思います。