元SURFACEの椎名慶治、赤坂BLITZでのツアーファイナルで健在ぶりを証明!
椎名慶治 | 2012.07.18
SURFACEのボーカリストとして活躍したのち、2010年にソロとしての活動をスタート。今年4月には2枚目のミニ・アルバムとなる 『I&key EN』をリリースした椎名慶治。6月末からは椎名慶治LIVE #2「I & key EN」ツアーを展開し、7月7日、七夕の夜には赤坂BLITZでツアーファイナルを迎えた。開演直前にはBGMに合わせて手拍子が起こり、観客の気持ちも どんどん高まっていく。そしてライブは「年齢不showtime w/ZERO」でスタート。タイトルからして、実に椎名らしい。音の方もファンキーテイストでノリのいいナンバー。ラッパー兼コーラスのZEROも軽快に 椎名のボーカルにからむ。SURFACE時代からそうだったが、椎名の歌詞やタイトルには絶妙な言葉遊びがある。それをロックやファンキーサウンドに乗せて表現していくセンスには卓越したものがあるわけだが、その個性は健在だ。前半からソツなく盛り上げて最初のMCを迎える。そこで彼は現在の建物になる前の赤坂BLITZで、13年前のこの日、まさにライブをしていたと告白。この偶然には観客もビックリ。しかし――。
「13年前とか関係なく、今日を楽しみませんか?ボロボロになっていいですか? グチャグチャになっていいですか?」と、煽りまくる。実はライブ中のMCもファンが楽しみにしているところ。ちょいエロ(だけど健康的)なトークなどはご愛敬の領域だ。さらに、アルバムの曲はもちろんだが、 「TRAP」や「御褒美」「ゴーイングmy上へ」「さぁ」など、SURFACE時代のおなじみの曲や米米CLUBの「Shake Hip!」のカバー、そして1stミニアルバム『I』、1stフルアルバム『RABBIT-MAN』からもバランスよく曲をつまみ、ベスト盤のようなセットリストを展開する。また、「I’m a サラリーマン」では、バンドメンバーも含め、メガネ姿でパフォーマンスしたり、遊び心も忘れない。そんなステージ上の椎名を見ていると、つくづく、ファンへのサービス度が高い人なのだなと感服する。本編ラストはアガるポップチューン「お節介焼きの天使と悪魔と僕」で終了したが、アンコールにも濃いメニューが用意されていた(ホントに手を抜かない男である)。
アンコールの声援を受け、最初にバンドメンバーであり、ソングライター、マルチプレイヤーでもあるキーボードの磯貝サイモンが登場する。バンドメンバーを紹介しながら、1曲リードボーカルで「welcome to my party」を聴かせてくれたが、曲の後半で、椎名がサラッとステージに登場。なごやかにアンコールに流れていった。このあと、「I Love Youのうた」でしっとりと歌いあげた――のだが、曲終わりで「やっちまったな?! 歌詞間違えた!」と正直に告白。人間くさい一面を暴露して、 観客との距離をグッと縮める。ラスト2曲には、SURFACEの「なあなあ」、そして椎名らしいポップロックチューンの「RABBIT-MAN」 (=1stフルアルバム『RABBIT-MAN』収録)が選ばれ、充実のファイナルは無事に終結した。ライブ中、「俺、まだイケると思う!」と連 呼していた椎名慶治。このハジケたライブを見せられたら、今年後半の活動も気になるところ。脂がのるのはこれからだ!
【取材・文:海江敦士】
関連記事
リリース情報
お知らせ
モザイク サンセットライブ 2012 Vol.2
2012/08/17(金)神戸ハーバーランド 高浜岸壁 特設野外ステージ
椎名慶治 37th Birthday Live
2012/12/30(日)SHIBUYA-AX
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。