MAN WITH A MISSION、初の日本武道館でオオカミの勢いを発揮!
MAN WITH A MISSION | 2013.05.20
2010年にインディーズで初の音源をリリース、2011年6月にはメジャーデビューを果たし、精力的なライブ活動を続けてきたMAN WITH A MISSION。そんな彼ら……いや、オオカミ達が、“MAN WITH A MISSION TOUR 2013?あなたの街に19ヨツアー完全版 FINAL?”で、ついに日本武道館ワンマンのステージに立った! 間違いなくオオカミとしては初の快挙(?)である。フェスに出れば起爆剤的な盛り上がりを生み、ワンマンライブは即日完売の嵐……と、快進撃を続けてきたMAN WITH A MISSIONにとっては、盤石の状況で迎えた晴れ舞台となった。
アリーナ席はスタンディング仕様でファンがビッシリ。1?2階席の後ろに至るまでパンパンに席を埋めたオーディエンスが待ち構える中、ついにライブがスタートした。
実は開演前から、氷山をかたどったセットが気になっていたが、資料によるところの“南極の氷河に凍結されていた生命体”というオオカミたちのヒストリーに沿ったものだった模様。照明が落ち、「おお?っ!」という野太い歓声が上がる中、手塚プロダクションとのコラボによる豪華オープニング映像が流れる。それは、氷河で凍結されたMAN WITH A MISSIONが、世に出現するまでの歴史(?)を描いたものであった。続いてステージ上の氷河が開くと、カプセルの中に5匹のオオカミが――という壮大な幕開けとなる。カプセルから解き放たれ、メンバーはそれぞれ、スタンバイに向かう。レーザーが飛び交い、手拍子が起こる熱狂の中、「DON’T LOSE YOURSELF」でライブはスタート。約1万もの観衆は、はやくもジャンプしながら爆音に身をゆだねていく。日本武道館がライブハウスになるという表現はよくあるが、もはやそれ以上! まさに武道館はフェス会場と化した。最初のMCは、メンバー内で唯一人間の言葉をしゃべるJean-Ken Johnny(G、Vo)が「アリガトウゴザイマス、ニンゲンノ皆サマ!」と、丁寧に挨拶。だが、すかさず「アナタタチ、ヒトリ残ラズカカッテコイヤァ?!」と一喝して「TAKE WHAT U WANT」へとつなげた。前半にはほかにも、ヒットシングル「distance」や「フォーカスライト」など、爽快かつアッパーなナンバーで、フロアをかきまわす。クラウドサーフやモッシュで、アリーナの熱はもう最高潮に。
さて、この前半ブロックの終わりにMAN WITH A MISSIONのライブには欠かせないムービーコーナーが用意されていた。毎度、様々なMISSIONに挑戦するメンバーを面白おかしく収録した内容で、加熱した空気をなごませてくれる時間帯である。今回はTokyo Tanaka(Vo)がアームレスリング大会に挑戦するというストーリー。オオカミ達の交友関係の広さ、もしくは洒落っ気をうかがわせるように、アーティストはもちろん、“今でしょ!”の名文句で話題の塾講師、林修氏までが登場するという旬な出演者も見物だった。さぁ、その結末が気になる……というところでライブ再開。彼ららしいヘヴィーチューン「Mash UP the DJ!」で再び激アツな空間へ。Jean-Ken Johnnyは、生き生きと楽しむ大観衆に感激もひとしおの様子。
「Ah! ホントジーザス……ッテカンジデス! チョットカッコイイコトヲ言オウカト考エマシタガ、素直ニ言ワセテクダザイ! ホントニアリガトウゴザイマス!」と、改めてファンに感謝の気持ちを表し、大きな拍手を受けた。ライブ中盤では最新シングルの「Emotions」、会場中のタオルが揺れるパーティーナンバー「DANCE EVERYBODY」、さらにはメロディアスで暖かみを持った「SCENT OF YESTERDAY」など、メリハリのある構成で、音楽性の幅広さも見せつける。その後、DJ Santa Monica(DJ)とSpear Rib(Dr)のふたりからなるリズムセッションがあり、そこから2度目のムービータイムへ。気になるアームレスリング大会の結果は、当然(?)Tokyo Tanakaの勝利に終わるが、彼はまだまだ旅を続ける……というエンディング。再びムードがなごんだところで、今度は「アカツキ」をアコースティックサウンドで聴かせ、感動的な空間を作った。後半は「Smells Like Teen Sprit」を起爆剤に、ライブの一体感が最高潮になるライブの定番「FLY AGAIN」などをプレイ。Tokyo Tanaka、Kamikaze Boy(B)もステージ狭しと動きまわり、オーディエンスを挑発する。だが、本編ラストは応援ソングとも言うべき、美しいメロディーを持つ「RAIN OF JULY」でシメたところは心憎い構成だった。
アンコールは、おなじみの“やきにく”コール(観客が「や?きにく!」と絶叫する)でメンバーを呼び戻すところから始まる。言うまでもなく、アンコールでも「PANORAMA RADIO」「Get Off of My Way」など、ラウドな2曲で圧倒。さらにWアンコールでは「NEVER FxxKIN’ MIND THE RULES」を披露。曲のメッセージ通り、自由に楽しさを爆発させるオーディエンスが作り出す空気は、自由なフェスそのものだった。この日は7月1日にBudweiserとコラボした配信シングル「Wake Myself Again」をリリースすることに加え、横浜アリーナワンマンを含む秋のツアー「『Wake Myself Again TOUR 2013』Supported by Budweiser」もアナウンスされ、バンドの勢いを実感(ちなみに、この武道館公演を収録した映像作品「狼大全集?」(8月7日発売)のリリース決定も発表された)。この先もオオカミ達のさらなる活躍に期待したい!
【取材・文:海江敦士】
【撮影:NOBUYUKI KOBAYASHI】
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リリース情報
セットリスト
MAN WITH A MISSION TOUR 2013
〜あなたの街に19ヨツアー 完全版〜
2013.5.6@日本武道館
- DON’T LOSE YOURSELF
- Feel and Think
- TAKE WHAT U WANT
- distance
- WELCOME TO THE NEWWORLD
- フォーカスライト
- Bubble of Life
- FROM YOUTH TO DEATH
- Mash UP the DJ!
- 1997
- Emotions
- DANCE EVERYBODY
- SENT OF YESTERDAY
- アカツキ
- colours
- Smells Like Teen Spirit
- TAKE ME HOME
- FLY AGAIN
- RAIN OF JULY
- PANORAMA RADIO
- Get Off of My Way
- NEVER FXXKIN’ MIND THE RULES
お知らせ
Wake Myself Again TOUR 2013
2013/10/16(水)Zepp Sapporo
2013/10/21(月)Zepp Nagoya
2013/10/23(水)Zepp Fukuoka
2013/10/26(土)横浜アリーナ
2013/11/03(日)インテックス大阪
2013/11/05(火)BLUE LIVE 広島
2013/11/12(火)仙台Rensa
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。