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及川光博デビュー20周年、客席とともにキラキラ“踊る”パワーをぶつけ合った一夜

及川光博 | 2015.06.05

 “ミッチー”の愛称で知られる及川光博が、今年でデビュー20周年を迎え、4月から全国ツアー『光博(こうはく)歌合戦』を展開中だ。これまでに発表してきた楽曲達の中からセレクトした曲で構成されたライブは、各公演で内容が違うという懲りよう。5月27日には20周年記念ベストアルバム『20-TWENTY-』もリリースし、アニバーサリー気分も盛り上がってきたタイミングで、舞浜アンフィシアター2DAYS公演(5月30&31日)を迎えた。ここでは30日の模様をお届けしよう。
 円形ステージを囲むように座席が設置された会場は、広い角度からパフォーマンスを楽しめる作り。かつてはシルク・ドゥ・ソレイユの常設会場として知られた場所だけに、エンタメを追求するミッチーにはピッタリだ。

 冒頭から「踊ろう! 舞浜ベイベー!」とミッチーがオーディエンスに呼びかける。キレのある動きに加え、客席に投げかける視線には、相変わらずスキがない。周囲からは「カッコいい!」とため息混じりの感想がもれてくる。観る者を飽きさせないステージ運びはさすがだ。おなじみの楽曲が披露される中、今年(2015年)2月にリリースしたシングル「ダンディ・ダンディ」では、マスクをつけた男性ダンサーチーム“マスク・ド・ダンディーズ”が登場。華やかさを添えた。さらに、ライブの鉄板曲「CRAZY A GO GO!!」では、おなじみの振りでオーディエンスも見事に踊りまくる。この一体感は、ミッチーとベイベー達(彼のファンはベイベーと称される)、そして彼を愛する男子諸君(=男性ファン)が長い年月をかけて築き上げてきたライブ空間のマスターピースなのだ。激しく踊りまくったあとは、休憩タイムでクールダウン。

 第2部では、ライブ恒例の「愛と哲学の小部屋」(ベイベーや男子諸君からの質問にミッチー自身が回答していくという名物コーナー)で、軽快なトークが炸裂する。質問にはやはり“これまでで、一番思い出のある曲は?”など、20年分のオリジナル曲に関するものも目立ったが、もちろん本人的には「えぇっ、言えないよー!」との回答。ただ、「S.D.R.」など、黎明期の曲に関しては「愛おしいですね」と、本音もチラリ。

 さて、トークで盛り上がったあとは、再び体を動かす時間帯へ。「今夜、桃色クラブで。」、そして「死んでもいい’98」では、観客全員がマストアイテムのポンポンを掲げ、本編は大団円に。やはり、長く親しまれた曲のノリが染みこんでいるのはミッチーだけではない。客席からのパワーもすさまじい。まさにオーディエンスも完全にダンスで魂を解放。ミッチーとともに、“踊る”パワーをぶつけ合った。
 この熱いグルーヴは、アンコールまで継続。
“ミッチー”コールで再びステージに戻ってきた彼は、本編以上に歌い聴かせ、そして踊りまくった。ツアーは7月5日のNHKホールまで続くが、各地スペシャルなメニューで盛り上げているに違いない。

 俳優としても活躍するミッチーだが、やはりホームはステージなのでは……そんな思いにさせられた完璧なショーだった。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル 及川光博

リリース情報

20 -TWENTY-

20 -TWENTY-

2015年05月27日

ビクターエンタテインメント

[DISC1] 『FUNK☆LOVE』
1. Shinin’ Star
2. CRAZY A GO GO!! ~FUNKY GOOD TIME!!~
3. Slave of you
4. 邪念オーバードライブ
5. Lazy
6. キミハキレイ
7. イチャイチャしたい。
8. 今夜、桃色クラブで。
9. Get Down To The Funk!!
10. イケナイ関係
11. 三日月姫<スペシャル>
12. ファンキー☆ミュージック
13. S.D.R.
14. 求めすぎてる?僕。
15. バラ色の人生

[DISC2] 『MITSUHIROCK!!』
1. 悲しみロケット2号 ※
2. この宇宙にあなたは一人しかいない。
3. ミス・アバンチュール
4. まるごとフルーツ ※
5. 愛憎 ※
6. 強烈ロマンス
7. ペンフレンド
8. 前略、月の上から。
9. 死んでもいい’98
10. メリーゴーラウンド
11. GO AHEAD!!
12. ベストフレンド
13. サンクチュアリ
14. モラリティー<完全版>
15. ココロノヤミ

[DISC3] 『LOVERS ONLY』
1. Song for you ※
2. キミノマニア
3. フィアンセになりたい ※
4. 運命のひと
5. 君がまってる
6. 恋ノヒゲキ
7. 理想論’99
8. 懺悔
9. Blue Rose
10. ラヴソング
11. pillow talk
12. 君の中へ
13. 初愛
14. タカラモノ
15. Don’t forget me

※はツアーメンバーのTHE FANTASTIXと共に新たにセルフカバーした音源

お知らせ

■ライブ情報

及川光博ワンマンショーツアー2015「光博歌合戦(こうはくうたがっせん)」
2015/06/06(土)栃木 栃木県総合文化センター・メインホール
2015/06/07(日)宮城 仙台イズミティ21・大ホール
2015/06/13(土)新潟 新潟テルサ
2015/06/14(日)石川 本多の森ホール
2015/06/20(土)わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
2015/06/27(土)大阪 オリックス劇場
2015/06/28(日)大阪 オリックス劇場
2015/07/03(金)福岡 福岡市民会館
2015/07/05(日)東京 NHK ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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