ストレートなポップさやキャッチ~さ全開のニューシングル!!

MONOBRIGHT | 2011.03.04

インタビューの完全版は、右カラムの『Podcastインタビュー』で聞くことが出来ます。是非お楽しみください!!

 昨年11月、元BEAT CRUSADERSのフロントマン、ヒダカトオルの突然のmonobrightへの電撃加入。その際に、バンド表記もオール大文字に変更したMONOBRIGHT。その一皮むけた感を体現するかのように、以降の彼らのライヴやリリース作品は、まさに豹変。身体に直接響くストレートさがより前面に表れるようになった。

 そして今回、新生MONOBRIGHT第2弾リリースアイテム、両A面シングル「COME TOGETHER/DANCING BABE」がリリースされることに。

片や、聴く者を鼓舞し、高揚感溢れるスタジアム・アンセム感ばっちりな、血湧き肉踊る土着的な「COME TOGETHER」。片や、吉高由里子主演映画『婚前特急』の主題歌であり、カリビアンなビートにシリアスな歌詞のアンバランスさも特徴的な「DANCING BABE」と、2種のダンサブルさを詰め込んだ、この両A面シングル。早速、桃野陽介(Vo&Gt&Key)とヒダカトオル(Vo&Gt&Key)に話を聞いてみた。


EMTG : 衝撃のヒダカさんの加入から早半年が過ぎましたね。
桃野 : いやー、今や不思議なくらい馴染んでますね。特にツアー以降、ますます「ヒダカトオル」がバンドに浸透してきてる(笑)。
ヒダカ : 今じゃ、メンバーからTwitterで「うちのヒダカが?」と呼び捨てでつぶやかれるほど、親近感バッチリで。一応、俺の方がかなりのキャリアは上なんだけど...(笑)。
EMTG : 桃野さん的には、MONOBRIGHTにこのような個性の強い方が入ってきて(笑)、"バンドが侵食されるかも..."なんて懸念は?
桃野 : いや、むしろ逆ですね。この度ヒダカさんに加入してもらったのは、その浸食が狙いでもあったんです。やはり「ヒダカトオル」というエッセンスを注入するからには、その巨大な毒に侵される覚悟は最初からしていて。逆にその中でMONOBRIGHTの新しさを見つけたかったところもありましたからね。それから、ヒダカさんはプロデューサーの目線でも、逆にバンドの一員としても僕たちを見てくれてますから。主観と客観をバンドにもたらせてくれる存在という意味では、ヒダカさんの強い個性や主張は、自分たちにとって大いにありなんです。
ヒダカ : 元々、うちに遊びに来たり、その際に要らないCDを押しつけたり(笑)、一緒に食事にも行ったり...。同じレコード会社の先輩後輩だったけど、それ以前に友達同士という感覚がありましたから。そういった面では、友達関係じゃないと出来ないことや、お互いの音楽を好きな者同士が故の、<一緒にやって生まれる化学反応>は楽しみにしてました。俺はみんなが描いているmonobright(ヒダカ加入前のバンドの表記)像自体が、そもそも誤解だと常々思っていたんで。
EMTG : それは?
ヒダカ : そもそも俺がこのバンドに加入する際には、「monobright色に自分を染める」や「monobrightに自分的な要素を入れよう」なんて発想は全く無かったんです。"若い男の子なりのガツガツ感をもっと出しても良いんじゃないか"と思ってたぐらいで。そして、俺が加入することで、その誤解を解きつつ、逆に違った大いなる誤解を生みたいなと。俺とmonobrightとの相乗効果で、これまでとは違ったビジョンが描ける自信はありましたからね。
EMTG : 作品にしろ、ライブにしろ、最近はかなり肉食系でガツガツグイグイしてますもんね。まさに今回のシングル「COME TOGETHER/DANCING BABE」もその辺りを非常に感じます。
ヒダカ : これまでMONOBRIGHTは充分しっとりとしてきたので、今回はその辺り完全排除しました(笑)。外から見ると、"MONOBRIGHTってひねくれたポップスを演る頭でっかちなバンド"ってイメージを持たれがちだけど、それは元々4人のヒネたところが合わさり生まれたもので。だけど、今回はあえてそのヒネくれ感を押さえ、逆にストレートなポップさやキャッチ?さを前面に引き出してみたんです。
桃野 : 今までの<頭に訴える音楽>ではなく、<肉体に訴える音楽>というか。それって意外や意外、自分達では今まで通ってこなかった方法論でしたからね。
ヒダカ : もう、今作は<野生児に戻れ!!>ですよ(笑)。
EMTG : 確かに今作のM-1、2は両曲ともダンスミュージックが主軸にありますが、直接体に訴えかけるタイプですもんね?
桃野 : 僕たちも昔から<音楽=躍るためのもの>的な意識はあったんです。だけど、それは<頭だけを踊れせる音楽>でしかなかったというか。
ヒダカ : なので、以前のmonobrightは、ダンサブルな曲があっても聴き入る人が多かったし。あと、俺が加入したことで最近は、だいぶアクティブなライブになっちゃってるからね(笑)。
EMTG : M-1「COME TOGETHER」は土着的だし、M-2「DANCING BABE」はソカと、現在主流のいわゆるレイブのりのダンスミュージックとは一線を画しているところが凄いなと。
ヒダカ : 実はそこも狙いではあったんです。うちらがダンスロック的なアプローチをしても、本家にはかなわないですから。"だったら自分たちなりのダンスロックを演ろう"と。なので、あえてバリエーション豊富なアプローチで試みました。
EMTG : 「COME TOGETHER」の方はいかがですか?
桃野 : この曲は、スポーツ中継のテーマソングということもあり、聴いているだけで燃えて、志気が上がり、それでいてみんなで合唱できる曲を目指しました。イメージ的にはスタジアム・アンセムですね。
ヒダカ : 今までのMONOBRIGHTの曲には、シンガロング(みんなで雄々しく大合唱する)な曲ってほぼなかったですからね。なので、今回はその要素も前面に押し出してみたんです。
桃野 : 自分の数少ない体育会系の血をたぎらせて作りましたよ、この曲は。おかげさまでいきなり肉食系の野生児へと変貌してます(笑)。
ヒダカ : ドラムに関しても粗野感やワイルドさを出してもらいました。アクティブだけどドライヴ感もしっかりある、そんな曲になったんじゃないかな。
桃野 : 歌詞にしても、ゴールに向かい、突き進み、キメた時の喜びや感動を想像しながら作りました。まっ、歌詞にある「VICTORY DANCE」は聴いた方、各々で思い浮かべて下さい(笑)。
EMTG : 「DANCING BABE」は打って変わり、かなりカリビアンな感じですね。
ヒダカ : いわゆるソカにスカをブレンドさせてみました。
桃野 : 今の時代の空気感も入れ込み、カリビアンなビートを起用したポップナンバーですね。南の国のビートって不思議な高揚感や生命力や躍動感を有していて。イキイキしてるし。打ち込みが凌駕しているこの時代や、自分たちの前作アルバムのカウンター的にも、あえてこのようなアプローチに挑みました。
EMTG : かなり自然と踊れちゃうリズムで。
ヒダカ : タッキー(ドラムの瀧谷)が頑張りました!普段は無口でほとんどしゃべらないけど、その分、今作では全編的にビートやリズムで雄弁に語ってくれてます。
EMTG : こちらの歌詞についてはいかがですか?
桃野 : この曲は、吉高由里子さんの主演映画『婚前特急』の主題歌用に作ったんです。なので、その映画の雰囲気や主人公の吉高さんの役目線で書きました。まぁ、この主人公が、かなりあっけらかんとしたOLさんで。5人の男性と爽やかに付き合っていき、最後は...ってストーリーで。内容のわりにはかなりポップに描かれていたので、そのバランス感を楽曲にも取り入れてみました。いわゆる、歌詞はシリアスなんだけどサウンドはとにかく楽しく、というか。
ヒダカ : なので、あえて歌い方やビートはかなりあっけらかんとさせ、歌詞の重さを感じさせないバランスを考えました。”脳天気でおバカなだけなだけの歌じゃないゾ!!”と。
桃野 : 吉高さんには、今回のミュージックビデオや今作のジャケットにも出演してもらったんです。
EMTG : なんでも今春にはニューアルバムが発売されるとか?
桃野 : ですね。これまでのMONOBRIGHTとはまた違った面も多数入った作品になる予定なので、楽しみに待ってて下さい。
ヒダカ : 一貫してポップでエネルギー溢れる作品になる予定です。まさに、聴いた人にやる気を起こさせるアルバムになるでしょう。
EMTG : 最後に、今後のライヴについてを教えて下さい。
桃野 : もっとガンガンに責めていきますよ!!踊り狂えるし、キチンと聴ける。体感性ばっちりなステージを目指します。みなさんお楽しみに。
ヒダカ : バンド名はMONOBRIGHTだけど、実質はCOLORFUL BRIGHTばりにいきます(笑)。見終わった後にかなりヘトヘトになるでしょうから、今から覚悟しておいて下さい(笑)。

【 取材・文:池田スカオ和宏 】

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リリース情報

COME TOGETHER/DANCING BABE

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COME TOGETHER/DANCING BABE

発売日: 2011年03月02日

価格: ¥ 1,165(本体)+税

レーベル: DefSTAR RECORDS

収録曲

1.COME TOGETHER
2.DANCING BABE
3.見たか
4.国産バイブレーション

INFORMATION

■ライブ情報

【淫ビテーション・ツアー~COME TOGETHER~】
◆4月8日(金)
京都MOJO

◆4月11日(月)
米子AZTiC laughs

◆4月13日(水)
熊本DRUM Be-9 V2

◆4月20日(水)
山形ミュージック 昭和Session

◆4月22日(金)
本八幡Route Fourteen

【LIVE TOUR「ACMEを憐れむ唄2011」】
◆6月5日(日)
千葉・LIVE SPOT LOOK

◆6月7日(火)
横浜・F.A.D YOKOHAMA

◆6月9日(木)
姫路・BETA

◆6月10日(金)
岡山・CRAZY MAMA 2nd Room

◆6月12日(日)
福岡・DRUM SON

◆6月13日(月)
広島・ナミキジャンクション

◆6月15日(水)
京都・METRO

◆6月16日(木)
金沢・vanvan V4

◆6月18日(土)
水戸・LIGHT HOUSE

◆6月22日(水)
札幌・BESSIE HALL

◆6月24日(金)
仙台・MACANA

◆6月30日(木)
高松・DIME

◆7月2日(土)
名古屋・CLUB UP SET

◆7月3日(日)
沼津・WAVE

◆7月6日(水)
心斎橋・CLUB QUATTRO

◆7月8日(金)
東京・LIQUIDROOM

★6月5日はヒダカトオリの43回目のバースデー

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