ラジオキャンペーンソング“スターライトパレード”リリース!!

SEKAI NO OWARI | 2011.11.23

EMTG:音楽の魔法が詰め込まれた、素晴らしく魅力的な楽曲ですが。「スターライトパレード」誕生の背景を教えていただけますか?
中島:ラジオキャンペーン“N民”のキャンペーンソングのお話をいただいて、そこに向けていろいろ想定しながら、まず僕が候補曲3曲を用意したんです。その中で“ちょっと哀愁のある曲がいいんじゃないか”という話が出て、深瀬がこの曲を選択して歌詞を書いた、というのが最初ですね。
深瀬:ラジオキャンペーンに相応しいと思う歌詞……まず最初に“スターライトパレード”という言葉が浮かんで。その言葉に合うのが、このメロディだったんです。文明が発達することによって見えなくなってしまったもの、本当はあるのにも関わらずみえなくなってしまっているものの代表的な存在が星だと思うんですけれど、それがラジオというアナログなものと重なって。そこから書いていきました。キャンペーンというのはひとつのパレードだと思うので、“星のパレード”はラジオキャンペーンという意味に繋がるし。ただ、それ以外はラジオのことは全然意識せずに書いています。“ラジオ聴いてね”とかそういう呼びかけよりも、“今の状況で何ができるか”というリアルなものを叩きつけたほうが、人には届くんじゃないかなと思ったので。
EMTG:“聖なる夜”と“world requiem”というワードを結びつけているのが、非常に深瀬さんらしい、SEKAI NO OWARIらしいですよね。“world anthem”ではなく。
深瀬:そうですね……。趣味(一同笑)。天の邪気なんですよ、きっと。“聖なる夜に讃美歌を謳うのなんてありふれているからつまらない”“ギャップはひとつのエンタテイメントだ”と思っているのかもしれない。そのへんは感覚と理屈のバランスをとっているんですけれど。でも、全てのものは表裏一体ですから。
藤崎:そこは世界観であり美学だと思います、深瀬の。でも、私たちにキャンペーンソングのお話をくださったということは、媚を売ることはそもそも望まれていないと思うんです。ただ、それを堂々と、SEKAI NO OWARI色がはっきり出た歌詞を書いた深瀬の性格の悪さというか(一同笑)、その悪さの正しさというか。それはすごく正しいことだと思うし、私たちが表現すべきものだと思います。
EMTG:アレンジも尋常じゃないですよね。緻密さと層の厚さを兼ね備えていて、何度聴いてもどう構築されているかが解き明かせない。
中島:嬉しいですね。解き明かせないと思います。カテゴライズできない。
LOVE:最初にこの曲を聴いた時点で既に、“どのカテゴリーにも収まらないな”という印象がありましたからね。
中島:4つ打ちにすることは最初に決めたんですけれど、この歌詞の世界観を考えたときに“壮大なものにしたい”という思いを持って。実はこの曲は「INORI」の収録曲よりも先に制作を始めたので、その時点でそれまで使ったことのない楽器をいろいろ……ストリングスやベルやティンパニーなんかを、初めて使ってみたんです。
LOVE:この曲から僕が機材を選ぶ役目を担うようになったので、中じんのデモから受けたイメージで選んでいったんですけれど。それも結構うまくいってくれて。ギターも、昔ながらの耳馴染みのあるアンプでハコ物(セミアコ)の優しい音を鳴らすと儚い感じが出るかな、と思って。それでホワイト・ファルコンや339とかを多用しています。
EMTG:プレイでいうと、間奏のピアノなどはかなりアクロバティックな演奏ですよね。
藤崎:ええ、そうだと思います。“星空”というイメージにはピアニズム……それもかなりキラキラしたクラシカルなピアノが合うだろうな、と思って。で、特に間奏では普通のバンドはやらない感じのフレーズを弾いています。自分でもかなりお気に入りですね。
EMTG:MVで観ても衝撃的なあのピアノの前に入っているギターも、フックが効いていて。
深瀬:あれは僕が考えました。もともとこの曲を「眠れぬ街」というタイトルで作っていた頃のアイディアで、“夜が明けていく”というイメージを表現するために、そのアイディアをうまく活かした形ですね。でも、イントロもすごく重要なんです、間奏だけじゃなく。
EMTG:フェードインで幕を開けるのが、刺激的。
中島:あの最初の“ン?”っていうベースの音は、最後のほうで入れたんです。あとはギターとDJとボコーダーですね。
LOVE:ボーカル録りの裏で準備して。ずっとターンテーブルの“キュルルル”の音を試してました(笑)。10何パターン録って並べて聴いて、“このキュルルルじゃないな”とか。
EMTG:ボーカルは、やっぱりその声そのものに色彩感があるな、と改めて感じました。
藤崎:説得力がある声だな、というのは普通にしゃべっていても思います。テイク毎に、毎回違う色で歌うんですよ。1回切りのその一瞬の色がパッと出たようなものが込められていて、それは素敵だなと思います。
深瀬:今回、腹筋と喉が直結するような歌い方がしたかったので、筋トレみたいな発声法の練習をかなりしたんです。この曲、キーがすごく高いですよ。でも、ギリギリで出るところの歌声がいい、とは言われました。
EMTG:儚げ、ですよね。そして「yume」は既にライブで披露されていますが、音源になって輪郭がよりはっきりした印象があります。
中島:細かくは変わっていますけど、ライブでやったときと大きく変えてはいないんです。
藤崎:ピアノじゃない、っていうのが一番違うかも。
EMTG:あ、こちらはエレピですもんね。
藤崎:そうです。そこが一番雰囲気が違って聴こえるところかな?これはレコーディング直前にエレピに変えました。曲じたいは4年くらい前に書いたもので、SEKAI NO OWARIでやることすら考えていないレベル……の時期の作品ですね。
中島:僕が“良かったな”と思うのは、ベースがすごく良く録れたんですよ。自己満足ですけれど(笑)。カッコ良く録れた。
EMTG:いい動きもしてますもんね。そして歌詞には、いろいろ考えさせられるものがありました。夢の目的化、ではないですが。
深瀬:みんな間違いやすいところだと思うんです。“「夢を叶える」ということが夢になっていた!!”……それって、すごく苦しい生き方だと思うんです。退屈だし、今を生きれなくなってしまうし。未来の自分がこういうふうだったらいい、と思うためだけに生きていくことって苦しい、夢を叶えるために意地になったら、それは続かない。ずっと一緒にいられるのが夢だ、と思うので。でも、少し爽やかすぎる……ま、“死”とか入ってますけれど。
EMTG:最後の最後に。ハッとさせられました。
深瀬:聴いて、その人の中で浸透していってくれれば、棘がみえるような。皮肉を前提として、その皮肉を爽やかに歌っていますね。
EMTG:人懐っこい曲だけど、毒を孕んでいる。でもサビは一緒に歌いたくなります。
中島:良かったです、そう言ってもらえると。サビは4人でユニゾンで歌ったんです。これを入れたことによって、この曲の意味合いが明確になった気もするし。
深瀬:メリハリもついたし。ハモリも試したんですけど、ユニゾンにしてより良くなった。
LOVE:今年最初に制作した「スターライトパレード」と、最新のレコーディングになるこの曲のパッケージになって……現段階での今年1年のおさらいみたいな1枚ですね。
中島:2011年度仕様のSEKAI NO OWARIサウンドのスタンダードが、少しずつ確立されていった……それを感じられる作品だと思っています。

【 取材・文:竹内美穂 】

ビデオコメント

リリース情報

スターライトパレード

スターライトパレード

2011年11月23日

トイズファクトリー

1. スターライトパレード
2. yume

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お知らせ

■ライブ情報

SEKAI NO OWARI TOUR 2011
2011年11月28日(月)札幌 PENNY LANE24
2011年12月1日 (木)高知 X-pt.
2011年12月2日 (金)高松 オリーブホール
2011年12月7日 (水)仙台 Rensa
2011年12月10日(土)新潟 LOTS
2011年12月14日(水)広島 CLUB QUATTRO
2011年12月16日(金)福岡 LOGOS
2011年12月19日(月)大阪 なんばHATCH
2011年12月20日(火)名古屋 ダイアモンドホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

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