期待の女性シンガーMs.OOJAが歌う、未来に向けた壮大なバラード
Ms.OOJA | 2012.02.27
- EMTG:新曲「Be...」は、Ms.OOJAさんにとって初めての、ドラマの主題歌ですね。
- Ms.OOJA:ドラマの主題歌のオファーをいただいて、台本や、登場人物の背景なども読んで、それを自分の中で消化して書かせていただきました。
- EMTG:台本を読んだ上で、どういうイメージで曲を作っていったのですか?
- Ms.OOJA:仲間由紀恵さんが演じる木下凜って、すごく強い女性のイメージで、自分と重なる部分もあったりしたので、最初は、その強い女性の、一人でも生きていけるというような目線で書いていこうと思って書き進めていきました。でも書き進んでいくうちに、人って、強くなろうとがんばっている時って、強がり的なことなのかな、きっと守るべき誰かがいたり、寄り添って歩く誰かがいたりする人は、本当の意味で自然に強くなっていくものなのかなって、思い始めたんです。そう思った時に、心の内側の、本音の部分を歌にしたいなって思いました。人は弱いし、人と100%わかり合えることはないと思うし、孤独というものとずっと寄り添って歩いていかなきゃならないんだろうなと思った時に、だったらもっと素直になって、もっとさらけ出して、頼れる時は頼っていいし、甘えたい時は甘えてもいいんじゃないかなって。だから、今、がむしゃらにがんばっている人とか、それに気付いていなくて苦しんでいる人とかに、この歌を通じて、もっとありのままに笑って、泣ける場所を探していく旅に出ようよっていう思いを届けたくて、この歌ができました。
- EMTG:人間って、人のために何かする方が、強くなれるというところがありますもんね。
- Ms.OOJA:そうなんですよね。人は人のために強くなれるし、人といることで、自分のことがもっとわかるということもあるのかなって思います。ドラマの主人公は、8年間彼氏がいなくて、がむしゃらに仕事をやって、家族を守らなきゃいけないという背景もあって、仕方なくそういう風になっていったのかなって思いますけど、そんな彼女が恋をすることで、だんだん人間らしくなっていくというストーリーがあって、人間関係の中で、いちばん深いところで交わっていくのって、恋愛なのかもしれないなって。恋愛で傷つけ合うこともあれば、苦しむこともあるけど、でもそこで摩擦があってこそ、ハートが強くなっていく部分もあるから、恋愛をすることによって、人は強くなれるのかもしれないなって感じたんです。そう思うと、やっぱり恋愛っていいよねって(笑)。
- EMTG:「Be...」というタイトルには、どんな思いが込められているのですか?
- Ms.OOJA:未来的な、“Wanna be”とかっていう意味もあるし、補助動詞の“居る/有る”という意味もあるし、“Be”から始まる言葉もたくさんあったりして、皆さんが感じるように聴いていただけたらいいなという思いで、このタイトルにしました。だから皆さんが好きな「Be...」で聴いてほしいです。
- EMTG:メロディは、すごくストレートなバラードですね?
- Ms.OOJA:子供の頃からドラマを見てて、その中でかかる曲って、自分でもすごく思い出に残っているものがたくさんあるし、それが自分の曲になるということで、どんな場面でかかるんだろうかって、自分の中で妄想しながら、ドラマティックな、ドラマを盛り上げられるようなメロディやトラックを目指しました。
- EMTG:シンガーとして、この楽曲を歌う時に心がけていることは、ありますか?
- Ms.OOJA:バラードなので、より感情を表現するということが、今年の私のテーマなんです。聴いてくれる人が、私の歌を聴いただけで景色が浮かんでくるような表現を心がけて歌いました。
- EMTG:ではこの歌を通じて、いちばん伝えたいメッセージとは、どういうものでしょうか?
- Ms.OOJA:人は一人じゃないんだよということを言っていて、辛い時期とか、どうしようもない時期とかもあると思うんですけど、そういう辛い時期も、自分が弱くてカッコ悪いなって思う時も、人間だからしょうがないじゃんって思えたら、もっと人にも、自分にも優しくなれると思うし、今は辛いけど、その先に何かあるって希望も持ててくるんじゃないかなって思うので、それが伝われば嬉しいですね。聴いてくれる人の人生とか、その背景にこの歌が当てはまればいいなって思います。この歌で、大切なことに気づけたらいいなって。気づくことって、すごく大事なことだと私は思っていて、気づくことで変わっていけると思うし、この歌がそういうきっかけになれればいいなって思っています。
- EMTG:一方カップリングの「Squall」は、福山雅治さんが作詞作曲した、松本英子さんの曲のカバーですね。
- Ms.OOJA:「Squall」は、私が高校生くらいの時に松本英子さんが歌われてて、当時からいい曲だなとは思っていたんですけど、まだ歌詞の意味がよくわかっていなかったんですね。それを今あらためて聴いて、なんてピュアで、まっさらで、キュンキュンするんだろうって思ったんです。それで、この世界観を壊さないようにしつつ、私なりに表現してみたいなと思って、サビ以外の歌詞を新たに書いて、歌わせていただきました。これも新たなる挑戦ですね。今のMs.OOJAなりの恋心というか、女の子の可愛い部分というのを表現しています。アレンジとかもけっこう現代っぽい感じになっているので、同世代の、大人の女性にぜひ聴いていただきたいですね。
- EMTG:もう一曲の「I gotte feel」はとても元気なナンバーですね。
- Ms.OOJA:「Be...」と「Squall」を経て、自分ととことん向き合ったので、この曲はとにかくライブを重視しようと思って作りました。ライブに来たら、すべて忘れて楽しもうよって。だからこのシングルで、私のいろいろな面を知っていただけたらいいなと思います。
【取材・文 熊谷美広】
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