湘南乃風が真夏の定番になること必至のニューシングル「炎天夏」をドロップ!!

湘南乃風 | 2012.06.07

 湘南乃風が真夏の定番になること必至のニューシングル「炎天夏」をドロップした。リリース日の6月6日は、彼らの名前を一気に押し上げた「睡蓮花」のリリースと同日。そこから5年の月日、さらに言えば昨年のベストアルバムに伴うツアー、もっと言えば東日本大震災を経た今、世間に放つ意志に満ちたシングルでもある。

「そもそも10周年の前にベストアルバムを出したのは、“保険なし”の状況にもう1回自分らを置きたかったんです。あのタイミングでやったツアーも、自分らがいままで作ってきた楽曲とともに、道を振り返れたし。でも、だからこそあれを超えたいというか。「睡蓮花」って、ライブでも盛り上がるし、いつも最後に置いてきた曲なんですが、次の一歩を踏み出す意味でも、“夏曲で盛り上がるヤツ”を新たに差し替えるという意味でも、今回のこの曲をあえて、ぶつけたっていう気持ちはありますね」(RED RICE)

 照りつける太陽の季節に似合うソカのビートとサウンド、徹底的に快感原則に従って楽しもう、と煽るリリック。震災後の日本を励ますなんて大義名分より、目の前にいるファンひとりひとりに魂を投げ出して、涙と笑いでフックアップ。ベストアルバムのツアーでも、一切の余力なしでライブを完遂する姿勢を見せた湘南乃風だからこその優しさをこの曲に見る。今、必要なのはなんなのか?と。

「夏がそこまで来てますからね、カラッとやっちゃった(笑)。『楽しそうだね?』って言われるのがいい」(若旦那)

 4人4様のライフスタイルを持ち、おのおのソロ活動やプロデュース業でも活躍する今の湘南乃風。若旦那は、より歌に特化した表現を、HAN-KUNはDeeJayとしてレゲエ / ダンスホールシーンのリアルを自分流に消化。SHOCK EYEはTHE野党としての活動で新しいサウンドを体現しているし、RED RICEは愛すべきキャラクターで昨秋から俳優業にも挑戦。だからこそ、4人が結集する時間の大切さや、多くを語らずとも共有できるマインドがあるのだろう。

「震災後に何も感じないなんて人はいないでしょう。でも人の人生のターニングポイントはそれぞれだし、僕らも4人それぞれのバイオリズムは違うし、全員一緒じゃないけど、4人が集まって生まれたものが湘南乃風の音楽だから。それぞれが感じたことが音楽ににじみ出ていけばいいと思う。僕らがありのままであることは変わりがないんで」(SHOCK EYE)

 今回のシングル、カップリング曲は2曲とも話題性満載のタイアップ付き。「白詰草」は平川哲弘の人気コミック「クローバー」が原作で、リアルな青春群像を描いて注目の入江悠監督の同名ドラマ主題歌。本物の仲間とはなんなのか?時にはぶつかり合いながらも認め合っていく懐の深い人間関係を表現して、湘南乃風ほどリアルなポップミュージックはないだろう。一方の「Born to be WILD」はPSP用ゲームソフト「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」主題歌。ダンスホールにとらわれないエレクトロやヘヴィロックの要素も飲み込んだソリッドなナンバーだ。

「ダンスホールっていうカテゴライズにないようなアレンジを湘南乃風っていうフィルターを通せばできる、ジャンルレスにできるいいチャンスだと思ってやりましたね」と、同曲のアレンジを手がけたHAN-KUNは言う。

 タイトルチューンの「炎天夏」が真夏の季節感を謳歌するナンバーなら、こちらは息をひそめて力を蓄え、一気に勝負どころで強力な右フックを出すイメージとでも言おうか。どちらも間違いなく湘南乃風の肝であり、しかもサウンドはアップデートされているところに、4人の気概を感じる。しかも、アリーナクラスの会場を即完し、年間カラオケチャートでは常に「睡蓮花」や「純恋歌」が上位にランクインする、“日本人の本音“にダイレクトに食い込んでくる彼らだからこそ、そのチャレンジも活きる。

「聴く人の幅も広がってきてるだろうなと思ったからこそ、たとえば15歳の女の子が買ってきたCDをお母さんが聴いて「何これ? こんな音楽があるの?」、そういう驚きにつなげられるチャンスだと思う。だから、俺たちの中ではスタンダードでも、まだ経験のない人にもちゃんと音楽で共有して、つながっていけたらいいと思っていますね」(HAN-KUN)

 真夏は太陽の光を浴びて、恋心を燃やして、楽しんで、ちょっと涙なんかもして。要は、人間として命を輝かせればいいんじゃない? そこからすべては始まるんだから……「炎天夏」からまた始まる風一族のストーリーを満喫してほしい。

【取材・文:石角友香】

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ビデオコメント

リリース情報

炎天夏

炎天夏

2012年06月06日

トイズファクトリー

1. M1. 炎天夏
2. M2. 白詰草 (テレビ東京系“ドラマ24"「クローバー」エンディングテーマ)
3. M3. Born to be WILD (PSP 用ゲーム「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」主題歌)
4. M4. 炎天夏
5. M5. 白詰草
6. M6. Born to be WILD

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