コブクロの復帰作第1弾は、新曲・新録を含む豪華ベスト盤!

コブクロ | 2012.09.04

 昨年の夏から、一時休養に入っていたコブクロ。完全復活を遂げた彼らの復帰第1弾となるのは、6年前に発表され、350万枚以上のセールスを記録したベストアルバムの続編となる「ALL SINGLES BEST 2」だ。ファン投票でもダントツの1位だった秘蔵の名曲「ココロの羽」など、新録・新曲を含む全21曲。初回限定盤では、デビューからの全シングル曲のPVを収めたDVD(初回限定盤A)や「ALL SINGLES BEST 」の楽曲順どおりに並んだ貴重なライブ音源(初回限定盤B)が楽しめるなど、彼らの軌跡をあらゆる角度から楽しむことが出来る豪華な作品集となった。ベスト・アルバムのリリース、大阪での大規模フリーライブ。2人はもう、全力で走り始めている。

EMTG:1年ほど休養期間がありましたが、体調などはいかがですか?
小渕:もう、バッチリですよ!
黒田:生活がガラッと変わりました。前なんて朝6時頃寝てたのに、最近は朝10時頃からレコーディングしてますからね。めっちゃ健康的。半年あれば人間は変われます(笑)。
EMTG:(笑)。そんな健康的になったお2人から9月5日に届くのが、「ALL SINGLES BEST 2」。ベストアルバムとしては6年ぶりですね。
小渕:1曲1曲、いろんな思い出がありますよ。だからこうして曲のタイトルを見ていると、そのとき自分たちがどういう状況でやってたかとかがすごく思い出されますね。
黒田:当時はもう、ただただ必死にやってるだけですからね。今、あらためてって感じで。
小渕:たとえば「風見鶏」は2006年のツアーのアンコールの1曲目で歌おうと思って書いた曲なんです。結果的にシングルに収録され、新研ゼミのCMでも使っていただきましたが、もともとはツアーに向けて書いた曲なんですよね。
黒田:そうそう。
小渕:1枚目の「ALL SINGLES BEST」を出して、それがおかげさまでものすごく評判が良くて、今まで見たこともないような枚数で結果が出ていく中でのツアーだったんですね。で、そこで新曲が歌いたいと思って書いたのがあの「風見鶏」。でもその時にテーマとしてあったのは、絶対に浮き足立ちたくはないなということだったんです。言い方はへんですけど、そういう状況に対する反骨精神というかね。有り難いことなんですよ?でも、そんなすごい反響を頂いてて、みんながフワーッと舞い上がりそうな状況ではあったけど、そうじゃないでしょ!っていう僕らなりの思いで、ビターッと地に足つけていくんだっていう決意をそのまんまを歌詞にしたんです。
EMTG:1枚目の「ALL SINGLES BEST」のジャケットは、そういうことを見越していたかのように思えてきますね。お2人の足跡がビシッと並んでて。
小渕:あぁ、本当ですね!
黒田:ホントだ。そんな感じにも思えますね。
EMTG:あの1枚目のベストの反響が、こんな風にその後の創作にも影響を与えていたんですね。では、今回のアルバムでもっとも特色的なことというと?
小渕:前作は、僕らが初めて書いた「桜」で終わるんですね。
黒田:ボーナストラックとして「未来への帰り道」もありますけど。
小渕:で、その次にくるこの2枚目のベストが「蕾(つぼみ)」で始まるというのは、すごく大きな意味を持つなあと思ってます。
EMTG:というと?
小渕:僕らが初めて作った歌で結ばれたのが1枚目のベストで、「蕾(つぼみ)」という特別な曲ーー個人的にも思い入れがありますし、レコード大賞を頂いたりして、ものすごくたくさんの人に聴いていただいた。コブクロを知るきっかけになりましたって言ってくれる人もたくさんいる曲ーーで2枚目のベストの歴史が始まるわけですからね。コブクロとしてもひとつの段階を迎えられたような感じはありましたから、偶然なんだけど、やっぱり大きな意味があるなあって。
EMTG:黒田さんはいかがですか?
黒田:今回「焚き火の様な歌」をニュー・レコーディングしたんですけど、去年震災があって、僕ら自身も活動を休止して、そういうことを踏まえて新しく録ったものなので、今一番グッと来るというか、思い入れのあるものになったんですよね。また歌がものすごくいいのが録れたんですよ。自分で言うのもアレですけどね。
EMTG:いえいえ。
黒田:休止開けに録れてよかったなあって思いました。「ココロの羽」もニュー・レコーディングしたものですけど、僕、半年ぶりに歌いましたからね。「俺、どうかな?」と思いながらでしたけど(笑)、さすがに12年もやってたらそりゃ半年やそこらじゃ忘れないものだなと思いましたよ。
小渕:僕は逆でしたね。マイクの距離感からヘッドホンの掛け方から、いちいち思い出していく感じでした。マイクの前なんて全然立ってませんでしたからね。今まで当たり前だったことが全部1回なくなった感じだったから、いちから感覚を思い出していきました。
EMTG:アルバムを締めくくるのは、ボーカルのない「交響曲第5296番」という壮大なナンバーですが、これは?
黒田:これは、アルバムのエンドロールみたいな感じのイメージですね。
EMTG:聴き馴染みのあるコブクロの楽曲のフレーズが次々飛び出してきますが、具体的にはどういう作業工程になってたんですか?
小渕:まず僕らがシンフォニーに入れてみたいなと思う曲をお互い20曲ぐらい出して、それをアレンジャーの笹路正徳さんにお渡ししました。笹路さんはメロディーを考察されるのに全部譜面に起こされるんですが、最終的にものすごい量の譜面を頂いて、ものすごく広いスタジオで、48名ものオーケストラと一斉に録ったんですよ。
黒田:生で、「せーの」で一発録り。指揮者の人まで来られてましたからね。これ聴いて気付いてくれると嬉しいです。ここはあの曲、あの曲って」
小渕:やっぱり僕らにとってもね、あらためて見えてきたものとかもありましたよ。オーケストラで鳴らすとこのメロディーってこんなにも面白いんだとか。歌では気付かないところがたくさんありました。
EMTG:新曲や新録、絢香×コブクロなどのコラボ曲など全21曲。ベストアルバム以上の手応えを感じる作品でした。
小渕:ありがとうございます。ちょっと久しぶりのリリースになってしまいましたけど、今、次の作品の準備も僕らのペースでじっくりとやらせて頂いてます。ぜひ、楽しみにしていただけたらと思いますね。
EMTG:では最後に、9月9日(日)に大阪・万博公園で行なわれるフリーライブについてもお願いします。
小渕:テレビ番組などはいろいろありますが、いわゆるライブとしてはこれが(休養後)初になります。お待たせしました!という気持ちで臨みますよ。 黒田「そう!今回の「ALL SINGLES BEST 2」のリリースもそうだけど、ライブは1年ぶりになるわけですから、みなさんにちゃんと「ただいま」「帰ってきましたよ」って言いたいです。あとね、万博公園の横にあるスーパー銭湯の炭酸泉はスゴいんで、汗かいたらぜひ行ってみて下さい(笑)。これ、ちょっと役立つ情報ですよ(笑)。

【取材・文:山田邦子】

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リリース情報

ALL SINGLES BEST 2 (初回限定盤)

ALL SINGLES BEST 2 (初回限定盤)

2012年09月05日

ワーナーミュージック・ジャパン

ディスク:1
1. 蕾(つぼみ)
2. 風見鶏
3. 蒼く 優しく
4. 時の足音
5. 赤い糸
6. ベテルギウス
7. 虹
8. STAY
9. WINDING ROAD (絢香×コブクロ)
10. あなたと (絢香×コブクロ)

ディスク:2
1. 流星
2. Blue Bird
3. 君への主題歌
4. あの太陽が、この世界を照らし続けるように。
5. シルエット
6. 蜜蜂
7. 焚き火の様な歌
8. ココロの羽
9. 太陽のメロディー
10. 交響曲第5296番

DVD:
初回限定盤Aには、「蕾」「流星」「桜」「ここにしか咲かない花」「永遠にともに」など、大ヒットシングルの全ミュージックビデオなどを27曲も収録したDVD付!!

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お知らせ

■ライブ情報

コブクロフリーライブ『FAN’S MADE LIVE』
2012/09/09(日)大阪 万博記念公園 東の広場

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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