驚くことなかれ! 怒髪天のニューシングルは、アップデイトされたR&Eとザッツ音頭だ!!

怒髪天 | 2013.01.09

怒髪天から日本を更に元気にするべく、二ューシングル「日本列島ワッショイ計画」が届けられた。収録曲は2曲。M-1.の「男、走る!」は、怒髪天の王道R&E(リズム&演歌)が炸裂したナンバー。しかし、よくよく聴くと、新しい試みが各所に見られる、聴く者の血をたぎらせ、夢や目標に繰り返し突き進む真摯さに追い風を与えてくれる楽曲だ。そして、M-2.「ニッポン・ワッショイ」は、聴く者の耳を一瞬疑わす、純度100%の完全なる音頭。こちらは一緒に笑顔で踊れて元気になれる必殺の飛び道具的ナンバーと言える。
そんな彼ららしい<日本列島ワッショイ計画>のメゾッドががっしりと詰め込まれている今作について、作詞も担当しているボーカリスト増子直純が語ってくれた。

EMTG:今回のシングルは、両曲自分たち以外の楽器もふんだんに取り入れられていたり、けっこうゴージャスですね。
増子:いや?、何げにお金がかかってるから、今回は(笑)。
EMTG:M-1.「男、走る!」は、いわゆる”これぞ怒髪天!!”って曲でありながら、今までとちょっと手法も違っていて。
増子:まっ、一聴すると俺たちの王道ソングだよね。だけど、ずっと聴いてもらっている人だったら、”あれ、今までとちょっと違うゾ…”と気づいてもらえると思う。いわゆる、曲はこれまで通りストレートなんだけど、それを伝える歌詞がこれまでになかった感じだったりするから。
EMTG:その辺りは最初から狙っていたんですか?
増子:歌詞のモチーフに関しては、<これまでやってこなかったことにチャレンジしてみよう>的なところは最初からあったよね。いわゆるダブルミーニングを使ってみる、みたいな。そんな中、浮かんだテーマが、いわゆる<男が夢を追う>というのと<恋愛>で。これっていわゆる対極じゃない? だけど、それぞれ何かを追い求める姿としてはカブるところも多いんだよね。で、その2つを1曲の中で例えてみたと。一聴するとラブソングに聴こえるんだけど、実はそうじゃないという。
EMTG:これまでにないヒネりがありますもんね、この曲には?
増子:大変だったけど、作ってて非常に面白かったよ。前作の「歩きつづけるかぎり」では、夢を追っていくことの清々しさやひたむきさ、男のまっすぐな気持ちを歌ってみたけど、今回は恋愛や夢を追う姿をそこに絡めるギミックだったからね。夢を追う男の中の諦め切れなさや女々(めめ)しさ、いわゆる、<スカッとした部分だけじゃないんだよ、人生は>ってところも表現できたと思う。色々と夢を追うことと恋愛を対比したり、共通の項目を上げて作っていったんだけど、自分でもよくちゃんとまとまったなと思うよ(笑)。
EMTG:(笑)。では、怒髪天のこれまでの曲の中でも、最もロジックがある曲に仕上がったと。
増子:なったね?。いつもは<言いたいことを言っておしまい>ってパターンだったけど、今回はキチンと最初から最後まで頭を使ったし。
EMTG:歌の伝え方もこれまでとは違った印象を受けましたが、それもこの辺りと関係が?
増子:非常にあるよ。今回はいつもの<言いたいことをサビに持ってきて、Aメロ、Bメロはその状況説明や過程>ってパターンじゃない、全てが言いたいこと、歌いたいことでできてる、そんな歌にしたくて。起承転結じゃなく、いわゆる結結結結みたいな(笑)。
EMTG:反面、サウンドは非常に軽やかですよね?
増子:テーマがテーマだからポップな方が良いかなって。がむしゃらなんだけど、軽やかにそれを表現することでのちょうど良さ。そのためにバンドサウンドだけじゃなく、ホーンやオルガン等も入れたし。いつもと同じように感じるんだけど、よくよく聞くとその辺りもキチンと進化してる。その辺りも今までにないぐらい頭を使ったよね。
EMTG:個人的にはこの曲、マラソンの宗兄弟の走っている姿とタブったんです。フォームも気にせず、必死でゴールを目指しがむしゃらに走る。あの姿が思い起こされました。
増子:それ、凄い昭和感だよ (爆笑)。だけど、そういったもんだよ、ホント。アスリートも含め、一生懸命やればやるほど、必死になればなるほど、見た目には滑稽に映るからね。だけど、人間が真剣にやるってまさしくそういったことだから。そんなすました走り方ばかりはしてられない。やっぱりスタイリッシュに走れる人は、元々才能を持ってるから。対して、ちょっとそれが足りない我々はがむしゃらになってなんぼだろうからね。だけど、そっちの方が見ていてもぐっとくるし、惹かれると思うんだよね、人間として。
EMTG:話変わり、M-2「ニッポン・ワッショイ」には、かなり驚かされました。
増子:(笑)。来年俺たち結成29年を迎え、2014年には結成30周年なんだよね。その誕生日に向けての1年間に及ぶ巨大な準備のテーマソングやスローガンなんだよ、この曲は。
EMTG:まさか本格的な音頭でくるとは。
増子:でしょ?(笑)?暗い世相だからせめて音楽だけでも盛り上げて行きたいし。で、日本人が一番盛り上がるのは祭り。祭りと言えば、やっぱり音頭だろうと。
EMTG:とは言え、純度100%の本格的な音頭でくるとは思いませんでした。
増子:(笑)。だってこの曲、メンバーまったく演奏してないから(笑)。
EMTG:えっ!?
増子:最初はバンドアレンジでやってみたんだけど、全然しっくりこなくて。だったら、これまでのロックバンド+和ものなんて甘いもんじゃなく、がっつり本格的な音頭で行こう!!と。で、我々テイチクレコードが誇る、三波春夫さん等の音頭のアレンジを手がけてきた大先生にお願いしたんだけど、おかげさまで最高な1曲ができたよ。聴いているだけでアガる、まさに<ザッツ音頭>。
EMTG:是非夏フェス等で見たいですね。
増子:モッシュサークルかと思ったら、盆踊りの輪だったり(笑)? だけど、これがFM等でかかったら、誰もが絶対に”えっ!?”ってスピーカーを疑うよね (笑)。逆に要注意曲に指定される懸念もあるけど、ある意味、”これぞパンク!!”だと思うんだよ。いわゆるパンクの定義するアティテュードとでも言うか。まっ、それぐらいの爆発力を持ってる曲だと思うし。ある意味、音楽のテロとも言える(笑)。
EMTG:(笑)。いやー、確信犯だ。
増子:これがオンエアされた時の破壊力を想像すると怖いよね。みんな、これかかったら、ひっくりかえると思うんだよね。下手すりゃ苦情もんだよ。事故でも起きかねない。だけど、逆にここから、祭りや盆踊り好きの年齢的に上の層の方々が入ってきてくれたりね。で、実際にライブにきてみたら、"あれっ、ロックのコンサートじゃん"って(笑)。
EMTG:「盆踊りじゃないんだ?」って(笑)。
増子:だけど音頭は、ホント参加した人が全て笑顔になる不思議な力を持ってるからね。それこそいつかはライヴで、マイ櫓(やぐら)やマイ神輿(みこし)を用いて挑みたいよね(笑)。その為にも2013年もガンガン行くから!

【取材・文:池田スカオ和宏】

tag一覧 シングル 男性ボーカル 怒髪天

ビデオコメント

リリース情報

日本列島ワッショイ計画[初回盤]

日本列島ワッショイ計画[初回盤]

2013年01月07日

インペリアルレコード

ディスク:1
1. 男、走る!
2. ニッポン・ワッショイ
ディスク:2
1. 怒髪天、走る!“苦労スろ~ど”

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2013/06/02(日)高松 DIME
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怒髪天結成30周年記念日本武道館公演 "ほんと、どうもね。"
2014/01/12(日・祝日前夜)日本武道館

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