amazarashi、ニューアルバム『ねえママ あなたの言うとおり』リリース!
amazarashi | 2013.04.09
4月10日に、ニューミニアルバム『ねえねえママ あなたの言うとおり』をリリースするamazarashi。このバンドのフロントマンであり、キーパーソンでもあるのが、ボーカル&ギターの秋田ひろむ。現在も青森県むつ市在住の彼に、書面で多くの質問をぶつけてみた。
丁寧な回答から、本人の性格はもちろん、音楽や自分自身を含む、万物への対峙の仕方を想像するのは、深読みし過ぎだろうか。
しかしながら、私は思う。
秋田ひろむは、目の前の事から、決して逃げない。目の前に在る事を決して後回しにしない。
だから彼らの音楽は、信頼できるのだ、と。
- EMTG:結構、早いペースで確実に作品をリリースしている印象を受けます。例えばリリースや締切など関係なく、いつも曲を作ったり歌詞を書いたりしてるんですか? 煮詰まった時、逆にどんどん出てくる時、それぞれの様子を教えてください。
- 秋田:曲はいつも作る様にしてます。締め切りに急かされたことはあまりないです。煮詰まった時はとことん考えて、それでもダメなら諦めます。調子がいい時はポンポン出来て楽しいんですが、それはまぐれみたいなものなんで、ずっとスランプが続いてるみたいな気持ちでやっています。
- EMTG:初歩的な質問ですが……。曲が出来あがるまでの経緯を教えてください。歌詞から? 曲から?
- 秋田:両方あります。歌詞から作る方が多いと思います。普段思いついた言葉をメモして、そこから考えます。曲が先の場合もそのメモを見たりして歌詞を考えます。メロディアスな曲は大体曲が先です。今回で言うと「パーフェクトライフ」「ジュブナイル」とか。
- EMTG:楽曲制作において、最も自分の原動力になる感情は“喜怒哀楽”で言えばどれになりますか? “喜怒哀楽”では難しい場合は他の言葉でお答えください。できれば“感情”という括りで考えて頂けると嬉しいですが、シンプルに“楽曲制作の原動力”として考えてくださっても構いません。
- 秋田:昔は怒と哀が全てだったんですけど、今は“喜怒哀楽”全部あります。でも曲を作る事自体が僕に取って楽しい事なので、楽と喜の為にやってるんだと思います。
- EMTG:このアルバムの輪郭や全体像が見えてきたのは、収録曲のどの曲から?
- 秋田:「風に流離い」という曲が出来て、次はこの曲を絶対入れようと思ったのが始まりで、「性善説」ができた時に全体像が見えたというか、形になるなと思いました。 尖ったものを作りたいという漠然としたイメージがあったんですが、それが具体的に見えた感じです。
- EMTG:ポエトリーリーディングという手法を取り入れている理由は?アルバムという作品の中ではどんな効果を発揮してると思いますか?
- 秋田:アルバムの中ではインタールードの役割です。曲間の余韻や期待感を増幅するものとしていつも入れています。ポエトリーリーディングに関しては、まだ試したい事が一杯あって、今はまだ脇役のような立ち位置なんですが、主役になれる様なポエトリーリーディングも作りたいです。とても奥深いので、もっと面白いものができると思います。
- EMTG:「僕は盗む」が出来あがった背景を教えてください。
- 秋田:これは僕の曲作り自体を題材にした曲です。あれこれ考えながら昔の出来事とか歌になるかな、とか考えてる状況を詩にしました。感情があって曲を作るんじゃなく、最近は曲を作る為に感情を探すみたいな事が増えて来て、それを自嘲している部分もあります。
- EMTG:「春待ち」というタイトル、とても素敵な言葉だと思いました。雪国にとって“春”という季節は、どんな季節だと思いますか? 実際に、ご自身にも、“春を待つ”期間というのは、今でもあるんでしょうか? その時、青森県むつ市には、どんな風景が広がってますか?
- 秋田:春はすごい待ってます。冬が大変な分、開放感も大きいんだと思います。今現在青森も春になりつつあるんですが、やっぱり気持ちがいいです。家にこもりがちなんですが外に出たくなります。
- EMTG:対して「春待ち」の歌詞の内容についての質問です。途中から、多くの言葉で韻を踏む展開になってますが、言葉選びなど、大変ではありませんでしたか? どのように歌詞が出来あがっていったかも教えてください。
- 秋田:韻を踏むというのは今回のアルバムの一つのポイントだと思います。そこはちょっと意識しました。「春待ち」というタイトルが先にあって、その語感が面白かったのでそこから考えました。ゆっくり情景が動いている感じを出したかったです。
- EMTG:「性善説」の歌詞に“渇望”を感じました。でも個人的に“渇望”はすごく人間らしい気持ちだとも思います。少し大きな意味での質問になりますが、ご自分の中で、永遠に満たされない想い、渇望は、いつも意識していることなのでしょうか? また、そこを意識する際にきっかけがあるとしたら、どんなことがきっかけになることが多いですか? 世の中のニュースや、音楽などがきっかけになることは?
- 秋田:一度辛い思いをして自分の中の闇を知ってしまうと、いくら元気になってもその体験は一生つきまとうんじゃないか、と思います。僕自身現状はよい方向へ向かってると思いますが、それでも不安は消えないですし、それと一生付き合うしかないと諦めてますが、そういうものが僕の渇望に繋がるし、原動力にもなるんじゃないかと思います。
- EMTG:「パーフェクトライフ」の歌詞は、言葉使いも含めて、これまでとは違った形だと思いました。同じ想いをもっと違う言葉で描いてみたいと思ったのでしょうか? それとも言葉にしたい想いに、新しさや、違いが出てきたのでしょうか?また、言葉のわかりやすさを意識しましたか? 個人的な感想ですが、“完璧な人にはなれないけど 完璧な人生”というフレーズ、刺さりました。また、歌詞に外に気持ちが向いた印象があり、その世界観が今後のamazarashiと重なりました。
- 秋田:今回のアルバムの中で一番僕の素に近い曲だと思います。失敗をして、落ち込んでる時に作ったので控えめな言葉使いなのかもしれません。自分を励ましたい気持ちや鼓舞したい気持ちが込められてると思います。
- EMTG:ツアーも決まってるので、ライヴについてお伺いします。2012年11月30日の渋谷公会堂のライヴで、最後に「amazarashiはこの先、どうなるかわからないが、いけるところまでいってみようと思う」とおっしゃってましたが“いけるところまでいってみよう”と思わせた要素はどんなことでしたか?
- 秋田:僕自身、渋公でライブやれるなんて思ってなくて、ミュージシャンとして歌えればそれで満足なんですが、amazarashiに力を貸してくれる人達がいて、amazarashiの成功を願ってくれる人がいて、その恩返しじゃないですけど、ずっと同じ場所でふらふらやってるわけにはいかないな、と思いました。その人達が失望しないように頑張りたいです。
- EMTG:“いけるところまで”は、新たなビジョンや目的、目指すところが出てきたゆえの言葉だったのでしょうか?もしもそうであったら、新たに見えてきたものをなるべく具体的に教えてください。
- 秋田:具体的にはないです。ミュージシャンとしての階段を一個でものぼれたらという気持ちです。
- EMTG:ライヴを重ね、満員の観客を目の当たりにして、音楽への向き合い方に変化はありましたか?
- 秋田:音楽への向き合い方自体は変わらないと思うんですが、技術的な事とか演奏についてとか考える様になりました。伝えるという事を真剣に考える様になりました。
- EMTG:最後に、アルバム『ねえママ あなたの言うとおり』のリリース、並びに全国ツアーを楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
- 秋田:嬉しい事、頭に来る事、それでも悪くないなって思える事、日々生きる中でおこる感情をアルバムに込めました。とてもいいので聴いて下さい。ライブも成長したamazarashiを見てもらいたいので、楽しみにしてて下さい。
【質問制作&文:伊藤亜希】
リリース情報
お知らせ
■ライブ情報
amazarashi LIVE TOUR 2013 「ねぇママ あなたの言うとおり」
2013/05/31(金) 渋谷公会堂
2013/06/08(土) なんばhatch
2013/06/09(日) 名古屋ダイヤモンドホール
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
amazarashi LIVE TOUR 2013 「ねぇママ あなたの言うとおり」
2013/05/31(金) 渋谷公会堂
2013/06/08(土) なんばhatch
2013/06/09(日) 名古屋ダイヤモンドホール
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リンク
amazarashi mobile site
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[ねぇママ あなたの言うとおり]
Release Specialでは、
更に深く迫った質問を掲載中!
今すぐサイトにアクセス!
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