LOVE PSYCHEDELICO、3年3ヶ月振りのアルバム『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』をリリース!
LOVE PSYCHEDELICO | 2013.04.12
シングル「Beautiful World」から始まったアルバム『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』は理想郷を描くのではなく、ここが美しい世界とLOVE PSYCHEDELICOは歌う。3年3ヶ月ぶりの新作には、彼等ならではの軽やかでオーガニックな空気が満ちていて、自然体で取り組んでいたというKUMIとNAOKIの思いが溢れ出してくるようだ。このアルバムに込められた思いを二人に語ってもらった。
- EMTG:昨年のシングル「Beautiful World」のお話をうかがった時に、「美しい世界に行こうというのでなく、ここがその場所なんだ」と。アルバムのタイトルはそれをストレートに表現してるんですね。
- KUMI:そうだね。そういうコンセプトを掲げてたわけではないけれど、そういうことを感じながら日々過ごしていたし、そういう気持ちで作ってたから。
- NAOKI:でもそれは、今回のアルバムだからということではなくて、いつも思ってることだから。もちろん震災ということがあって、その後に「Beautiful World」を作って、そこから始まったアルバムと思ってるけれども、そしてこういうタイトルもついてるけれども、アルバムとしては、そんなにコンセプチュアルにするつもりはなかった。日常こそがBeautiful Worldと言うなら、それを言葉で伝えるより、僕らの役割は、日常がよりBeautiful WorldになるようにGood Musicを届けることだから。ねえ?
- KUMI:うん。
- NAOKI:メッセージを歌詞に託してとか、そういう形ではなく、心に染みる、胸に響く、耳に優しい、いろんな表現あるかもしれないけど、そういう、いい音楽、Good Musicを作るのが役目かなと思ったかな。だから1曲1曲向き合って作ってたよね?
- KUMI:うん。
- EMTG:いずれも、この2年間に書いて来た曲ですか。
- NAOKI:そうだね。でも「Dry Town」はセカンドアルバム『LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA』に収録されてるんですよ。それを2010年にTVドラマのプロデューサーにこの曲を使いたいからリミックスできないかって言われて、リミックスはしない、と。自分たちの中で出来上がった作品をもう一回開くというのはポリシーとしてないので。だったら、もう1回録音するといって、録音したのがこれ。そういった意味では、震災というものがあって生まれた曲たちなんだけど、「Dry Town」も含めて考えると、前作『ABBOT KINNEY』以後の世界というか。『ABBOT KINNEY』を作って、一度ルーツミュージックというところに自分たちが向かって探求することができたので、その旅がどこかで完結したんだよね。それで自信なのか何かわからないんだけど、憧れだった音を手に入れた。そんな自分たちに何が出来るんだろう、自分たちが普通にポップスやったらどうなるんだろう、そんなワクワク感が『ABBOT KINNEY』を作り終わった頃からあったよね? だから、『ABBOT KINNEY』以降の自分たちの音はこの12曲なんだなって気がする。
- KUMI:そうね、一度ルーツに戻った『ABBOT KINNEY』があったから、何かを手に入れなきゃとか、こういうことやりたいとか、そういうことではなかったんだよね。もう、ここに音楽があるから、みたいな。ひらめいたらもう音楽になるというか。そういう余裕というか軽さというか、そういうのはあったよね。
- NAOKI:ひらめいたら音楽になるっていいね。前は何でひらめいているのに、録音したらイメージと同じ音になってないんだろうとか。
- KUMI:音像もそうだし、メロディにしろ歌詞にしろ楽曲自体にしろ。
- NAOKI:『ABBOT KINNEY』はそれを乗り越えて作ったアルバムだった。そういう意味で、さっき“軽さ”とクミが言ってたけど、軽やかさというか。楽器を手に取って、マイクの前で鳴らしたら、自分たちのサウンドになる、そこに辿り着くのが早くなったよね?
- KUMI:そうだね。曲を作ることとかレコーディングすることに、そんなに構えることなく、日常としてできたかな。作って行けば勿論、苦しみとか創作の大変さはあるんだけれども(笑)、でもスタンスが違ったよね、立ち位置がね。今回セッション二人でしたりとか、それぞれ自分でアイディア持って来て、それ面白いねって思ったら、何とかなるというか(笑)、そういう自信というか。
- EMTG:歌詞も苦労せずに書けたのでは?
- KUMI:そのつもりで挑んだんだけどねえ、なかなかねえ(苦笑)。ここはこうすればいいんだってスラッと書けるようになった部分もあるし。それは昔はなかったことだから、そういうことはできるようにはなった部分もあったけど、新しく生み出すから、なかなか、それだけではすまないね(笑)。
- NAOKI:でも書いた次の瞬間に歌ってるからね。
- KUMI:それはそうでしょ、歌うつもりで書いてるから(笑)。
- EMTG:やはりプライベート・スタジオで自分たちのペースを保って録音するのが大切?
- KUMI:でも楽しくやるというのが大切だったから。
- NAOKI:今回は楽しかったね、ホリー(堀江博久)とのレコーディングも、より深くなった気がするし。
- KUMI:そうだね、自分たちが余裕を持ってやっていた分、ホリー(堀江博久)にしても山田さんにしてもレニー(・カストロ)にしても、一緒に作ってる感じは、すごくあったね。みんなで、チームで,バンドで作ってたって感じが。
- EMTG:パーカッションでレニー・カストロが参加してるんですね。
- NAOKI:うん、このスタジオに来てくれて、4曲位やってくれた。『ABBOT KINNEY』の時もそうだったんですよ。
- EMTG:今回特にレコーディングが楽しかった曲は?
- NAOKI:「Almost Heaven」はレニーなんだけど、一切編集してないんですよ。1回曲聴いただけで、自由にやってくれって言って、やってくれたテイクをそのまま使ってるんですけど、このパーカッションのレコーディングは楽しかったですね。後は何かある?
- KUMI:どれも楽しかったですね、終わってしまえば(笑)
- EMTG:マスタリングはLAで。
- NAOKI:そうです。エンジニアのジョー・ガストワートのところへ。
- KUMI:ジョーの音が好きなんで。
- NAOKI:やっぱジョーの音だよね。”デリコ・サウンド”は彼に負うところが大きい。
- EMTG:レニーも参加する、久々のツアーへの抱負は?
- NAOKI:レニーも加入して7人編成になって、過去の曲も新しいアレンジになると思う。まだちょっと蓋を開けてみないと解らない位の新鮮さだろうなと自分たちでも思う。多めにリハーサルで曲を準備しようかなと思ってます。ひょっとしたら1会場でしかやらない曲もあるかもしれないけど、楽しみだね。
- KUMI:楽しみ楽しみ、どんな感じになるかな。
【取材・文:今井智子】
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リリース情報
IN THIS BEAUTIFUL WORLD(初回盤)
2013年04月17日
ビクターエンタテインメント
ディスク:1
1. No Reason
2. Calling You
3. Beautiful World
4. Shining On
5. It’s You
6. It’s Ok,I’m Alright
7. Good To Me (Album Version)
8. Almost Heaven
9. Good Days Ahead
10. Dry Town ~Theme Of Zero~
11. Favorite Moment
12. Bye Bye Shadow
ディスク:2
1. 「Beautiful World」ミュージックビデオ
2. 「It’s You」ミュージックビデオ
3. 「Dry Town ~Theme Of Zero~」ミュージックビデオ
4. 「Beautiful World」ミュージックビデオ撮影オフショット映像
5. アルバムレコーディングオフショット映像
6. 最新フォトセッション撮影オフショット映像
1. No Reason
2. Calling You
3. Beautiful World
4. Shining On
5. It’s You
6. It’s Ok,I’m Alright
7. Good To Me (Album Version)
8. Almost Heaven
9. Good Days Ahead
10. Dry Town ~Theme Of Zero~
11. Favorite Moment
12. Bye Bye Shadow
ディスク:2
1. 「Beautiful World」ミュージックビデオ
2. 「It’s You」ミュージックビデオ
3. 「Dry Town ~Theme Of Zero~」ミュージックビデオ
4. 「Beautiful World」ミュージックビデオ撮影オフショット映像
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●KUMI
湯シャン
ある日ふと、毎日シャンプーする必要があるんだろうかと思って(笑)。私、お風呂に潜るクセがあるんだけど、これだけでいいんじゃないかなって(笑)。それで、そういう人っているのかなと思って調べたら、「湯シャン」という言葉が出てきた。それでやってみたら、悪くなかった。肌も調子良かったし。レコーディング中は髪を縛っていれば良かったけど、今はそうはいかないのでまた戻してるけど。
●NAOKI
ヴァン・ヘイレン
ピーター・バラカン
ヴァン・ヘイレンはいつも調べてるから(笑)。ピーターさんも、最近また本書いてないかなって調べてる。大好きなんです。あんまり音楽の評論とかそういう本はほとんど買わないんだけどピーターさんのは、音楽の話をしてなくても好き。
■ライブ情報
LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013
"IN THIS BEAUTIFUL WORLD"
2013/05/27(月)福岡DRUM LOGOS
2013/05/28(火)広島CLUB Quattro
2013/05/30(木)大阪Zepp Namba
2013/06/01(土)浜松 窓枠
2013/06/02(日)名古屋Zepp Nagoya
2013/06/05(水)富山CLUB MAIRO
2013/06/06(木)金沢EIGHT HALL
2013/06/08(土)東京SHIBUYA-AX
2013/06/12(水)仙台Rensa
2013/06/14(金)東京 渋谷公会堂
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
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ある日ふと、毎日シャンプーする必要があるんだろうかと思って(笑)。私、お風呂に潜るクセがあるんだけど、これだけでいいんじゃないかなって(笑)。それで、そういう人っているのかなと思って調べたら、「湯シャン」という言葉が出てきた。それでやってみたら、悪くなかった。肌も調子良かったし。レコーディング中は髪を縛っていれば良かったけど、今はそうはいかないのでまた戻してるけど。
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