PAGEの名を一躍シーンに知らしめた、あのナンバーが遂にリリース!!
PAGE | 2013.05.08
- EMTG:「MY NAME IS xxxx」の“xxxx”は、なんて読むの?
- PAGE:“キスキスキスキス”です・・・って読まないですよ(笑)。
- EMTG:(笑)「MY NAME IS xxxx」を作ったときの気持ちを憶えてる?
- PAGE:当時は15才。中3の1月に音楽を始めて、2月にはこの曲ができてた。もともと俺はふざけてるタイプで、真面目に話すのが苦手で、なるべくそういう話はしたくない。でも節目節目で真面目になっちゃうんですよ。
- EMTG:どんなときに?
- PAGE:小学校で野球やってて、6年生で引退した瞬間に、まだ中学生になってないのに地元のシニアリーグの硬式野球クラブに入ったり。
- EMTG:真面目だね、それは。
- PAGE:中3のときも、もう卒業ってなったとき、俺は卒業証書もらっただけじゃ卒業できないし、高校生になれない。なんかいいこと言いたいなと思ったんです。でも、言えないしなあ。じゃ、曲にしてケジメを付けようと思って作ったのが「MY NAME IS」だったんです。
- EMTG:誰かにいいこと言うのを聴いて欲しかったの?
- PAGE:いや、自己完結です。自分が自分のために作ったんです。他の誰かに関係なく2時間で書いた。それを録ってネットに上げました。
- EMTG:今、この曲を振り返ってみて、どう?
- PAGE:僕の中では特別な曲なんですよ。こういう風に簡単な言葉でポジティブにいいことを言ってるのは、「MY NAME IS xxxx」だけ。他にない。だからよけいに、この曲=俺ってなってるのも変だし、イヤだった。
- EMTG:前回のインタビューで、デビューが決まってから落ち込んだって言ってたけど、そういうことだったんだ。
- PAGE:この曲のお陰でチャンスをもらったけど、誤解も生まれたし、おちょくられた。ネットで誹謗中傷もされた。それに『閃光ライオット』では他の曲もいいって言ってもらえてたから、この曲はリリースしないって決めてた。周りからあれこれ言われてダークサイドに落ちたとき、歌えないと思ったし、歌うのがイヤだったんです。今回も「『MY NAME IS xxxx』を出さないか?」って言われて、”いつまで経ってもこの曲なの? 俺にはこの曲しかないわけ?”って思ってた。
- EMTG:たとえば、「MY NAME IS xxxx」のどこが嫌いだったの?
- PAGE:自分はキレイゴトを言うのが好きじゃないのに、キレイゴトを言ってるから。でも、この歌には15才の自分のリアルがある。俺はリアルにやってるけど、誰かがこれをウソと思うかもしれないし。もっと言うと、俺が今の時点でやってるリアルが、この曲のせいでウソになっちゃうかもしれないし・・・すごく矛盾してるんですけどね。
- EMTG:それは悩むね。
- PAGE:でも、この曲を聴きたくてライブに来てくれる人がいたり、歌ったら喜んでくれる人がいる。グランプリから1年半、デビューから半年経って、いろいろ考えましたけど、「MY NAME IS xxxx」はまぎれもなく俺の原点。中3の俺がいるのに、それを否定しちゃいけない。受け止めなきゃいけないのが、プロ。それをいい意味で使うのも、悪い意味で使うのも、自分次第。求めてくれるお客さんの期待に応えるのもプロ。この曲は、誤解はあるけど、武器になるなと思った。このタイミングで出すこともまた、誤解を生むかもしれないけど、自分が音楽を続けることで誤解を解いていけたらいいなと思ったんです。
- EMTG:今回、トラックも作り直して、歌入れも改めてやったわけだけど、どんなレコーディングだったの?
- PAGE:歌入れは40分かかってないですね。30分くらいで終わった。ライブでいちばん歌ってる曲だから、力の入れ方、抜き方、ブレスのタイミングとか歌い方はわかってた。だから一発でいいのが録れました。
- EMTG:気持ち的には?
- PAGE:完全にポジティブじゃないけど、”自分の中のネガティブをポジティブにしたい”って思いました。
- EMTG:そして、「MY NAME IS xxxx」のリミックスが4バージョン入ってる。
- PAGE:このシングルに関しては振り切りたかったから、100%ハッピーでポジティブに、自分の武器として出そうと思ってた。だから、カップリングに暗い曲を入れてもなって。だからリミックスを入れたんです。
- EMTG:お願いしたリミキサーはどんなアーティスト?
- PAGE:全部、友達です。「今度、『MY NAME IS xxxx』を出すことになって、カップリングにリミックスを入れたいと思ってるんだけど、興味ありますか? あったら連絡ください」って、自分で直にメールしたら、みんな返信が早くて、嬉しかった。この人たちにやってもらうことに意味があった。4人それぞれのカラーは知っているから、俺のも含めて5色まったく違う色の「MY NAME IS xxxx」が並んでくれたらなって。
- EMTG:オリジナルの次に出てくるasamiyaさんは?
- PAGE:地元が同じ愛媛で、一緒に遊んだり、現場を教えてもらったり、いろんな人を紹介してもらったり。絶対、リミックスをやってもらおうと思ってました。ジャージーなトラックを作る人です。
- EMTG:Yoshinumaさんは?
- PAGE:ネットでやってるときに、トラックを提供してくれて。ライブでも使わせてもらってて、「俺のトラックを日比谷野音で鳴らしてくれて、ありがとう」って言ってくれた。2才上で、俺と年が近い。10代のアーティストです。
- EMTG:Ghost Cheekさんのリミックスは、ダークだ!
- PAGE:はい。でも、それがGhost Cheekさんだから、俺に合わせて明るくやられても意味がない。でも「こんなダークで大丈夫なの?」ってメールが来たから、「好きにやってくださいよ」って返事しました。
- EMTG:istさんは?
- PAGE:ネット出身ではあるけど、これからが期待されてるトラックメーカーです。
- EMTG:それぞれの色が出て、面白いシングルになった。
- PAGE:どこかポップなものがないと、俺はダメですね。コアなものも好きだけど、あんまりコア過ぎると「誰と闘ってんだ?」ってなっちゃう。ディープっていうか、毒があってポップなものが好き。
- EMTG:このシングルを出して、何か変わりそう?
- PAGE:何をやっても批判されるんだったら、自分たちが面白いと思うことをやろうぜって。クズはクズでも、気持ちのいいクズになりたい。まだ全然、何も始まってないですけど。
- EMTG:あはは、ありがとう。
16才だったラッパーPAGEの名を一躍シーンに知らしめたのは、『閃光ライオット2011』グランプリ曲の「MY NAME IS」だった。そして、その後のPAGEを苦しめたのも「MY NAME IS」だった。 四国・松山市に生まれ育ったPAGEは目立つ少年ではなかったから、グランプリ獲得後は「ちょっとラップやってみろ」だの「マイ・ネーム・イズの人ね」だの、見知らぬ人からヒガミ混じりでズケズケ言われるようになった。さらにこの曲がキッカケとなったメジャー・デビュー後は、少なからずいたファンから「遠くなっちゃった」と言われることになる。 そして17才のPAGEは、才能を認めてもらえた曲でありながら、自らを傷つけもした「MY NAME IS xxxx」を、ついにサードシングルとしてリリースすることになった。その真意は? それにしてもこの「MY NAME IS xxxx」からは、まぶしいくらい素直なPAGEの心が聴こえてくる。
【取材・文 平山雄一】
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「きゃりーに彼氏がいる」って情報が飛んできたから調べたら、そんなの出てねーじゃんって。もし彼氏できたら応援しますよ。幸せになってほしい。もちろん、自分も”あわよくば…”って思ってますけど(笑)。
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“MY NAME IS xxxx リリース発売記念イベント「中二病でもライブがしたい!」~ぼっち全員集合~”
2013/06/22(土)下北沢GARAGE
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