EXILEがコカ・コーラゼロとコラボしたシングル「No Limit」をリリース

EXILE | 2013.09.25

 説明不要のモンスターグループ、EXILEが放つニューシングル「No Limit」は、コカ・コーラゼロとのコラボでおなじみのアッパーチューン。次々と“限界超え”の偉業をなしとげていく彼らが、この曲にどんなメッセージを込めたのか……。グループを代表して、メインボーカルのひとりであるTAKAHIROが熱く語る!

EMTG:EXILE待望の新曲『No Limit』が9月25日にリリースされます(※取材時)。まず、今作はどのような作品なのでしょう?
TAKAHIRO:今作は、コカ・コーラゼロさんとのコラボレーション楽曲。コカ・コーラゼロさんとともにこの曲を盛り上げていけるということで、僕らも本当にうれしく思っています。曲調はアグレッシブなアップビートになっていて、歌詞はサビが8割ほど英語という、これまでのEXILEにはあまりない作品。お洒落さも感じていただけると思いますし、込められている意味合いもすごく強いもの。またEXILEの新しさをお見せできているとも思います。
EMTG:制作作業はいかがでしたか?
TAKAHIRO:当初、1番のサビをATSUSHIさん、2番のサビを僕……という歌い分けにする予定だったんですが、スタジオでユニゾン(=同一の音高を同時に響かせること)にしてみたところ、絶妙な迫力を出すことができたので、すべてのサビをユニゾンにしました。歌い分けも、1番はほとんどATSUSHIさん、2番はほとんど僕、という新しい割り振りになっています。これは技術的な話になってしまうんですけれど、ふわりなど日本語ではどうしても限られてしまう部分が、英語にすると割と自由がきいて幅も広がるんです。そういう意味でも、今作では“新しさ”というものを存分に表現できていると思いますね。
EMTG:タイトルの『No Limit』は、直訳すると“限界はない”ということですよね。
TAKAHIRO:そうですね。歌詞はATSUSHIさんが書いてくださったんですが、『No Limit』というタイトルのもと、EXILEがこれまで歩んできた歴史やこれから僕らが進むべき道、展望といったことを表現してくださいました。
EMTG:TAKAHIROさんはこの歌詞をとおし、どのようなことを感じられましたか?
TAKAHIRO:決して偉そうなことを言える立場ではないのですが、これまでの人生を振り返ってみても、歌詞にある“自分が決めた限界なら何度通り過ぎた?”という経験が多々あるな、と。その当時は“自分にはできるはずがない”って感じていたことでも、今考えると“なんであのとき、あんなことで迷っていたんだろう”と感じることがたくさんあります。たとえば今、一歩踏み出す勇気を持てない方や何かに挑戦することに対して臆病になっている方がいたとしたら、もしかしたら2年後には“なぜ、あんなことで迷っていたんだろう”って感じられるときが来るかもしれない。“やらずに後悔するより、やって後悔しろ”とよく言いますが、僕もその言葉のとおりだと思います。挑戦することに限界はないですし、限界を作っているのは自分自身でもあると思う。確かに、挑戦することって簡単なことではないと思いますけれど、迷ったらとりあえず前に進んでみることや、やらざるをえない状況をわざと作って自分を課してみることは、自分自身を成長させるためにすごく必要なことだと感じています。ATSUSHIさんが書かれたこの歌詞は、生きていくうえできっと誰にでも当てはめられることだと思う。僕自身も、“挑戦していく”ということの大切さを改めて感じることができました。
EMTG:MVのオープニングとエンディングには“限界を超えた者しか見ることのできない景色がある”というメッセージが表示されます。TAKAHIROさんはこのメッセージを、どのように捉えられましたか?
TAKAHIRO:ここで伝えたいメッセージって、ものすごい偉業を成し遂げた人だけが、ものすごい景色を見られるという意味では決してなくて。スポーツや勉強、仕事など、日常生活において “本当によく頑張ったな”って、自分で自分を褒めてあげられるくらい努力したことで成長を感じたり、たとえ思うような結果を出せなかったとしても、その経験が人生の財産になったと感じられたときに、誰にでも今まで見えていた景色がより明るく見えたりすることがあると思うんです。
EMTG:その経験が自信にもつながりますよね。
TAKAHIRO:そうですね。自分で自分を褒めてあげられるくらいの達成感が成長にもなりますし、視野が広がることにもつながる。“限界を超える”って、自分自身に打ち勝つということ。何かに挑戦してやり遂げて達成感を感じ、その達成感が自分の自信につながって、なおかつ自分のハードルをさらに上げていく。そしてまた、そのハードルを超えていく。その繰り返しだと思うので、“限界を超えた”と感じられるのはきっと、人生で一度きりではないと思う。もしかしたら、月に1回、年に1回あるかもしれない。限界を超えたときに見える景色って、自分に対するハードルが上がったときや、達成感からより自分に自信が持てたときのことを言っているのだと、僕は感じています。
EMTG:そう考えると、やはり諦めるということはもったいないことですよね。
TAKAHIRO:諦めてしまうと、自分自身に負けてしまうことになる。それって、自分で自分を小さくしてしまっているんですよね。一度きりの人生ですし、人生には限りがある。振り返ったときに“やっておけばよかった”って後悔するほどもったいないことはない。それに、挑戦することって決して無駄にはならないので、果敢に挑戦する姿勢を持つことが大切なんじゃないかなと思います。挑戦ではなく、人としての成長につながることなのですが、たとえば親や上司などに注意されたときに“口うるさい”と感じたら、それはまだ必要のない殻で自分を守ってしまっている証拠だと思う。その注意ひとつひとつは教えであり、自分を成長させるためのキッカケやヒントにつながると思うので。
EMTG:素晴らしいお話、ありがとうございます。TAKAHIROさんは、EXILEとして、ソロとして、個人として、これから挑戦していきたいことはありますか?
TAKAHIRO:もちろん、あります。EXILE、ソロ、個人……ときれいに線引きするわけではなく、ソロで自分にしかできないことを確立したい。確立するためには挑戦することもたくさんあると思いますし、限界を感じることも出てくるかもしれない。でも、諦めずにやり遂げて、ひとつひとつ自分のものにしていくことで、EXILEのなかでも唯一無二の存在になれると思う。高望みするわけではなく、目標をしっかりと持って、与えられたことや自分がそのときに取り組んでいきたいことを中途半端には終わらせず、すべて完璧にしていきたいです。そうすることで、自分が見たい景色を見ることができたり、恩返ししていきたい方々に恩返しをすることにつながったらうれしいですね。
EMTG:9月22日でTAKAHIROさんは、EXILEに加入して8年目に突入します(※取材時)。加入当時を振り返り、当時の自分に対してどのように思いますか?
TAKAHIRO:きっと当時は、自分を取り巻くものすべてが限界だったんだろうと思います。でも、右も左もわからず、自分にとって何が限界なのかさえ、当時はわからない状況だった。逆にそういう状況が僕にはよかったんだと思う。EXILEに加入させていただくまでに、それこそ歌をずっとやっていたり、何かしらこういう世界のことを少しでも知っていたりしたら、自分のなかでリミットラインというものを決めてしまっていたかもしれないですし、ストレスを感じて自分自身に負けてしまっていたかもしれない。無知の力ではないけれど、何もわからなかったからこそ、とにかく何でもがむしゃらに頑張れた。どんなことにも挑戦できた。そして気づいたら、自分の限界もいつの間にか広がっていた。そういう感じでしたね。“EXILEに入りたい”ということが夢だったので、“入ったからにはなんでもやろう”“どんなことにも挑戦していかなきゃ”って。たとえば自分には難しそうな仕事のお話が来たとしても、絶対に“できません”とは言わなかったと思いますし、とにかくやるべきことをがむしゃらにやっていたら、限界を超えていた……そんな気がしています。でも、毎年その都度取り組んでいることも違いますし、逆に言うと、限界というものが広がっていけばいくほど、やり直したいことが見えてくることもある。“昨年、なんでこれをやらなかったんだろう”って、感じることもあります。今後は、振り返ったときに“昨年は十分よくやったな”って、満足できる活動をしていけるようになりたい。まだまだ、自分自身に満足できたことは一度もありませんね。

【取材・文:桜井麻美】

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リリース情報

No Limit【CD+DVD】

No Limit【CD+DVD】

2013年09月25日

rhythm zone

[CD]
1. No Limit / EXILE
2. Colorful Love / EXILE ATSUSHI
3. No Limit(Instrumental) / EXILE
4. Colorful Love(Instrumental) / EXILE ATSUSHI

[DVD]
1. No Limit(Video Clip)

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