話題のケラケラ、1stアルバムが完成!笑顔を絶やさず突き進む3人の素顔とは?

ケラケラ | 2013.10.18

 2013年デビュー組の中でも大きな注目を集めるケラケラが、ファーストアルバム『ケラケライフ』を完成させた。
 「ミクシィ」での出会いがキッカケという結成の経緯はもちろん、最新シングル「友達のフリ」が流れる動画サイトのコメント欄が“恋愛掲示板状態”であったというトピックからも窺えるように、新時代の旗手としてティーンエイジャーから圧倒的な支持を受ける彼ら。
 ヒット曲、話題曲を惜しげもなく詰め込んだ新作について話を訊いた。次々とヒット曲を発表する順風満帆の活動の中で3人は、笑みを絶やすことなく、そしてしっかりと地に足をつけていた。

EMTG:メジャーデビューから8ヶ月、多忙な日々だったのではないですか。
MEME(Vo):あっという間でした。2月にメジャーデビューして、気づいたらもうアルバムが・・・という感じですね(笑)。自分の生活そのものはそれほど変わってないんですけど、街の中でケラケラの曲が流れているのが今だに不思議です。「わたしは今、夢の中にいるんじゃないだろうか」とか(笑)。
森さん(Dr):渋谷に服を見に行った時、ハチ公前の交差点のモニターから「友達のフリ」のCMが流れてきて・・・「アレッ?」って感じで周りをキョロキョロしました(笑)。感動的でしたね。
EMTG:ふるっぺさんと森さんは2度目のメジャーデビューということになりますが、当時と今とでは音楽シーンも変わってきていますよね。
ぶるっぺ:そうですね。実力のあるバンド、そしてアイドルがひしめく中で、ケラケラという存在をどう見せていこうか、みたいなことを考えたりもしましたけど…やっぱり僕らは僕らでしかないし、自分たちらしくやるしかないなと。今はそう思っています。
EMTG:ではその、自分たちらしさの源となるものについて伺っていきましょう。それぞれ、リスナーとしてはどんな音楽を聴いていたんですか。
森さん:まずプロになろうと思ったのは、GOING STEADYというバンドの存在がキッカケなんですけど、それから槇原敬之さんの音楽に影響を受けて、歌詞の大切さというのを、より考えるようになりました。
MEME:わたしは椎名林檎さんが好きで、東京事変のコピーバンドもやっていて。元々、SPEEDや安室奈美恵さん世代なので、その時代のJ-POPをずっと聴いていたんですけど、バンドを始めてからはGO!GO!7188もコピーしたり。やっぱり同性として共感できる、女性ボーカルのものが好きでしたね。
ふるっぺ:小さい頃はテレビから流れてくるJ-POPはほとんど聴いてました。僕の音楽ルーツとなっているのは森さんと同じGOING STEADYなんですが、その後に、YUIさんやPerfumeから女性ボーカルの音楽を聴くようになって、それがケラケラに繋がっています。
EMTG:今回のアルバムを聴いて、豊富な曲のバリエーションはどこからくるのだろうと思っていたのですが、納得です。バンド時代とソングライティングの方法は変わっていますか。
ふるっぺ:以前は勢いで書いていたようなところがありましたね。ただ、今ももちろん自分の好きなように書いてはいるんですけど、よりMEMEに合うように、というのは心がけていますね。あと、ライブを想定して曲を書く、というのは昔に比べてできるようになったかなとは思っています。
EMTG:3人の関係性は、ソングライターとシンガーという感覚に近いんでしょうか。
ふるっぺ:音楽仲間、ですかね。友達というよりは家族寄り、というか。兄弟に近いといったほうがいいのかな。家族よりも一緒にいる時間が長いですからね。MEMEのこの明るいキャラクターにもだいぶ助けられています。
EMTG:音楽的な繋がりと人間的な繋がりが、さらに強いものになってきたと。
ふるっぺ:そうですね。MEMEに出会う前からずっと曲は作っていて、その頃の曲も今回のアルバムに入れることができたし…諦めなくてよかったなと思いますね。ようやくケラケラを結成して路上ライブをやったんですが、最初はなかなかお客さんが足を止めてくれなくて…そのたびに心が折れていたんですけど…でも、「いちばんやりたいのはこれや!」って自分を奮い立たせて。
EMTG:技術的にもケラケラではより多彩な演奏が必要となってきますよね。
森さん:そうですね。ポップスって勢いだけでは成立しないし、一定の形式の中でやるものじゃないから、確かに技術が必要で。それに気付いてからは…すごく練習しましたね。デビューまではひたすら練習でした。
EMTG:なるほど。そんな日々を経てのメジャーデビュー、そして1stアルバムということですが、早くもケラケラ集大成といった作品になりましたね。
ふるっぺ:詰め込みましたね(笑)。ケラケラとしていつかアルバムを出せるとしたら、こんな感じにしたいっていうのが僕の中にずっとあって、その思い描いていた通りの、納得のいく作品になったと思っています。
MEME:聴いてくれる皆さんの日常に「いつも私たちがいるよ」っていうアルバムになりました。元気出したい時、泣きたい時、いろいろなシーンで聴いてもらって、また前に進んでもらえたら嬉しいし、常にそばに置いておいてもらえる1枚になればいいなと思っています。
森さん:僕らデビューシングル、3rdシングルと、片思いを歌ったバラード曲だったんですけど、アルバムにはハッピーなラブソングやコミカルな曲も入っているので、シングルだけではわからない、ケラケラのいろいろな面を詰め込めたんじゃないかと思いますね。
EMTG:この曲順のまま、アルバムまるまる1枚演奏するライブやったら面白いかもしれないですね。
ふるっぺ:あ、それイケそうですね。そうなんです、ライブのことも想定して、だいぶ曲順も考えました。
EMTG:アルバムの中でもアクセントになっているのが「たこ焼きソング?大阪で生まれたからって?」ですが、こういったコミカルな曲って、ともするとそこだけ突出してしまいがちですよね。
ふるっぺ:確かに。だからメロディありき、というのはすごく意識しましたね。「大阪で生まれたからって、みんながオモロイわけやないねんで」っていうのがテーマにあるんですけど、それを言いたいがために無理矢理曲にするのではなくて、ちゃんと曲として成立させてから、そこに歌詞を乗せる、みたいな感覚ですかね。やっぱり幅広い世代の方に聴いてほしいっていう思いがありますからね。
EMTG:幅広い世代に伝えたい。
ふるっぺ:そうですね。やっぱり一度聴いただけで歌えてしまうようなメロディっていうのは常に意識してますし、歌詞も誰もが経験したことのあるようなことを書いていますしね。ある人にとってはリアルな曲、ある人にとっては過去を懐かしんでくれるような曲になればいいなと。
MEME:わたしはあまり意識しすぎないように歌う、というか、歌詞に込めた思いをそのまま歌うことがいちばん届きやすいのかなって思います。言葉をちゃんと自分のものとして、それを真っ直ぐに伝えるだけ、というか。
EMTG:なるほど。ではそれぞれ特に思い入れのある曲といえば。
ふるっぺ:僕は「君となら」かな。僕ら、切ない系の曲が多かったんですけど、ケラケラ流ウエディングソングというか、これまでとは違うハッピーな曲が書けたんですね。自分たちの新たな面を見せられたというか、ちょっと成長できたかなと思える曲ですね。苦労もしましたけど、達成感もあります。
EMTG:甘過ぎず、ラブラブ過ぎないハッピー感がいいですね。
ふるっぺ:そう、リアルだし、生活感もありますしね。森さんが書いたフレーズもすごくよくて。結婚式で使ってもらえたら嬉しいなあ。
森さん:僕は「ありがとう君に出会えたこと」ですね。「自分が今こうしていられるのは、周りの人が支えてくれていたからなんだ」と思う瞬間があって、その人たちへの感謝の思いを書いた曲です。僕が大人になってわかったこと、というんですかね。書いたのも最近なんですよ。
MEME:「笑ったもん勝ち」は、わたしが詞と曲を書かせてもらったんですけど、実はケラケラを組む前からあった曲なんですよ。まさか今回、ケラケラのアルバムに入れてもらえるとは思わなかったんですけど(笑)。当時は歌手になりたくてなりたくて、でも現実はなかなかうまくいかない状況で。でも「自分を信じて笑っていれば大丈夫、上手くいくよ」っていう思いを込めています。わたし自身も今だにパワーをもらえる曲ですね。
EMTG:まさに「ケラケラ」のテーマソングみたいな曲ですもんね。
ふるっぺ:MEMEのポジティブな面がそのまま出ている曲ですよね。
MEME:ありがとう(笑)。でも泣きたい時はいっぱい泣くので大丈夫です。笑ったり泣いたり、感情を素直に出せるって幸せなことですね。
EMTG:では最後に、ケラケラがこの作品を経て次に目指すものは?
ふるっぺ:親子で歌い継がれるような、そんな歌を作っていきたいと思いますね。
森さん:僕らの姿を見るだけで笑顔になってもらえるような、お茶の間で愛されるアーティストになっていければと思います。
MEME:全国各地に直接歌を届けに行きたい、というのがまず目標ですね。そしていずれは味の素スタジアムでワンマンライブをやりたいです。会場が大きくなっても、お客さんとずっと友達同士のような関係でいられたら、とても嬉しいことですね。

【取材・文:篠原美江】

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ビデオコメント

リリース情報

ケラケライフ(初回生産限定盤) [CD+DVD]

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2013年10月23日

ユニバーサル シグマ

ディスク:1
1. スターラブレイション
2. 虹色ハートビート
3. 友達のフリ
4. ナミダフレンズ
5. たこ焼きソング~大阪で生まれたからって~
6. ありがとう君に出会えたこと 
7. 君となら 
8. ろーりんぐでいず 
9. 恋花火 
10. さよなら大好きだったよ 
11. 笑ったもん勝ち
12. ゆらり花火 
13. スターラブレイション(バラードver.)

ディスク:2
1. さよなら大好きだったよ (Music Video)
2. スターラブレイション (Music Video)
3. 虹色ハートビート (Music Video)
4. 友達のフリ (Music Video)

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お知らせ

■マイ検索ワード

●森さん
ZAZ(ザーズ)

最近けっこう洋楽を教えてもらってるんです。ZAZっていう海外のアーティストなんですけど、声がトランペットのような感じで特徴的で、めっちゃ歌が上手いんです。ジャズなんですけど。

●MEME
空港

明日ちょうど旅立つので。いろんなところでみんなに会えるのが楽しみだな~と思いながら検索してました。

●ふるっぺ
スニーカー メンズ

水色のスニーカーとか良いなと思いました。
「履いてたら今日検索したやつだね!」(by MEME)


■ライブ情報

ケラケライフツアー2013
2013/12/07(土)[愛知]名古屋CLUB UPSET
2013/12/08(日)[大阪]梅田シャングリラ
2013/12/15(日)[東京]渋谷duo MUSIC EXCHANGE

富士大学 紫陵祭 2013
2013/10/27(日)[岩手]富士大学 野外特設ステージ

長野大学 長野大学祭
2013/11/02(土)[長野]長野大学 学内体育館

四天王寺大学 第54回大学祭
2013/11/03(日)[大阪]四天王寺大学 中央広場メインステージ

第48回自由が丘産能祭 音楽ライブ
2013/11/09(土)[東京]産業能率大学 自由が丘キャンパス

福岡福祉大学 静福祭
2013/11/10(日)[静岡]静岡福祉大学 体育館

日本福祉大学 美浜キャンパス 福祉大学祭
2013/11/17(日)[愛知]日本福祉大学 美浜キャンパス 学内ホール

ケラケラ×CHEESE CAKE Special LIVE in Fukuoka
2013/12/01(日)[福岡]INSA

♂!!♀!! PARTY NIGHT!!〜ツーマンツアー2014〜
2014/01/18(土)[北海道]札幌cube garden

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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