話題の3ピースロックバンド“SHISHAMO”、本格始動!

SHISHAMO | 2013.11.08

 ’10年に川崎にある高校の軽音部で結成され、’12年にTEENS ROCK IN HITACHINAKA2012で優勝賞&ベストボーカルを受賞。新たな才能を持った3ピースロックバンドとして話題を呼んでいる“SHISHAMO”がデビューアルバム「SHISHAMO」をリリース! 高校卒業後の変化、アルバムの制作プロセス、そして、初ワンマンライブ(12月6日/金 Shibuya WWW)などについて、3人にゆったりと語ってもらった。
 宮崎朝子(V/G) 松本彩(B) 吉川美冴貴(Dr)

EMTG:今年のはじめに「卒業制作」(8曲入り音源)を発表した後、高校を卒業。環境もかなり変わったんじゃないですか?
宮崎:3人の生活リズムは変わってきましたね。前は学校が終わって、部活(軽音楽部)で練習する感じだったんですけど、バラバラになっちゃったから。
吉川:いまもけっこう毎日会ってるけどね(笑)。
宮崎:そうか(笑)。高校のときはどうしても部活の延長っていうところがあったんですよ。でも、いまは部活もないし、ライブに来てくれるお客さんもだんだん増えてきたから、「変えていかねば」という感じです。この前、(ミナミホイール)に出させてもらったんですけど、入場規制になったんですよ。前では絶対にありえなかったから、ビックリしました。
吉川:いまもライブをたくさんやらせていただいてるんですけど、まだ経験値がぜんぜん足りないなっていうのがあるので。もっとライブをやって、慣れて、余裕を持ってできたらなって。
EMTG:松本さんはどうですか? ライブに対する意識の変化について。
松本:うーん、変わったところはないですね。
吉川・宮崎 (笑)。
松本:ステージは苦手なんですけど、ふたりがいるから何とか大丈夫っていう。ひとりで立つとかムリです。
EMTG:正直で良いと思います(笑)。では、デビューアルバム「SHISHAMO」について。アレンジの幅も歌詞の内容も大きく広がってますよね。
宮崎:あ、そうですね。生活が変わると思うことも変わるし、(歌詞の)内容も少しは大人っぽくなったかもしれないです。やっぱり、部活じゃないっていうのが大きいと思いますね。
吉川:「卒業制作」のときは、アレンジもそんなに苦労することはなかったんですよ。でも、今回はそこまですんなり行く感じではなくて。
宮崎:たぶん、曲の作り方が変わってきてるんでしょうね。ちょっと言い方が悪いけど、いままでは勢いでやってたといか、ごまかしてた部分もあると思うんです。でも、今回の曲はもっと細かいことをやらなくちゃいけないから、すごく難しくなっちゃって。
EMTG:ポップスの要素も加わってますからね。ベースもさらに難しくなってますよね?
松本:(宮崎の)こだわりが強くなってるのはわかったんですよ。それに私たち、ドラムとベースもついていかなくちゃなって。
宮崎:…恥ずかしい。
EMTG:(笑)“こだわりが強くなった”と言われてどうですか、宮崎さんは。
宮崎:そうですね…。「卒業制作」のときはほぼ初めてのレコーディングだったから、やり切れなかった部分もあって。今回は後悔を残したくなかったし、“レコーディングの段階から、がっちりイメージを決めておかないと”って思ってたんですよね。そのぶん、前よりは細かくなったというか。ただ、レコーディングはあんまり楽しくないですけどね。
吉川:けっこう殺伐としてるよね(笑)。
松本:楽しくないです。
EMTG:(笑)それだけ真剣にやってるってことでしょ? ちなみに場の雰囲気を盛り上げるタイプの人はいないんですか?
宮崎:私がヘンな格好するとか(笑)。あとはお菓子を食べる。
吉川:スタジオにいっぱいお菓子があるからね。
宮崎:それくらいかな…。あ、でも、歌録りは楽しいです。歌うのが好きなので。
EMTG:「こんな僕 そんな君」「深夜のラジオ」「君との事」「恋する」など、恋愛をモチーフにした歌も増えてるような気がします。
宮崎:あんまり意識はしてないんですけどね。恋愛のことって、じつは歌いにくいんですよ。そういう歌詞を書くと、(リスナーに)「あ、そうなんだ」って思われるじゃないですか。どうしても「書いてる人の体験なのかな?」って。それがイヤだから、恋愛の歌詞は得意じゃないです。自分の体験もほとんど書かないし。
吉川:「君との事」とか、朝子の事実だったらヤバいよね。
宮崎:仮タイトルがひどいんですよ。「あの子のバラード」なんて、“ブス”だから(笑)。
EMTG:「あの子のバラード」、モテモテの親友に対する複雑な思いを描いた歌詞ですよね。
宮崎:モテる子は、「宿題が終わらない」(「卒業制作」)に出てくる女の子なんです。そうやって、私のなかで勝手に繋げて、ストーリーを作っていくのが好きなので。たぶん、聴いてる人は誰も気づかないと思うけど。
EMTG:登場人物のつながりを想像するのも楽しそう。「僕に彼女ができたんだ」は、吉川さんの作詞ですね。
吉川:はい。中学生くらいのときに彼女が出来ると、(男子は)“人に言いたいけど、ナイショにする”っていうワケの分からない感じがあったなって。それを思い出しながら書きました。
宮崎:思い出話だね。
吉川:作詞をコンスタントにしてるわけじゃないんですけど、たまに書きたいと思うことがあって。それを渡すと、朝子が素敵な曲にしてくれるので。
宮崎:何でそこで媚びるの?
吉川:媚びてないよ!
EMTG:仲いいですね(笑)。12月には初のワンマンライブ、さらに来年には全国ツアーも予定されているとか。ライブに対する意識も高まっていきそうですね。
宮崎:そうですね。最近もアルバム(「SHISHAMO」)の曲をライブでやってるんですけど、CDが出ちゃうとどうなるんだろう?
EMTG:曲を知ってる人が増えて、もっと盛り上がるんじゃないですか?
宮崎:でも、こっち間違ったときにお客さんあ「あれ?」ってなっちゃうかもなって。そこが不安です。
松本:間違っても気づかれないって、ラクですからね。みんなで歌う感じのところもあるから、そこはぜひ歌ってほしいなって思います。そうすれば、(自分たちの)コーラスがラクになるので。
吉川:(笑)今回は音を重ねてるところも多いし、3人だけでそのままやるのは無理だと思うんですよ。CDを再現するんじゃなくて、どういうふうに差をつけて、カッコ良くやるかっていうのが大事だと思いますね。

【取材・文:森 朋之】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル SHISHAMO

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リリース情報

SHISHAMO

SHISHAMO

2013年11月13日

Good Creators Record

1. 僕に彼女ができたんだ
2. 行きたくない
3. あの子のバラード
4. こんな僕そんな君
5. 休日
6. がたんごとん
7. 深夜のラジオ
8. バンドマン
9. サブギターの歌
10. 君との事
11. 恋する

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お知らせ

■ライブ情報

SHISHAMO初ワンマンライブ
2013/12/06(金)東京 Shibuya WWW

“dreaming seeds”TREASURE05X 2013 -秋の文化祭-
2013/11/23(土)愛知 名古屋アポロシアター

RYO CARNIVAL
2013/11/30(土)東京 SHIBUYA-AX

Suck a Stew Dry Presents[Find Your SOS Tour OSAKA]
2014/01/18(土)大阪 Live House Pangea

スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2014
2014/02/20(木)札幌cube garden
2014/02/22(土)仙台MA.CA.NA.
2014/02/23(日)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2014/02/27(木)名古屋CLUB QUATTRO
2014/02/28(金)大阪BIGCAT
2014/03/02(日)福岡DRUM Be-1
2014/03/04(火)広島ナミキジャンクション
2014/03/09(日)赤坂BLITZ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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